1. 絶望カフカの何者かになりたいラジオ
  2. #74 「走っている時、何考えて..
2024-06-07 11:48

#74 「走っている時、何考えてるんですか?」という質問への最終回答

走ることについて語るときに僕の語ること/村上春樹

#ランニング
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絶望カフカの何者かになりたいラジオ、この番組は元アスリートのカフカが日々の絶望と 些細なヒントをお送りするラジオです。
最近の絶望は風邪気味です。 さて、早速雑談なんですけども、
先日健康診断でバリウムを飲みまして、 バリウム飲んでからずっと調子が悪いんですよね。
なんか僕、バリウム飲むとだいたい風邪ひくんですよね。 なんでなんですかね。なんか腸内環境が一気に悪くなるのかな。
なんか過去3回バリウム飲んでるんですけど、3回とも風邪気味になってるような気がしていて。
あのHSPってあるじゃないですか。ハイリーセンシティブパーソンっていう。 僕は嫌なことは大抵1日寝れば忘れるんですけど、
なんかこういうところすげー繊細なんですよね。 もしバリウム飲んだら風邪ひくよっていう方はコメントしていただけるとありがたいなと思います。
今回の本題なんですけれども、 走ってる時何考えてるんですか?という質問に答えてみるという回をしていきたいと思います。
走っている時何考えてるんですかって、ランナーだったら100万回くらい聞かれている言葉だと思いますし、私も100万回くらい聞かれてます。
走ってない方からしたら走ってる時何考えてんだろうって、多分純粋な疑問として思われるんだろうなって思うんですよね。
僕はそれを聞かれた時大体何も考えてないですとか、フォームのこと考えてますねとか簡単に話すんですけれども、それはあのちょっとめんどくさいからそういうふうに答えてるっていう、ちゃんと話すとめんどくさいっていうことなんですよね。
めんどくさい奴だなって思われるっていうこともあるかもしれません。 なんだけれども今回はちゃんと
言語化してみようと思います。 なのであのめんどくさい奴だなって思われるかもしれないんですけど、
走っている時僕があくまで個人的に何を考えているのかこれからお話ししていきたいと思います。
改めて考えてみるとまあ面白いなぁと思いながら考えるってなんだろうって思った時に全部で3つあるなって思ったんですよね。
何を考えているか3つ。 まあ順に覆って説明していきたいと思うんですけれども、まず意思について考えているなって思います。
それは走っている時ってやっぱしんどいんですよ。きついんですよ。 なんで
それに負けていくと気持ちが負けていくとですね、 やっぱりフォームってブレていくしすぐ走りたくなくなっちゃうんですよね。
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まあ想像つきますよね。 だから意思を強く保とうと思うということを考えてますね。
それは何か絶対負けないとかやりきるんだみたいなことを頭の中でマントラのように考えている部分ってあるなと思っています。
きついけどここ集中するんだとかきつくなと思うなみたいなことを念じるように考えてますね。
続いて思考について考えてますね。 思考っていうのはこう浮かんでは消えていくアイデアのように
例えば今日あの人にああいうことを声かけられたなぁとか 仕事でああいうミスしちゃったなぁとか
明日はこういうふうにしないとなぁとか まあもっと言えば昔あの人にあんなこと言われたなぁとか
あそこああすればもっとうまくいくのにとかなんかいろんなことが こう通り過ぎていく自分の中からを通り過ぎていく
ような感覚っていうのがあります。そういうふうに思考が 浮かんでは消えていく
ただですねこれ浮かんで消えていくんですけれども ずーっと何かについて考え続ける
自分の中に保持し続けようとするとですねそれは何かフォームが乱れてくるんですよね あくまで僕の場合
だから なんて言うんだろうなぁやっぱりその瞑想のようにですね
1回その思考を手放していくっていう作業を していかないと
走っているとやっぱりちょっと体がぎこちなくなっていく感覚というのがあります 特にネガティブなことをずーっと考え続けていると体は不思議と思う
そして走りの動きも悪くなっていきます 具体的に言うとなんか首の周りが固くなって肩周りが固くなってそれで足が
スムーズに動かなくてみたいなことが起こっているとは思うんですけど でもやっぱその気持ちの部分
思考の部分でそれが心と体がつながっているっていうのはほんと実感はしますね
そして3つ目何を考えているか意思思考ときて最後は感覚について考えてます 感覚について考えてるってなんだよって感じなんですけど
えっとこれは自分自身のランニングフォームが イメージした通りになっているかそれともなっていないかとか
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気持ちよく走れているか気持ち悪くなっていないかとか えっときついか楽かみたいなことを感じながら感じることを考えているっていうのかな
そういうふうに考えてますね これはどちらかというと全力疾走で走る時というよりは比較的楽なペースで走っているときに
まあ自分の意図した負荷が自分の体の中に減少として起きているのだろうかということ を考えてますね
どちらかというと考えるというより感じるの方かもしれないんですけれども でも間違いなく考えてもいます
まあそれはこう0-100の話ではなくてそのグラデーションとして考えると感じるの間を行き来しているっていう方が適切かもしれません
そういう意味において 例えば思っていたより今日はきついな
じゃあちょっと 60分走る予定だったの50分にしてみようかとか
もうちょっとスピードを緩めてみようかとか 思ったように動いてないな腰が落ちてしまっているな
じゃあ次信号止まった時にこういうストレッチしようかなーとかそういうこと漠然と考えていますね
まあ今説明した通り意思について自分は負けないんだとマントラのように考えている
思考日々何が起きたとかネガティブなことを浮かんでは消えるように考えている そして最後感覚フォームのことを考えていたり
きつさ楽さについて 感じるように考えている
日々こういうことを頭の中で考えながら走っているんですよね 今多分だいたい5分ぐらいかけて話したと思うんですけど
走っている時って何考えてるんですかって聞かれた時にですね 5分ぐらいかけてこういうことを考えて走ってますっていうとちょっと
まあドン引きされるかなと思ってまぁだいたいっていつも何も考えてないですとか 言うん言うんですけど
まあでも何も考えてないのも正ある意味正解っちゃ正解なんですよね だからまぁ今回ちょっと長めの回答として
あの話していきました はい
最後にちょっと村上春樹さんのエッセイについてご紹介していきたいと思うんですが 村上春樹さんラーニングについてエッセイを書かれています
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村上春樹さんはランナーですので 走ることについて語るとき僕の語ることという本の中で
まあそれこそ村上春樹さんも走ってる時何考えてるんですかという質問をたびたび 聞かれるとそういう時どういう風に答えているか
それを最後にご紹介していきたいとおもいます 走っている時にどんなことを考えるのかとしばしば質問される
確かに寒い日にはある程度寒さについて考える 暑い日にはある程度暑さについて考える
悲しい時にはある程度悲しさについて考える 楽しい時にはある程度楽しさについて考える
前にも書いたように昔起こった出来事を脈絡なく思い出すこともある 時々小説のちょっとしたアイディアを頭にふと思い浮かぶこともある
でもそれにもかかわらず実際にはまともなことはほとんど何も考えていない 走っている時に頭に浮かぶ考えは
空の雲に似ている いろんな形のいろんな大きさの雲
それはやってきて過ぎ去っていく でも空はあくまで空のままだ
雲はただのゲストに過ぎない それは通り過ぎて消えていくものだ
そして空だけが残る 空とは存在すると同時に存在しないものだ
実体であると同時に実体ではないものだ 僕らはそのような膨張とした入れ物の存在する様子を
ただあるがままに受け入れ飲み込んでいくしかない はい以上です
僕らは空で走っている時に考えていることっていうのが 雲っていうメタファーがとってもいいなぁと思いました
空は存在するようで存在しない 僕たちの思考っていうのは
いろんな形で過ぎ去っていく でも結局のところ何も考えてないし
自分はあるがままであるしかないって気づくみたいなところ なんかまさにそういうことだなぁって思いながらこの文章を
時折読み返したりします はい
走っていない方にとってはまあ何のこっちゃっていう話なのかもしれないですけれども もし面白いと思った方はコメントしていただけると嬉しいです
というわけで今回は以上になります 最後までお聞きくださりありがとうございましたではまた
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