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2022-12-04 1:00:54

#3|VOICE「TV番組の感想を語るだけなのに、なぜこんなにも魅力的なのか?」feat…『勝手に”ドキュメント72時間”をしゃべるラジオ』〈収録:2022.11.3〉

from 雑談【VOICE】では毎回不定期に、いま声を聴くべき人を雑談へお招きしお届けします。記念すべき初回はポッドキャスト番組「勝手に”ドキュメント72時間”をしゃべるラジオ」を配信する「真夜中コンビニの駐車場で」から「やまぐちさん、ほんださん」のおふたり。2021年5月の配信開始以来、精力的に配信を続けるお二人は、普段どのようなことを考えてコンテンツ制作を行なっているのでしょうか?(収録 2022.11.3)

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[GUEST] ───────────────────

PODCAST番組『勝手に"ドキュメント72時間"をしゃべるラジオ(真夜中、コンビニの駐車場で。)』
https://open.spotify.com/show/0MA4kzRP6qUYWTputR9SJ2?si=18b7e32aa46a46ed

人間観察が好きなあなたへ。 真面目で不真面目なふたりがNHK「ドキュメント72時間」について、あれこれしゃべります。毎週金曜23時更新。 (番組を見なくても楽しめるラジオを心がけています) サムネイル by いちごとまるがおさん

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[HOST] ───────────────────

【Mechikuro】
マンガ・オーディオ・アート・クラブミュージックなどの第一線で、分野横断的に活動するクリエイティブディレクター。 グラフィック&プロダクト両面のデザインのみならず、編集&ライティングからブランディング&プロデュースまで多様なスキルセットを駆使する。 これまでの経験と知見を活かし、『JAPAN PODCAST AWARDS』では創設メンバーとして、2019年創設〜2021年まで3年に渡り理念&審査レギュレーション設計、選考委員選定、ノミネート作品選考、グラフィック&トロフィー造形など中核業務の全てを担当。 作品選考作業においては、年間平均2000作品・2000時間強に及ぶ聴取・リサーチ・分析を行い、アワードという一つの基準において、国内ポッドキャストシーンの可視化とクオリティの定性評価に寄与した。 現在、自身のポッドキャスト作品としては、ぷにぷに電機と共に制作する『LAUNDRY AM』を配信中。 『雑談』では、より広く、より深く、音声作品の可能性と魅力を伝えるべく、さらなる能力を解放する。
https://bit.ly/Mechikuro

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00:01
今日は、勝手にドキュメント72時間をしゃべるラジオを配信している、
真夜中コンビニの駐車場から、本田さんと山口さんをお迎えしています。
よろしくお願いします。
では、軽く自己紹介していただきたいんですけれども、お願いしてもいいですか?
はい。真夜中コンビニの駐車場でということでやっています。
本田と言います。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
同じくしゃべっております。山口です。よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
今日、突然のお誘いにも関わらず、お二人揃ってきていただいて本当にありがとうございます。
こちらこそありがとうございます。
そもそも、収録ってお二人同じ現場で、こうやって空間を共有してしゃべることってあるんですか?
ほとんどなくて、2,3回実際にやったことはあるんですけど、
基本的にはほとんどリモート収録というのがベースです。
なるほど。にも関わらず、あんだけテンポよくポンポンポンポン話せてるのは本当にすごいですよね。
いやー、どうなんですかね。
意識できちゃってるっていうか。
本当に僕らのユニット名じゃないですけど、夜中に友達と長電話してるような感覚で収録してるので、
どっちかっていうと、途中収録してることを忘れてるぐらいの感じかもしれないですね。
理想的ですね。
今回この雑談のポッドキャストで配信するにあたって、
この番組がどんなポッドキャストなの?みたいなざっくり質問をしてもいいですか?
まずNHKの番組で、ドキュメント72時間という番組があるんですけど、
これはもう10年ぐらい続いている長寿番組で、
ドキュメンタリーなんですけど、人じゃなくて場所を3日間密着する、72時間ですね。
っていうドキュメンタリーの番組になってます。
それが本当にいろいろ駅のホームというか、かなり地方の奥まったところの24時間やってる居酒屋とか、
それこそそのうどんの自販機とか、そういったところに密着するんですけど、
そこに出てくる人たちであったりとか、その放送事態といったところで、
今週どうだったか?みたいな感じで、レビューじゃないんですけど、
そこで見たことに関する感想を2人で語り合うというラジオになってます。
要はNHKの番組が放送されたら、その週のものを感想を語ってアップする。
かなりシンプルな構造でありますよね。
なぜそのシンプルな番組なのに僕が引き付けられて、実は5日間で全部ギキしちゃったんですけど、
03:06
この番組やべえと思って。
この一見シンプルに聞こえるのになぜやばいかの話をちょっとじっくりできればなと思うので、ぜひお付き合いください。
ちょっとまた通り一遍の質問になるんですけど、
そもそもこのポッドキャストを始めたきっかけってどういう経緯で始めたんですか?
これも元々山口さんと私、本田が友人というか、
オンラインのコミュニティとかでいろいろドラマとか映画のコンテンツ語ったりとかっていうのはしてたんですけど、
その中であるとき、ドキュメント72時間好きだってことを僕が言い始めたら、
山口さんが、実は自分も毎週見てるんですって。
そんな人いるのっていうのが、正直番組知ってるよとかそういうのは聞いたことあったんですけど、
たまたま見たとかだったりして、毎週しかも録画までして見てる人って本当に僕の周りなくて、
みたいな感じで、ドキュメント72時間についてそのときちょっと語ってみたんですけど、
2人で。
そしたらそれが思いのほか盛り上がってしまって、
これかなり喋ることあるぞというところになって、
ちょっとポッドキャストでもやってみますかみたいなところでスタートしたっていうのがきっかけです。
じゃあ、なんかポッドキャスト始めようぜっていう動機からというよりは、
そのたまたまのきっかけで話してみたら、
2人の中でどれだけ的な意味も含めて手応えがあって始めようみたいな感じだったってことですね。
ちなみになんですけど、
なぜYouTubeでもなくブログでもなくポッドキャストだったのかっていう点で、
何かそこってクリティカルな理由とかってあったりするんですか?
一つは楽だからですね。
それは動画で撮ると、それこそ服装もそうですし、
本当に声一つだけでできるっていうところの魅力が、
まず本当に身も蓋もない話ですけど、
それがまず一つ目にはあるかなと思っています。
もう一つあるとすれば、
僕自身のこれは理由なんですけど、
僕がラジオが好きだったんで、
それにただただ憧れてっていう気持ちもありますね。
じゃあ、この番組を撮る前の時点で、
その音声、何かしらラジオなりポッドキャストなりみたいなものを試したことってお二人ってあったんですか?
ないですね。
普通に純粋なリスナーでいる自分がいて、
ちなみに本田さんがポッドキャストでもやらないって言った時って、
山口さんの反応ってどうだったんですか?
これあれなんですよ、逆で僕が実はやろうって言い始めて、
それは理由がいくつかあるっちゃあるんですけど、
大きいのは、まず噛み合ったっていうのが、
さっき本田さんも話してましたけど、それが一個で、
06:02
もう一つが誰もやってないっていうことですね。
空き地だったと。
そうです、そこがちょうど空いてて。
で、僕やる前に検索したんですよ、スポーティファイとかアップルポッドキャストとかで、
ドキュメント72時間、誰一人やってないんですね。
そんなことあるかと、今この、
この2022年において、検索してゼロヒットってかなり出すの難しいんですよ。
確かに。
見たことない造語じゃない限り出ない。
相当ニッチでもそうですよね。
そういうのに、スポーティファイとかで出ないってことは、
誰もやってないから、誰もやってないのにやれば一番になれるじゃないですか。
それは良いと。
なるほど、もう始めた瞬間からイチイチ。
そうです、そうです。
何もその広告とか宣伝とかせずに、一番なんですよ。
そんななんかイージーな話あるかと思って始めた。
なるほど、じゃあそこでもちょっと軽めに入れた理由があったんですね。
そうです。
確かに、ポッドキャストって今音声ブーム音声ブーム言われてる中でも、
意外と各ジャンルに空き散ってあって、意外なとこが空いてたりするんですよね。
それも含めて僕もびっくりしたんですけど、
意外とこの2、3年ってすごくポッドキャストっていう媒体とプラットフォームを
ハッキングしやすい状況ではあったんですよ。
とはいえ今この3年ぐらいのこのムーブメントの中で、
結構もうボコボコボコボコボコ。
今夜で言うとこの棚が埋まり始めていて、
今これから先って平台競争になってくるというか、
平積み取れるかどうかみたいなところまで来たんですけど、
まさかこの番組に関しては意外と棚ごと空いてたっていうのは僕も感じました。
で、なぜポッドキャストなのかっていうのの理由が、
今言ったようにたまたまも含めた理由だったのはわかるんですけど、
今実際ポッドキャストをこれだけの数配信してみて、
ポッドキャストである理由って何となく手応えがあるような気がするんですけど、
いわばここまで語れてここまで更新頻度がよく取れるんだったら、
例えばブログだったり、
もうちょっとビジュアルも含めて説明をしようという欲が出るとは思うんですけど、
なぜこうやってポッドキャストっていう形で続けているのか、
何か感じるとこあったら聞きたい。
そうですね。
これはポッドキャストで配信する媒体で言っていいのかわからないことですけど、
あんまりバズらないからですね。
最高。
それはむしろ積極的に言ったほうがいい。
これは本当にそうで、
例えばYouTube動画1本あげて何百万再生ですみたいになったら、
その瞬間にそれはこっちが意識しようがしまいが、
やっぱりそれの真似をしたくなっちゃうんですよね。
それの第2弾、第3弾を。
それはすでに流行っているものを見てもみんなそうするし、
ただポッドキャストって、
まず外から見たらあんまり可視化されてないじゃないですか。
再生数とかも含めて。
もちろん内側からはわかるんですよ。
09:00
ただそれもめちゃめちゃ跳ねてるのがあるかって言われると、
みんな同じぐらいみたいなのが僕らの実態としてはあって、
だからこそいい意味でフィードバックがないんですよ。
聞いてる人からの。
もちろんありますよ。
面白かったとか個別に言われることはあるんですけど、
マス的な数字的な意味でのフィードバックがないので、
それが割と続けてたっていうよりも、
僕らが変わらずにやっていれたっていう理由ではあるかもしれないですね。
なんかすごくそこの圧倒感あって、
さっきプラットフォームをハックしやすい一方で、
数字とかバズとかみたいな、
いわゆる今のこの現代において普通に指標とされるものに対して、
とらわれなくて済むっていうのは、
確かにPodcastはすごく利点があって、
KPIがひっくり返るっていうか、
そうですね。
なのでクリエイターとしては、
普通に純粋にクリエイトするっていう立場からしたら、
すごくやりやすいんですよね、Podcastって。
そうですね、はい。
じゃあそれもあって、
毎週のこの放送の後、
撮って出すっていうのに対して、
ハードルが高くならずに済んでいるっていう感じなんですかね。
本当にマラソンみたいになっているので、
それこそガンと熱くなってやったりとか、
それを真似してとか企画出してっていうわけでもなく、
結構もうずっと1年半淡々と、
そうですね。
マラソンのように収録しては出し、
収録しては出し、
それに別に本当に一気一流、
いい意味でも悪い意味でもすることなく、
マラソンでやってきたなっていうのが大体この1年半って感じですね。
あんまり他の人に見られてこうした方がいいみたいなものは、
本当に意識してないんですよね。
そうですね。
これがいいのか悪いのかわからないですけど、
反省会とかしたことないです。
ないないない。
いわゆるさっきのバツとか含めて、
マーケティング的な指標によって、
2人の間で言葉を交わすっていう機会が、
ほぼなく済んでるってことなんですかね。
そうですね。
ほとんどないですね。
理想的かもしれないな。
僕、この番組に出会ってから驚いて、
5日で全部ギキしてしまったんですけど、
ありがとうございます。
僕、やっぱりアワードやってたりした人間なので、
大体いい番組が作られていく過程みたいなのって、
多くのもの見てきたんですけど、
この番組でさらに驚いたのが、
1回目から完成されてるんですよね。
要は完成形はどこっていうのは置いといて、
今のスタイルとほぼ1回1回が変わらないんですよね。
そうですね。
それって事前にかなりの構成のアイディア出しとか、
そういうのをやったのか、
それともパンとやったものからずっと変わらないのか、
だとどっちなんですか。
大枠だけは考えていて、
大枠って言っても、
番組のことを話すので、
やっぱりポッドキャストって聞いてない、
12:01
その番組見てない人いるじゃないですか。
その番組のあらさじは言おうと、
その後雑談しようと。
最後に番組が30分なんで、
30分より喋ると、
番組より喋ってるポッドキャストって、
よくわかんないなって話になって、
なんで30分以内にしようっていう、
この3つの規定だけでやろうっていうので、
最初の収録始めて、
それだけはもう今は守り続けてる。
たまに盛り上がって30分超えちゃうんですけど、
基本はその3つですね。
じゃあもうパッケージのサイズ含め、
そういうものしかデザインせずに、
普通に話せちゃったのが、
第1回目から変わんないってことなんですね。
そうですね。
すごいな。
普通は良い番組も、
大体1回目から、
大体2、3回リニューアルを繰り返しながら、
フォームを見つけていくものなんですね。
当然そこにはいろんな反省回も含めたりとか、
編集しながら感じたことで上手くなっていくとか、
いろんなのあると思うんですけど、
お二人がそのパッケージだけ決めて話してる割には、
最初から完成度が高いっていう。
そこに驚いて、
ここからかなり僕聞きたいことなんですけど、
こいつら素人じゃねえなってまず思ったんですよ。
それは喋りのプロとかじゃなくて、
要は会話中に出てくる引用して持ってきてる言葉とか、
メタ的に語る視点とかを含めた、
何かをこうやって語る時の語り口みたいなものが、
もう既にお二人の中で結構できてる人だなって思ったので、
これ怪しいぞこいつらと。
なので、そこは当然この番組の魅力をそこでない程度に、
何かそういうなぜこの、
さっき一番冒頭で言ったように、
ものすごくシンプルな構造じゃないですか。
毎週放送されてるテレビ番組の感想を言うだけのポッドキャスト。
なのに何でこんなに魅力的なのかっていうところが、
お二人のその僕が思う素人じゃねえぞのところに何かありそうなので、
ちょっとそれ掘り下げさせて欲しいんですけど。
まずなんですけど、
このテレビ番組の感想を言うっていう構造って、
お二人ほどの知性を持ってすると、
それってかなりイージーじゃねえっていう、
要は簡単じゃないですか。
何かの感想を言う。
聞き手、受け手になった時、
そういうタイトルのものがあった時って、
結構なめてかかったり疑ったりするはずなんですけど、
そこに対しての二人の確信みたいなものってどういうポイントで、
ただの感想を言うだけじゃないから意味あるよねっていう、
そこの部分なんか聞きたい。
そうですね。
感想を言ってるだけですけどね。
15:01
それはなんか、
それこそひろゆき論法じゃないですけど、
あなたの感想ですよねって、
僕個人的な最近をよく思ってるのは、
別に感想じゃないですか。
大体のことが。
確かに。
それは感想って言うと、
ちょっと切な表現かもしれないけれども、
主観っていうふうに言葉を変えた瞬間に、
それはすべての物事がそういう主観なわけじゃないですか。
それは色だってそうだし、
何だってそうなわけですよ。
だから感想でいいなって思ってるっていうのは、
まず一つあることですかね。
この番組を聞いた時の僕の率直な印象が、
批評と感想の間にあるようなコンテンツになってるなと思って、
それがものすごく珍しいと。
なぜなら批評をするようなスタンスの人って、
いわゆるテキストなどを使って、
しっかり疑問や仮説から自分の答えまでまとめ上げて出すっていう、
重たさと戦われてるものだと思うし、
そういうものが評価される世界だと思うんですね。
ただ今今回のこの作品を聞いていると、
答えは出してないんですよ。
問いや仮説や気づきが生まれる瞬間みたいなものをキャッチボールして楽しんでいて、
かつそれが自分が作り上げたものじゃなくて、
人のものを通して自分の自説、自論を言って、
お互いキャッチボール。
自論と仮説の投げ合いみたいなことになってるので、
だからさっき僕が言った批評と感想の間っていうのって、
要は批評の本を作るような時のブレスト、
いいブレストやいい編集会議がそのまま撮られてるような心地よさを感じたんですね。
そこがもしかしたら今山口さんがおっしゃった感想でいいじゃんって言ったのって、
感想をそのまま言ったらいいよねじゃなくて、
感想でとどまっていることでも十分いけるよねっていう手応えとイコールだと思うんですけど、
これってかんぐりすぎ?そんな気はします?
一つは番組の話として、
ドキュメント72時間という番組がやっぱり材料としては結構完成されてるなっていうのは思っていて、
やっぱりそのドキュメント72時間で出てくる今の社会であるとか、
出てくる人たちの本音であったり、
マイクを向けられて発した言葉であったり、
いろんなところを見てどう思うかっていうところがベースになってるんですけど、
それ自体を知らず、無意識でも含めてだし、
私と山口さんが話す前から、
個人的にそれぞれのスタイルで放送中ずっとやってたことではあるんですよね。
その番組を見ながら自分はこう思うとかっていうのをそれぞれにやっていって、
ずっと溜めた貯金が割とあるというか、
その番組とともに。
実際にポッドキャストを始めた時に、
それぞれ出し合ってみたら、
本当にさっきおっしゃったような企画会議であったり、
ブレストみたいな様子を提出したので、
18:02
これはいいなっていうか、
何かの答えを出すわけでもないし、
そこから何を作り上げるというわけでもないんだけれども、
それぞれが思ったこと、考えたことっていうのを持ち寄るっていうところに
すごく意味がある。
さらにアウトプットが磨きがかかるなっていうところは思ったので、
そこがそういった雰囲気を醸し出している一因かなとも思います。
ちなみに、さっきポッドキャストを選んだ理由でも聞いた部分なんですけど、
とはいえ、出してみて、
これがちゃんと人様に出すべきものかどうかを判断する時に、
何らかの手応えを感じたと思うんですけど、
その答えを言っていないそのコンテンツというものが、
何でアリだったのかっていうのでいくと、
何かもうちょっと言語的に話せる部分ってあったりします?
そうですね、答えがある過程を見せるものが
ポッドキャストだとは思っているからですかね。
結局その答えがあるものだったら、もっと短く、
例えばYouTubeとかだと答えありきで、
じゃあそれに対してどういうアプローチをしていけば
一番分かりやすい動画になるのかっていうようなアプローチが
YouTubeだと成立するとは思うんですよ。
それは飛ばせるっていう、
しかも飛ばす時にサムネイルが分かるから、
どこで飛ばせばいいかって分かるじゃないですか。
だからいわゆる紙芝居の早送りみたいなことができるからこそ、
答えありきだと思うんですよね。
ポッドキャストって割と過程を見せるものだと思っているし、
僕はラジオ自身もそういうものだと思ってるんですよ。
結局ラジオって、
眠れないんです、どうしたらいいんですかっていうお便りに対して、
じゃあ睡眠薬をどうぞっていうのじゃないじゃないですか。
確かに確かに。
ラジオってもう少し、じゃあなんかこんな曲を聞いてみたらどうとか、
その理由は何なんだろうねみたいなところを話したりとかっていう、
いわゆる過程のメディアだと思うんですよね。
だからこそさっきの感想っていう話もそうですけど、
やっぱり答えなし、その途中のブレストだけでいいっていう割り切りが
僕の中にあったからですかね。
なるほど。
なんかね、僕の感じた感想ですね。
僕の感じたってことと今のお言葉かなり近くてすごく納得できますね。
よかったです。
本田さん自身も、実際ちなみにこの番組を編集されてるのってどちら側なんですか?
編集は当初は多分本田さんがやってて、最近は僕がやったりしてる。
両方やる感じですかね。
じゃあどちらともなくやってる。
じゃあ本田さんもやっぱ編集してアップするっていう作業に関わってることとは、
この作品がありかなしかっていうのは今言ったように、なんか感じだと思うんですけど。
そうですね。さっきの答えがないっていうところに関しては、
そもそもそのコンテンツに限らず、やっぱり今人が直面してるもののほとんどに答えなんて正直なくて、
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それをその人間というものがどう立ち向かっていくかとか、どう考えていくか、どう対応していくかというところにかかっていて、
それが状況ごとに違ったりもしてくると思うんですね。
そうなった時に、どうしても人の経験だけではかなり、その人個人の経験だけでは足りない部分です。
結構あるとは思っていて、そのために本読んだりとか、それこそいろんなもので勉強したりっていうのはあると思うんですけど、
ドキュメント72時間自体もそういうものであるし、それを僕らが実演というか、
そうやって、もともと答え探そうと思って話し始めてるわけじゃないんですけど、
そうやっていろいろな考え方を提示していくっていう考え方自体が広まってもいいんじゃないかなっていうのは、
それこそ最初に撮った時に、自分が感じたこととしてはあるってことですかね。
なるほど。じゃあ、ドキュメント72時間自体が持つ、答えを言わない仮想性みたいなものを、
そのまんまお二人の番組にも踏襲してるから、当然しっくりくるし、
それを別にアンプリファイしてるわけじゃなくて、別の角度から語ってるっていうことなのか。
遺伝子が伝播してる感じで、スピリットは受け継いでるんですけど、
ただのモノマネでもないし、そこはうまく遺伝子を引き継いでるっていう感じになりますかね、言い方としては。
でもやっぱり単に、例えば番組見て、それが面白かったつまんなかっただけだと、
今本田さんが言ったようなことには繋がらずに、まさに感想っていうよりもツイートになっちゃうと思うんですよね。
それこそ短い文章の、別にツイートじゃなくてもいいんですけど、になってしまうと思っていて、
やっぱりそこをある程度感想とか出すに値するものになるには、何で面白かったのかとか、そこを広げなきゃいけなくて、
そこを広げるためのいろんなフックがあの番組ってすごいあると思ってて、
それは1人の人にインタビュー、ドキュメント72時間は1人の人にインタビューして話聞くんですけど、
その人がその後どうなったかほとんど描かれないんですよね。本当に聞くだけなんで。
極端な話、これから温泉に行きますって言って、そうですかって言って離れて、
その人が果たして本当に温泉に行ったのかすらもわからないみたいな感じなわけなんですよ。
でもなんかそれって逆に想像するじゃないですか。その人が温泉に行ったかもしれない。
もしかしたら温泉に行く途中でなんか違う寄り道をしたかもしれない。コンビニでお菓子を買ったかもしれないとか。
なんかそういうその想像の余地みたいなのが72時間っていう番組にあるからこそ、僕らは喋れてるっていうのはありますね。
なるほど。なんか言語の特徴として、やっぱり言葉にした瞬間からその曖昧なものを切り取って定義づけてしまうじゃないですか。
24:04
で、その延長にたぶん140時のツイートだったり、今のはそれこそ動画になった瞬間からでももうとにかくわかりやすく、
全部を定義づけていくみたいな。で、そこから外れるものっていうのは要はノープされていくみたいな状況にある中で、
やっぱりドキュメントの72時間にしてもこの番組にしてもそうじゃない。真逆のことをやってるっていう意識はかなり意識的にやられてるってことですね。
そうですね。
決めない答えを出さない。で、そこの余白だったり、ほつれみたいなところにこそ語りしろがあるっていうことですよね。
そうですね。でもポッドキャストの収録で言うと、割と僕が答えを出して、それについて本田さんが違うとかそうだとかっていうパターンが多い。
その仮説っていう形の一個形があるものを投げるっていうところで言ったら確かにそれは。
それはあるかもしれないですね。
例えば番組で献血のところに密着したのが回があったんですけど、タイトルが正確なの忘れちゃったんですけど、僕らは献血する理由みたいなタイトルで、
で、そのポッドキャストの収録で言ったのは、じゃあこの理由は何なんだろうみたいなところを話し口から話し始めたんですね。
で、なんかそういうような形で、割とその答えを出すっていう。で、結局僕が出した答えは理由がないっていう答えなんですけど。
全問答みたいな話になってるんですけど。
でもなんか別にその献血って結局献血すごいしたいっていうよりは、なんとなく社会に行くことがしたいとか、なんとなくそうやって献血のところに行くことで時間が潰せるとか、コーヒーが飲める、お菓子がもらえるとか、スタンプカードが貯まるとか、
そういうなんとなくの積み重ねがきっと献血する理由になってるんだよねみたいな話を言って、それに対して本田さんがいろいろ言ったりして。
っていうその答えがないというか、やっぱ仮説とかいろんな考え方が並列してあるっていう状況を作ってるっていうのが正確かもしれないですね。
だからその要は動画で流れてるもののそのシーンっていうものを言葉にせずにそれぞれが持ち帰ってしまうと、それっていうのはもう流れたまんまになるんですけど、今言ったように言葉にして1回仮説を立てることによって、
要はこう見る、一緒に喋る、一緒にその方向性を知る切り口が見えるってことだと思うんですよね。
だからそこを怖がってないのがむっちゃ嬉しいっていうか、別にさっきのバズるような場所、数字、KPIを求められる、数字として求められるような場所だと、
まず言ったことっていうのが、いわゆる御託取られるとか、警察が群がってくるみたいなことによって、仮説を断定して語ることって本来怖いじゃないですか。
27:05
その中で多分それを大胆にやられていて、それは答えのように言ってはいるんだけど、単純に1回石を投げて波紋を出すみたいなことになってるように感じるんですね。
一方で山口さんが言ったことに対して、本田さんが否定せずとも僕はこう思うって言って話すこのキャッチボールの感じがすごい好きなんですけど、
普通って共感ベースでする会話だと、違うと思うイコール、それこそ2人の間を分けてしまう感情の問題になっちゃうじゃないですか。
でも2人の会話を聞いてると、結構極端な仮説に対して、違うと思うが本田さんの別な仮説になっていくっていうすごい面白い構造になってるんですけど、それって意識的にやられてるんですか。
これは自分のポッドキャストの中での立ち位置に限らず、基本的に意識的にやってることではあって、やっぱり間違ってるって言うと言っても、何をもって間違ってるんだっていうこともいろいろあるし、
正解と一緒にですね。正解にもいろんな正解があれば間違ってるにもいろいろ間違ってるのもあるし、いきなりそういった態度表明するのは自分よくないなって常に思っていて、
常にフラットに、という話があるが自分的にはこういう感じたこともあるとか、実態としてこういった側面も実はあるんじゃないかとかっていうのをいろいろ並べてって一緒に考えるっていうスタンスを常に取っているんですね。
その中でこのポッドキャストの中でもそれをやってる部分があって、そうした方が話が全く別の次元でこういう答えあるのかもって見出すときもあるし、
普通に自分も結局並べてみて感情的には違うなと思ったけど、これ並べて整理してみると最初に山口さんが言ったことが正しい、そうだなとかってなることもあるので、
基本的には常にそれはもう絶対どうなっていくっていう誘導ではなくて、一緒に材料を案とか自分の経験を持ち合いながら考えるっていうことがこのポッドキャストでも大事なんじゃないかなっていうのは自分でも思ってますね。
なんかその出会いの時からのお話から聞いてて感じるんですけど、いわゆるわかる受けるで仲良くなってるタイプの交換型のコンビじゃないっすね。
そうですね、同じとこがあるし違うとこもあるって感じですかね。
その相性の捉え方っていろんな種類あると思うんですけど、まるで自分のようだと思ってコンビを組む人もいれば、全く違うところがお互いの利益になるからっていうようなバディ型もあると思うんですけど、お二人の場合って今の前者後者でいうとどっちの感じが近いですか。
どっちかと言うと多分後者に属すると思います。
30:01
それぞれ見ている視点とか、それこそ同じ番組を見ているのに見ている視点であるとか、面白いと思ったポイントも違うっていうところもあって、そこを楽しむのが二人のまず一番最初の楽しいのきっかけみたいなところもあるんで、
どっちかと言うとそのバディ感っていうので言えばお互いが違うところを良さとして持ち合ってるっていうのが大別するとですけど、あるのかなって。
恥ずかしいんですけどね。
そんな風に言語化されるとすごい恥ずかしいですよね。
なんかあのボットキャストのコンビってやっぱりいろんな種類ある中でもやっぱりパターンは分かれていて、詳しい人と詳しくない人のスタイルが古典ラジオ以降かなり流行ったんですけど、
なんか一方そのお笑いの進化とのようにお二人に乗ってありに笑い目指摘というか、ボケじゃないんだけど重ねていくっていうか。
で、相手に対して自分の仮説が響くように投げ合っているように感じるんですね。
しかもそれ戦いじゃなくて積み上げていく感じっていうか。
お前の出した意見これか、なかなかやるな、俺はこのボールで投げるぞみたいなところがありながらちゃんと積み上げていくっていうか。
だから笑い目指って取り合うじゃないですか。
俺の方がいいボケだって言うんですけど、一見そのように見えて積み上げていくっていうか一緒にこう積み上げていったり視点を増やすような作業をお互いボケながらやる。
要は答えを出そうとしてないからツッコミがいらないのかも。
私その相手にやっぱりそんなに分かりやすさは提示してないと思っていて。
伝える時にですか。
当然見てない内容なので分かりやすく伝えるというか描写を分かりやすく伝えるとか自分の言ってることを分かりやすく聞いてもらおうみたいな意識あると思うんですけど。
ポッドキャストの一番組この回っていうところにある程度こういう色があってそれを聞いてくれてる人に伝わるように構成しようとか提示しようっていうような意識はそんなにないと思っていて。
あくまで喋ってる時はその回についてどう思うかっていうところを2人が真剣にやっているだけみたいなところがあるのかなと思うんですけど。
あとはその回について語り終えたら番組終わるんですよ。
だから結論出さなくていいんですよ。
もうお互いが言いたいこと言い終わったら終わるんで別に焦る必要はないし戦う必要はないしさっきの一つの答えを出す必要はないっていう話にもつながるんですけど。
ただ語り終わったら終わるっていうだけの理由ですかね。
もう1個この番組の僕革新的だと思ったところが多分そういうこともある。
今言った事情もあると思うんですけど過去回の引用を番組の引用もすれば自分たちが語ったことの過去の引用もしてってそこが受信繫になってて。
33:09
聞き手からするとこの番組のアーカイブを横断的に聞くっていう聴取習慣が無理やり作らされちゃうんですよ。
勝手にこのシリーズに対して過去のインデックスを遡るっていうことをさせられる快感があるんですね。
それって今言ったように断定的なものをずっと置いてってまた10回後の回で過去回をそういえばあれともつながってるよねっていうことによって保管されているのかもしれないですね。
それはでもあれですね。僕らのポッドキャストがっていうよりも番組の方がそういう構成になってるっていうのは強いかもしれないですね。
例えば食堂に密着しましたって言ったら西成の食堂と歌舞伎町の食堂とどっかの食堂とか青森のスナックとか。
似てるようだけどみんなちょっとろし違うし、そういう番組自体が持つ個性みたいなところとこう落ちてるので、僕らがわりと意識的にやってるっていうことはないですかね。
要は呼ばれるって感じか。同じ食堂テーマにした過去回っていうものを通して記憶も含めて。
番組を毎週見てるっていうところもキーなので、どんどんシリーズ化されていくのが見てる側わかるんですよ。
テレビ番組の方を見てる側はそれをわかっていって、それを並べるっていうことを個人的にはしてるんですけど、それをポッドキャストでも当然そういう流れになっていくので、
やるとポッドキャストとしてもそういうふうに対別化されていくっていう二重構造に図らずもなってるっていうのが良さになる。
なんか今お二人がかなりこのポッドキャストについて意識されている部分を聞けたんですけど、
さっき言った素人じゃねえだろの部分で質問1個ありますけど、本来お二人のスタンスからすると、
いわゆる会社、仕事をしてる時のプレゼンテーションとか、議事録とか含めて何かをしっかりまとめて伝わるように起承転結までやるっていうスキルはおそらくお二人ともあるとは思うんですけど、
普段のお仕事とか生活の中でプレゼンとかっていうのって上手い方ですか下手な方ですか?もしくはやってる?やってない?
当然そのサラリーマン的に人に何かを動いてもらうためのそのナラティブであったりとか、
どういうストーリーになってるかっていうのは分かりやすくセットしなきゃいけないということにやっぱり表面上どうしてもなってるので、
ある程度の型を身につけてやれっていうような気が自分はしています。
36:04
その上でそれをやってくるとそれだけじゃ解決できない問題っていうのが多々生まれていって、
その時にどうしたらいいんだろうってなった時に今その山口さんとやってるようなやり方であったりというような考え方自体がちょっと気になってうまくそれが進んだりとかっていうことが経験的にあるので、
そういうのを仕事以外のところでプラスんで明確に作りに行ってるっていうのはある。
山口さんって普段人をプレゼンテーションのような形で説得したり動かしたりっていうことってあるんですか?
ありますね。
それと今本土さんがおっしゃったようなものの違いっていうのはやっぱり明らかに感じてますか?
そうですね。僕がやってる仕事は場作りとかの仕事をしてるんですけど、その場作りって曖昧じゃないですか。
結局どういう場にしたいかみたいのってやっぱりそれは言語化しないと伝わらないし、
それ言語化するってことは何かのワードとか2単語でもいいんですけどにぎゅっと凝縮しなきゃいけないと思うんですよね。
そのまでの過程にいろんなワードが出たとしてもそれを一つにまとめて説明するみたいなことが必要で、
コンセプトメイキングみたいなところですけど、そこは割と仕事でもずっと学生時代からもやっていて、そこの影響はあるかなとは思いますね。
それはそれで、そのミッションにおいてはちゃんと自分の思った通りにワークするようにやってるんだと思うんですけれども、
そこではワークしてるんだけども取りこぼされてるような何かみたいなものに対しては、
今本田さんがおっしゃったような解決すべきモヤモヤだったり、自分の別なミッションだっていう感覚ってもともと持ってたりしたんですか?
ないかもしれないですね。
面白い面白い。
これは個人的なあれですけど、仕事とプライベートがあんまり分けられてないので、それは頭の使い方ですけど、そこはあんまり区別して考えてないかもしれないですね。
本田さんは一方で、ビジネス的な自分とプライベート的な自分っていうのは分かれてるタイプなんですか?
ある程度分かれてる方だとは思いますし、ビジネス的な方の自分だけをドライブさせていくと、本当にそっちが自分になっていくところと、
そのビジネスクラスターの中で最下が全然生まれないんですよね。
結局さっき言ったような動画の作り方のような、より早くとか、より正しいものを正確に出すみたいなレースに参加することになってしまうので、
39:03
それに自分強くないなとも思っているので、そういう意味では別の色としてプライベートで出しているような自分をいかにビジネスにも組み込めるかっていうのは試行錯誤してやったみたいな感じです。
じゃあその完全に切り分けるんじゃなく、フィードバックするとか、むしろビジネス上の強みになるんじゃないかというような期待すら入っている。
そうですね、それは相互にやってると思います。
たぶんNHKがこの番組を作っている理由だったりにも含まれていると思うんですけど、おそらくそこの部分、今言われている教養とか、そういう部分ってビジネスだけ、合理主義だけじゃ足りてない部分がまさにここなんだなっていうのは、
NHKの番組自体からも感じるし、本田さんがそのように活用されているという意味でも、やっぱりそういう種類のものなんだなというのは感じますね、確かに聞くと。
僕はどっちかというとドキュメント72時間好きなんですけど、そもそもほぼNHKフリックというか、
NHKの全体的にこの番組を見ている、あの番組を見ているというのがそれぞれ違う角度なんですけどニュアンスで見ているので、基本的にそれの観点からすると、ある程度一定的にNHKとしてもそういったところを提示したいと思って作っている番組っていくつかあるんだなとは思っています。
今、結構いい話いっぱい聞けたので、ちょっとまとめ的な感じになるんですけど、今ご自身がやられているこの番組のように、似ているようなスタイルでやられている他のコンテンツとかって、意識しているものとかってあったりします?
そうですね、ないかもしれない。
これに近いものをやってるなって感じる。
あんまり明確に何かを意識して作ってない、特定の何かを意識して作ってはないので、あんまりないかもしれないですね。
Cといえばラジオ番組とか、ずっと僕は学生時代に東急FMでやってたスクールオブロックっていう番組をずっと聞いてたんですけど、それもその10代の人の悩みに対して、答え出なくて、2時間くらい番組があるんですけど、2時間で答え出ないで終わる時とかあるんですよ。
そういうことがあったりして、そういうのはやっぱり現体験としてはあって、ただ別にそういう誰かの悩み解決を僕らのポッドキャスト目指してるわけじゃないじゃないですか。
でもやっぱりさっき話したような過程の話、過程を見せるみたいなところは、そういう番組が現体験になっているかもしれないですね。
42:01
自分はアーカイブ性みたいなところが少しあるかなと思っていて、そういう意味でいくと、これもNHKの番組なんですけど、海道を行くという、1980年くらいに放送されたドキュメンタリーがあって、
海道を行くというのが、歴史小説家の柴良太郎の気候文エッセイのドキュメンタリーバージョンみたいなところになっていて、
柴良太郎が幕末のこととかを調べながら、例えば幕末で山口県行って鹿児島県行ってっていうところを実際に行った時にエッセイとして書いていて、
それが例えば60年70年代とかに書かれたものを、さらにじゃあその旅館ってどうなってるのかで行ってみた、みたいなのがNHKのドキュメンタリーなんですよ。
そこに80年代くらいの時のおかみとかに、10年前柴先生が来た時こうでしたみたいな話をしていて、それを2020年、2022年、私が見てるっていう、
その時代のずれがいろんなところで起きてるっていうのが見てて楽しかったんですけど、だからこのポッドキャスト自体もドキュメント72時間の放送自体は、
例えば2013年に放送されたっていうのがあって、それをその時に見て、それを10年後に再放送という形で放送されて、僕らが語るっていうのがアーカイブされて、
それが聞く人にとってはもしかしたら5年後とかに、さらにその先の世界として、2013年のことについて語っている2022年の僕らっていうのを10年後に聞く可能性があるっていうのを考えると、
そこで生まれる、また僕らが意図していないものも多分その先の世界で余ってるはずなので、違う観点が見えたりっていうのが生まれるのかもしれないなと思うと、そういうアーカイブ性みたいなのは憧れとして作れたらいいなっていうのは。
でもなってますね、確かに。
できれば。
このポッドキャスト自体が。
だからあれですね、やっぱり何かのスタイルをリファレンスしてるものはないけど、アティテュードみたいなものっていうのはさっき言ったスクロールブロックのようなものから明確に受けてるし、とか今本田さんの方もNHKの他の番組から明確に受けてるしっていう意味でいくと、そこもあれですね、さっき言った明確なリファレンスがないっていうところも、その批評と感想の狭間の柔軟さを感じますね。
じゃあ、今これNHKもどこまで続けるのかってこれって明示してない番組なんですか?
そうですね、はい。
ってことはお二人もこのポッドキャストを続けるか続けないかに関しては、お二人の意思として明示するっていうことはないってことですかね、今の感覚的に。
まあなんかそうですね、特にいつ辞めるかは決まってないですね。
番組がなくなったら本当に辞めざるを得ないっていうか。
45:02
そうですね、辞めるか何か別のものに切り替えるかしないと番組終わっちゃったんで、別に2周目入るわけにも繰り返さないんで。
2回り目また5年くらいやるみたいなの違うじゃないですか。
だから一連卓勝な感じはややありますよね、そこは。
その辺もやっぱり面白くて、何かの目標に向かって右肩上がりに進んでいって、そのゴールがあるとか目標が達成されるものがあるっていうものじゃない続け方の特徴かもしれないですね。
そこがやっぱりマラソン的なのかもしれないですね。
まあマラソンよりもゴールないから。
そうですね。
日々のランニングに近いぐらい。
ジム通いとか。
ジム通いとか近いかもしれないですね。
普通その手の運動って続ける秘訣とかやめない秘訣とかやる気を出す秘訣みたいなものでみんな命題になってるじゃないですか。
そういう意味でいくとお二人ってなぜ続けられるんですかっていう質問だとどう答えますか。
一つしかないですね。番組が毎週放送されるからですね。
締め切りです。
本田さんもですか。
いや本当全く同じですね。
ぶっちゃけ僕が最初このポッドキャストを知った時に
さっきイージーだなと思ったけど
惹かれて革新的なものを感じたって言ったじゃないですか。
実は僕が感じた革新的なものってそこなんです。
今ずっと長く話したようなことっていうのはもちろん大事なんですけど
勝手に毎週上がってるものがある。
テーマを内省しないことって最も続けやすいっていうか
それは間違いないですね。
企画会議の必要性がないというか
お題は常に降ってくるっていう。
だからきっとコテンラジオさんがさっき言ったように
詳しい人と詳しくない人っていうことのジェネリック性で
いろんな派生番組を生んだように
もしかしたらこの番組もこのやり方自体の
ジェネリック性に気づいた人が
同じような手法を取るんじゃないかなと思ってて。
そうですね。どこを真似するのかと。
僕ら的には割とこれがフォーマット化するのは
どうしたらいいんだろうっていうのは
いわゆる他の人ができる方法だと
やってる僕ら自身は
僕らだからこれができてるっていうか
この空気感になってると思ってるんで
同じことを他の人がやると
また別の空気感になるものだと思ってて
それはまた別のコンテンツになると思ってるんですね。
だからいわゆるコテンラジオさんみたいな派生ではなくて
単に形が一緒なだけの
30分アニメぐらいのふわっとした枠だと思うんですよ。
30分アニメの中にホラーもあれば
サスペンスもあればアンパンマンもあるしみたいな
48:00
そういう感じじゃないですか。
ぐらいの枠なんで
正直それをカテゴライズして語ることが
どれほど意味があることなのかっていうこともありますし
カテゴライズする人が
今話したように現れるのかみたいな
ところの疑問もやや僕はあって
これをスタイルと呼ぶ人がいるかどうか
30分アニメはスタイルじゃないじゃないですかある意味
もちろんそれはなんか
それがテレビ局の規定によって生まれたことで
それによっていろいろな技術だったりとか
逆にそれによって工夫しなきゃいけないとか
手塚治虫先生が頑張りすぎた結果今大変みたいな
いろんなことあるんですよ。あるけども
ただ僕らの形から
そういう話が生まれるかっていうと
やや今は想像できないっていうのが
結構リアルな感想ですかね。
なんかラジオの語り手をパーソナリティと呼ぶように
今言ったようにスタイルがあろうが
リファレンスがあろうが
結局その番組の中核を成すものって
今の場合だと2人だし
片桐が1人だったら1人なんですけど
その人のパーソナリティによって作られるものが
やっぱ強いんだなっていうのは感じていて
それが今言ったポイントなのかもしれないですね
そうですねそこはそうだと思います
ただシンプルにどうやったら続けられますかっていう質問に関しては
今言った形を今の形を進めばいいかな
例えばこの2人が好きなものがあって
それが毎週更新されて
毎週発売されているジャンプなんだったら
ジャンプが発売されるごとに2人で話せばいいじゃんっていう
そうしたら続くよって言えるかもしれないですね
あともう一つだけあるとすれば
ジャンプでもなんでもいいんですけど
それを見てない人にどう魅力を伝えるかみたいなところは
非常に重要なポイントかなとは思います
結構僕らがポッドキャストをやっていて
一番嬉しい感想は何かっていうと
番組見てないんだけど聞いてますっていうのが
見てほしいんですよ
前提としては見てほしいんですけど
僕らも好きでやってるんで
しかも勝手に見てほしいんですけど
ただ実はそれが一番嬉しくて
それは何でかっていうと
やっぱり番組に釣られてみるっていうんじゃなくて
僕らが番組の内容すらも
ポッドキャストの中に包括できているっていうことが
一番実は嬉しくて
だからこそ見てない人も
読んでない人も
ジャンプ今週読んでないとかいう人も
楽しめるみたいなことは
一つ要素としては必要かもしれないですね
まさに本編を見てないんだけど
全部聞いてるのは目の前にいる僕がそうです
ありがとうございます
ちなみに今のって
違う解釈で言うと
いわゆる広雪の切り抜き動画みたいな意味で
要は本編を切り抜いて分かりやすく言ってる
っていう別な手法あるじゃないですか
それとの明確な差ってどこだと思います
そうですね
それとの差か
要はヒップホップで言うと
51:00
元のソウルミュージックを聞かずに
サンプリングした
チョップされたビートだけを聞いて
ファンだっていう人がいるっていう意味でも
引用じゃないですか
今このポッドキャスト番組も
いわゆるNHKの本編があったものを
大胆に言うと
切り抜きもしくは別解釈で
やってるものじゃないですか
なぜそっちの方が嬉しいと思うし
僕も実際
NHKの映像自体を見るっていうことの
価値を別に否定してるわけではないんだけども
このポッドキャストを聞くことによって
同じ体験をしたいっていう喜びを得てるんです
それと広雪切り抜きとかとの差って
どこにあるんでしょうね
でも一つは
いわゆるファスト系みたいなところで
その本質自体が
ここを見てくださいみたいなところが
全体の中にどうしてもあったりとか
こういうストーリーで
ここが最高点に達しますみたいなものがあって
それを早く分かりやすく伝えるために
切り抜くみたいなところがあると思うんですけど
ドキュメント72時間がそもそも
そういう頂点みたいなのを
意図的に作ったりも
編集そんなにはしていないし
当然その回とかで
語るべきはここですよみたいなところは
あるかもしれないけれども
そこだけをしっかり抜き出して
今週この回で見るべきとこ
これですっていうのは
我々一回も行ったことがないので
そこからその放送全体から
見えてきたことであったり
それに我々が付け足していくもの
っていうものとして
ポッドキャストをやってるからこそ
そのファスト的な
美味しいところここだけですっていう
切り抜き方みたいなのとは
違うんじゃないかなっていうのが
構造的にあると思うんですけど
あとは30分ある中で
僕ら実は番組のこと話してるのって
そんなに多くなくて
それはあくまできっかけでしかない
っていうのが一つはあるかもしれないですね
さっきのラップとかの話で言うと
優れたサンプリングっていうのは
元ネタに対して別解釈を加えることによって
むしろ違うものに変容して
その作った当人こそが理解していなかったもの
ある意味批評性っていうところにも
つながると思うんですけど
そういう別の視点を提供するっていうことだと思うんですよ
だから元ネタがわからないとつまらない
みたいなものって
正直僕はあんまり優れたサンプリングなのかっていうと
やや微妙なような気がしていて
それって元ネタ100人のファンがいたら
そのうちその100人のファンにしか
届かない可能性があるわけじゃないですか
そのものって
だからそういうやっぱり
元ネタがわからないと見ないと面白くないっていう
その副次コンテンツではなくて
もう少しそれだけで価値のあるものというか
面白いものを作るために
あえて番組の話をべったりしてない
っていうのはありますね
感じますね
僕今の質問をしておいて
今気づいたんですけど
キロユキの切り抜きを引用したり
54:01
サンプリングを引用したんですけど
お二人違いました
本編も30分
お二人の番組も30分
何一つダウンスタイミングしてませんでした
ファストでお届けして
何もファストになってない
何もまとめてない
本当に何もまとめてないシーンで
本当ですね
でももう冠はその通り
そのテーマとなるNHKの番組を
もうタイトルにも掲げてるし
っていうこの不思議な感じが
魅力なのかもしれないですね
切り抜いてもいないし
要約もしてないし
説明もしていないのに
同じタイトルのものとして
語れてるっていう
そこがやっぱ本編そのものの
それこそ仮想性とか
ネズマの大きさを
表してるのかもしれないですね
それも間違いなくありますよね
他の番組でそれが成立するかといったら
なかなか難しいところは
正直あると思うので
だからそれこそ僕らも
他にも共通して好きなものだったり
よく見てるものってあったりはするけれども
なかなかそれをポッドキャストに
しようっていうところまでいったのは
その中でもやっぱり
ドキュメント72時間だったっていうのは
素材としてやっぱりあると思います
なるほど
最高でした
ありがとうございます
本当に僕も
この番組にどっぷりのめり込んで
聞きたかったことを聞けたんですけど
僕らとしても
ぜひこの雑談として
お二人の活動に
何かしらご一緒できる機会欲しいな
と思ってるんですけど
可能性として
告知的なこととかあったりしたら
入れて欲しいです
実は毎年
ドキュメント72時間って
年末頃にその年に
放送したもののベスト10っていうのを
本当に年末の部分で
再放送っていうのを
投票をして投票結果を再放送していく
っていうのがあるんですけど
ちょっとそれに先駆けてじゃないですけど
僕らが考える今年のトップ10というか
っていうところを
公開収録しようみたいな
動きがあって
なんと今年は雑談さんを
会場にさせていただくということで
会場になるのかどうなのか
っていうことも怪しいような場所ですけど
ここを使って
そのノリでうまく
面白くできたらいいですよね
と思っていて
元々僕らもそれ以外も
ドラマとか映画とかアニメとか
好きだったりっていうのもあって
そこだけじゃなくて今年見た
コンテンツで好きなものを語るとか
そういうのもちょっとやりつつ
っていうところなので本当に
ざっくばらんな会にできればなと思っていて
それが12月の
17日の土曜日に
だいたい7時ぐらいからやれる
6時かな
ぐらいにはやれると思うんで
その夕方にフラッと来てもらえれば
僕らがいて
公開収録してるときもあれば
もう本当にビアーバーで雑談を
楽しくガハガハ笑ってる
57:00
ときもあるだろうし
っていうところにフラッと遊びに来てもらえれば
すごい嬉しいですよね
ありがとうございます
ごめんなさい最後
僕締めの言葉を言う前に
聞き忘れたんですけど
お二人の真夜中コンビニの
駐車場でって
これ何を表す名前なんですか
これは
難しい質問です
なんか
ポッドキャストを始めるにあたって
やっぱり名前なきゃいけないじゃないですか
で何か考えよう
ってなって72時間の
タイトルって結構
なんだろうな
僕らが今真夜中コンビニの駐車場で
みたいにしてるような
言い切らない形というか
多くてちょっとそれをマージュしたのに
近くしようと思って
とりあえずワード選考でそれを決めて
ふわふわ今日まで来てしまったって感じですかね
明確にユニット名を
決めるためにつけたワードとか
っていうのでもなく
本当に単純に最初にチャンネルを
登録するときの
タグみたいなイメージ
チャンネル名みたいな感じで最初は
項目に必須って書いてあったんでしょうがなく
増えないといけないから
それそうなんですけど
ポッドキャスト始めるにあたって
じゃあちょっとこれが
今後どういう形で
定着するのかも含めて
ここはもうさっきの
今まで話したように
仮想性を持った名称
ってことなんですね
本当にそれぐらいあんまり
外に対してどう見られていくとか
どう打ち出していくかっていうところについては
そんなに決めずに
ふわふわただただ放送だけを
やってきたっていうところがあるので
面白い
まさに初回から変わってない
っていう本編とは違って
側はあんまり考えてない
っていうところもありますね
そこも含めて
この自意識の
乗っからなさみたいな
魅力ですね
自分のパブリックイメージとか
見られ方みたいなものが
投影されてないから
きっと他の人のコンテンツを語る
っていうのでも
こんだけスマートに聞けるのかなって思いました
あとは
どれだけいいこと言っても
あんまりよく見られないんじゃないか
っていう
僕らは別に
72時間悪く言うわけじゃなくて
72時間のコンテンツを
どれだけ頭よく語っても
どれだけかっこいいこと言っても
それってどうなんみたいな
別に社会について
何かすごい社会意義があることを
言ってるわけでもないし
それが途絶もないお金を生んでるか
っていうとそうじゃないんで
っていうある種の諦めに近いものも
もしかしたら
心の中ではあって
だからこそあんまり側は気にせずに
とりあえず思ったことを感想で言う
みたいなスタイルに落ち着いてるのかもしれないですね
なるほど
最後にこれ聞いてよかった
お二人のキャラクターとぴったりですね
ありがとうございます
1:00:00
今日は本当に長い時間
ありがとうございました
勝手にドキュメント
72時間をしゃべるラジオを配信している
真夜中コンビニの駐車場から
本田さんと山口さんでした
ありがとうございました
じゃあ打ち上げビールします
打ち上げビールでまずい話
まずい話
01:00:54

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