第三十二話『世界を変えるためには』-【京都篇】 作家 三島由紀夫-
2016-04-09 11:05

第三十二話『世界を変えるためには』-【京都篇】 作家 三島由紀夫-

「世界を変貌させるのは、決して認識なんかじゃない。世界を変貌させるのは、行為なんだ。それだけしかない」。
三島由紀夫は、名作『金閣寺』の中で、主人公にそう言わせました。
まさしくこの言葉こそ、三島由紀夫の根幹だったに違いありません。
認識するより、動く、行動するということ。
京都市北区にある鹿苑寺、通称、金閣寺は、今日も春の陽射しを跳ね返し、その輝きを留めています。
鎌倉時代の公卿(くぎょう)、西園寺公経から別荘を譲り受けた、室町幕府三代将軍・足利義満が山荘北山殿をつくったのが始まりだとされています。

1950年7月2日未明、金閣寺が火に包まれました。
舎利殿は、激しい炎に包まれ、足利義満の木像も焼けてしまいました。
犯人は、金閣寺の見習いの僧侶。まだ大学生でした。
彼は行方不明となりますが、自ら命を絶とうとしているところを発見され、一命をとりとめます。
彼はなぜ、寺に火を放ったのか。さまざまな憶測や推論が世間に飛び交いました。

当時の金閣寺はほとんど金箔が剥げ落ちた状態。
火災にあったのち、5年後に再建されたときには、創建当時の金をまとった鹿苑寺を再現することになりました。
放火事件のとき、三島由紀夫は、25歳。
彼は足しげく京都に通い、取材をして、31歳のときに作品を書きあげました。
小説『金閣寺』は、第八回読売文学賞を受賞。
若くして天才の名をほしいままにしていた三島の、あらたなる傑作となりました。
三島は、この作品に自らの人生観や世界観を注ぎ込みました。
その後の彼の人生を暗示するかのような、規範。
『金閣寺』から見えてくる、三島由紀夫が、自分にyes!という為に、人生で大切にしたものとは?

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