1. 佐々木亮の宇宙ばなし
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2021-06-30 13:42

263. 一度も見つからなかった超新星爆発が見つかった!!ハナシ

今日はNature Astronomyに掲載された、ギリギリ超新星爆発が起こった星についてのお話。

日本人が大活躍したこの研究、紹介しないわけにはいかないでしょう。

難しい言葉すぎるので、「電子捕獲型」という言葉は使っていませんが、ここ割と重要なんですよね。。。笑


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始まりました、佐々木亮の宇宙話。
こちらのチャンネルでは、天文学で博士号を取得した私が、毎日最新の宇宙ニュースをお届けしております。
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ヒカリちゃんさん、どうもありがとうございます。
ということで、早速、今日の本題を先に紹介させていただきたいなと思うんですが、
今日の本題は、今まで計算上でしか見つかっていなかった超新星爆発というものが、
なんと、歴史上初めて発見されたという、非常にインパクトの強い研究結果を紹介していきたいと思います。
これなんですけど、世界的に権威のあるネイチャーという論文雑誌があるんですね。
それの派生の雑誌である、ネイチャーアストロノミーっていう、宇宙関連に特化したネイチャーレベルの雑誌があるんですけど、
そこに掲載された論文で、簡単に言えば、星、太陽みたいな自分で光っている光星ってやつですね。
これが死ぬ時っていうのは、ある程度の重さになると、超新星爆発っていう、自分自身を吹き飛ばすような爆発の下、
その一生を終えるっていう過程があるんですけど、その爆発が起きるか起きないかギリギリのラインみたいなところで、
実際にどんな爆発が起こるのかって、今までわかんなかったんですよね。
めっちゃ重かったらすごい爆発を起こすっていうのはわかるみたいな。
ただギリギリ爆発するだろうみたいな計算でわかっているところの、そのギリギリのラインが観測的にデータがなかったというところだったんですが、
今回その論文でですね、そこのギリギリのラインの超新星爆発っていうのを見つけることに成功したというお話が出ていたので、
今回こちらを紹介させていただきたいと思っております。
ヤフーニュースとか、結構いろんなメディアで取り上げられているぐらい注目の現象だったので、ぜひ楽しみにしていただければと思います。
そんなこんなで、その本題に入る前に、今日は毎日恒例の近況報告というところをさせていただきたいんですけど、
今日はずっと本業でデータサイエンスっていうところの仕事をしていて、
僕は今までずっと宇宙の研究とかもやってきた中で、
データに困るっていうところが実はそんなにない、割と恵まれた環境で仕事ができているっていうところがあったんですね。
白紙家庭のずっと研究をしているときは、衛星自体の運用チームに所属していたので、そこのデータっていうのを割とフレキシブルに触ることができたし、
今も何億っていうデータを毎日触るような生活をしたりしています。
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そうなると選択肢がたくさんある中で正解を導くみたいな、またデータがないときの苦労とは別の苦労みたいなのが出てきたりするんですね。
特になんですけど、今何億っていうような、エクセルとかで見たらもう縦に何千万行とか何億行みたいな感じになったりするような規模のデータになるんですけど、
そうなったときにやっぱりちょっとミスしたときのやり直しっていうところにもかなりコストがかかるというか、
ちょっとのやり直しのためにすごい時間がかかってしまったりするというところで、かなり一つ一つの作業、慎重にならなきゃいけないなというところと、
あとはそういうミスを発見したときに直す、ちょこっと直せば簡単に直るような設計をもともとシステム上、プログラミング上組んでおかないと、
いろんなところでデータ処理をして最後ガッチャンコすればいいよねみたいな雑な作りをしておくと、後々大変なんだなっていうのを最近身に染みております。
すごい日常に置き換えると、本当に使うもの、頻繁に使うものどこに置いてあるか自分で把握してればいいでしょうっていうようなもの、
部屋の作りにしてるような人っていうのは多分僕みたいなところに陥ってしまうんですけど、そうではなくて、もっと誰が見てもここにはリモコンがあるみたいな、
ここには携帯があるみたいな、ちゃんとつっきりした部屋の作り方をできるようなタイプの仕事の仕方をしていかないといけないなっていう、最近は反省がすごい強いです。
泥臭く手探りで少ないデータからいろいろ見るっていうよりは恵まれて大量にデータがあるからこそ、その後のデータを扱う段階でより慎重にならなきゃいけなかったりするみたいなところで、
最近も相変わらずずっと苦労しておりますというお話です。なので力量不足のところはなんとか自分で追いついていかなきゃいけないので、最近も必死に勉強をして食らいついているっていうような感じです。
なのでちょっと最近余裕、佐々木余裕っぽいなっていうのが見えてたら、それは単純にポッドキャストで話すほど自分の中で落とし込めていなかったぐらい何もできてなかったんじゃないかなと思っていただければいいかなと思っております。
そんな感じですね。なのでこれからも頑張っていこうと思っておりますというところで、本日の本題に入っていきたいと思います。
今日の本題なんですが、今まで計算で予測されていたギリギリ発生する超新星爆発っていうところが観測的に初めて明らかになったというお話をしていきたいと思います。
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ということで、まず最初にお伝えしたいのは、「ネイチャー」という研やる雑誌の関連雑誌に掲載されたもので、日本人の、しかも外国の大学なんですが、そこに所属されている学生の方が成し遂げた仕事だというところで、
いろんなインパクト、観測的にまず今まで見つかったことないような現象だったというところのインパクトと、やはりこの若い研究者の方が成果を出している、しかも日本人のというところで注目度が高いかなというようなお話です。
で、今回注目する超新星爆発っていうところなんですけど、超新星爆発っていうのは、ものすごく簡単に言えば、星が死ぬときに起こす大爆発です。
このポッドキャストでも何度か取り上げているように、僕の表現だと皆さんにわかりやすいように、宇宙の大花火なんていうような言い方をしてたりもします。
で、これがどういうふうに起こるのかっていうと、もともとは太陽みたいに自分で光っている光勢っていうのが、中で核融合反応っていうのをものすごいペースで起こしていくと、どんどんそこでできた物質によって星っていうのは進化していくんですね。
で、それが星が進化していくと最終的にはまあやはり年を置いて死んでいってしまうっていうところがあるんです。
その死んだときに、その星自体が太陽の8倍以上重い重さ、重い質量を持っていたときに、その星っていうのは超新星爆発という大爆発を起こすんですね。
で、一方でそれよりも軽い星、太陽の8倍よりも軽い星っていうのは、白色外星っていう爆発も起こさずに静かにそのままクシャッと終わってしまうような星の最後を迎えるというところで、
この8倍、太陽の8倍より大きいか小さいかっていうところが、星が死ぬタイミングでの非常に重要な数値になってくるんですね。
ただ、この8倍っていうところはあくまで計算で出された結果であって、本当にぴったり8倍ぐらいとか、そのぐらいギリギリの星がどういう超新星爆発を起こすのか、
はたまたギリギリ起こさないところってどういうところなんだろうみたいな、そういうところの実際の観測っていうところが全然今までされてこなかったんですね。
ただ今回発表された研究によって、そこの観測っていうのを初めて成功させたと。
しかもその成功させた観測の結果と、今まで計算で導いていた8倍ギリギリのところで起こる大爆発、超新星爆発っていうところの光の変化の仕方っていうのが完全に一致したというところが明らかになりました。
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完全っていうのは語弊がありますね。
なので、そんな感じなので、僕が散々ポッドキャストで言ってきた宇宙の研究には、観測屋さんと理論屋さんっていうのがいて、観測の人たちは見つけた現象がこういうことだろうっていうのを考察していく。
一方で理論的に計算で宇宙を解き明かす方たちっていうのは、見つかってない現象を計算的に予測していくっていうこともしますし、見つかっている現象を数字で説明するっていうこともします。
ここのどっちが先にそういう現象を予測できるか、はたまた観測できるかっていうところの切磋琢磨が天文学の領域を伸ばしていくっていう特徴を持ってるんですけど、
今回は計算で予測されていたものが観測的にも明らかになったというような順番のお話ですね。
何が面白いかっていうと、このギリギリ星が太陽の8倍以上重いとかっていうギリギリの星って今まで本当に見つかってこなかったと。
これは単純に8倍以上って言えば本当に例えば100倍の星とかっていうのまですごい幅があるじゃないですか、重さに。
ただ本当にもう8倍ぴったりなんならちょっとその前後数倍とかっていうところだけで制限した場合っていうのはやっぱりそこに当てはまる星の数が一気にグッと減るんですね。
プラスしてそのタイミングで爆発を起こさなければいけないしっていうような結構いろんな要因が重なっていないと見つけることができないっていうところでかなり観測には敷居が高かった分野なんですね。
ただ今回は2018年に見つかった超新星爆発っていうのが取り上げられて、まずこれって日本のアマチュア天文家の方が見つけたんですね。
板垣光一さんという方がいらっしゃるんですけど、この方が2018年に超新星爆発を見つけたと。
これ簡単に言えば何もなかったところいきなり光ったみたいな、そんなようなイメージですね。
さらにまたこれ日本の天文、アマチュア天文家の方、野口露史秀さんという方がいらっしゃるんですけど、この方がそれが見つかった後にその星がどういう明るさの変化をしてるかっていうのを詳細に観測していたというところで、
このお二方のアマチュア天文家の方の観測があったからこそ今回の論文っていうのは成功したんですね。
こういうデータを元にカリフォルニア大学の博士課程に在学している学生の方、平松大一さんという方がその観測データと、
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プラスして世界中の望遠鏡っていうのを用いた天体観測を実施すると。
プラスしてそこに今まで予測されてた計算とか新しくし直したシミュレーションとかを合わせたところ、今まで考えられてきたピッタリ8倍みたいな星がどういう超新星爆発を起こすのかを観測的に明らかにしたというお話が出ておりました。
なのでこれからはこれがまず見つかった一つ目なので、大体こういうのっていうのは一つ見つかると連続でポンポンポンポン見つかったりするものなので、
そうするとこういった爆発がどのぐらいのペースで起こるのかとか、爆発が起こったときに毎回同じような反応をするのか、
かたまた個性があるのかなんていうところも今後研究として進んでいくんじゃないかなというところで、
また新しくこんな研究が見つかったときは皆さんにご紹介できればなと思っております。
今回のお話は今まで計算でしか語られてこなかった超新星爆発っていうところの観測が初めて行われたというお話をしていきました。
他の多分ニュース媒体でもいくつか見てると思うので、今回の話をきっかけに少し調べられたり、
もし疑問に思う点があればTwitterでコメントしていただけたら嬉しいです。
ハッシュタグ宇宙話、宇宙が漢字で話がひらがねになってますので、
そういったところつけていただけたら僕が見に行っていろいろ会話させていただきたいと思ってますので、ぜひよろしくお願いいたします。
それではまた明日お会いしましょう。さよなら。
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