1. 佐々木亮の宇宙ばなし
  2. 695. 100億年前と今も変わらな..
2022-09-02 12:15

695. 100億年前と今も変わらない星の生まれるバショ

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1日10分、宇宙時間をテーマに毎日お届けしております、宇宙話。
今回は、100億年前と今の宇宙で、一体環境が違うが、星はどうやって生まれてくるのかっていうような、
すごく宇宙の長い歴史を振り返っていく、だがその中に普遍的な法則っていうのが見つかってきてるんじゃないかっていう、
ものすごく宇宙っぽい、そして楽しいお話になっていると思いますので、ぜひ最後までお付き合いいただけたら嬉しいです。
3.2.1.イグネーション。
Space to the black hole.
Japan to the black hole.
佐々木亮の宇宙話。
2022年9月2日始まりました、佐々木亮の宇宙話。
このチャンネルでは1日10分宇宙時間をテーマに、天文学で博士号を取得した専門家の亮が、毎日最新の宇宙ニュースをお届けしております。
ということで本日でエピソードが695エピソード目を迎えるというところになっておりまして、
700回も目前で毎日毎日孤立に宇宙の話をしているわけなんですけど、
今回は今週あんまり話してなかったなと思う天文学のお話をしていければというふうに思っております。
昨日のお話も天文学よりではあったんですけど、もっとピュアにサイエンスっぽいお話をしていければなというところになっているわけなんですね。
今回どんな話をするかっていうと、今の宇宙空間、そして100億年前の宇宙空間、両方で星の出来方が同じだ。
つまり宇宙空間の環境が変わっても、星は同じようにできるんだ、そんなお話をしていきたいというふうに思っております。
でですね、この100億っていう数字だったりっていうのが、やっぱりこう天文学的数字って言われるようなものになるわけなんですよね。
なので、こういう数字の遊びみたいなところっていうのを楽しんでいただけるのが一番いいのかなと思っておりますので、
そんな感じでやっていきたいと思います。
今回紹介するのは、100億年がどうのこうのっていうところよりは重要なのは、星ができる現場がどういう環境にあるかっていうお話なんですよ。
星っていうのは、宇宙空間に漂ってるガスとかチリとか、そういったものっていうのが一箇所に集積されていって、ある大きさまでいった時にファッと星に変わるっていうようなところが本当にざっくりとした星の出来方なんですね。
もっともっといつも詳しく説明してるじゃないかっていうところについては、まあね、他の放送聴いてくださいと、今日はちょっとあえて突き放してみようかなと思っていて、
そんな感じで星ができるんですけど、じゃあその集積してくるガスだったりチリだったりっていうのの成分が例えばちょっと違ったら、これって星の出来方が違うんじゃないかっていうふうに考えられると思うんですね。
まあそういったところで、昔と今で、じゃあ星ができる環境が違かった場合っていうのは、それ一体星の出来方に同じなのか違いなのかっていうのが出るのか、そういったお話を今回突き詰めた研究結果になっております。
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具体的には、元素記号とかって覚えてますか?みなさん。水平、リーベ、僕の骨みたいな。あった時に軽い順番に元素っていうのを並べていて、水素、ヘリウムでっていうふうにポンポンポンポン言ってるわけなんですけど、そんな中でヘリウムよりも重たい元素のこと、つまり水素、ヘリウムって言ったらもう次からは全部重元素って呼ぶんですよ。天文学では。
重い元素って書いて重元素ですね。だからもう酸素とかも重いし、窒素とかも重いし、っていうような感じで、なんで全部重いの?みたいな。金属とか重そうだけど、ヘリウム以降全部重いってどういうことなの?みたいな話になるんですけど、これはもう宇宙空間の性質上しょうがなくて、やっぱり水素とヘリウムっていうのは星の中で簡単にできてくるっていう一方で、
その先のやつっていうのはなかなかレア度も高いというか、なかなかできにくいみたいなところの性質から全体を、宇宙空間全体である量とかって比較すると、やっぱ水素、ヘリウムっていうのが軽くてたくさんあるものに対して、それ以上っていうのが比較的少なくて重いものみたいなところで、そういう区別の仕方がされるんですよね。
で、これって、星の中で例えば核融合が起きて、水素がヘリウムになってみたいな話とか、あとは超新星爆発みたいな、その星が死ぬときに最後大爆発を起こすんですけど、そんなことがあったときに、例えばシリコンと呼ばれるような半導体とかに使われるああいうのですね、ああいうのができたりとかみたいな感じで、なんか宇宙空間ってそもそも元素の生成工場みたいな感じなんですよ。
僕たちのこの周り、身の周りにあるものっていうのは、基本的に宇宙空間で何かしらの反応が起きた結果、生まれたものがたまたま地球上にあるっていうような考え方ができるんですよね。
じゃあ、宇宙空間にたくさん星ができて、宇宙空間どんどんどんどん成長していったらどうなるのかっていうと、これ最初、水素のガスしかなかったものの中からヘリウムより重いものっていうのがどんどんどんどんでき始めると。
つまり、宇宙空間ができて138億年、139億年とか言いますけど、その当時と今では宇宙空間の中にある元素の量っていうのの比率が変わってしまっていってるんですよね。
じゃあ、こうやって例えば太陽系ができたとか、あとは太陽系が天の川銀河にいるっていうことを考えたときに、それらの大元ができたとき、つまり銀河ができたとか太陽ができたって時の環境と、
今の宇宙でできる星たちの環境って違うじゃないですか。その違いって星のでき方に関係あるの?ないの?っていうお話を今回調べた結果ですね。
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お隣の銀河を見に行ったんですよ。お隣の銀河19万光年先にあるんですけど、これね、比較的近い銀河だと思っていただければよくて、
この銀河を見に行ったときに、その現場っていうのは100億年前の宇宙環境を模擬したような、もう本当に軽い元素がたくさんあるみたいな状態になってきてるわけなんですよね。
そういった状況があるところで、一体どうやって星ができてるのかっていうところを見てみたときに、私たちの近くで星ができる、つまり
宇宙空間の中でもより重元素、重い元素が比較的多いところでできる星のでき方と、さっき話した隣のショーマゼランフンっていうこの19万光年先にある銀河でできる星の
でき方っていうのが、今回の観測で同じであるっていうことが一致することが明らかになったんですね。
つまり、私たちが今まで考えていた星のでき方っていうのは、あくまで僕たちの近所でできるような星のでき方であって、最近の宇宙の話だったんですよ。
その一方で、100億年前の姿っていうのを見に行ったときに、これも同様に私たちの近所で起こっている星のでき方、星が新しく生まれる環境と全く同じような感じでできていることが明らかになったと。
つまり、これは宇宙空間、本当に何百、百何十光年、百何十年っていうようなこの歴史がある中で、何十億光年ね、なんかすごい今ぐちゃぐちゃになってますね、数字が。
140億光年とかっていう、光年じゃないわ、あーもうダメだ。140億年とかっていうような数字の中で、初期の頃にできた星と今身の回りでできている星っていうところに
共通点があるっていうところは、宇宙空間を違う環境として見るんじゃなくて、昔から今まで同じような環境が、そして同じような星のでき方がしているっていうところを
抑えられる重要な研究が今回発見されたんじゃないかっていうふうに言われております。
今回のね、この研究については、あくまで一例を見つけただけなんですよ。
これ面白いのは、天文学の中では、こういう今までとは違う発見を一例見つけました。この一例はものすごく価値があります。
ただ、二つ目、三つ目っていうのは、単発で見つけても全然価値がありません。
次に研究成果として出てくるってなれば、例えば10個、例えば100個、同じようなものを見たときに、やっぱり同じ性質だねみたいな、いわゆる統計的な議論みたいなところをした上で
研究結果が次出てくるんじゃないかなと思うので、そういったところの共通点とか、そういったところを研究していく、研究成果また出てきたらご紹介していきたいなというふうに思っております。
とにかくね、この100億年っていう深い宇宙の歴史の中でも、星のでき方は変わらない。
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まあなんか一種普遍的な性質が見つかってくるんじゃないかっていうかなり面白いお話をさせていただきました。
ということでですね、今回は100億年の宇宙の旅というところで、星のでき方についてのお話をさせていただきました。
はい、ということで本編は以上とさせていただくんですが、ちょっと今回噛みすぎましたね。噛みすぎたのと、天文学っぽい数字楽しんでねとか言いつつ、天文学的な数字に完全に僕の頭の中が飲み込まれ始めてましたね。
っていうのはなかなか後半下っちゃったなっていうのは反省点なので、明日から気をつけますというようなところを言いつつ、実は明日明後日はまたゲスト回をお届けしていきたいと思っています。
今回は最近こうちょっとエンタメ寄りのお話が多かったかなと思うんですが、ガチガチの宇宙企業の登場です。
今回紹介するゲストの方はですね、スペースコタン株式会社っていうところで、もしかしたらどうでしょう、馴染みのある方、ない方、半々ぐらいなのかなと思うんですが、
この会社、北海道にスペースポート宇宙航って呼ばれる、空港の宇宙バージョンですね、これを作ろうとしている会社、なんならもう今どんどん作っていて、
ロケットの車上とかっていうのの着工が進んでいるとか、そういったところになってきていたりするんですよ。
まあそういったところを今回、役員でね、CMO、チーフマーケティングオフィサーをやっている中上さんという方をお迎えして、
一体どういう感じで進んでいるのかとか、そもそも宇宙航って何みたいな話からガツンとしていただいてですね、
やっぱその会社が、そして北海道がどうやってこれから宇宙で盛り上がってくるのかっていうところをいろいろ紹介していただく、そんな2日間になっております。
なので、こうやっぱ他のチャンネルで絶対聞けないと思うんですよね。こういう宇宙企業の役員レベルの方が出てきて、
1時間ぐらいバーって喋ってくれるみたいな、そんな贅沢な時間はないので、ぜひ宇宙話のリスナーにはもうこれ超ラッキーな音源だと思って聞いていただきたいです。
僕自身も今回の収録、いつも楽しくやらせていただいてるんですけど、音源も編集しながら、これは絶対に届けなきゃなってすごい思ったので、
もし面白いなと思ったら、ぜひ拡散とかもしていただけたら嬉しいなと思ってます。
もう編集も終わって、明日セッティング、明後日か、明日か、セッティング済みというところになっているので、ぜひ楽しんでいただけたらと思います。
ということで、明日はスペースコタン株式会社というスペースポート宇宙航を作っている会社ですね、こちらゲストお呼びしていきたいと思ってますので、楽しんでいただけたらと思います。
今回の話も面白いなと思ったら、お手元のSpotifyアプリでフォロー、そしてフォローボタンの横にあるレビューよろしくお願いいたします。
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番組の感想や宇宙に関する質問については、Twitterのハッシュタグ宇宙話、またはSpotifyアプリのQ&Aコーナーからじゃんじゃんお寄せいただけたら嬉しいです。
それではまた明日お会いしましょう。良い週末をお過ごしください。さようなら。
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