1. 佐々木亮の宇宙ばなし
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2022-10-13 12:09

737. 130億年かけて届いた忌まわしきガンマ線バーストの光【sorae】

約130億年かけて届いた光。ガンマ線バーストの残光をVLTが撮影

https://sorae.info/astronomy/20221009-grb-210905a.html


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1日10分、宇宙時間をテーマに毎日お届けしております、宇宙話。 今回は、久しぶりに天文のお話をしていきます。
130億光年先から届いたガンマ線バーストと呼ばれる、 宇宙で一番大きな爆発の光について紹介していきたいと思います。
僕がNASAだったり、理研だったりで研究していた周りの人が取り組んでいたり、 僕自身も夜中に叩き起こされ、論文を書かされた、
そんなにがい思い出のある天体となっておりますので、今回は結構熱量を持って喋れるん じゃないでしょうか。
ぜひ最後までお付き合いください。
3、2、1、イギネション、
2022年10月13日始まりました、佐々木亮の宇宙話。 このチャンネルでは1日10分、宇宙時間をテーマに天文学で博士号を取得した専門家の
亮が、毎日最新の宇宙ニュースをお届けしております。 ということで本日でエピソードが737話目を迎えているというところで、
今日お届けするのは130億光年先から届いた光、いつも触れるのをちょっと避けている ガンマ線バーストと呼ばれる現象、こちらについてのお話をしていきたいと思います。
でですね、今回お話しするこのガンマ線バーストについての研究、 こちら大人気宇宙ポータルサイト、ソラエとのコラボ企画になっております。
音声でも文字でも宇宙を楽しんでいただけるように、そして僕が普段ちょっと説明難しそうだなって思うようなところを、
記事の後押しがあるから、あえて触れていこうっていう若干挑戦的な部分も含めで、ソラエとのコラボって実はやらせていただいてたりするんですね。
で、まぁそんな感じで、今日はガンマ線バーストと呼ばれるもの、そして130億光年先から飛んでくる光っていうところで、
まぁそのあたりのお話をしていきたいなというふうに思っております。でですね、まぁどこから話すのがいいかなと思うんですけど、
やっぱメインテーマになっているガンマ線バーストってなんだろうっていうようなところですね。
このガンマ線バースト、簡単に言ったら宇宙空間で起こる爆発現象の一つ、しかもその爆発現象っていうのの中にはもう一番特徴的な情報が含まれております。
これは何かっていうと、まぁこう宇宙空間で発生する爆発の中で最もエネルギーの高い現象の一つだというふうに言われているのがこのガンマ線バーストですね。
なので、ポッドキャスト、最近聞き始めたよっていう方、もしかしたら馴染みがないかもしれないですが、僕自身は太陽フレアとか光勢フレアと呼ばれるような、
星の表面で起こる爆発現象っていうのを研究対象にしてたんですね。で、それってまあ有底太陽とかでも起こるぐらいの規模だし、
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で、他の光勢で見つかってもだいたいそれの1000万倍ぐらい大きいっていうもうわけわかんない数字を提示してたと思うんですよ。
まあその時点でゼロの数が、まあ単位がなんかこうジュールみたいな形のエルグっていうのがあるんですけど、
ジュールでいいか、ジュールに直した時に、ジュールってあれですよね、理科の実験でやるじゃないですか。
あのジュールに直した時に、ゼロがどんぐらいだ?30個ぐらい。30個ぐらい作っているのがこの太陽フレア、光勢フレアっていう部分の研究のエネルギーの規模だったりするんですよ。
もうわけわかんないじゃないですか。なんか何超とかのレベルじゃないってことですね。
で、そんな感じで光勢フレアの爆発のエネルギーっていうのはあるんですけど、
ガンマ線バーストっていうのはそれよりもゼロの個数が20個ぐらい、20個ぐらい多い太陽フレアに比べたら多分ゼロの個数が20個ぐらい大きい規模の爆発現象っていうところで、
もうわけのわからないぐらいの規模だっていうことはなんとなく伝わるかなと思います。
これがいわゆる天文学的数字ってやつですね。もうゼロの個数が何個かよくわからんみたいな、そういう世界で研究っていうのがいろいろ進んでいて、
で、このガンマ線バーストっていうのはなので宇宙空間で最もエネルギーの高い爆発現象であるというところになってるんですよ。
で、これは余談なんですけど、宇宙空間でガンマ線バーストどこで起きるかって本当に予測できないんですね。
で、どこで起こるんだろうっていうのをやってたんですけど、それの実は見つける能力が結構高い、世界中から見ても結構高い能力を持っていた
観測機の運用とデータ解析っていうのを僕はずっとやっていて、基本的に24時間観測装置の運用に誰かしらが張り付いているっていう状況なので、
僕も夜中に本当に世界中に送らなきゃいけないような現象を見つけて対応して、
で、速報の論文書いてみたいなことをやっていたときに悩まされていた天文現象としてめちゃめちゃ面白いけど、
結構忌々しい思い出があるっていう個人的な恨みつらみもありつつなガンマ線バーストなわけなんですね。
で、これ、宇宙空間で最も大きい爆発と言われて結構フィーチャーされやすい対象ではあるものの、
その起源、それが何から起きているのかっていうのが、未だにはっきりとしたことが理解されていないっていう大きな謎を隠してるんですよ。
宇宙最大規模の爆発には、まだそれが何から起こっているのかが分かっていないっていうそんな大きな謎が隠されてるっていうのは、
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なんか結構ちょっとロマンチックじゃないですか。いろいろ説はあって、超新星爆発っていう星が最後に死ぬ間際に起こす最後の大爆発みたいなものだったりとか、
あとは普通の星が山手線の中に収まるぐらい、これ東京の人しか伝わんないんだよな。
半径が10キロとかまでギューッとなった超高密度の星、こういう中性子星って呼ばれるものがあるんですけど、
そういうのが合体した時に巨大な爆発が起きるんじゃないかとか、様々なことが言われているのがこのガンマ線バーストなんですよ。
そんな中で、2021年の9月にこのガンマ線バーストっていうのが発見されて、そういうのを見つけると、大体世界中の天文学者は
地上にあるものだったり、宇宙にある観測器だったりっていうのを総動員させるような動きをしていって、その解明を目指していくわけですね。
その研究結果っていうのが今回出てきて、なんと2021年の9月に見つかったこの超新星爆発については、まず距離がすごいと。
この距離がなんと地球、この観測から見て130億光年先、つまり宇宙が誕生してから大体8億年から9億年ぐらいしか経っていない状況で、
この超新星爆発、違うわ、ガンマ線バーストっていうのが発見されたというふうになっていて、これ結構レアなケースなんですね。
過去16年ぐらいでこういう研究、同様の研究を進めてきたんですけど、今回の件を含めても、これで10件目とかっていうような年に1回も見つけることができないぐらい
レアな材料だった、研究材料だったっていうところが、今回すごい一番面白い部分で、しかもこの研究チーム、いろいろ多角的に研究を行っていたところですね。
やっぱりエネルギーの放出量っていうのはものすごくて、これが初期の宇宙で起きたものであるっていうところでいうところの性質と、
なんと最近の時代、比較的近いところで起きた超新星爆発と、性質が似ていたっていうところが今回の分析の結果から明らかになったみたいで、
そうすると、こういうガンマ線バーストっていうのの発生期限、何から発生しているのかっていうところが、
宇宙空間のこの歴史をぐーって見て、130何億年っていうのをぐーって見ても、なんかそこに共通した性質があるんじゃないかっていうところの結論にたどり着いているみたいで、
ここがいずれ解明してくるのが、この後10年ぐらいの宇宙観測の結果になってきたりするんじゃないかなっていうふうに思ってたりしますね。
それこそ、最近、ちょっとまだポッドキャストで最近名前出してないなと思う、僕がプレイボーイで連載というか特集を持たせてもらったジェームスウェップ宇宙望遠鏡とか、
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あれもこの解明につながるんじゃないかっていうふうに言われたり、あとは世界中新しい望遠鏡とか色々作られているので、
まあそのあたりが今回なんかこう新しく貢献してくれるんじゃないかというふうに期待されているみたいなので、
そういったクロスの結果とかが出そうであれば、僕の方からでもこうポッドキャストから色々皆さんにお伝えできればいいかなというふうに思っております。
ということで今回は、大人気宇宙ポータルサイトSORAIとのコラボ企画というところで、130億光年先から届いたガンマ線バーストの光というようなタイトルでお話しさせていただきました。
ということでですね、本題は以上とさせていただいて、簡単に近況報告しておこうかなと思うんですけど、
まあ近況報告っていうか、きっと宇宙話聞いてくださっている皆さんはニュースで見かけたんじゃないでしょうか。
エプシロンロケットの打ち上げがちょっとねうまくいってなかったというところで、
残念ながらそこに搭載されているミッションだったりとか、ロケットそのものが宇宙に行くことはできなかったというような残念な結果になってしまいました。
でですね、ただこれに対してJAXAもすぐに会見開いたりとか、ここからどんどん原因究明していくっていうところをしっかりと言ってましたし、
あとは原因究明のステップみたいなところがJAXA結構優れてるんですよ。
これ失敗からどうしても学ばなきゃいけないっていう部分もあるからっていうところなんですけど、
僕の研究分野だったX線天文学っていうのがあって、そこの日本が300億円とかかけて作った人工衛星が2019年とか8年だったかなにダメになっちゃって、
その時の原因究明の時の手際が良かったみたいな、ちゃんとすぐに究明できるような判断のステップみたいなのがちゃんと用意されてたっていうのは結構評価される部分だったらしくて、
今回もそういうノウハウっていうのが使われるんじゃないかというふうに言われているので、原因究明と今後再発しないようにっていうところとかですね、
そこら辺はしっかりまた対策してきて、日本の宇宙開発っていうところをどんどん後押ししてくれるような、そんなきっかけ作ってくれるんじゃないかと思うので、
これからですね、いろいろ多分ニュース出てくると思うんですよ、批判的な記事とか。
そういうところも一定見つつ、こういう世界が待ってるらしいよっていう話とかを宇宙話ではしていけたらなというふうに思っておりますので、
これからもぜひ楽しみにしておいていただけたら嬉しいです。
ということでですね、今回の放送は以上とさせていただきます。
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それではまた明日お会いしましょう。さようなら。
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