00:00
こんにちは。現場のAI業務改善ラジオの大地です。 今日は、情報の置き場所を一つに決めれば、AIの回答は早く正確になる、というテーマでお話しします。
最近のAIは、会社の料金表や資料といった実写情報を読ませて作業させることが多いです。 AIの回答がいまいちのとき、大抵の人はプロンプト、つまりAIへの指示が悪いと考えて、そこを直します。
でも実際は、プロンプトを磨いても回答の精度が上がらないケースがあります。 同じ依頼をしているのに、聞くたびに違う回答をしたり、対応漏れが起きたりします。
こういうとき、原因は指示の出し方ではなく、AIに読ませている情報の置き場所かもしれません。 今回は、AIの回答がブレる原因と、それを防ぐ情報整理の方法、そして整理をAIに任せる具体的な手順、という流れでお話しします。
まず、AIの回答がブレる原因についてです。 原因は、AI側の理解力でも、指示の書き方でもありません。
同じ情報があちこちに書かれていて、どこを見ればいいか、何が正しいかをAIが判断しづらくなっているんです。 AIは、入社したばかりの優秀な事務スタッフみたいなものです。
うちの料金いくら?と聞かれたとき、Excelの料金表には5万円、会社案内のPDFには4万5千円と書いてあったら、新人はどちらが正しいか分かりません。
AIも同じで、どの情報が正しいか判断できないまま、そのとき見つけた方を答えてしまいます。 これは、多くの会社で実際に起きています。
例えば、次の4箇所に同じ料金が書かれているとしましょう。 料金表のExcel、会社案内のPDF、営業資料、ウェブサイト。
値上げの度に、この4箇所をすべて直す必要がありますが、手作業だと直し忘れが起こります。
あなたの会社でも、同じ料金や同じ手順がExcelと営業資料とウェブサイトといった複数の場所に書かれていませんか?
AIの回答がブレる原因は、指示の出し方ではなく、同じ情報があちこちに書かれていて、AIがどれを信じていいか分からないことにあります。
ここからは、この問題を解決するSSoTという考え方を紹介します。
SSoTは、情報の種類ごとに見るべき場所を一つに決めるという考え方です。
シングルソースオブトゥルースの略で、日本語では信頼できる唯一の情報源と呼ばれます。
ここで注意したいのは、SSoTはすべての情報を一つの巨大なファイルに詰め込むことではないという点です。
料金は料金表、デザインはデザイン仕様書というように、情報の種類ごとに製本を一つ決め、それ以外の場所からは製本を参照させるのがSSoTです。
さっきの会社の例で言えば、製本は料金表のExcelだけに決めます。
会社案内のPDFや営業資料、ウェブサイトには金額を直接書き込まず、料金表を参照するだけにする。
これなら値上げの時も直す箇所は一箇所で済みますし、直し忘れの心配もなくなります。
次はSSoTを徹底すると何が変わるのか、その効果の話です。
例えばウェブサイトの色や余白をページごとに一つ一つ指定していると、ページを作る人によって同じ役割のボタンや見出しでも見た目が少しずつ違ってきます。
03:07
こういうウェブサイトでAIに新しいページを作らせても、AIはどのページのデザインが正しいのか判断できず、出来上がるページの品質が安定しません。
SSoTが徹底されていれば、AIはデザインの正解がすぐに分かります。
さっきの新人事務スタッフの例で言えば、迷ったらこの料金表を見て、と言ってあげられる状態です。
参考情報をあちこち探し回ったり、どれが妥当か自分で判断する必要がないので、回答のスピードが上がり品質も安定します。
情報の置き場所を一つに決めれば、AIの回答は早く正確になる。
今日一番伝えたいのはここです。
僕のサイトもこのSSoTを徹底しています。
料金やサービス内容、デザインなどはそれぞれ一箇所にまとめ、各ページや手順書はそこを参照するだけにしてあります。
最後はAIを使ったSSoTの点検方法を解説します。
CodeXやクロードコードのようなAIエージェントを使っているなら、SSoTの点検は簡単にできます。
点検したいフォルダを決めて、AIエージェントにこう頼んでください。
フォルダ内を精査し、SSoTに違反している改善箇所を優先度の高い順に3つ提案して、
ここでのポイントは、最初は変更させず、改善候補だけを出してもらうことです。
提案内容を確認し、納得できたものから一番目の改善を実施して、のように頼みます。
すべてのSSoT違反を一度に直そうとすると、変更の範囲が大きくなり、何が変わったのかを確認する負担も増えます。
1つずつ直して内容を確認し、問題がなければ次に進む。これが一番効率的なやり方です。
SSoT点検の対象はウェブサイトに限りません。
見積書のテンプレートや価格表、社内規定など、同じ情報が複数の場所に書かれていそうなフォルダを指定すれば、同じ考え方で点検できます。
まとめます。AIの回答がブレる原因は、指示の出し方ではなく、同じ情報があちこちに書かれ、AIがどれが正解なのかわからなくなっていることでした。
SSoTは情報の種類ごとに見るべき場所を1つ決め、他の場所はそこを参照するよう整理することです。
SSoTを徹底すると、AIは正解を探し回らずに済むので、回答が早く正確になります。
点検をするときは、AIエージェントにSSoT違反の改善箇所を優先度の高い順に3つ提案してもらい、内容を確認しながら1つずつ直していきましょう。
SSoT点検はフォルダ全体を調べるので時間がかかります。
次の休憩前のタイミングでSSoT点検をAIに頼んでみてください。
休憩明けに提案内容を確認し、いいと思ったものから直させていきましょう。
概要欄に今日の内容を解説した記事を貼っておきます。興味があれば見てみてください。
質問やご意見、取り上げてほしいテーマがあればぜひコメントお願いします。
それでは今日はこの辺で。