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2024年6月17日、始まりました佐々木亮の宇宙話。 本日は、地球のバリアーが太陽フレアとか、そういう宇宙からのなんかこう
害のあるものに対して、どれだけ機能しているのか。 そんなお話をさせていただこうかなと思っております。
地球って、大きなバリアーで守られてるんですよ。 これは大気だったり、磁気だったり、いろんな要素が地球全体を守ってくれていると。
この守ってくれているバリアーの性能、実は思ったよりも良さそうっていう、そういう研究結果が今回出てましたので、こちら紹介していこうかなと思っております。
ということで改めまして始まりました佐々木亮の宇宙話。 このチャンネルでは1日10分宇宙時間をテーマに、天文学で博士号を取得した専門家と
亮が、毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。 本日でエピソードが1346話目を迎えるというところになっておりますね。
基本的には1話完結でお話ししてますので、気になるトピック、気になるタイトルからぜひぜひ聞いていただけたらと思います。
今日のバリアー、地球のバリアーっていうエピソード、これに近い内容っていうのは 2回前、3回前のエピソードですね。
JAXAとのコラボ、ポッドキャストでお届けさせていただきましたが、村上さんがお話ししていただいたこの
彗星のバリアーっていうのがどうやって機能しているかみたいな。 こんなところのお話をさせていただいておりますので、今日の
地球のバリアーという話、興味持ったらぜひぜひそちらもチェックしてみてください。
そんな感じで、じゃあ毎日ご紹介している月例を紹介させていただきましょうか。 本日6月17日は次の満月に向けてかなりこう
月が満ちてきている、そんな状態になっております。 次の満月が6月の22日なんですね。
もうあと6日? あと6日っていうところで、かなり月は満ちてきている感じに見えるかなと思います。
ただね、まあ季節が季節ですよ。この いわゆる梅雨に入っていってしまうと見えない
ようになってしまうので、もしかしたらしばらく月お預けになっちゃうと思ったら ちょっと夜空ね見上げてみたくなりません?
ぜひぜひそのあたりもチェックしてみていただけたらと思います。 ということで、じゃあ前置きも長くなってきたので、そろそろ本題に行きましょうか。
今日は太陽のバリアー、太陽からのバリアー、これについてお話ししていきたいと思います。
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はい、ということで今日紹介するのは、地球を宇宙から守ってくれている この機能についてのお話しさせていただこうかなと思っております。
まあなんかこのポッドキャストを発見してくれたりするきっかけの一つだったかなぁと思うのは、 やっぱり太陽フレアとかそういうところに対する興味だと思うんですね。
実際に今6月、2024年の6月17日ですけど、 ちょうど1ヶ月前ぐらいのタイミングに
巨大な太陽フレアが発生して、日本でもオーロラ見える?みたいな話になっていたじゃないですか。 そのタイミングでかなり興味を持ってくれる人も増えたんですよ。
で、そんな中で、あれって太陽フレア発生して、太陽フレアから物飛んできて、それを地球がガードした結果、生まれてくる光、みたいなのがオーロラですよって説明したと思うんですけど、
ああいう宇宙から飛んでくるちょっと怖い物質たち、 エネルギーの高い電子だったりとか、そういったものの照射っていうのは常日頃から飛んできてるわけですね。
で、それを地球は守ってくれてる。特に今回の研究で言うと、地球の大気っていうのがものすごく重要、そして地球の地磁気っていうのがものすごく重要になってくるというような、そういう研究結果になります。
で、地球の極域、北極とか南極とか、そういったところには、宇宙空間からエネルギーの高い電子が降り込んできて、
大気と衝突することでオーロラが発生したりとか、あとは電力圏の電子密度っていうのを変動させるみたいな、そういうのを引き起こしてます。
で、この電力圏っていうのがだいたい上空、僕らから見ると300キロとか、国際宇宙ステーションがだいたい400キロぐらいって言われてるんですよ。
あんまイメージしづらいですよね。サッカーボール、サッカーボール持って、その上に指ポンって置いたときの爪の高さぐらいが、だいたい上空400キロって言われてるんですけど、
そのぐらいの高さを回ってる国際宇宙ステーションよりちょっと下のところに電力圏っていう部分があって、で、このあたりっていうのが宇宙から飛んでくる物質をガードしたりとか、
ぶつかって相互作用を引き起こしてっていうような、そんな役割になってるわけですね。
で、これ、このいわゆる地球が持っているバリアーみたいなのがどれぐらい機能してるんだろうって、これ結構昔から研究されてきたんですよ。
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もうだいたい半世紀ぐらいに及ぶ研究の歴史があったって言われていて、で、今回改めて地球の大気の情報だったり、
地磁気の情報だったりっていうのを詳しく調査して、そして計算シミュレーションっていうのをかけてあげた結果ですね。
地球っていうのは思ったよりそのバリアーの性能が強そうっていうのが研究結果として明らかになったと。
具体的には、今回国際宇宙ステーションが飛行する、だいたい高度400km以下の高層大気っていうところでの電子と大気、
宇宙から飛んでくる電子と大気の衝突の過程について調べてあげた結果、地球に近づくほど強まる地球の磁気があって、
それに対してガードが強くなるとかっていうパラメーターを入れてあげたんですよ。
そうすると、大気と衝突しながら降り込んでくる電子の運動っていうのを計算してあげた結果、
電子を地磁気が跳ね返す効果が従来考えていたよりも強かった。
この跳ね返る効果っていうのは、しかも電子が降り注いでくるときの角度だったりとか向きだったりとか、
こういうのでも変わってくるよっていう研究結果が出てきました。
で、この跳ね返りの効果、すごい低いところではまたさらに強くなるし、
中途半端なところでも実は結構跳ね返りが強くなるっていう、2層ぐらいのバリアーになってるっていうことが分かったんですね。
これが結構重要で、じゃあなんで今回のこの研究がそんなに重要なのかっていうと、
宇宙から危険な電子たちがバーって降り注いできますね。
例えば、めちゃめちゃエネルギーの高いキラー電子って呼ばれるような電子とかも飛んできたりするんですよ。
この電子、本当にもう、例えば宇宙空間で人工衛星の障害を引き起こしますとか、
宇宙飛行士の被爆の原因になりますとか、なんかそういう怖い粒子とかがバーって飛んでくるんですね。
この粒子とかっていうのは太陽フレアで発生、太陽フレアでより多くそれが照射されるとかっていうのも、これまでの研究で明らかになってます。
つまり、この太陽フレアによってバーって飛んでくるものに対して、地球のバリアーっていうのが思ったより機能しているっていうことは非常に良いことだなっていう研究結果が分かり、
プラスで、このバリアーがそういう飛んできた電子をガードすると、そのガードした分、宇宙から飛んでくるエネルギーがあります。
バリアーでバチンってガードすると、アニメとかで見たことあるイメージで言うと、バリアーにバチンと当たってもちょっと押されるみたいな。
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あれで物理的な仮定で見ると、その電子が持ってたエネルギーがこっちに向かって飛んできた、止めた勢いでエネルギーがこっちにバーンって残される、衝撃として残るみたいな、そんな感じになりますよね。
そうすると、そのエネルギーの余力みたいなものによって、例えば地球の磁気とか磁気圏っていうのが揺らぐ、
密度めちゃめちゃ高くなったり低くなったりするみたいな、そういう地球の磁気を乱すっていう効果になるんですよ。
この地球の磁気を乱すっていうこの現象自体が、例えば磁気嵐って呼ばれるものだったりする。
で、この磁気嵐っていうのが最終的には僕らが生活欠かせないもの、GPSだったり宇宙との通信をして何かしてるものとかっていうののGPSの位置何十メートルも変えちゃうとかね。
この間の太陽フレアでもあったんですよ。そういった電力圏がグチャグチャってなることによって地上にも影響が出てくるっていうことがあるので、
今回なんか思ったよりバリアー強いんだったら、地球のバリアーの影響によってGPSとかそういったところにまた別の影響出ちゃうんじゃないのっていうところまで研究が進みそうだと。
今回はあくまでバリアーの性能がめちゃめちゃ良かったっていうのが分かっただけなので、これからそういった太陽フレアの対策とか、
宇宙天気みたいなところにつながっていきそうなかなり面白い研究結果になってるかなと思うんで、ぜひぜひこちらもチェックしてみていただけたらと思います。
そういうのにつながる研究とか見つけたらポッドキャストでもどんどん紹介していくのでフォローしてお待ちいただけたらと思いますね。
ということで今回は地球のバリアー意外とすごくねっていうそんなお話をさせていただきました。
次回はですね、僕が周囲者のウェブメディア読みたいで持っている連載の記事の内容を一つご紹介させていただきます。
最新の記事がこの間公開されたんですけど、そちらでブラックホールに関して結構広く、広く浅く解説させていただいているので、
ちょっとその内容を紹介しながらみんなとブラックホールの理解を深めていくっていうのを明日の回でできればなと思っているので、
ぜひぜひブラックホール好きな方はチェックしてみていただけたら嬉しいです。
アフタートークです。 はい、ということでですね。
喋ってなんかすごい息が、息がかなりこうゼイゼイしちゃいましたね。ノンストップで喋りすぎました。
で、そうそう、あの子供生まれましたっていう話させていただいたじゃないですか。 でそんな中でこう育休をとってずっとお世話をするっていう期間を
経過してたんですけど、一応ね、普段ずっと家で仕事してるんで、一旦1ヶ月でいいかみたいな、パートナーと喋って決まっていたこの育休期間、
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終わっちゃうんですよ。あと3日?2日?で終わってしまうので、そうするとこう仕事とのバランスを取りながら
家事やって、お世話して、お母ちゃんのお世話して、ポッドキャストも撮って、みたいなことになって、正直かなりハードな日々が待ち受けていそうだなっていう。
それに加えてね、前、先日ポッドキャストで話したみたいに、宇宙話の書籍も年内に出そうと思っているんですよ。
SBクリエイティブで、社でこう出させていただくってことになって、それの制作も進んでいくというので、かなりちょっと宇宙話
中心に僕の生活はバタバタしていきそうな気がするので、ポッドキャストのね、更新とか遅れても来ないでねっていうところだけ、皆さんにお伝えできればと思ってお話ししておりました。
いやほんと世の中のお母さんとかすごいですね。お父さんもこう、すごいですね。なんか自分の親すげえなって思いました。こんな大変なんだ、みたいな。
もうちょっと息切れ取ればよかったなと思いましたけど、まあちょっと仕事と両立していかなきゃいけないっていうのは、そのうちやってくることなので、頑張っていきたいなと思っています。
ということで、まあ余裕を持ってポッドキャストのお話できるのは、あとちょっと、あとはかなりいっぱいいっぱいの僕が見れるかなと思うんで、そこら辺もコンテンツとして楽しんでいただけたら嬉しいなと思ってますので、
引き続き応援よろしくお願いいたします。 たくさんコメントとかいただいているので、明日とかまた紹介していこうと思っております。ぜひぜひ楽しみにしておいてください。
今回の話も面白いなと思ったら、お手元のポッドキャストアプリでフォローボタンの近くにある星マーク、こちらでレビューいただけたら嬉しいです。
番組の感想や宇宙に関する質問については、ツイッターのハッシュタグ宇宙話、またはスポティファイのQ&Aコーナーだったり、概要欄のお便りフォームからジャンジャンお寄せください。
それではまた明日お会いしましょう。明日はブラックホール回です。さようなら。