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2022-11-23 12:56

779. 専門のフレア研究に大きな変化が起きた!【磁気リコネクション】【太陽フレア】

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ソース

https://www.kyushu-u.ac.jp/ja/researches/view/842/

00:00
1日10分、宇宙時間をテーマに毎日お届けしております、宇宙ばなし。
今回は、僕が専門で研究をしていた、太陽だったり光勢っていうところの表面で起こる爆発現象、フレアに関するお話です。
フレアが発生する時のメカニズムっていうのは、過去50年を見ても、
まだこう、最終的な結論にたどり着いていないっていうような、ちょっと面白い分野ではあるんですね。
ただ、私たちの生活を脅かす可能性のある現象であるっていうところもあるので、
ここのメカニズム、解明されそうっていうところは、結構熱量を持ってお話できるかなと思うので、
ぜひ最後までお付き合いいただけたら嬉しいです。
3、2、1、イギネション。
2022年11月23日始まりました、佐々木亮の宇宙話。
このチャンネルでは、1日10分宇宙時間をテーマに、天文学で博士号を取得した専門家の亮が、
毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。
ということで、本日でエピソードが779話目を迎えているというところで、
今日お話しするのは、僕が専門で研究をしていた分野に直結するお話を、
ちょっとね、最新の研究が出ていたので、こちらを紹介していきたいと思います。
で、今回紹介するのは、太陽だったりとか、他の星もそうですね、
自ら光っている光性と呼ばれるものの表面で起こる爆発現象、
フレアのメカニズムが解明される方向にどんどん進んでいってるな、
というお話をさせていただければというふうに思っております。
でですね、最近聞き始めた方とかだと、
ちょっと僕がどんな研究していたのかっていう話、知らない人も多いかなと思うんですね。
簡単に言うと、光性フレアの研究をしていました。
表面で起こる爆発ですね。で、これなんで研究するのかっていうと、
太陽の表面でも起こる爆発現象ではあるわけなんですよ、フレアって。
で、このフレアっていうのが、地球に対して非常にこう、
良くない影響を与えることがある。
つまり、太陽の表面の爆発が私たちの生活を脅かす可能性があるっていう角度があって、
ただし、太陽では理解できないところが多分にあるから、
他の星を使ってたくさん研究をして、そこで見えた表像だったりとか、
研究の成果っていうのを、じゃあ太陽に応用できるかな、みたいな研究の仕方をしてたんですね。
なので、語弊は一部あるものの、宇宙空間にあるすべての光性を研究対象にして、
研究を行っていたのが僕の研究の内容だったりするんですよ。
なので、もうずっと研究をやっていた中でメインにあったのは、太陽フレア、光性フレアっていうところなんですよね。
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で、この太陽フレアの存在が非常に危険であるというところの認識が、
最近だんだんだんだん世界中に広まっていっていて、
これ、宇宙天気っていう言葉でよく語られることが多いかなと思うんですけど、
宇宙天気、これ英語でもスペースウェザーって言って、実はこの言葉、日本からできた言葉ではあるんですよね。
太陽フレアが発生して、で、その太陽フレアが爆発が起こると、その爆風みたいなのに乗って、
太陽の周りにあった物質が地球まで飛ばされてくると。
で、その飛ばされてきた物質が地球の大気だったりとか、地球の磁気だったりとか、
北極か南極に向かって磁力線がバーって伸びてる映像、映像というかイメージ図。
教科書とかでも見たことある人いるんじゃないかなと思うんですよね。
ああいうのに電気的な性質を持った物質がぶつかると、電気と磁気でガチャガチャってなって、
いろんな不都合が地球上に表示でくると。
例えばオーロラとかも実は太陽フレアの影響だったりするし、
あとは1980年ぐらいに大規模な太陽フレアの爆風が直撃したことによって、
カナダのケベック州っていう州が1つ、もう完全に停電…完全ではないか。
停電するっていうことが起きて、数百億円規模、数十億円から数百億円の規模の被害が出ていたんですよ。
で、これがもし、また今の段階、このIT化が進んだ世界において発生してしまうと、
だいたいもう1兆円とか10兆円とかっていう、ゼロが2つ3つ増えたような世界に変わってくるというところがあって、
非常に注目度が高まっているっていうのが、この太陽フレアに関する研究なんですね。
で、そんな中で、じゃあどうやって太陽フレアって発生しているのかっていう、
そういう研究、そこを追求していこうとする研究っていうのが、実は世界中でずっと行われてきたと。
で、結構角度としては高そうだって言われているような説っていうのは、もう大々的に打ち立てられてるんですよね。
簡単に言うと、地球の表面に磁力線が伸びてるみたいな感じで、
実は太陽の表面にも同じように磁力線があって、ただ地球みたいに地盤があったりとかしないじゃないですか。
だから太陽って基本的にガスみたいな結構、なんだろうな、個体として残ってるわけじゃなくて、ガスの塊なんですよね、太陽って。
だからフワフワしちゃうんですよ、その磁力線とかっていうのも。
それで、フワフワして不安定になった磁力線っていうのが浮き上がったり沈んだりみたいな表面で。
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そうすると、例えば地球でそんなことが起きたら、コンパス使ってて北向かってるはずなのにいきなり北が上に行くみたいなことになるわけですよ。
ワンピースでいう空島みたいな。いきなりコンパス上向くみたいなね。
そういうことが発生する可能性があるというところで、地球上ではあまり起こらないんですけど、太陽ではそういうことが起こっていて、
その不安定になった磁力線っていうのが何かの表紙にカチャンってつなぎ変わる。
つまり、上に向かっていたやつが真横に下に向かってる磁力線があるなみたいな。
こいつの方が仲良くできそうだからくっついちゃえみたいな感じでカチャンってくっつくと、
そこでフワフワしてた磁力線がいきなり安定したとこにカチャンって戻るってなると、その衝撃で爆発が起きるみたいなね。
すごいざっくり言うと、磁力のパワーを爆発のエネルギーに変えてるみたいなのがフレアなんですよ、実は。
っていうふうに思われているというところがあって、ただそれってどうしても直接観測しに行くとか、
ここの磁力線、今つなぎ変わりましたみたいな、そういうのってなかなか難しいんですよね。
なので、限界まで人工衛星を太陽に近づけて観測するっていう方法を取ってみたりとか、
あとは数値研究っていうのをどんどんしてシミュレーションして、太陽のフレアってやっぱりそういう磁力線が爆発に変わるっていうところかなって理解されてるんですけど、
あくまで計算だしあくまで観測であるというところで、じゃあもう本当にその場で同じ現象が起きてるのかを確認するには
地球上に再現するしかないよねみたいな、そういう発想になって九州大学がゴリゴリゴリゴリ研究を進めていたというところで、
太陽と似たような状況を地上に作り上げることで、この磁力線がつなぎ変わる現象、磁気エネルギーが爆発のエネルギーに変換されるっていう現象を
実験室の中で再現することに成功したというところで、これまでだいたい50年ぐらい未解決だった、
この磁気がつなぎ変わる、磁気リコネクションと呼ばれる現象がとうとう実験室レベルで再現できるようになってきたんじゃないかというところが研究として発表されたんですね。
これは本当にすごいことで、今までだから太陽まで行かなきゃいけないかもしれないけど太陽には全然近づけないみたいな、そういったところで課題感を持っていたところが
実験室レベルで解決すると、しかも目の前で発生してるからすごく詳細にその現象っていうのを観察することができるんですよね。
この観察できた結果によって今後、じゃあ本当に太陽の表面で起きてるのって同じ現象なのかどうかとか、その辺りっていうのが解決されそうだっていうところが
なかなかこれ、業界の中で見ても相当センセーショナルな出来事になるんじゃないかなというところを思っております。
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この辺りはマイナーな研究というか、太陽フレアってみんなが見えるし、生活に直結するから興味はあるけど、
じゃあそのメカニズムってみたいな、地震のメカニズムみんな詳細に話せますかみたいな、そういったところと同じ感じで
身近な危険性を持ってるけど、なかなかメカニズムがみんな把握できていないっていうようなところで、地震とかはもっとはっきりわかってるかもしれないですが
こうやって太陽フレアに関してもどんどん研究の道筋っていうのが見えてきてるっていうところは非常に面白い部分になってるかなと思うので
ここが発展していって太陽フレアのメカニズム解明されるみたいなところになったらまた研究出てくると思うので、お話ししていければというふうに思っております。
はい、ということでですね、そんな感じで今回は自分の研究に近かったっていうところでちょっと早口になっちゃった気もするんですけど
九州大学が作った研究の内容をお話しさせていただきました。
これね、もうこういう研究って10年後も20年後もあのタイミングのあの研究こういう成果だったよねみたいなところで残るから
やっぱり研究の内容をずっと喋ってるって結構重要なんですよ。
なのでそのあたりはしっかり皆さんの頭の中にも残しておいていただきながら
この研究内容って別に半年後聞いたら全然違う結果だったってことは基本的にはありえないので
まあそういったところをちょっと楽しみながら、別にね、過去の回を聞いていただいても
基本的には研究内容が今は全然違うっていうことはありえないので
ぜひあの好きなタイトルパッと見気になったタイトル聞きながら
今ももうこれってそういうことだよねみたいなあの普遍的に残る結果だよねっていうところを
頭の片隅に入れて聞いていただけたら嬉しいなというふうに思っております。
なんかこう、科学系のポッドキャストの特徴ってそういうところだっていう話を
まあこの間すごい進化ラジオの人と話したりしたんですけど
多分これって科学的な研究をやったことある人はなんとなくピンとくるものの
実際にもっとみんなに理解してほしいなって思っているところだから
繰り返し言っていかなきゃいけないなと思うんですよね。
ここ繰り返し言っていくことで科学系のポッドキャスト最新の聞かなきゃいけないとか
あの番組もう終わってるから聞いてもしょうがないとかっていうことにはならないよっていうところですね。
もう過去のどれを聞いてもちゃんとこう文献とかを載せているもの
実際の研究に基づいてる論文になっているっていうものに関しては
もうこれ一種普遍性があるというかそういうところが保証されているっていうことなので
ちょっとこのあたりはね、しつこく今後話すかもしれないけど
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そういう意図があるよっていうところだけちょっと覚えておいてください。
そんな感じでちょっと緊急報告、次話したいポッドキャストの話とかあったんですけど
一旦今日はこのぐらいにしておきたいと思います。
今日はね皆さん祝日なのでもしかしたらお出かけされている方もいると思いますし
また1日明けたら2日間仕事があるっていう人も多いかなと思うので
ぜひですね皆さん体調には気をつけて楽しんでください。
それではまた、あ、最後の挨拶忘れてましたね。
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それではまた明日お会いしましょう。さようなら。
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