1. 佐々木亮の宇宙ばなし
  2. 59. 新たな太陽活動始まる!?..
2020-12-07 09:49

59. 新たな太陽活動始まる!?なハナシ

太陽は実は周期的に活発な時期とそうでない時期を繰り返しています。

今はおとなしい時期なわけですが、ここから活動的になってきます。

謎だったその復調の兆しが、発見されました!


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元論文

https://arxiv.org/abs/2006.04669


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00:04
始まりました、佐々木亮の宇宙話。
普段、国の研究機関で天文学の研究をしている私が、毎日最新の宇宙ニュースをお届けするこちらのポッドキャスト。
今日はですね、太陽の新しい活動周期が始まる、兆しが見つかったという研究をご紹介したいと思います。
この太陽の活動周期っていうもの、皆さんご存知の方、ちらほらいるのかなと思いますが、
太陽っていうのは、11年の周期で明るくなったり暗くなったりみたいなものを繰り返しているんですね。
で、それの新しいサイクルみたいなのが始まりそうだぞっていう研究が出たので紹介していこうと思います。
最後までぜひお楽しみください。
で、恒例の緊急報告と言いますか、今日はですね、白紙論文に載せるための画像というかをひたすら作っておりました。
合計220枚ぐらいですかね。
220枚ぐらいの画像を見栄えがいいように揃えたりしてっていうところで、結構骨の折れる作業なんですよね。
で、なんかちょっとファイルの形式が特殊で、うまくプログラムを組んで整えられるところまで持っていけていなかったので、
ちょっとそうですね、丸一日使ってしまってもったいないなっていうところがあります。
で、もう本当に最近はずっと白紙論文、白紙論文っていう感じなんですけど、
いや、これがもうなかなかしんどくてですね。
正直自分のは、この後1ヶ月ちょっとぐらいで、がっつりまとめというか考察までもう1回組み立て直す必要があるかなっていうところで、
先が見えなすぎて結構ストレスフルな状況でずっとやっております。
やれるところまでやって、しっかりと審査に向けて頑張っていきたいなと思っているところでございますので、
皆さんぜひ応援よろしくお願いいたします。
では早速本題に入っていきましょうかね。
今日は最初にもお伝えした通り、太陽の新しい活動性っていうところが始まってくるんじゃないかっていうような研究を紹介してみたいと思います。
で、最初に言ったその太陽が持っている11年周期っていうのがどういうものなのかを紹介しておくと、
11年の活動周期っていうふうに言う時が結構多いです。
この活動って何なのかっていうと、主に太陽フレア、ないしはそれを起こす元になる黒点ですね。
その黒点っていうのができるペースみたいなのが、だいたい11年の周期で今まで何十年と繰り返されてきているというところがわかっているんですね。
03:10
なのでこれは結構もう太陽とか宇宙の研究をしている人の中では割と常識のような扱われ方をする活動周期ですね、11年周期。
で、これ11年で活動的な時期と静音な時期、静かな時期っていうのを過ごすんですけど、
活動的な時期になると大きい爆発が起こりやすかったり、大きいフレアですね、起こしやすかったり、
逆に静音期、静かな時期っていうのは黒点の数も少なくて、太陽フレアもなかなか起きにくいというような状況なんですよ。
そういう周期が11年で繰り返しきていると。
で、現在ですね、2019年から2020年ぐらいにかけては、太陽が一番おとなしい時期、静音期と呼ばれるものに入っていて、
これがですね、いつ新しいフェーズに移行するのか、新しい周期がいつ始まるのかみたいなところで結構研究者はワクワクしているわけです。
しかもやっぱり太陽を研究するっていう人たちの目から見ると、フレアとか爆発が起こったりっていう方が結構面白かったりはするわけなんですよね。
なので、今研究計画みたいのが出ている太陽観測衛星みたいなのは、
次の周期の最極大期、一番活発な時期であろう5、6年後にセッティングされていることが多いと。
一方で、先日宇宙飛行士の野口さんが国際宇宙ステーションに行ったじゃないですか。
で、半年間滞在されるってことなんですけど、宇宙っていうのは結構放射線とかも強くて、
なおかつ太陽フレアっていうのが起こると、そういう人体に悪影響を及ぼす粒子だったりとか、放射線っていうのが一気に放出されたりするので、
逆に宇宙飛行士の方々というか、そういう面から見ると太陽っていうのはおとなしくあってくれた方がいいと。
そういう意味では今は結構ベストな時期なんですね。
この活動周期、11年周期が何で起きるのかっていうのは、結構いろんな研究者の方が研究を進めているんですけど、
まだはっきりとした理由っていうのはわかっていないんですね。
だんだん正体解明に近づいてきてはいるので、そろそろ正解みたいなのが出るんじゃないかなというのはありますが、
今のところまだないというところになっていて、じゃあどういう要因で次の活動周期っていうのが始まるのかとかっていうところもわからないですね。
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なので観測的に見える状態、見える情報から、これそろそろ新しい活動周期入るんじゃないのかなみたいなところを予測する方法っていうところが注目されていると。
今回はその活動周期がいつ上がるのかっていうところを過去のデータとかと見合わせながらいろいろ調査していってあげた結果ですね。
ちょっとこれ複雑な話に若干なっちゃうんですけど、太陽から出ている光の中でもヘリウム、水素、水平、リーベン、平ですね。
ヘリウムの原子が出す光っていうすごく特徴的な光があるんですけど、
そのヘリウム由来の光っていうのがこの活動周期とともに上がったり下がったりしてるっていう傾向が今回初めて研究で明らかになりました。
これだけだと他にも結構同じような相関を持っている光の種類っていうのはあるので、これだけだと特に珍しくないんですけど、
今回ですね、この活動周期、活動周期さっき言ったみたいに黒点の数であったりとかっていうところの動きと比べるとヘリウムの光の方がその活動周期が上がってくるとき、黒点の数が増えてくるときよりも早く強くなると。
つまり、私たちが今まで思っていた活動周期の動きっていうところよりも少し早い段階でヘリウムがその特徴を見せてくるっていうところが分かったんですね。
なので、そのヘリウムの動きを見てみれば、今まで自分たちが思っていた活動周期が次どんな感じでくるのかっていうのが予測できるという発見が今回新たになされました。
最後、今回この研究で2020年現在、このヘリウムの光っていうのが強くなっているというところが分かったので、これはここからどんどん活動周期、活動性が上がってくるんじゃないかと言われております。
なので、今後はですね、太陽が活発になっていく、元気になっていく姿っていうのを6年ぐらいかけて見ていくことになると思うので、また新しい研究お楽しみにお待ちください。
ということで今日は、光のいろんな種類を使って新しい太陽の活動周期の始まりの兆しが見つかったというような研究を紹介させていただきました。
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それではまた明日お会いしましょう。さようなら。
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