1日10分、宇宙時間をテーマに毎日お届けしております、宇宙ばなし。
今回は、日曜日というところで、総集編というか、1週間の振り返り、いろいろしていきたいと思います。
宇宙ばなし、毎日毎日宇宙の話してるけど、1週間毎日聞けないよーっていうそんな人だったり、
1週間毎日聞いたけど、ちょっと忘れちゃったなーっていう人に向けてお話ししていくとともにですね、
まあ、本編では普段お話しできてないようなこと、そして、
あ、あれ話しそびれてた、みたいなところとか、あとは新しい発表とか、そういうの諸々今回ギューッと詰め込んで、
喋りすぎちゃったんで、ぜひ最後までゆっくり聞いていただけたら嬉しいです。それではどうぞ。
3、2、1
ささき涼の宇宙話
2023年11月5日始まりました、ささき涼の宇宙話。
このチャンネルでは1日10分宇宙時間をテーマに、天文学で博士号を取得した専門家の涼が、毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。
ということで、本日でエピソードが1123話となりました。 本日は日曜日というところで、先週からスタートしましたね。
宇宙話、1週間毎日毎日宇宙の話してるけど、一体どんな話してたんだっていう、振り返りの回をしていきつつ、
こんな話あったなーとか、あとは毎日の放送だとやっぱ宇宙の話ばっかりになっちゃうんで、できてない他の話とかもしていきながら、お話ししていければと思っております。
これ聞いてね、やっぱ面白いなーと思ったら、ぜひ来週とかからもいろんなエピソード聞いてくれたら嬉しいです。というところで、先週から始まりましたこんな企画ですね。
ありがたいことに、ちょっとこの企画いいですね、みたいな言ってくれる人もちらほらいてくれて、なんか良かったなぁと思ってやっております。
実際ですね、先週やった新企画のところに早速ルーボさんからコメントをいただいてます。
日曜が総集編だと復習ができるのでとてもありがたいです。 あと、個人的に日曜日だなぁという感じにもなって良いなと思いました。
イベント出演や衛星打ち上げの広報を担当されるなど、多くイベントがあって今後も楽しみです。 いつか東京などでイベントありましたら、ぜひ参加してみたいです。というコメントをいただきました。
ルーボさんありがとうございます。 はい、先週から始まりましたこの企画ですね。そうなんですよ、先週はなんか1週間の振り返りするとか言いながら新しい発表をいろいろしちゃったんですよね。
いやぁまぁ ありがたいことなんですけど、宇宙話みんなが聞いてくれるおかげでランキングとかも上がったりして、なんかこう認知度も上がってきて
っていう中でいろんなお声かけをいただけるようになってきたよっていう。 先週話したのだと、今年の3月この後ですね、2024年の3月に大阪でイベント出るよっていう話だったり、
あとは今絶賛収録いろいろ重ねている最中なんですけど、僕の理研のフルスですね。 理研に研究員として所属していた時に所属していた研究室、
宇宙物理の玉川高エネルギー宇宙物理学研究室っていうところがあるんですよ。 で、そこで3年いたんですけど、そこから今度近いうちに人工衛星を研究室単位で打ち上げていく、
まあそういう機会が発生していて、まあ宇宙話で良かったらなんかできないかねっていう話を持ちかけていただいたので、
これはもうやらせてくれと。で、しかも今のブラックホール特集にめちゃめちゃ相性いいんですよね。 なら、これをガンガン今推し進めるべく収録重ねているので、ちょっと収録の裏話とかは今日お話できたら面白いかなと思っております。
ぜひよろしくお願いいたします。 そんな感じでですね、じゃあ今週1週間、宇宙話どんな話してきたんだろうって、
毎日聞いてくれてたっていう人もいるんじゃないかなと、そこのあなたもうね、 最高です。大好きです。毎日聞いてないよっていう人も、
まあ毎日聞けないから聞くのやめよう、は絶対に思わないでもらいたくて、 日曜日聞いて面白そうだなと思ったらその回戻ってもらうとかがいいんじゃないかなっていうね。
で、じゃあ月曜日どんな話したかっていうと、 1117話で地球のめちゃめちゃ近所にありそうなブラックホールの
研究が登場した、そんなお話をさせていただきました。 で、これですね、
今週のその木曜日かな? 違うわ、木曜日、金曜日。
違う、土曜日か。 1121話で、
金曜日だ、1121話で公開した一番近所のブラックホールが思ったより近所じゃなかったんじゃないかっていう話ともリンクする、そんなお話です。
どういうことかっていうと、今太陽系から、 地球から
一番近いブラックホールの距離ってどんぐらいだと思います? 聞いた人はもしかしたらピンとくるかもしれないですね。
これだいたい6000光年ぐらいの場所にあるっていうふうに言われている天体でした。 で、この天体っていうのがまさにこう
X先天文学って呼ばれるところでも一番最初に見つかった天体群の一つで、 白鳥座X1だったかな?
あれ?そうだよな、合ってるよな。 っていうのがあって、で、まあその天体が一番近いと思われていたんですよ。
一番近いと思われていたんですけど、まあ比較的近いですね。 ただまあそれの距離の測定をし直したら、実は7000光年ちょっとあったっていう話になって、
あ、なんか思ったより遠かったんですね。 ブラックホールさん、みたいな状態になったんですよ。
別にこれが悲しいニュースだとか、これまでの研究、 科学成果、科学への理解、ブラックホールの理解、
こういうのが覆されていってしまうような重大な変換ではなかったので、 まあ良かったんですけど、思ったより近所のブラックホールは遠かったなっていう、
そういう状態でした。 まあそんな研究が出てきたりとか、であとはその1117話とかだと、
逆にその観測できている一番近い天体っていうのが、その7000光年ぐらいなんですけど、 一番近い、本当に理想的に一番近い距離にありそうなのっていうのが、
なんと150光年ぐらい先にあるっていう、めちゃめちゃ近いですよね。 こんな近くにあったらマジでブラックホールの研究どんだけ進むんだろうみたいな。
ただまあブラックホールって、何か物を吸い込んでないと、そこにあるかどうかってなかなか 明らかにすることができないんですよね。
まあそういう話を今年、今週もたくさんしたんですけど、 ブラックホール見つけるのって、結局はブラックホール単体では見つけられなくて、
ブラックホールが何か物を吸い込んでいる、その吸い込んでいる過程を見て、そこにブラックホールがあるってわかるみたいな、
そんな感じなんですよね。だから、 もしかしたら150光年先っていう、本当にものすごい近いところにブラックホールがあるかもしれないけど、
見つけるのはね、どうなんだろうなっていう、そういう研究が発表されていたというところで、
なんかブラックホールの距離感みたいなところ掴んだり、あとは天文学者の、 なんていうんだろうな、バグった距離感覚っていうんですかね。
7000光年って、みんな聞いたらめちゃめちゃ遠い気しません? 割と僕も7000光年って聞いたら遠いかなって思うんですよ。
だって7000光年ですよ。光で、 光の速度で出発しても、7000光年かかる距離にある天体って、すごい遠いじゃないですか。
けどね、この国立天文台とか、そういうところが出してくる文言には、 比較的近いって書いてあるんですよね。
バグってますよね。天文学者の感覚。 まあでも正直、全体像で言うと、今の宇宙開発のトレンドで、最終的には、
宇宙で一番最初にできた星を観測しようっていう、 ジェームスウェップ宇宙望遠鏡のミッションがあったりするわけですね。
そうすると、140億光年、150億光年先の光を見に行こうとするんだよねっていう。
なんかまあ、それに比べたら、 1千分の1とかじゃないですか。
だからまあ、そうなんだろうな、みたいな。 ぐらいにはなるんですけど、なるんだけどって感じですよね。
7000光年は遠いですよ。 まあそんな距離感のバグったお話とかもさせていただきました。
で火曜日ですね。火曜日、1118話。 これは、
ブラックホールになりたいです。どうすればなれますか?っていう、 そんなピュアな質問にみんなに答えていく、そんな回になってました。
まあ実際別にそんな質問が来たわけじゃなくて、単純にふざけて言ってるだけなんですけど、 ブラックホールってどうやってできるか、みたいなところで言うと、
とにかく、高密度な天体になれば、
それだけ重力が強くなると。地球も重さそのままにして、ギューって縮めていったら、 どんどんどんどん重力っていうのは強まっていくんですよね。
重さの中心に近ければ近いほど、重力っていうのは強くなるから、 まあそういうバランスで考えて、天体を
同じ重さで縮めていけばいくほど、 これ、
重力が強くなって、 で、重力が強くなりすぎると、もう光すらも出れなくなって、ブラックホールになっていく。
まあそういう流れなんですよ。 ってことは、てことはですよ、
まあ地球とかも限界まで行けば、ブラックホールを作れるんじゃないかと、いうところで、 まあ重力がこのぐらいの大きさにしたら、重力の大きさはこれぐらい。
これぐらいの大きさだったらこれぐらい、みたいなね。 そういう計算をしてあげると、地球っていうのは
3ミリメートル以下。 3ミリメートルまでギューってやると、
ブラックホールになると。 えーって感じですよね。
単純計算だけどちょっと面白いなっていう、そういう研究ですね。 ちなみに太陽はもっとでかいじゃないですか、地球の重さに比べて。
だからそれをどんどんどんどん、太陽ギューって縮めてったら、 太陽の大きさで言うと、だいたい3キロぐらい。
3キロぐらいの大きさまでギューって縮めると、 これ、
ブラックホールになるんですよね。 まあそういった状態を計算していくと、いろんな例があるよね、みたいなところをお話ししたのが、
1118話ですね。 ならばもうね、周りの
ちびっ子とかに、 ブラックホールになりたいです!って言われたら、ぜひそうやって答えてあげてみてください。
あとこれ、僕なんか本編の時話さなかったんですけど、 一回どっかで、ほんと汚い話ですよ。もしご飯ね、食べながらぽっと言わせてきてたら、ほんと申し訳ないんですけど、
どういう理論でそういう嘘が流れたのか、 本当に今までにわかんないことがあって、
なんか光の速度でうんちをすると、うんちがブラックホールになるっていう、 なんか訳わかんない話を聞いたことあるんですよ。
いやもうほんと、小学校とか中学校の時かな、聞いて、 わぁマジですごいね!みたいなこと言ってたけど、
今考えたら意味がわかんなくて、重さじゃないですか、 重さに重要なのに、そんなね、人間がポロッて出す
うんちとは、 ブラックホールが全然関係ないよな、みたいな。
どういうことなのかなーっていうのは、ちょっと気になっていたりはしますね。 なんかここらへん解決できることあったら、本編1回分使って話してみようかなーなんて思ったりもしてますね。
はい、ちょっとすごい汚い話になりましたけど、 次行ってみましょうか。
キレが悪いなぁ。 じゃあ次、これは曜日で言うと水曜日かな。
ブラックホールはどうやって生まれるのか。 まぁだからそうですね、火曜日はある星をブラックホールにするっていうような、
なんか無理くり話した話だったんですけど、 そもそもブラックホールの特集、今めちゃめちゃやってるけど、
ブラックホールってどうやってできるんだろうな、みたいな。 なかなかその話、
整理してしてなかったかなーと思って、 まあそう思ったので、一旦なんかこう、最新の研究っていうよりは、一般的にブラックホールに対して持たれている理解みたいなところを整理してお話ししてみました。
まあだから、今話したブラックホールで、 じゃあ世の中のブラックホールどうやってできてんのって思った人は、ここ聞いてみてください。
だいたいわかると思います。 で、この研究をさらに加速させたっていう話をしたのが、木曜日の会話ですね。
1120話。 みんな聞いてくれたんじゃないかなと思いますね。 ブラックホールを観測することに成功したX線天文学の話です。
これも、僕、X線天文学っていう天文学の分野にずっといたんですよ。 宇宙から飛んでくるX線を観測するっていうね。
で、この観測する手法だったりとか、観測することによってどんなことがわかるのか、 そして宇宙空間のブラックホールを
どうやって見つけたのかみたいな、そういう話させてもらいました。 なのでここは是非注目のポイントかなと思いますね。
で、あ、そうだ。このX線天文学ずっとやってたよっていう話が、 その冒頭で話したみたいな、理研のフルスですね。
が打ち上げる人工衛星の話につながってくるんですよ。 ちっちゃい人工衛星で、そのなんて言うんだろうな。
2ヶ月前、1ヶ月2ヶ月ぐらい前に 月の着陸船スリムっていうのと一緒にX線天文衛星クリズムっていうのが打ち上がったじゃないですか。
宇宙話でも特集ガンガンやってたんですけど、そのガンガンやってた クリズムっていうのはまあ国家プロジェクトの超巨大なミッションなわけですよ。
その超巨大なミッションで、やっぱ何百億何千億っていうレベルのお金が必要になってくるんですよね。
で、しかも開発期間10年とか。 っていうところに対して、なんか超小型衛星って今流行りのやつですよ。
なんか単位で言うと、10cm×10cm×10cmのサイコロみたいな、 ちょっと大きめのサイコロみたいなのがあるとしたら、それを
6個ぐらいくっつけたような人工衛星、こういうのを 超小型衛星って言うんですけど、この超小型衛星を
打ち上げる。1研究室でしかも2、3年っていうスパンで打ち上げるっていうのがまさに目前に迫っている。
そんな中で、理研の、そういう広報のお手伝いをさせてもらうことになったと。
ということで、なんか固い話ばっかりしてて良かったかな。 っていうふうに思いましたね。嬉しいなって本当に思いました。
で、まあだからそういう話をしてるんで、実は今週こういうX先天文学とかの話を聞いてくれたら、
そういう人たちが出てきて、衛星の話しつつ、ブラックホールも観測するんですよ、その衛星で。
だからそういう話聞けるのはかなり面白いんじゃないかなと思いますね。 まあそんな話は去っておきで、で、土曜日、
今日、昨日ですね。で、お届けしてたのが、ブラックホールは意外と昇殖なんだなっていうので、
サイエンスっていう論文に掲載された、ブラックホールに落ちていく星というかガスというか、そういう物質たちのお話をさせていただきました。
これはもうね、今後のブラックホール研究をかなり動かしていくお話になりそうなので、結構注目のポイントかなと個人的には思っていたりしますと。
いうことで、まあかなりいろんな話させていただきましたが、今週結構ね、盛りだくさんでいろいろやってきたと思うので、ぜひ聞き直していただけたら嬉しいです。
そして、まあ理研のその人工衛星打ち上げの収録っていうのが着々と進んでいってます。 公開時期はもうちょっと先で
アナウンスしようかなと思うんですけど、まあ理研の収録スタートしていて、まずは昨日かな、おとといかな、
1本撮ってきました。で、これは博士課程の中心で動いている学生をゲストに呼んで、まあ2本分撮らせてもらったんですけど、
この学生ね、僕が理研にいた頃に2年間かぶっていて、で、彼が学部生の時と修士1年生の時、研究生一緒だったんですよ。
で、そこから3年?4年?っていうのを経って、今、博士の2年生で、衛星の中のもう主要部分、もう俺がやったぜ、みたいな。
そんなすごい謙虚な子なんですけど、そういうふうな感じで、じゃあ学生の立場でそういうのやったらどうなるのかな、みたいな話とか、
学生の立場で苦労したことだったり、これからそういうのやりたい学生についてどう思います?みたいな話とかもいろいろした、結構等身大の話が聞けて面白いかなと思うので、
本当ね、たくましくなっている彼の姿をぜひみんなに見てもらいたいなと思っております。まあここから、その研究室の責任者のね、
玉川さんっていう方だったり、あとはシーズンサイエンスとかでいろんな人巻き込んで科学研究を推し進めてて、もしかしたらツイッターとかでも見かけたことあるかなっていう、
江本さんっていうね、研究者の方とかにも出てもらうし、他にも研究者の方いろいろ出てもらって、もうとにかくガンガン忍者サッドっていう人工衛星でどんなことやるのかっていう話を
推し進めていくので、ぜひですね、こちら楽しみにしておいていただけたら嬉しいなと思っております。
ということで、まあ日曜日のスペシャル回こんな感じですかね。かなりいろんなお話させていただきましたけど、これからいろいろやっていく発表もね、楽しみにしておいてください。
まだまだ発表してないあれやこれやたくさんあります。今絶賛仕込み中です。
僕正直最近ちょっと寝不足ハード気味でございます。まあでもね、宇宙話のおかげで楽しくやらせてもらっているところもありますし、
まあそれの活躍をみんなに見せれるっていうのも一個面白いポイントかなと思っているので、ぜひ皆さんにはこれからも注目していっていただきたいなと思っております。
そして今回の収録はツイッターXか、旧ツイッターXのスペースを公開しながらやっているので、今たくさんの方に聞いていただけている状況なんですよ。
収録しながらね。なのでツイッターのスペースでやっている公開収録、もし聞きたいなっていう人いたら、ぜひXのアカウントもフォローしていただけたら嬉しいなと思っております。
一個読み上げたい質問あったんですが、ちょっとじゃべりすぎちゃったんで、またね、いただいたコメントとかは明日以降のエピソードでお話ししていければと思っております。ぜひ楽しみにしておいてください。
今回の話も面白いなと思ったらお手元のポッドキャストアプリでフォローボタンの近くにある星マーク、こちらからレビューいただけたら嬉しいです。
番組の感想や宇宙に関する質問については、ツイッターのハッシュタグ宇宙話、またはスポティファイのQ&Aコーナーだったり、概要欄のお便りフォームからじゃんじゃんお寄せください。
それではまた明日お会いしましょう。さようならー。