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心理師わたるんの働くをカウンセリングするチャンネル。 今回は続きものの後編。怒っている人の心理についてもっと詳しく紐解いていきます。
みなさん、今週も1週間お疲れ様でした。 婚姻心理師・臨床心理師のわたるんと申します。
このチャンネルでは、就職や復職などいろんな働くをサポートしてきたカウンセラーが、お仕事・ご家庭で役立つようなカウンセリングの豆知識や心理師のあれこれを簡単にお伝えしています。
前回ですね、すごく中途半端に話が終わっているんです。 どんな話をしたかっていうと、人って割と言ってることと本当に伝えたいことが全然違うことがあって、
それは特に怒りとか強い感情を持っている時ほどそうなるよね。 そんでそれに巻き込まれるとすんごい困るよね。ってことをメタメッセージとダブルバインドという言葉で解説したんです。
メタメッセージというのは、その人が真に伝えようとしていること、もしくは真に伝えようとしているとこちらが捉えたこと。
で、ダブルバインドというのは言っていることとメタメッセージが矛盾していたりするために言われた側がどうしようもできなくなってしまうことを言います。
気になる方は前回をお聞きくださいね。
それで今回はその続きで、じゃあなんかもう理不尽にこっちに怒りをぶつけてくる人がいてどうしようもないときってどうすればいいのよってことについてお話しようと思います。
具体的な対象というよりは過度に自分を責めずに済むメンタリティについてお伝えするという感じですね。
あの言われのないところで怒られることって割と誰もが経験していることなんじゃないかなと思います。
そういう時って別に自分が悪いわけじゃないのに、なんとなく自分の悪いところが思い起こされて、なんかよくわかんないけどごめんって感じになるんですよね。
でも実際は怒られた人が全部悪いってことはあんまりなくて、後でよく考えたらモヤモヤするっていうことはあるんじゃないでしょうか。
そういうことよくあるって方はぜひ今回のお話を聞いていただければと思います。
各有僕もですね、相談している方の怒りだったりとか、そういう感情に良い意味でも悪い意味でも巻き込まれるっていうことがめちゃめちゃ多いんです。
まあそこは仕事なので、うまくそれもカウンセリングに活用しないといけない。
で、今回はそんな時にどうしているかというのを軸に話していきます。
基本的にカウンセラーはその人の表面上の言葉を追う以外にも、その人の真に言いたいことや自分でも自覚していない感情の部分に焦点を当てようとしたりして、
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その人の考えていること、思っていることを持っている知識諸々を踏まえて整理しようとするっていう姿勢を常に保っています。
これは多分他の心理師の方も同意してくれるんじゃないかなと思います。
例えばそうですね、前回の例では、なんでこんなミスをしたんだと怒っている人を例に挙げましたが、結構な見膜で来られるとビビりますよね。
心理師ももちろんビビるんですけれども。
こういう時、とっさに、「ああ、自分が全部悪い!」と思いがちなんですけれども、
ただ、同じようなミスでも静かに冷静に怒る人もいれば、今挙げたようにめっちゃ怒る人もいるわけです。
その時点で、そこでめっちゃ怒るっていうのは、その人の捉え方のフィルターがかかっているんですね。
そこでもその怒りは、その人要因というところが大きいということになるわけです。
それで、かなり前にアンガーマネジメントについてお話しした時に、
怒りというのは二次感情で、本当は裏に自分が認めたくない気持ちを持っていることが多いんですよ、ということをお伝えしました。
これは第3回だっけな。
かなり初期でして、だいぶお粗末な内容になっているので、もし聞かれる場合は広い心で聞いてくださると嬉しいです。
それで話を戻すと、冷静に怒る人とめっちゃ怒る人の間では、おそらくメタメッセージが違うわけです。
冷静に怒る人の場合は、「これは直すべきミスだから反省しなさい。」とかですかね。
その辺がメタメッセージになるかと思います。
めっちゃ怒っている人はですね、さっき言った怒り感情の裏というのを推察すると、
そうですね、なんか自分の大事にしているものを脅かされた恥ずかしさとか不安とかを抱えているかもしれないですね。
例えば、自分の部署は完璧主義がモットーなのにそれが傷ついた。悲しい。とか、
これから僕が上から怒られるんじゃないか。どうしよう。とか、まあいろいろ考えられるわけですね。
怒りの裏にはそういう幼い感情が隠れていることが多いんです。
前提として、仕事でミスをした時はミスについては反省をして、相手の怒りを沈める責任まで取る必要はないんです。
その上でですね、相手の怒りから距離をまず取ってみて、相手の怒りの裏にある感情を考えてみると、
どうでしょう。多分、皆さんが思い浮かべている人によってそのシーンは微妙に変わってくるかと思うんですが、
でも、めっちゃ怒ってるっていうよりは受け入れやすい感じになるんじゃないかなと思います。
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そうなんです。怒っている人の裏にある気持ちや考えはシンプルで幼いんです。
それでそれだけ想像してあげて、そしてその状況を具体的にどう対処するかというと、
社会的に適した言葉、ミスしてすみませんでした、こういうことでの背景があり、ご迷惑をおかけしてしまいました。
ご対応ありがとうございます。このように対処します。
なんて言ってあげれば、もうあとは十分なんじゃないかなと思います。
それでも怒ってくる人がいたら、それはもう相手の問題なので、もっと上の役職の方呼んで助けてもらいましょう。
自分を大切にするには、相手の感情を過度に引き受けないことです。
自分や組織のできる範囲って限られてますからね。
人ひとりのできる限界を知って、相手の感情をどうにかしてあげることはできないということを抑えられるといいんじゃないかなと思います。
さてみなさん、今回はいかがでしたでしょうか。
仕事をしていると、内からも外からもわけわかんない理由で怒られることあるんじゃないかなと思いますし、
真面目な方ほど真に受けることが多いかと思いますが、今回のお話を聞いていただいて、
あ、怒っている人の真意は幼いんだな、よく切れるあの人は幼いところがあるんだなぁと思っていただけると嬉しいです。
この1週間で理不尽に怒られた方、本当にお疲れ様です。
では今回はここまで。おやすみなさい。ここまで聞いてくださってありがとうございました。
また来週をお楽しみに。