2022-11-19 07:21

2021-06-06 - 術後感染の原因はゴミのせい?人間の要素と細菌の要素

2021-06-06 - 術後感染の原因はゴミのせい?人間の要素と細菌の要素

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はい、こんにちは。次のご質問です。
チャープからのご質問です。
術後の感染についてというですね、わりとデカいテーマですね。
ケア、体質、手術中にゴミが入って感染などいろいろ言われていますが、実際の理由は何なんでしょうかね。
某六本木クリニック委員長がツイッターでケア誇りを医者が入れているだけと断言していましたというご質問。
質問待ち、チャープ。質問ありがとうございます。
術後感染、これはですね、外科医にとって永遠のテーマというところなんですけれども、
嫌ですよね。せっかく形をきれいにしようと思っているのに感染を起こしてしまうと、いろんなものが溶けてしまったりとか、
ブズブズになって産んでしまったりとかですね、患者さんもつらい、痛いとか、腫れちゃうとか、いろんな問題が起きちゃうので、
術後感染をいかに減らせるかということをですね、外科医としてはもちろんきちんと気を付けてやっていかないといけないわけですけれども、
原因がですね、100%わかっていたらですね、逆にそのやらなきゃいけないことを100%ケアすることによって感染症をゼロにできるはずなんですけれども、
世界中で術後感染をゼロにしている施設っていうのはどれだけお金をかけてもないというのが実際のところなんですね。
で、なぜか。簡単です。そもそも人間の体が汚いからです。
人間の体っていうのはですね、まるで日本なんか特にですね、超クリーンで外人の友人に言わせるとトゥークリーンって言ってますけど、きれいすぎて免疫が落ちるみたいな、すぐ感染しちゃうというのがあるんですけど、
そもそも生物ですから、生きるっていう中でですね、いろんな環境の中で攻めき合いがあるわけですよ。
で、バイキンの感染に対してそれをやっつける免疫っていうのがこういうバランスを取りながら生きていると。
で、中には、バイキンの中にはいわゆる善玉菌というやつですね。体にとっていたほうがいいバイキンたちもいたりするわけですね。
ところが環境が変わったときにこいつらが悪さをするっていうのは当然あるわけです。
例えば、お口の中。
お口の中って最近バイオとかするとすごいたくさんのバイキン出てくるんですよね。むちゃくちゃ汚い。
だけど、このむちゃくちゃ汚い中には必要な菌がたくさんいてですね、
こいつらを全部やっつけようと思って、抗生剤でバーッとか消毒薬でバーッとかやってしまうと、
善玉菌のおかげで抑えられていた悪玉菌の数が増えてきて、感染を起こしたりとか調子が悪くなったりみたいなのが起きるんですよ。
なので、無菌の状態がいいわけではないよっていうのがまずベースとしてあります。
で、述語の感染としてですね、いろんなものはあるんですけども、
多くの場合はゴミが入ったからすぐ感染するとか、バイキンが付いたからすぐ感染するというわけではないです。
で、これは2つ要素を考えないといけなくて、体側の要素とバイキン側の要素っていうのを考えないといけないんですけども、
体側の要素っていわゆる免疫力ですよね。
免疫不全状態にありますと、当然何も問題がなかったものでも感染を起こして体がしんどくなっちゃって、
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例えば睡眠不足、夜更かしをして睡眠不足になっちゃうわとか、深酒をするとか、
もしくはすごい激しいトレーニングをした後とか、この状態っていうのは免疫状態が悪くなります。
なので、普段問題が起きないような状態でも感染を起こすことが得るんですね。
なので、体側の免疫を維持していくっていうのは述語感染を予防するためにもすごく大事にはなっています。
だから免疫を良くするためによく寝ましょうねとか、規則正しい食事をとりましょうねとか、
タバコはやめましょうね、こういうのも要は免疫を維持するために必要なこと。
例えば精神的なストレスなんかも免疫を下げると言われています。
打つ状態になったりするとやっぱり体の調子が悪くなって風邪引きやすくなったりとかっていうのもあり得るわけですね。
一方でバイキン側の問題、バイキンもですね、寝がわくは私増えたいっていうやつなんですよ。
最近はね、自分の分裂を増やしてですね、数を増やしたい、もっともっとコロニー大きくしたいぜ、イエーイっていうのがバイキンの考えなんですけど、
普段は免疫とかで抑えられているわけです。
で、このバイキンがですね、元気が出ちゃうシーンっていうのがあるんですよ。
これ何?っていうと、元気が出ちゃうシーンっていうのは、
例えばですね、周りにめっちゃ栄養がある状態、バイキンにとって。
これは何かって、例えば血液。
人間の血液って、もっちゃ栄養たくさん入ってるんですよね。血糖値っていうような言葉があるように糖が入ってたりとか、タンパク質もたくさん入ってるし。
で、流れてる血液には免疫細胞がいるんですけど、止まってしまった血液っていうのは免疫があんまり働けないので、ただの餌になっちゃうんです。
これが血種ってやつ。
血の塊ができると、そこにはですね、血の流れはないので、栄養だけが置いていかれるから、
ちょこっとしたバイキンが入っただけで、むっちゃ美味しいじゃん、この血液っていって増えちゃうんですね。
これがバイキンにとって元気が出ちゃうやつ。
で、この中に異物っていうものは入ってきます。
例えばゴミが入って感染しちゃうとかっていう話がありますけども、
ゴミの周りにも血液の流れがないので、付着したウイルス、最近にとってはですね、
足輪といってですね、「あ、なんかここ居心地いいけど、このソファー。」みたいな感じで、
異物の上に細菌が居座ってしまうっていうのが異物感染です。
だから異物が中に入ると感染起こしやすいよとか、
もし異物が入った状態で感染起こすと免疫だけではやっつけられない。
だからそのプロテーゼの話もそうだし、
例えば整形管の手術で人工関節とかですね、むちゃくちゃ厳しい管理下に置くんですけども、
ああいうのは人工物を体内に置くっていうのは、
細菌がものすごく怖いということになってくるわけですね。
なので、某六本木クリニック委員長がっていう話に関して言うと、
某論というかですね、
例えば毛が入ったら感染をするのかっていう話ですけども、
毛ってですね、人間のタンパク質なら自分の毛が入っても実は感染しなかったりします。
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人間の体って面白くてですね、必ずしも毛で感染するから毛は感染しないです。
ほこりは異物です。自分のものじゃないから。
なので、物事を多分ですね、きっとその委員長先生はですね、
僕も知ってる先生だと思いますけど、
彼はそんな変なこと言う人ではないと思います。
その言ったここだけを切り取ってこういう風になっちゃってるんだろうなって気はしますけども、
実際には単一因子で起きるものではないので感染っていうのは。
なので、体側の免疫側の反応なのか、細菌にとっての環境の話なのか、
こういうものがバランスを取りながら手術っていうのは、
述語感染が起きてくるというふうに考えてもらったほうがいいと思います。
ちなみに先日ですね、医療関係者の手術をしたときに、
僕らの世界で、これはちょっと次の投稿でちょっと話そうかな。
次の投稿でちょっと話しますよね。
MRSAについてのお話ですね。
これをぜひ皆さん知っておいたほうがいいと思います。
チャイプのご質問に対しては、今のが回答になっています。
参考にしてみてください。
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