00:00
心理師わたるんの働くをカウンセリングするチャンネルです。 今回の予約、自分をリフレーミングに合わせるのではなくて、リフレーミングを自分に合わせるのが大事です。
みなさん1週間お疲れ様でした。公認心理師・臨床心理師のわたるんと申します。 このチャンネルでは、みなさんの週末のお時間を少ーしだけいただいて、就職や復職など
働くのサポートをしてきたカウンセラーが、主に社会人の方々に役立つような カウンセリングの豆知識や心理師のあれこれを簡単にお伝えしていきます。
最近悩んでいることがあってですね、それはスポーティファイとかツイッターでいただいたネタのリクエストとか、
やり取りしている中で生まれたアイデアをもとにエピソードを配信するときに、その人に最大限の感謝を伝えたいんですけれども、
ネタをくださってありがとうございますとか、いいイスピレーションを得られました、ありがとうございますといった感謝を伝えたいんですが、
そのアカウント名をこわだかにここでお呼びしていいのかというところをですね、悩んでいて、 他の人の名前をここで挙げたら、
許可をいただいた方は話は別なんですけれども、名前を挙げたその人が果たしていい思いをするのかどうかというのがとても迷うところでして、
今回もいただいたリクエストから作ったエピソードなんですが、 なんかお礼を言えないのが不完全燃焼感があるというか、そういう感じを抱いているんですね。
というわけでですね、この働くをカウンセリングするチャンネルに、 ついにですね、Googleフォームという文明のスマートなツールを導入してみました。
そういうのも全然知らないので、何これって感じで作ってみたんですけれども、 概要欄のリンクに飛んでいただければ、
ご感想やリクエスト、ご質問、そのコメントなどをですね、 エピソードの中で紹介してもいいか諸々を入力することができます。
もしリクエストやご感想、お便りなどあれば、 お気軽にこちらのフォームからいただけましたら嬉しいです。
よろしくお願いします。 というわけで今日は、リクエストをいただいた自尊心を育てるシリーズの新しいエピソードを作ってみました。
今回はリフレーミングの良い使い方という話から、 自尊心について掘り下げていこうと思います。
ところで皆さんリフレーミングってご存知でしょうか。 これはですね、ざっくり言うと、短所を長所に言い換えるというものです。
例えば、「俺本当に優柔不断で行動が遅いんだよねー。」 と悩んでいる人がいるとします。
そんな人の言う優柔不断や行動が遅いといった、 よく短所として使われそうな言葉を長所に言い換えるんですね。
例えば、身長とか資料深いとかリスクマネジメントができるとかでしょうかね。 そんな風に短所を長所に言い換えることをきっかけに、自分の悪い部分ではなく、
03:10
良い面に目を向けようとする。 そんで自尊心を保っていくというような考え方を変えるコツです。
これですね、割と手軽で効果もあるかと思うんですが、 個人的にはこれだけをめっちゃ悩んでいる人には使えないなーというか、失礼な気がしてるんですね。
なんでかっていうと、捉えるべきはその人の悩みの本質であって、 言葉尻ではないからだと思うんですね。
皆さん想像していただけたらと思うんですけど、自分がさっきの例え話、
本当に優柔不断で行動が遅いんだよねって悩んでいるとして、 聞き役の人が、いやーそれって身長だし資料深いってことでしょ。気にすんなって。
みたいな感じで言ったとしますね。 多分日常会話レベルなら、ああそうか、こうなるかもしれませんが、
ガチ悩みでこう言われたら、多分僕だったら不完全燃焼感あると思うんですね。 っていうか、あんたは俺の何を知ってるんだってイラッタすると思うんです。
まず話を聞いてくださいよというか、 こういうシチュエーションでリフレーミングだけを使うのは、あまり良い使い方ではないと思うんですね。
あともっと危ないなぁと思うのは、リフレーミングが、こういうしんどい時は自分の長所を見ていかないといかん、
という感じで、自分のしんどさやつらさ、問題が起こっている現実を否定するツールになってしまう可能性があることなんですね。
要は、一昔前の泣き言を言わずに根性で頑張る的な思想から、自分の弱音を引っ込めるために現実にそぐわない自分の長所を無理やり引き出そうとすることとかが危険だなぁと思うわけです。
なんで危険かっていうと、これだと弱音を吐いているのが悪いみたいな感じになっちゃうし、実際の現実からもそのものの見方がかけ離れちゃう可能性があるからなんですね。
何はともあれ、自分の本当の気持ちをひた隠しにして自分をごまかそうとしていると、いつかガタがきます。
ヌメ毛をミンティアでごまかしているのと一緒ですね。
自尊心を育てるために自分の短所を長所に変えても、自分の納得感、それも現実とすり合わせても妥当な納得感というのがないと意味がないと思うんですね。
これ実は割とよくある話で、カウンセラーの人もあまり勉強してない人は、とりあえずその人をポジティブにするために短所を長所に見れるようにしてみようと苦心する方もいるかもしれませんね。
僕が思うカウンセリングで大事なことは、その人自身のしっくり感、納得感みたいなものなんですね。
それでそのしっくり感というのは、短所と長所、どちらか一方だけを見ていると得られにくいし、リフレーミングというフレームに当てはめようとすると、もっと得られにくくなると思うんですね。
06:04
最低限リフレーミングをするときは、短所にまつわる具体的なエピソードもそうですが、それが長所として働いたエピソード、具体的なものも思い出しながら、バランスよく自分の特徴を見てあげることが大事かなと思います。
要は、短所は長所、自分は優柔不断じゃなくて白深いんだ、と自分に無理やり言葉を分けするか、この短所は別の場面ではどう働いただろうか、白深いという見方をすると役立った場面はあっただろうか、と自分のことを深めるかの違い、つまりリフレーミングに自分を合わせるか、リフレーミングを自分に合わせるかの違いです。
どちらが良さそうかというと、やっぱり自分のことを深めるための使い方の方が良さそうですね。
というわけで、今回はリフレーミングというのをいい感じに使うにはという話でしたが、いかがでしたでしょうか。
この話題は実はリフレーミングでもいいし、別のものでも良かったかもしれないですね。
リフレーミングというものがそもそもどんなものなの、もう少し聞きたいというようなリクエストのある方は、先ほど申し上げましたGoogleフォームの方にリクエストなどどしどしいただければと思います。
では今回はここまで。おやすみなさい。ご視聴ありがとうございました。