今日は、勝手にドキュメント72時間をしゃべるラジオを配信している、
真夜中コンビニの駐車場から、本田さんと山口さんをお迎えしています。
よろしくお願いします。
では、軽く自己紹介していただきたいんですけれども、お願いしてもいいですか?
はい。真夜中コンビニの駐車場でということでやっています。
本田と言います。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
同じくしゃべっております。山口です。よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
今日、突然のお誘いにも関わらず、お二人揃ってきていただいて本当にありがとうございます。
こちらこそありがとうございます。
そもそも、収録ってお二人同じ現場で、こうやって空間を共有してしゃべることってあるんですか?
ほとんどなくて、2,3回実際にやったことはあるんですけど、
基本的にはほとんどリモート収録というのがベースです。
なるほど。にも関わらず、あんだけテンポよくポンポンポンポン話せてるのは本当にすごいですよね。
いやー、どうなんですかね。
意識できちゃってるっていうか。
本当に僕らのユニット名じゃないですけど、夜中に友達と長電話してるような感覚で収録してるので、
どっちかっていうと、途中収録してることを忘れてるぐらいの感じかもしれないですね。
理想的ですね。
今回この雑談のポッドキャストで配信するにあたって、
この番組がどんなポッドキャストなの?みたいなざっくり質問をしてもいいですか?
まずNHKの番組で、ドキュメント72時間という番組があるんですけど、
これはもう10年ぐらい続いている長寿番組で、
ドキュメンタリーなんですけど、人じゃなくて場所を3日間密着する、72時間ですね。
っていうドキュメンタリーの番組になってます。
それが本当にいろいろ駅のホームというか、かなり地方の奥まったところの24時間やってる居酒屋とか、
それこそそのうどんの自販機とか、そういったところに密着するんですけど、
そこに出てくる人たちであったりとか、その放送事態といったところで、
今週どうだったか?みたいな感じで、レビューじゃないんですけど、
そこで見たことに関する感想を2人で語り合うというラジオになってます。
要はNHKの番組が放送されたら、その週のものを感想を語ってアップする。
かなりシンプルな構造でありますよね。
なぜそのシンプルな番組なのに僕が引き付けられて、実は5日間で全部ギキしちゃったんですけど、
これはいいなっていうか、
何かの答えを出すわけでもないし、
そこから何を作り上げるというわけでもないんだけれども、
それぞれが思ったこと、考えたことっていうのを持ち寄るっていうところに
すごく意味がある。
さらにアウトプットが磨きがかかるなっていうところは思ったので、
そこがそういった雰囲気を醸し出している一因かなとも思います。
ちなみに、さっきポッドキャストを選んだ理由でも聞いた部分なんですけど、
とはいえ、出してみて、
これがちゃんと人様に出すべきものかどうかを判断する時に、
何らかの手応えを感じたと思うんですけど、
その答えを言っていないそのコンテンツというものが、
何でアリだったのかっていうのでいくと、
何かもうちょっと言語的に話せる部分ってあったりします?
そうですね、答えがある過程を見せるものが
ポッドキャストだとは思っているからですかね。
結局その答えがあるものだったら、もっと短く、
例えばYouTubeとかだと答えありきで、
じゃあそれに対してどういうアプローチをしていけば
一番分かりやすい動画になるのかっていうようなアプローチが
YouTubeだと成立するとは思うんですよ。
それは飛ばせるっていう、
しかも飛ばす時にサムネイルが分かるから、
どこで飛ばせばいいかって分かるじゃないですか。
だからいわゆる紙芝居の早送りみたいなことができるからこそ、
答えありきだと思うんですよね。
ポッドキャストって割と過程を見せるものだと思っているし、
僕はラジオ自身もそういうものだと思ってるんですよ。
結局ラジオって、
眠れないんです、どうしたらいいんですかっていうお便りに対して、
じゃあ睡眠薬をどうぞっていうのじゃないじゃないですか。
確かに確かに。
ラジオってもう少し、じゃあなんかこんな曲を聞いてみたらどうとか、
その理由は何なんだろうねみたいなところを話したりとかっていう、
いわゆる過程のメディアだと思うんですよね。
だからこそさっきの感想っていう話もそうですけど、
やっぱり答えなし、その途中のブレストだけでいいっていう割り切りが
僕の中にあったからですかね。
なるほど。
なんかね、僕の感じた感想ですね。
僕の感じたってことと今のお言葉かなり近くてすごく納得できますね。
よかったです。
本田さん自身も、実際ちなみにこの番組を編集されてるのってどちら側なんですか?
編集は当初は多分本田さんがやってて、最近は僕がやったりしてる。
両方やる感じですかね。
じゃあどちらともなくやってる。
じゃあ本田さんもやっぱ編集してアップするっていう作業に関わってることとは、
この作品がありかなしかっていうのは今言ったように、なんか感じだと思うんですけど。
そうですね。さっきの答えがないっていうところに関しては、
そもそもそのコンテンツに限らず、やっぱり今人が直面してるもののほとんどに答えなんて正直なくて、
それをその人間というものがどう立ち向かっていくかとか、どう考えていくか、どう対応していくかというところにかかっていて、
それが状況ごとに違ったりもしてくると思うんですね。
そうなった時に、どうしても人の経験だけではかなり、その人個人の経験だけでは足りない部分です。
結構あるとは思っていて、そのために本読んだりとか、それこそいろんなもので勉強したりっていうのはあると思うんですけど、
ドキュメント72時間自体もそういうものであるし、それを僕らが実演というか、
そうやって、もともと答え探そうと思って話し始めてるわけじゃないんですけど、
そうやっていろいろな考え方を提示していくっていう考え方自体が広まってもいいんじゃないかなっていうのは、
それこそ最初に撮った時に、自分が感じたこととしてはあるってことですかね。
なるほど。じゃあ、ドキュメント72時間自体が持つ、答えを言わない仮想性みたいなものを、
そのまんまお二人の番組にも踏襲してるから、当然しっくりくるし、
それを別にアンプリファイしてるわけじゃなくて、別の角度から語ってるっていうことなのか。
遺伝子が伝播してる感じで、スピリットは受け継いでるんですけど、
ただのモノマネでもないし、そこはうまく遺伝子を引き継いでるっていう感じになりますかね、言い方としては。
でもやっぱり単に、例えば番組見て、それが面白かったつまんなかっただけだと、
今本田さんが言ったようなことには繋がらずに、まさに感想っていうよりもツイートになっちゃうと思うんですよね。
それこそ短い文章の、別にツイートじゃなくてもいいんですけど、になってしまうと思っていて、
やっぱりそこをある程度感想とか出すに値するものになるには、何で面白かったのかとか、そこを広げなきゃいけなくて、
そこを広げるためのいろんなフックがあの番組ってすごいあると思ってて、
それは1人の人にインタビュー、ドキュメント72時間は1人の人にインタビューして話聞くんですけど、
その人がその後どうなったかほとんど描かれないんですよね。本当に聞くだけなんで。
極端な話、これから温泉に行きますって言って、そうですかって言って離れて、
その人が果たして本当に温泉に行ったのかすらもわからないみたいな感じなわけなんですよ。
でもなんかそれって逆に想像するじゃないですか。その人が温泉に行ったかもしれない。
もしかしたら温泉に行く途中でなんか違う寄り道をしたかもしれない。コンビニでお菓子を買ったかもしれないとか。
なんかそういうその想像の余地みたいなのが72時間っていう番組にあるからこそ、僕らは喋れてるっていうのはありますね。
なるほど。なんか言語の特徴として、やっぱり言葉にした瞬間からその曖昧なものを切り取って定義づけてしまうじゃないですか。