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2024-04-02 09:52

映画「オッペンハイマー」は是非IMAXの音響の良い映画館で #635

映画「オッペンハイマー」は是非IMAXの音響の良い映画館で観賞してほしい|徳力基彦(tokuriki)
https://note.com/tokuriki/n/nde2a5e6a0ce5
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はい、こんにちは、徳力です。今日はですね、映画オッペンハイマーを早速見てきましたので、ちょっとネタバレにならない範囲で紹介しておきたいと思います。
今回アカデミー賞を取りまくってましたからね、結局何部門を取ったんだっけな。13部門のみで5部門受賞ですね。
僕、クリストファー・ノーラン監督大好き人間なんで、ちょっとかなりバイアス入っていると思うんですけど、個人的に本当に素晴らしかったですね。
何だろう、異論があるのは分かります。当然、原子爆弾という日本からするとちょっとフラットな視点では見ることができないテーマなので、
僕も途中嫌な気持ちになるシーンは何とかあったんですけど、アメリカ側、第二次世界大戦中のアメリカ側の視点で描かれていると思えば、かなり公平な描かれ方だと思いますね。
実際は第二次世界大戦がメインテーマではなくて、その後のいわゆる赤狩りとかの冷戦に至るまでのアメリカとソビエットの政治の狭間に科学者が揺れるというのがメインテーマだと思うんで、
日本が期待する反核、反原子爆弾、第二次世界大戦中に落とすべきではなかったというレベルでの深掘りがされているわけではないんですけど、
ノーラン監督なりのオペンハイマーの深掘りで、すごい良かったですね。良かったというとちょっと表現が難しいんですけど、映像体験としてすごいです。
記事にも書いたんですけど、とにかくアイマックスで見てほしいんですよね。もともとクレスター・ノーラン監督はアイマックスにずっとこだわってやっていて、
いろんな監督がいますけど、クレスター・ノーラン監督は大きいフィルムなんですよね。僕は技術的なことはよく分かってないですけど、
アイマックスで撮るのにずっとマットマンとかの頃からこだわっていて、色の再現とかいろいろあるらしいですけど、それをフルに使っている作品ですね。
僕、本当好きな役者さんがめちゃめちゃ出てくるんで、ロバート・ジャ・ダウニー・ジュニアが上演大優秀をとってますけど、それ以外にも主役を張れる役者さんがめっちゃ出てるんですね。マット・デーモンを筆頭に。
それぞれ良い味出してるんですよね。結構僕が好きな俳優さんが目白押しなんで、それだけでも大好物なんですけど、クレスター・ノーラン監督自体が大好物なんですけど、
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今回すごい面白いのは、クレスター・ノーラン監督がどちらかと言うと時系列を入れ替えたりするのが、SF系作品でもダンケルクのような史実物でも、
普通の順番に描くのではなくても過去と現在が行ったり来たりして、パッと見時系列が分かんなくなるっていう、嫌いな人からすると嫌いな映画の作り方だと思うんですけど、
僕このタイプの作り方大好きでして、今回はそれをオッペン・ハイマーの視点で見ているストーリーと、そうではないストーリーの二部構成なんですよね。
カラーと白黒っていう、途中で僕も見てて理解したんですけど、オッペン・ハイマーが見ている視点はカラーなんですけれども、他の人のシーンに関しては白黒。
普通なんか逆に、自分の階層シーンは白黒で、現在進行形のものがカラーになりがちなイメージですけど、これは逆で、プレスファノーラが見ている世界はカラーなんだけど、そうではない世界は白黒になっているっていう面白い作りになっています。
これ見てもらった方がいいんで、見てくださいって言ったんですけど、僕が実は一番印象に残ったのは音響でした。
精神世界が描かれてるって言えばいいのかな?なんかそのね、いわゆる原始の世界の創造とか、オッペン・ハイマーが緊張しているのか不安なのかみたいな状態のシーンとかが、独特な音楽とセットで表現されてるんですよね。
実験の時のバイオリンの音とかも深いでしかないんですけど、相当そこは狙って作っていて、音楽と映像表現、マイマックスなのもあって、すごい表現に入り込むんですよね。
だから、マイマックスの70ミリフィルムらしいですね。35ミリが小さい従来のやつなのかな。それが彼のこだわりですけど、マイマックス&音響で本当に没入できるんですよね。
これは本当に映画館で見るべき映画だなっていうのはすごい思いました。私立モノだから、僕も正直家のテレビで見ればいいかなと思ってたんですけど、なんかちょっといろいろ評判を見て、これはマイマックスで見たほうが良さそうだなと思って、猪内でアイマックスレーザーのシアターで見てきたんですけど、
山崎監督とフレスパワー・ノーラン監督が対談みたいなのをYouTube上に上がってきてですね、山崎監督もアイマックスならではの作品とおっしゃってましたね。
これ本当はテレビでもいいかと思っている方も多いかもしれないですけど、個人的には本当にアイマックスで見るのがおすすめですね。
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別の人間の精神世界を体験するっていうのはこういう感じなのかなぁみたいな感じですね。なんて表現すればいいかわかんないんですけど、その結果僕も没入してたからなのか、最後のエンディング直前のシーンとかが、
なんだろう、不安というか後悔というかなんとも言えない感覚に僕も襲われて、なんか泣きそうになっちゃったんですよね。なんかちょっとよくわかんない。感動して泣くのと全然違う。なんか、すげー怖い感じに襲われて泣きそうになる。ちょっとね、映画では初めての体験でした。
ちょっと僕がクレスマスの時の思い出がありすぎるかもしれないですけど、嫌いな人は嫌いだと思うんですね。とにかくね、登場人物が海外の人だし、名前とか知らない人がいっぱい出てくるんで、
そういうちょっと時代背景とか、役者さんの顔を見分けるのが苦手とか、白人の役者さんのっていう方には、ちょっと事前の学習してから言った方がいいと思いますね。ノートに登場人物の簡単な歴史とか背景をまとめていただいてる方、DJガンディさんがまとめていただいてるんで、
それを見ると、それを見ながら言ってもいいかもしれないですね。ネタバレはネタバレであるんですけど、ちょっとね、白人の役者さんの見分けが疲れて、多分誰が誰だかわからなくなるぐらい、大量に科学者の人とか出てくるんで、ちょっと混乱するかもしれないです。
僕こういうタイプの映画大好きなんで、全然役者さんも好きな役者さんが多いなって見分けつきましたけど、苦手な人は苦手かもしれないですね。でもね、これは映画館で見てほしいなぁ。
何て言うんだろう。ちょっと見ていただいたら、僕が何を言おうとしているか伝わると思うんですけど、こういうふうに作るのかっていうのがちょっと印象的でしたね。
その原爆に対する表現、日本人からすると不快なシーンはあります。原爆が成功したっていうのが換気に包まれるシーンがあって、やっぱりあれは日本人の視点からすると、その瞬間まだまだたくさん広島や長崎で人が亡くなっているのにっていう感覚は絶対持つし、それはめちゃめちゃ違和感ある。
でも当時はやっぱりあれが普通だったと思うんですよね。ああやって描くのが正しいと思うし、もっとその惨状を世界の人に知ってもらうために描くべきだったって議論があるかもしれないですけど、この映画で描きたいのはそこではなかったんだろうなっていうのは個人的には伝わってくる。
それでも反核っていうのはなんだろうな。人類が本当に手にしてはいけないものを手にしてしまった感みたいなのがめちゃめちゃ伝わってくるんで、それがまさに今、ウクライナとロシアでロシアがまたひょっとしたら使うかもしれないっていう恐怖みたいなものも折り混ぜられて伝わってくる映画ではあるので、アカデミー賞5部門の受賞は本当に納得感のある作品ですね。
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アカデミー賞系の作品が好きな方はぜひ映画館で見ていただくといいんじゃないかなと思ったりします。
こちらのチャンネルでは基本的に日本の映画の未来を応援したいと思ってますけれども、他にもこんな話してますよって方がおられましたら、ぜひコメントやDMで教えていただけると幸いです。
今日はありがとうございます。
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コメント

僕もちょうど昨日見たばっかりでしたのでタイムリーでした。 そして確かに内容は難しくて1回だけでは理解できませんでした。

徳力基彦
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