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2024-07-03 10:16

「K2 Pictures」や「PICORE」の新しい映画作りに期待 #707

日本の映画界の構造問題に対して立ち上がった「K2 Pictures」や「PICORE」に期待|徳力基彦(tokuriki)
https://note.com/tokuriki/n/n7c4f09213c6f
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はい、こんにちは、徳力です。今日はですね、前もご紹介したんですけど、日本の映画業界に対して、これ枝監督、山崎監督が政府に問題提起したみたいなのがありましたけども、
多分それを受けてというのはと思うんですけど、ブルームバーグに、ブルームバーグってね、そこは記事がほとんどだと思うんですけど、なんかすごい長文の取材記事が上がっていて、非常に面白かったのでご紹介したいと思います。
ブルームバーグの記事は、映画界の悪臭打廃、これ枝監督ら反送、民間ファンドへ投資も呼びかけっていう記事で、ブルームバーグの記事としてはね、最長に長い感じですね、これ多分、記者の方も問題指揮を感じて、小倉監督にもインタビューをして、その動画もありますし、その詳細の記事、あとおっかけ取材もしてるみたいな感じの記事だったんですけど、
ちょっといくつかグラフをお借りしました。正直一番衝撃的なのは、この映画製作者の収入グラフですね。100万円未満が一番多くて31%。100万円台、200万円台、300万円台まで足しても60%超えちゃうっていう、70%くらいあるんじゃないかな。
要は映画製作によって、いわゆる平均年収を得られている人は3分の1しかいないっていうことになっちゃうんですよね。300万円台はギリあれかもしれないですけど、200万円台以下まででももうこれ60%ですからね。
ほとんどの人は多分副業をしながら、もしくは本業をしながらエキストラとかで多分手伝ってると思う。多分そういう感じのグラフですね。当然そのエキストラとかその副業の人たちがたくさん入ってるとこういうグラフにはなるんでしょうけど、それにしてもねっていう、映画製作だけで食っていけてる人っていうのは多分映画製作関わってる人の3分の1以下だっていうことがわかる感じですね。
回答できないのが4.7%ですからね。この人多いのかもしれないですけど、やりがい作種という言葉がありますけれども、本当に構造的に好きだから関わってるんだってこっちで食えなくてもいいっていうのが状態化してしまってるより、このグラフだけ見ると見えちゃうってことですね。ちょっとわかんないですけど、リサーチの背景が違うよって、フリーランスが多いから別の収入も多いから、映画以外、映画以外の部分がドラマとかコマーシャルとかいろんなものが含まれてるから、映画だけで切り出すとこうなるっていう話かもしれないですけどね。
これは確かに小枝監督がその制作者にお金が落ちてないっていう理由はわかるなって感じですね。で、映画の日本の興行収入の売り上げ自体は実は20年で倍増しているってグラフがある。これだけ見ると、あ、邦画ってやっぱりそのね、洋画は日本であまり見られなくなって、邦画が儲かるようになってるんだなと思っちゃうんですけど、実は公開本数は2.4倍増えたらしいですよ。
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だから売上が倍になっても公開本数が2.4倍ってことは実は一本あたりの収入減ってるんですよね、平均で見ると。なので実は一本あたりの制作費も減っているっていうのは、それが現場にしあわせが来て、現場の人たちへのリターンは実は日本は増えてないんだっていうのが論理的にわかった感じですね。
なんで売上が増えてるのに現場の収入も落ちないのかなと思ったらこういうことみたいですね。韓国は、韓国ばっかり比較してもしょうがないかもしれないけど、お隣ですからね。韓国は政府系組織が映画ファンドを主導した結果、政府作費の30%くらいは政府の支援が占めるようになって、韓国の制作費は1.5倍から1.7倍に増えてます。
日本が減っているのは当然逆の動きですね。日本はデフレもあるので単純に比較はできないですけど、やっぱりグローバルで勝負はグローバルで同じようにやっているのに、海外は制作費が増えて日本は減っていたらそれはきついよねっていう。
よくその中でゴジラマイナスワンのアカデミー撮りましたねって話なんですけど、やっぱりここで政府に小枝監督と山崎監督が問題的視したように業界構造を変えなきゃいけないよねっていうのがポイントだと思いますね。
日本は残念ながらクールジャパンのお金とかね、どこに消えたのかよくわからない感じで大失敗と言われてますけど、制作現場に日本の制作ってなんか落ちない印象があるんですよね。
ゴーニアステってわけじゃないんだと思いますけれども、違う動きとして興味深いのがK2ピクチャーズという会社の動きですね。日本初の映画制作ファンドを作られているそうですけれども、もともと東映のプロデューサーをされていた方がキーさんですかね。
が始められて、やっぱりその関わってる方は岩井監督とかキー・胸行きのやりたいことなら絶対に応援したいみたいな。そういう小枝監督含め、アニメのマッパさんとかも入ってますからね。賛同して立ち上がった会社がK2Pフィルムファンド1号を立ち上げて、年内にはもう100億いくんじゃないかって感じで資金を集めてるそうです。
新しいファンドが立ち上がっただけだとお金の出元が変わるだけなんですけど、この興味深いのは日本はレベニューシェアが制作チームとないらしいんですよね。だから制作費がタダでも下がってるのに映画が大成功しても実は現場に落ちない。
制作委員会もある儲け方式らしくて、結局その大手の中会、IPの中会をしてるところが全部中抜きしちゃうみたいな構造らしいんですけど、K2Pフィルムファンドはうまくいったら残余利益の30%上限に成功報酬をスタッフ、技術スタッフにも還元する仕組みが導入されている。
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いいですよね。やっぱり現場側の問題点がわかってる方がその問題に対してもう制作委員会儲けたらダメだからこっち側でファンド作ってファンドで現場に戻すのになって。
本来これが監督が立ち上げた組織とかで大手会社さん1%この現場を良くするのに回してくださいって提案してるんだけど、今のところどうもどこも賛同してくれてないみたいですね。なのでこういう動きが別で出てきたっていう。
これはあれなんですよね。ユリアン・レトリーバーさんも監督をするらしく、アンヌでその発表された写真がK2Pさんのサイトに詳細のコメントとともに上がってるんですけど、やっぱりグローバルを最初から見据えてグローバルの方式でやるっていうのが動き始めてる。
日本政府はやっぱりこういうのをちゃんと支援するようにシフトしてってほしいなって感じですね。もう1個、直接は関係ないんだと思うんですけど同じタイミングで面白いなと思ったのは、ピコア株式会社という会社がファンディーノというクラウドファンディング的な投資ができる投資サイトで資金調達を募っていまして、
こちらもAIを活用した世界基準の映像スタジオを創設するということで資金調達を募集しています。こちらは目標金額数千万とかなので、さっきの100億とかとは全然規模感は違うんですけど、個人的に注目してるのはやっぱりカメ止めの上田監督、カメ止めタッグらしいんですよね、このチーム。
上田監督は映画とは別に縦型のショートフィルムをXとかTikTokでバズらせてるのでおなじみですけど、普通の映画とショートフィルムを日本柱でやる会社を、AIを組み合わせることによって低コストで世界基準の映像を作って100年後も通用するみたいなキャッチコピーされてますけど、やるので皆さん参加してくださいと。
これはファンディーノで募集してるんですよね。目標金額2500万くらいですけど、まだ468万なんで、皆さん投資ができるかどうか、投資家としての承認をこのサービスに受けて通らないと投資できないのでちょっと難しいんですけど、
映画の制作に関与できることってあんま普通ないと思うんで、こっちはK2フィクシャーさんとか多分大規模な出資を大手企業から募ってるんで、個人が参加できるような仕組みじゃないんで、個人でも応援したいなと思ったらこのピコアさんのプロジェクトに参加するのがいいんじゃないかなと思いますね。
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本当は韓国がうまくいってるみたいに政府主導でそっち側にシフトされるとか、大手企業もちゃんとそういうこういう変革を自らやってくれるとか動けばいいんでしょうけど、今のところやっぱりちょっとそっちの動きは遅そうなので、やっぱりこういう現場側、小枝監督なら小枝監督ならやっぱり映画監督主導での新しいプロジェクトが動いてるんで、僕らはやっぱりこっちを応援して、
大手会社も政府もこういう人たちを応援しなくちゃいけないんだなっていうのをクールジャパンで頑張ってたんですけど、そういう現場に落ちないお金の使い方をするんじゃなくて、やっぱりこういう制作側のクリエイターの方にお金が落ちる形がうまく動くといいなと思ったので、ちょっと微力ながら募集です。
はい、こちらのチャンネルでは日本内のためにお密かに応援したいなと思っていますので、他にもこんな話してますよって方がおられましたら是非コメントやDMで教えていただけると幸いです。
では、ありがとうございます。
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