2022-09-09 55:07

ep.21 「お笑い」を描いたエンタメって面白い

OP:数時間ぶりに現れることになった言い訳

 エンタメモリー:「お笑い」を題材にしたエンタメ作品を語る
・今年のキングオブコント決勝進出者が気になる
・「漫才師」と「コント師」のその先についてエンタメオタクが思うこと
・純文学「火花」とドラマ化と映画化と
・小説「おもろい以外いらんねん」で描かれるお笑い界の変化
・舞台「芸人交換日記」はストーリーも出演者も最高
・芸人人生の線引きに共感する一般人の主人公が素敵な小説「パラソルでパラシュート」 

ED:もうこの番組の趣旨「50分以上喋る」で良くない??? 

おたよりはこちらから↓ https://bit.ly/3v49UX9

00:04
とるにたらんRadioあそび
日本の片隅から中毒気味なエンタメ愛を叫ぶ番組
とるにたらんRadioあそび、通称とるたラジオへようこそ
いつでもポップとサブのカルチャーの合間をたり立っているパーソナリティーの花田花です
数時間ぶりになります。こんにちは、とるたラジオへようこそ
というわけでですね、先週お話をしていた番外編ですね
スカイジャンボリー2022 Day1の思い出ということで
1本収録しますよと言ってたんですが、色々ありまして
昨日の夜9時に上がってます
いや本当にこれは完全に私の不得の致すところなんですけれども
月曜日に収録できると思ってたらさ、台風が来てね
大変だったの、仕事休みになるしさ
なんかもう火曜日仕事休みになっちゃったんですよ
で、火曜日はね、学校も全部休校になったりとかして
完全に私自分の時間を取る算段がぐちゃぐちゃになってしまい
そして昨日に至るという感じで
分けて分けて収録してたので
なんかね、聞き返したら声の大きさがちょっとバラバラだったりとかしたので
後からまた少し編集して手を加えたいなとか思ってたりもするんですけど
とりあえずは本編の前に、エピソード21の前に上げますよっていう風に
お約束をしてたので、そのお約束をたがえないように
昨日夜9時にアップをしております。めっちゃギリギリですいません
それとですね、ノートがまだ半分しか上がってないんですよ
前半部分の本編に入ってないんですけど
アーティストさんたちの感想の前に
スカイジャンボリーとは何ぞやとか
それとかスカイジャンボリー会場に入ってからの私の感想だったりとか
会場の様子だったりとかを文章にまとめたもの
それだけで4000字近くあるんですけど
そっちの方を先にアップをしております
アーティストさんたちの感想に関しては
今週末までにできれば上げようと思っております
本当に宣言通りに全然ならなくて
自分のスケジューリング能力の無さに頭を抱えてるんですけど
とりあえずはスカイジャンボリー編は
そこで終了としたいと思っておりますので
行く前からウキウキしててさ
こういうオープニングトークとかでも
スカイジャンボリーの話相当したんですけど
そろそろ終わって
もうすぐ1ヶ月になろうとしてしまうので
この辺で今年のスカイジャンボリーの話は
終了という感じにしていきたいなと思ってます
なので最後の最後上がるまで
お付き合いいただければと思います
文章を読むのが好きという方は
ぜひノートの方にも目を通してみてください
よろしくお願いします
というわけで今週はね
いつも通りの本編やっていこうと思うんですが
エピソード21ということで
先週20本目が上がりましたので
03:02
なんかさ
10のくらいが変わると
ちょっと切り替わったなって感じはするんだけど
エピソード10から11の間って
あんまりそんなに思わなくって
なんでだろうね
1桁から2桁になるときっていうのもさ
ちょっと特別なものを感じたりもするんだけど
でも10から20に変わるときって
すごい増えたなって思って
10のくらいが
勝手な解釈なのかもしれないんだけど
10代から20代になったらすごい上がったみたいな感じがする
これって年齢もそうだったような記憶があるんだけどさ
30代になってからも私久しいわけなんですけど
でも20代から30代になるときって
そんなに思わなかったんだよね
大人になったなっていう感じもしないし
これは今年から変わっちゃったけど
成人年齢18歳になっちゃいましたけど
やっぱり20歳っていう区切りっていうのはさ
日本人にとってすごく大きなものだと思うんです
昔は原服が15歳だったとか色々ありますけど
だからなんか20って大きな節目として
昔から自分の心の中に刻まれてるものなのかな
なんていう風に
全然関係ないんだけど
年齢とエピソードの数って全然関係ないんだけど
ちょっと思ったりしました
ここからで30、40とまた全然増えていくでしょうし
別番組の基地に絡む糸の方
今収録ちょっと止まってますけど
基地に絡む糸も収録本数としては
200本以上収録をしてるんですよ
ただこっちの方が喋ってる時間が長いので
いかんせん毎回だいたい50分から1時間ぐらい
喋っちゃってますけど
ワンピースの時本当に出来上がりに私は
びっくりしてしまったんだけど
1時間初めて越えたんですよねワンピースの回が
基本的には50分台で全てのエピソードが終わってます
40分台っていうやつもあるんですけど
基本的には50分ぐらい毎回喋ってるのが
このトルタラジオなので
前の基地に絡む糸は
プラットフォームの関係上
1本12分までしか収録ができなかったんですよ
なので12分の×200本とかね
私計算苦手なので今暗算できないですけど
12が100本で120でしょ
240分以上喋ってるって思っても
すぐトルタラジオ抜いちゃうじゃんね
だって1本50分とか1本60分とか喋ってるとしたら
だって1本50分でしょ2本で100分でしょ
4本喋ったら200分じゃん
こわ
基地に絡む糸2年ぐらいやってるんですよ
なので2年間の積み重ねよりも
4月から9月までのここまでの積み重ねの方が
分数的には喋ってるっていうね
前のプラットフォームがラジオトークっていうプラットフォームが
ライブ配信もあるので
でも私ライブ配信そんなやってなかったんですよね
06:01
ライブ配信結構苦手で
でも今さトルタラジオこれあれなんですよ
ほぼ生放送みたいなもんなんですよ
後から全く私これ手加えてないんですよ
喋ってほんと取って出しBGMつけて
なんかちょっと無音のとこあったら前後少しだけ切るぐらいで
あとは何も手を加えてないので
ほぼライブ配信みたいな感じではあるんですけど
なんでだろうね私ライブ配信苦手だったんだよね
なんであんまりやってないかな
めっちゃ一番長時間やったやつで2時間半とかやったことはあるんですけど
でもそれを足したとしても
もう完全にトルタラジオの方が抜いてますね
喋ってる時間今考えてみれば
だって1本50分の20本とか考えたら
あー怖っ怖っ考えるのやめよう
ってなってしまいました
まあね今日もそれぐらい喋ってしまうんでしょう
皆さん最後まで今日もお付き合いいただけると嬉しいです
というわけで今日も本編やっていきましょう
エンタメモリー
このコーナーでは私花田花が
エンタメ作品の記憶つまりメモリーを
辛急問わず語っていきます
今回のテーマはこちら
花田花が選ぶ芸人を描いたエンタメ
今週のエンタメニュース一番大きなものはやっぱり
日本一のコント史を決めるキングオブコント2022決勝進出者が
決まったことではないでしょうか
35組で行われた準決勝を制し
決勝進出を果たしたのは
初出場の5組を含む10組だったということで
半分が今回は初出場のユニットで決勝戦
戦われるということです
しかもその初出場の5組の中に
最高の人間っていうユニットがあるんですけど
このユニット大注目なんですよね
実はこのユニット
普段ピン芸人として活動している岡野洋一さん
そして同じくピン芸人として活動している
吉住さんの2人からなるユニットです
去年キングオブコントって少しルールが変わっていて
第14回にあたる2021年大会から
プロ同士の即席ユニットの出場が解禁されています
この新ルールで初めて決勝にユニットで進出したコンビ
っていうのがこの最高の人間ということでね
大注目のコンビとなっているんですが
その他のコンビもたくさん面白いコンビがあるようで
なんかこれがいいよこれがいいよみたいな感じで
いろんなところで言われてるのを目にしましたし
私もなんかお笑い番組とかで見てて
このユニット面白いよねとか思ってる人たちが
ちょこちょこ今回は決勝にコマを進めているようなので
09:03
楽しみにしています
そんな感じでお笑いのショーレースがあると
つい見てしまいません?
私もキングオブコントしかり
M1グランプリは私すごい大好きで
年末になるとね
準決勝ぐらいからかな
準々決勝ぐらいからか
YouTubeで見れるんですよ
そのYouTubeで見られる予選の模様を見ながら
このユニットダメだったか
このユニット上がってきたかみたいな感じで
見てたりするんですよ毎回
私がどっちかっていうと
お笑いの形式としてはコントよりも漫才の方が好きだから
M1グランプリの方がどうも力を入れて見てしまう傾向があるんですけど
それでもまだそんなに
お笑い芸人さんたちについて詳しいわけでもないし
本当にお笑い好きって言ってる人たちからすると
そんなライトな感じで
好きとか言わないでくれって言われるぐらいの感じかもしれない
そんな心が狭い人いる?大丈夫?
それぐらいの感じでね
いつもお笑いを楽しみに見ています
ある意味私コント師さんたちは
注目のしどころが違っていて
芸人さんって和術の方に向く人が多いじゃないですか
だから解散したりとかしても
ピンで喋る仕事をやったりとかする人って結構多いですよね
それこそラジオのパソナリティのお仕事されてる芸人さんとか
結構どっちかっていうと漫才師さんの方が多いイメージがあるし
それとかあとね
芸人さんとしてのお仕事しなくなっても
テレビでMCのお仕事をされている人とか
そういう人たちってコント師さんたちよりも
芸人さんとしては
漫才師さんと呼ばれる人たちの方が多いんじゃないかなと思います
コント師さんってどういう仕事してる人が多いかなって思ったら
コントしなくなったら放送作家さんになったりとか
それとか映画監督だったりとか
ドラマの制作のお仕事をされていたりとか
私の好きなエンタメ作ってる人って
元コント師の人とかコント師を目指してた人とか
結構いるんですよ
なのでエンタメ好き
映像系の特にエンタメ好きとしては
コント師さんってすごく
私尊敬している人たちでもあるんですよね
こういうキングオブコントとかに出てきた人たちが
後々映像作品作りますとか
この作品手がけてますとか聞くと
さすがって思っちゃうので
なのでショーレース見ておいて
先につばつけとくじゃないですけど
この人面白かったよなとか
芸人やっててもこんなに面白いんだから
だから他のところで手がけても
絶対面白いに違いないって思ったりとかする
そういう指標って言ったら悪いですけど
もうそれでちょっと
数字をつけてしまってるみたいな感じだったら
申し訳ないし
そういうつもりは私はないんだけど
12:00
そういう風に見ていますね
コント師さんたちのこと
だからキングオブコントも毎年
決勝進出者とか見るとすごいワクワクして
楽しみになってくるなって思っています
エンタメ好きとしては
そういうお笑いの楽しみ方
お笑い芸人さんたちの見方っていうのもあるんですけど
さらに言えば
芸人の世界って
エンタメでものすごく描かれているんですよね
小説しかり映画しかりドラマしかり
それとかアニメになってたりもしますね
芸人さんの話って
漫画になってたりとか
漫画でもあったな面白いやつとか
今日の台本を見て
漫画描いてなかった漫画も面白いなったんや
とか思ったんですけど
まあいいや
やらかしたな
そんな感じで
エンタメの題材として
お笑い芸人さんって扱われることすごく多いんですよね
というわけで今回は本題に入りますけど
芸人を描いた世界観の作品について
私が好きなものをいくつか挙げていきたいと思います
芸人を描いた作品の最たるもの
多分みんな知ってるものとして
一番最初に挙げますけど
火花ですね
ピースの又吉直樹さんが書いた
初めての中編小説
火花なんですけど
2015年の3月に発行されたもので
この年ですね
いろんな賞をそうなめにしています
まず有名なところでいくと
2015年の第153回
芥川賞を受賞
そして受賞は逃したものの
同じく2015年の三島幸男賞の候補にも残っています
それ以外にも
ヤフー検索大賞
小説部門賞を取ったり
小学館の大夢のトレンド大賞を取ったりとかね
いろんな賞を取ってますけど
この火花という小説
何がすごかったかって
まず又吉さん
現役の芸人さんじゃないですか
その現役の芸人さんが
芸人の話を書く
しかもエンタメとして
ドラマにしたり映画にしたり
それとか漫画の原作にしたりとかいう
ライトな作品という感じではなくて
ちょっと手を伸ばしづらいというか
少し近づきがたい存在と言ってもいいかもしれないです
純文学というジャンルで
この芸人を描いたっていうのは
なかなか新しいことだったんじゃないかなと思います
今でもあんまりまだないよなって思うんですよね
今回紹介するジャンルの中でも
純文学ってないんですよ
火花だけなので
私が触れたことがないのかもしれないけど
純文学として
しかもめっちゃ薄いんですよね
この火花っていう
単行本でも文庫版でもいいんですけど
これ本屋さんとか図書館とかで
手に取ったことありますか
15:00
めっちゃ薄いんですよ本として
中編小説って言われてるのかこれ
中編って言われてるぐらいなので
普通の小説の本の厚さで言えば
半分ぐらいしかないんです
私が普段読む本と厚さを比較すると
それでもその短い世界の中に
ギュッと詰まった面白さっていうのがあって
又吉さんマジで天才だなって思いましたね
この火花の後にも結構又吉さんね
書籍たくさん出されてますけど
著作の中で言えば
この後また劇場っていう
これもまた映像化された作品がありますけど
これはまた世界観ちょっと似てるんだよね
劇場もね
火花と同じで
表現者が主人公になっているっていう感じなんですけど
劇場は劇作家が主人公なんですよね
火花はお笑い芸人が主人公ということで
今回は火花の方にだけスポットを当てて
お話をしていきますけど
又吉さんが描く世界って
すごく閉塞感があるんですよ
火花は特に売れない芸人が主人公だったっていうのもあって
一人ぼっち感がすごいんですよね
相方はいるし
その相方とぶつかっていく描写があったり
成長していく描写があったりとかするんだけど
すごく閉塞感があって
塞いだ空間の中で話が進んでいくっていう
だからこそ中辺小説として成り立っているんだろうな
という感じはするんですけど
あらすじとしては
火花売れない芸人である徳永が
熱海の花火大会で先輩芸人の神谷と出会い
徳永が神谷の弟子になることで
神谷が俺の電気をかけって言うんですよ
それを条件に弟子にしてやる
発想はすごく天才なのに売れない神谷っていう先輩を見ながら
その神谷に惹かれていって
神谷も徳永に心を開くことによって
笑いの哲学をお互いにぶつけ合っていくっていうのが
ストーリーの主軸になっています
その笑いの哲学をぶつけ合う中で
お互いにお笑い芸人として
どういう進み方をしていくのかっていうのも
この火花というストーリーの中で
かなりダイナミックに描かれていく部分なんですけど
お笑い芸人としての成長っていうのと
人間としての成長っていうのがクロスしているというか
お笑い芸人としてどんどん上手くいったからって
人間として成長するのかって言ったらそうでもないし
お笑い芸人として挫折することが
人間としての挫折かって言われたらそうでもないっていうのが
ストーリーとしてうまく描かれてるんですよね
私すごくこの作品大好きな作品です
そして私どんだけメディアミックス大好きなんだって
もしかしたら今まで聞いてくださってる方には
思われてるかもしれないですけど
この作品ですね
18:00
ドラマになり映画になりました
まずドラマ版の方からお話ししていきたいと思います
ドラマ最高なんですよこの火花が
ドラマ版の火花は
ネットフリックスでの配信ドラマとして制作をされました
2016年の6月から配信開始されていて
全10回のドラマになっています
1本1時間なので10時間かかりますね全部見るのに
これですねネットフリックスだけではなくて
2016年当時まだネットフリックスそんなに
日本では普及をしていなかったので
今や結構みんな入ってますよねネットフリックス
当たり前みたいになんだけど
それってコロナ禍以降の話なんですよ
それ以前って配信物ってあんまりみんな入ってなくて
入っててアマプラとフールぐらいの感じだったと思うんですけど
ネットフリックスがまだそこまで
市民権を得ていない頃に作られたネットフリックス
オリジナルドラマなんです
今もさNHKって
ディズニープラスのドラマを
ディズニープラスで配信してるドラマを同時に
NHKで放送したりもしてるじゃないですか
そんな感じでこの火花はNHKで放送されてたんですよ
ネットフリックスで配信された後かな
NHKでテレビ放送されたんですけど
それで私NHKで最初見たんですよね
私もその頃まだネットフリックス入ってなくて
NHKで見て何このドラマすごいなって
思ったんですよね
監督がまずずるい
監督が監督がっていうか
監督たちがすごいんですよね
総監督を務めていらっしゃるのが
広木隆一監督という方なんですが
それ以外の監督が私大好きで
話によって監督が違ったりするんですけど
白石和也監督とか
沖田周一監督とかが名前を連ねていて
わかるわって感じなんですよ
沖田周一監督の回は白石監督の映像の作り方
色合いの入れ方だし
沖田周一監督の回は沖田周一監督のカラーが
すごい出てるんですよね
映像好きとしてはたまらない配置でした
そして出演者としても出演者が最高だった
林健都くん 並岡和樹さん
そして門脇麦ちゃんが出てるんですよね
あと猪下芳の
猪下芳の吉井雅夫さんとトロサーモンの村田さんが
芸人さんが芸人役として出ていて
それぞれ俳優さんである林健都くんの相方さん
そして並岡和樹さんの相方さんとして
芸人さんが配置されてるというね この妙ですよ
これがまた上手くいった原因になっているかな
っていうふうに思います
それ以外にも山本沙耶香さんとか
染谷翔太さんとかが出てますね
素晴らしかった
21:00
なんかこんなに
全10話のドラマとして
贅沢な時間の使い方をするだろうかっていう
雰囲気の作り方っていうのがものすごい
上手かったんですよ
火花の一番のメインポイントとしては
やっぱり徳永と神谷の
お笑い論のぶつけ合いっていうところがあると
思うんですけど
この会話シーンをどう撮るか
例えば居酒屋でぐだぐだしゃべっているだけのシーンだったりとか
夜道を歩きながら
しゃべっているだけとか
それとか徳永の回想だけのシーンだったりとか
っていうのが出てくるんですけど
これをね光の使い方だったりとか
長回しロングショットの撮り方とか
っていうのがね時間の使い方
それに付随する多分netflix独自のお金の使い方
贅沢だなっていう
10時間すごい贅沢な映画を見たなっていう
だって10時間って言ったらさ
映画5本くらい見れるわけじゃないですか
これをねこんな贅沢な使い方をするかっていう風に
思ってしまうんですよね
で火花を見るにあたって主人公の徳永
どうも又吉さんの影が散らつくんですよ
どうしても又吉さんの辞典ではないのに
又吉さんが書いたっていうのが
やっぱり私たちの頭の中で散らついてしまうのか
又吉さんの影がどうしても火花を読むと散らついてしまうんですけど
このね又吉さんっぽさっていうのを
林健人くんが演じる徳永が
すっごい表現してるんですよ
せかっこうとかが似てるってわけじゃないんだよね
立ち姿とかちょっと猫背な感じとか
自信がない感じとか少し暗い雰囲気とか
そういうのを林健人くんがすごく
上手く表現していてその横に立つ先輩として
神谷を演じる並岡和樹さんが
またいいんですよね
徳永さんと
吉井さんがお笑いコンビの
スパークスっていうコンビを組んでいて
並岡さんとトロサーモンの村田さんが
アホンダラっていうコンビを組んでるんですけど
それぞれのコンビの
漫才っていうのもちゃんと作られていて
その漫才のシーンっていうのもね
また正面から見ないんですよ
後ろから見たりとかするんですよね
演者側から見た漫才っていうのを見たりとかもするんですけど
それを売れてない頃のシーンと売れてから
スパークスがめっちゃ売れるんですけど途中で
スパークスが売れてからのビジュアル
徳永が突然髪を染めたりとかするんですけど
髪を染めてもなんとなく垢抜けない感じの徳永っていうのが
またなんとなく
又吉さんの姿を彷彿とさせるというか
それを表現するのが林健人が上手すぎて
24:00
私林くん好きなんだけど
そこでエコヒーキーもちょっと入ってるかもしれないけど
俳優林健人の今までの歩みとしては
私ほんと
火花が一番好きかもしれない
火花の徳永を演じた林健人っていうのは
すごい素晴らしかったなと思っています
そんな感じでね
私がこれだけネットフリックス版のドラマ火花を褒めたことからも分かる通り
この後映画が作られてるんですけど
私みたいに思ってる人すごい多いと思うんですよ
原作既読じゃなくてもドラマを見て
その後2017年に
映画が作られてます
映画版火花監督が板尾一次さんで
出演者が須田優樹くんとか
桐谷健太さんとか木村文乃さんとか
すごい豪華メンバーで固めてきた映画があるんですけど
やっぱり10時間かけて見てきた
火花の世界を
この映画版が121分なので
2時間にまとめてきたっていうのが
物足りなくなってしまう可能性っていうのは
本当に否めないわけなんです
映画が悪いわけじゃないんだけど
やっぱりドラマ版に比べると
掘り下げが足りないなとか思ってもしょうがないんですよ
だって時間が5分の1なんだから
なんだけど別物として考えてみると
映画も素晴らしい点がたくさんあって
火花って
かいつまんでストーリーを読んでいくと
人間の芸人としての
成長物語であり挫折の物語であり
芸人としての成長と挫折の物語
とすれば人間としては
挫折と成長の物語なんですよ
そこが表裏一体になっているからこそ面白いっていうのがあるんですけど
映画版の火花は
もう芸人として
挫折を味わっているところの観点から
光が当たっていた成長の部分に
回想という形でスポットを当てて
2時間やっていくっていう感じの映画なので
そういう風に見れば
映画版の火花もすごくいい作品だし
なおかつ
またよしさんの影をちらつかせなかった
須田まさきは素晴らしかったと思うんですよ
主人公補正として見れば
またよしさんの影が見える徳永というキャラクターからすると
林ケント素晴らしかったんですね
ただまたよしさんではなく
成長と挫折を味わっていく
若手お笑い芸人としての徳永
っていうキャラクター性を考えると
須田くんが演じた映画版の
徳永っていうのは
当たりが強いんですよ
27:00
漫才のステージの中でも
結構暴走するシーンとかがあって
そういうところは若手芸人っぽいなっていうところが
見え隠れしたりとか
この芸人今から売れるんだろうな
ここから失敗しちゃうのかもしれないなみたいなところが
見え隠れしたりとかして
徳永としてのキャラメイクとしては
須田まさきも悪くないんですよ
またよしさんの作品であるまたよし直樹が
背後に見え隠れするっていうところを
忘れてしまえば全然別物として見れば
すごく面白い作品なので
映画版火花もドラマ版と比較して
ネットでレビューとか見ると
バカみたいに叩かれてたりとかするんですけど
それだけと思って見ればものすごく青春物として
面白いストーリーなので
映画版火花もぜひぜひ見てほしいなと思います
芸人さんの成長と挫折の物語というところで考えると
私ですねすごく好きな小説があって
大前青さんという方の
おもろい以外いらんねんという作品があります
もうタイトルから
見てわかる通り芸人さんの物語です
アメトークで
Aマッソのカノさんが推してたんですよ
この作品面白いって言って
芸人さんが芸人のストーリーとして面白いっていう作品
だから芸人さんが書いてるのかなって一瞬思ったんですけど
調べてみたら大前青さん全然芸人さんでもなんでもない
普通の専業の作家さんだったので
これはいいぞと思って読んでみたんですけど
面白かったです
あらすじを読むまでは
あらすじを読むまではというか
あらすじを読んでからも芸人の人生ものかなって思ったんですよ
結局
このおもろい以外いらんねんという作品も
とある芸人さんの
高校生でコンビを組んでからその後コロナ禍を経て
お笑いの倫理観を解いていくみたいなね
コロナ禍の中で
お笑い芸人として成長していったり
最初に高校生の時に出会って芸人としてコンビを組まないで
一般人になったこの目線からも
お笑いという世界を見ていったりみたいな感じで
いろんな目線から今のお笑いを見ていくっていう話なんですけど
その中でおもろい以外いらんねんっていう
セリフが後からものすごい効いてくる作品なんですけど
あらすじだけ読むと火花に近い
芸人の人生ものかなって思ったら
実は全然違いました
コロナリモートお笑いの倫理観の変化っていうのが
特に2019年以降の私たちが
生きるリアルの世界の中でも
なんだかすごく変わってきたなっていう
ものだと思うんですけどこのおもろい以外いらんねん
2021年に出版された作品なので
30:00
そのお笑いの今っていうものがすごく描かれて
いたなっていうふうに思います
最初のキングオブコントとか
それとかM1グランプリの話にちょっと立ち戻るんですけど
劇場に通ったりするコアな
お笑い好きの人ってコロナとか
リモートですごくお笑いのシーンって変わったなって
思ってると思うんですけどテレビでライトに
お笑いを見てきた私にとってはお笑いの倫理観って
すごいここ数年で変わったなっていうふうに思ったりも
していますショーレース
大きいものだったら例えば
今はね名前を出してきた
M1グランプリだったりとかキングオブコントとか
それとかショーレース以外でもお笑いを見せる
番組としてもう今ないですけど
爆笑音やバトルとかエンタの神様とかレッドカーペットとか
お笑いを見せる番組ってたくさんあったじゃないですか
そういう
ショーレースものとかお笑い番組ものっていう
ものそしてまたそれとは別に
バラエティーとしてのお笑いとして昔だったら
跳ねるの扉とか笑う犬とかめちゃいけー
とか最近今やってる
番組だと新しい鍵とかそういうバラエティー
としてのお笑い番組っていうのもあるじゃないですか有吉の壁とか
そういうものを
昔のものと今のものと比べてみると
なんだか最近やっぱり
お笑いって変化してるんだなっていうのは目に見えて
わかるなって思うところがあって
それが顕著になったのが2019年の
M1グランプリだったんじゃないかなと思います
人を傷つけない笑いってものすごい
注目されたんですよねこの年ミルクボーイとペコパの
出現ですなんかそのお笑い面白いんだ
っていうところよりもこの2019年のM1
グランプリは人を傷つけない話題にすごく
スポットが当たってしまってここだけに注目
するのは芸人さんに対しては失礼に当たるのでは
ないかなって思ったりもしたんですけどやっぱり
メディアはここをフィーチャーすることがすごい多かったんですよね
でこのおもろい以外いらんねんっていう
作品の中でも
このことについて話す場面たくさんあります
登場人物でお笑い芸人におもろい以外の
いうことを言うのは失礼なんじゃないか
おもろいっていうのは先に立っていて
それが傷つけないっていうことになるんだったら
いいんだと思うっていうキャラクターがいて
私本読みながらわかるって思っちゃったんですけど
それとかあと女芸人の扱い
なんか今さ私すごい気に食わないんですけど気に食わないって
言っちゃったんだけど女芸人だけのショーレースってあるじゃないですか
あれ必要かなってちょっと思うんですよね
逆に言えばM1とかキングオブコントとかで
女性芸人だけのユニットが
決勝に上がってくるかって言われたら
上がってこないんですよね
そこはなんか
33:00
お笑い芸人界のホモソーシャル的なところが
未だに強いんだなっていうのをちょっと思ってしまう部分があって
そしてこの作品の中でも
テレビ番組で男性芸人からセクハラを受けた女性芸人が
それに抵抗して
それに対して番組に出演している別の男性芸人から
女やんっていうツッコミをされるっていうシーンがあったんですよ
でもなんかそれに
男性芸人がめっちゃバカ受けするんだけど
女性芸人はその女やんっていうツッコミにも
さらに反抗することによって
ネットで叩かれたのは女性芸人だったっていうシーンがあるんですよ
なんかその
視聴者として見ている
とある登場人物の視線からこのシーンって描かれるんですけど
なんか読者もね
テレビを見ているような視点で読めるシーンなんですね
それを見ていると
自分もその作品の中でテレビを見ているような気持ちになるし
作品の中でSNSの反応を見ているような気持ちになってしまうシーンなんですけど
多分あるんだよねまだ未だに
でもちょっとそのホモソーシャル的な笑いだったりとか
ちょっとマッチョな存在みたいになってしまうお笑い芸人さん達っていうのを考えると
あるあるではそろそろなくなってほしいなっていうのを
作者の意図からはちょっと読み取れてしまうんですね
この大前青さんっていう方が
おもろい以外いらんねんの前に書いている
ぬいぐるみとしゃべる人は優しいっていう作品があるんですけど
この作品の中でジェンダーとか性被害について
結構書いてるんですよね
それについてすごく勉強したとご本人もおっしゃっていて
かつ大前青さんとってもお笑い好きな方ということなので
お笑い好きかつジェンダーや性被害についても
ものすごく考えていらっしゃる方だというところから
こその視点でこのシーンは
描かれたんじゃないかなと思えて
私はとてもこのシーン良かったなと思います
その後のお笑い芸人さんの行動
女性芸人さん特に行動を考えると
すごいいいシーンだったなというふうに思います
この小説本当に本を実際手に取って読んでほしいんです
大前青さん自身がお笑い好きだからこそだと思うんですけど
ネタが会話という形で丸々文章として読むことができます
しかもボケがものすごい長話をして
だんだん自信がなくなって
フェードアウトしていくっていうシーンがあるんですけど
それがインサイトとして
大前青さん自身がお笑い好きだからこそだと思うんですけど
ネタが会話という形で丸々文章として読むことができます
大前青さん自身がお笑い好きだからこそだと思うんですけど
それがインサイトとして
フェードアウトしていくというシーンがあるんですけど
それが印刷のかすれという形で表現をされています
楽調ではなくって乱調でもなくって
印刷がうまくいっていないとか
本の不具合という形ではなくって
文字が意図的にかすれるということで
ネタの中で声が小さくなっていくというのを表現しているという場面があって
本文が目視でも小声になってたんだなっていうのがわかる感じすごい面白かったです
そういう遊びを入れている本があるっていうのがね
36:02
紙の本がだんだんだんだん市民権をなくしていっている
今でも楽しめるんだぞっていうのをぜひ見てほしいなと思いました
この作品の中でメインのお笑いコンビで
ババリッジバルコニーっていう名前のお笑い芸人たちが出てくるんですが
このババリッジバルコニーの2人が17歳の時
そしてその10年後時を超えてタイトルの
おもろい以外いらんねんっていう同じセリフを言うんですけど
彼らの人生で10代の時のおもろい以外いらんねんと思っていたこと
そして20代になってからお笑い芸人として
ステータスができてからのおもろい以外いらんねんというこのセリフの重み
人生でどうやって回収していくのかっていうのを
ぜひ見届けていただきたいと思います
今この著者の大前青さんという方は
私とっても注目していてめちゃくちゃ独特な世界観を持っている人なんですよ
出版されている本ほとんど読んだんですけど
何回読んでも意味がわからんっていう本があって
海天草っていう短編集があるんですが
これが本当に意味がわからなくて
もうちょっと噛み砕いてから話をしたいなっていうのを
前基地に絡む糸の方で話をしたことがあるんですが
いまだに咀嚼しきれていません
ちょっと大前青さんこれからも注目していきたいと思っています
そしてですねまだまだあります芸人さんを描いた物語
ちょっと短めにこちらをご紹介したいと思うんですが
ここまでご紹介したストーリーっていうのが
挫折していく芸人さんっていうのがみんな出てくるんですね
この挫折していく芸人のストーリーの最たるものとして
私が一番好きなのが舞台芸人交換日記です
これまで基地に絡む糸で一本使って収録したので
詳しくは12分あるのでそっちを聞いてほしいなっていう気持ちもあるんですけど
ちょっと今回もそれはお話をしておきたいと思います
2011年上演の舞台芸人交換日記です
結成11年経ってもいまだ売れていないお笑いコンビイエローハーツ
後輩たちがどんどん自分たちを追い越していくのをただ悔しがるだけでした
それを打開するために始めた交換日記
その交換日記を通じて喧嘩したり謝ったりけなしたり
秘密を告白したり褒め合ったり
イエローハーツの二人が人間としても芸人としても
葛藤していく様を描く物語です
この舞台なんで私が好きかっていうと田中慶が出てるからなんですね
私の推し事務所トライストンエンターテイメントの今や稼ぎ頭の田中慶さんですが
まだ若手の頃にやってた舞台なんですよ
田中慶さんと一緒にイエローハーツコンビを組んでいたのがオードリーの若林さんです
もうこの時点で優勝してません?
このキャストの時点で優勝してません?
めっちゃ好きなんですけど
それ以外に出演するのが伊勢香代さんという方女性の方
3人だけなんですよこのストーリー出てくるのは
3人だけというか伊勢香代さんが実は一人で二役されているので
39:03
厳密に言えば4人しか出てこないストーリーなんですが
このストーリーの脚本演出を務めているのが鈴木納さんです
鈴木納さんが原作も書いていらっしゃって原作が鈴木納さんの小説
芸人交換日記イエローハーツの物語という作品なんですが
これねものすごいメディアミックスされてるんですよ
まず漫画家そして伊藤篤さんと小出恵介さんのダブル主演で
しかも脚本監督が内村照芳さんで映画化もされています
これちょっとね今回触れないんですけどこっちもこっちでめちゃくちゃいいんですよ
登場人物がやっぱり映画なので増えていたりとか
それとか漫才誌ではなくてコント誌のストーリーになっていたりとかするので
私は漫才派なので漫才のストーリー好きなんだけど
コントが好きっていう人はこっちが好きかもしれません
でまだね若かりし日のアルコアンドピースとかラブレターズとかが
エキストラで出てるので芸人好きの方はね後ろ見てると面白いかなと思います
でその後全キャスト芸人で朗読劇になったりオーディオブック化されたり
ジェネレーションズの小森駿くんが主演で
日替わりで相方が芸人さんになって朗読劇になったり
去年までいろいろメディアミックスされていた作品になります
小森くんの朗読劇が去年だったんですよ2021年のやつが
なのでね2011年から2021年まで10年間ずっと愛され続けている作品なんですけど
これは理由がありますね
鈴木治さんご本人が放送作家を志す時に放送作家としての師匠の方から
芸人さんの気持ちがわからないとダメだって言われて
大田プロでオーディションを受けて芸人としてライブに出てたこともあるんです
なので芸人の実情にも詳しい鈴木治さんがまず原作を書いているということ
そしてこの舞台に限っては脚本と演出も鈴木治さんがしているということで
全てにおいてなんだか生々しいんですよ
売れっ子芸人とそうでない芸人の落差だったり
売れかけても現在あんまりないですけど
西木吾衣さんとか年齢がいっても売れちゃったので
売れちゃったって言ったらおかしいけど売れてるので現在ね
それはショーレースの影響もあるんだけど
年齢を理由にもお前はダメだって切られていった
その過去の実情だったりとか
とか夢と現実の狭間で苦悩したり葛藤したり
芸人っていう本業だけでは生きていけない
だから放送作家になるとかそういうね
だからアルバイトたくさんするとか生活区の部分を書いていたり
ネタ作りで書く側と書かない側っていうね
これ結構芸人さんのラジオとかでもネタにされてますけど
お前ネタ書かないだろうとか言われてたりする人もいますけど
書かない側には書かない側の葛藤があったりとか
そういう本音の部分が深く掘り下げられていたり
解散した後の人生だったり
そういうところ本当に生々しく描いていて
42:02
この芸人交換日記の中では最終的な着地点っていうのが
完全なる別れなんですよ
このイエローハーツっていう芸人さんたちの
この完全なる別れをどう描くのかっていうのを
ぜひ見てほしいなと思います
これねサブスクとかにあったら
本当に絶対見てって言いたいんだけど
ディスク化しかされてないんですよね
私DVD持ってるんだけど
TSUTAYAさんでレンタルがどうやらあるらしくて
レンタルで見つけたらぜひ見てほしい
田中慶さんが演じるコウモトっていうキャラクターが
女にもカネにもだらしなくて
人間性にも問題ありクズなんだけど
素直で憎めないんですよ
そんなキャラクターをやる田中慶が
愛おしくて愛おしくてしょうがないんですけど
こんなの田中慶にやらせてね
うまくいかないわけがないんですよ
本当に鈴木治さんって人見る目があるなって
この後鈴木治さん結構田中慶さんのこと
使ってるんですよね
なので俳優さんとして
ここからのし上がっていく田中慶の
スタート的な物語として見るのも
面白いかもしれません
踊りの若林さんが田中っていうキャラを演じてる
ちょっとややこしいんですけど
田中が隣にいるのに田中をやってるんですけど
この時若林さん舞台初挑戦だったと思うんですよ
演技も多分やったことなかったと思うんですよね
なので序盤は演技大丈夫かって思うんだけど
なんかそれをずっと見てると
売れない自尊心のないお笑い芸人っていうのが
だんだん次第に変化して売れていくんですよね
この田中っていうキャラクターが
ラストに行くにつれて
このストーリーの中のイエローハーツの田中っていうキャラクターと
踊りの若林っていう
実在する人間の境界線っていうのが
あやふやになってきて
それがすごい不思議だなというふうに
思っていく体験ができます
こちらもおすすめなので
ぜひぜひ見てみていただきたい作品です
見かけたらね
レンタルとかでもいいのでぜひ見てみてください
この芸人交換日記という作品の中で
伊勢カヨさんという方が演じている
最初のうちは
コウモトの彼女っていう
その後
時間がめぐりめぐってコウモトの奥さんになって
その後ラストではコウモトの娘として出てくるんですけど
ずっとそばで見ていた存在っていうのがいるんですよね
芸人外の存在っていう存在が
この芸人交換日記の中には出てくるんですけど
その芸人ではない存在が
生活を共にするという面で
すごく面白かった作品がありました
本日最後ご紹介する作品です
イチホミチさんのパラソルでパラシュートという小説です
このイチホミチさんという方
もともと私BL作家として
存在を認識していた方なんですけど
45:00
BLの小説を書く方っていうイメージだったんですよね
そしたら去年かな
本屋大賞にノミネートされたり
ナオキ賞の候補作にも残った
スモールワールズっていう作品で
一躍有名になられました
スモールワールズの次に出版された作品が
このパラソルでパラシュートです
これ芸人さんを描いた作品なんだけど
主人公は芸人さんではありません
主人公の受付所OLとして働いている矢内美宇が
コンサート会場でたまたま知り合った相手が
まさばトールというお笑い芸人でした
突然チャブートをもらうんですね
トールから正体を何にも知らないトールから
チャブートをもらったら
その中に入っていたのがライブのチケットで
そのライブっていうのは何だったのかっていうと
お笑いのライブだった
そのお笑いのライブに足を運んで
もう一回トールに再会をして
打ち上げに参加することになって
そこからトールの芸人仲間たちと親しくなっていって
だんだん深みにはまっていってね
果ては美宇は突然シェアハウスで
お笑い芸人さんたちと生活を
共にすることになってしまったっていうね
ちょっととんでもストーリーなんですけど
そこでシェアハウスの芸人として暮らしていたのが
女ピン芸人の人
そしてとあるコンビのボケ担当
そして別のコンビのツッコミ担当
そしてもう一人がトールだったんですね
それぞれみんな相方は一緒に住んでいない
っていう感じなんですけど
そこのシェアハウスで
お笑い芸人じゃない住人っていうのが
一人だけ美宇だけだったんですけど
お笑い芸人じゃないからこそ見える
お笑い芸人の生活だったりとか
それとか美宇の受付状として
29歳なんですけど30歳になったら
首を切られるって言われているんですね
その30歳になったら首を切られるっていう
タイムリミットまであと1年っていうところで
お笑い芸人もいろんなタイムリミットを抱えて
生きてるんだよっていうのを見て
自分と似ている部分があるんだなみたいな感じで
ちょっと親近感を持ちながら
一緒に生活をしていくっていうのが
また不思議な部分でした
この共同生活
何を私が読んでいて思い出したかっていうと
また須田くんの名前が出てきちゃうんですけど
須田優樹主演のコントが始まるです
お笑い鳥を撒く別の3人が
一つ屋根の下でネタ作りをしていく日々で
10年経って売れなかったら解散するって決めていた
っていうストーリーがね
このドラマコントが始まるでしたが
みんなで一つ屋根の下で生活をして
コントのネタを作るときは芸人が
芸人じゃない
コントのネタを作るときは
相方がシェアハウスに遊びに来るっていう形で
一緒にまたネタを作って
48:00
ミューは遠目から見ているっていうね
そんな感じの作品だったんですけど
パラソルでパラシュート
この作品の中でも
芸人の挫折とかも描かれていて
とある登場人物
シェアハウスの中に生活していた
一人のキャラクターが
ショーレースで結構いいところまで行くんですよ
決勝まで行くんだけど最終的に優勝できなくて
もう優勝できなかったら
実家である作り坂屋に帰ることを決めていました
って言って芸人をスパッと辞めて
もう家業を手伝うために
実家に帰っていくっていうシーンがあったり
それを見て他の芸人たちも
自分の人生の線引きをどうするかとか
どこまでやり続けるのか
どこで辞めるのかっていうのを
自分自身に問いかけていたし
なおかつ主人公のミューも
受付状は30歳までって決まっている会社に
勤めていて
退職まであと1年しかない29歳の人生
これから先の人生の線引きどうやっていくのか
辞めた先どうやって生活していくのかとか
そういうのを考えているっていうのそこの
心理描写っていうのが芸人だけではなくて
一般人の生活においても書かれているっていうのが
またいいんですよね
ここで心の交流が話さないまでも生まれていく
っていうのがちょっとこう素敵な話でした
なんかで後半に入ると
主人公と最初に絡みが生まれる
芸人のトールの
過去に触れていくシーンが出てくるんですね
このトールが
芸人としてのコントの中では
女装をするコント主さんなんですよ
しかもその女装がすごく綺麗だと
永久出すままでしててね
もうツルツルなんですけど
すごい綺麗なんですよね
で女装すると女性にしか見えない
トールがコントで演じる女性夏子は
リアルに美しかったんですけど
実はかつてトールが憧れていた
親戚のお姉ちゃん
かつその後お父さんと再婚して
お母さんになってしまった
はずきさんという方に
そっくりだったっていうことが分かるんですね
でトールの相方の弓彦くんは
一緒に作ってきた夏子を大切にしている
かつもう夏子に惚れてしまっているんです
なのでなんかあの弓彦くん
すごいそっけない態度なんだけど
真面目で本当にお笑いが大好きで
夏子のことを大事にしているんだな
というのがいろんなシーン随所で分かります
この適当なトールと
クールなんだけど
うちに熱いものを秘めている弓彦くん
ものすごいいいコンビなんですよね
会話もすごく面白いです
そんな2人を遠目で見ている
ミユっていうのが
はずきさんと出会ってしまうんですね
でそのはずきさんと出会って
トールにちょっと引き合わせてしまうんです
自己的なんですけど
でもその引き合わせたことによって
トールの過去がこううまい具合に
溶けていくっていうのがね
51:00
またこの作品の一番
いいところだなというふうに思いました
私ねこのパラソルでパラシュートの
最後がすごくラストシーンっていうのが
すごい好きなんです
ちょっとだけ引用で読ませてください
笑っていてやると挑むような気持ちで思う
笑いながら何でもなくただ生きている
張りめぐされた光の網に引っかかれず
暗がりに吸い込まれても平気
あなたたちのことを思ったら
いつでも笑えるっていう風にね
ミユが言ってるんですけど
これをミユがどんなタイミングで
言ってるかっていうと
ミユが受付状をやめた日なんですよ
これからの作品の人生どうしようではなくて
芸人たちのことを考えたらいつでも笑える
年を重ねて崖っぷちでも
崖っぷちにもかかわらずですよ
崖っぷちから傘を使ってパラシュートで
飛び降りても平気なぐらいに笑って生きていられる
っていう風に思えるような存在に出会えた
っていうのがね素敵だなっていう風に思いました
この先の人生どうなっていくのかなっていうのはね
もう空白をたっぷり作った状態で
しかもあのラブに結末をつけてこないので
トールとミユがくっついたかとか
そういうのも全然ないので
なんかそういうところもね
トールとミユともう一人ユミヒコくんの
いびつな三角関係っていうのを
決着をつけずに終わっているっていうのがね
この作品のすごくいいところだなという風に思いました
ぜひパラソルでパラシュートも読んでみてください
というわけで今回はお笑い芸人さん
お笑いの世界にスポットを当てたエンタメについて
お話をしていきました
エンディングです
今日も50分くらいになりましたけど
一作品に絞らないとダメだねっていうのは
すごい思ったし
でも一作品に絞ったところで
私は多分50分喋り続けるんだろうなっていうのが
強度で分かりました
なんかいろんな作品まとめて喋ったら
1個に対して5分10分くらいで
うん頑張って喋ろうとか思うかなと思ったんだけど
ダメでしたね
でですね
ちょっとアンケート取ったりとかして
以前お話をしていた
映画の作品の選び方とかもあったので
今ピックアップしている作品がちょこちょこあるので
その辺はまた
合間合間でお話をしていきたいと思います
思いついたことがあったりとか
今日みたいにエンタメニュースに
付随してお話をできるネタがあったりするときは
またそういう風にやっていこうかなと思うし
やっぱり自分が喋りたいこと
自分が喋りたいようにやってるんで
アンケート取ったら何なんだよって思われるかもしれないんだけど
そこも大事にしてお話をしていきますので
ぜひとも今後ともご引きに聞いていただければなと思います
そしてですね
お便りも随時募集しております
今週は2本あるので
ゆっくり聞いてください
来週は特別会ありませんので
54:00
また金曜日の夕方5時にお会いしましょう
というわけで
今日はこの辺でお別れです
とるに足らんラジオ遊びは
地方在住、映像経営エンタメ
カルチャー好きのY世代が
ハット息を止めた山山話を
好き勝手に一人語る番組です
番組へのご意見、ご感想
取り上げてほしい話題などは
概要欄のメールフォームからお送りください
花田花が思うままに更新する
ツイッターとインスタグラムもあります
そちらもぜひフォローをよろしくお願いします
またハッシュタグとるたラジオで
感想もお待ちしております
ハッシュタグとるたがひらがな
ラジオがカタカナで感想をぜひお送りください
では今週はここまで
なんで止まった
エンタメには中毒性がございます
要法要領を守って正しくお楽しみください
お相手は花田花でした
またね
55:07

コメント

スクロール