私立大学の定員割れ問題
今日は11月13日月曜日ですが、今朝のNHKラジオで河村小百合さんという方が私立大学の定員割れ問題についてコメントしていました。
私立大学の5割以上が定員割れしているということなんですね。
河村さんはどういう対策を提言していたかというと、まず一つは高専を参考にしたらどうかというようなことを言っていました。
今高専の卒業生は引っ張りだこだということです。
つまり社会が求める人材を出すということですね。これが大事だということなのかと思います。
それからもう一つは、定員割れをするのは大体地方の小規模校からだということなんですが、
そういうところに負担を押し付けるのではなくて、国全体で大学の定員の縮小を考えるべきだというようなことも言っていましたが、
実際問題それはなかなか難しいだろうと思います。
結局弱いところがしわ寄せとなって、地方の小規模校から大学がなくなっていくということになるのだろうと思います。
それで私はこの問題についてどんな考えを持っているかと言いますと、
もう大学というシステム自体が相当ガタがきているのではないかと思うんですね。
ある意味で大学というものは一度解体してしまった方がいいとまで考えています。
大学が崩れていきますと、そこの人材は大学の外に出ていくわけでして、
大学の外にまた新たな学びの場というものができていくのではないかと思うんです。
今のような縛りの多い大学ではなくて、もっと自由な環境の中で多様な学びの場ができていけばいいなというふうに私は思っています。
そのことについてはまだあまりちゃんと考えてはいませんが、
これからまたいろいろ考えて、このラジオでお話してきたらいいなというふうに思っています。
ということで、TanaRadio第5回始めたいと思います。
今日のテーマは、「授業をしている実感が持てない」というテーマでお話をしたいんですけれども。
前回私は割と満足のいく授業ができるようになったというお話をしましたが、
しかしまた新たな不満が出てきているということもお話ししました。
その不満の一つについてです。
私が今やっている授業というのは、いいところいろいろあると思うんですね。
ですがそれに対応するデメリットというものもありまして、全てがいいというわけではありません。
ではまずメリットからですね、ちょっとお話ししてみたいんですが。
まず一つ目は、学生も教員も非常に自由度が高い授業になっていると思います。
私の講義はビデオで見ることになっていますので、
時間と場所を自由に選ぶことができます。
決まった時間に決まった場所に行かなければ授業を受けられないというわけではないんですね。
ただ私の大学では今対面授業をやっていますから、
完全に登校しないで、私の教室に来ないで全て終わらせるというのは一応ダメだということになっているんですが。
でも事実上それでも単位を取ることは可能だと思います。
教員もですね、完全オンラインでやることが可能な形態ですので、
今は教室でやっていますけれども、もしまた新しいウイルスがまん延して、
学校が閉鎖され全てオンライン授業になったとしても、
私の授業は全く何の影響もなくそれまで通り続けることができます。
また私がコロナに感染するとか、
あるいは天候が荒れて電車が止まってしまって出勤できなくなるとか、
いろんな理由で大学に行けなくなったとしても、
自宅からオンラインで授業することが可能ですので、
教員にとっても非常に自由度が高いものです。
それから2番目にですね、いいのは、
大体授業でやることは全てオンライン教材にまとめてありますので、
学生はそれを自分で学んでいくという形になっていますので、
毎回の授業準備というのが非常に楽なんですね。
100分間、学生の場合で何かやりたいことがあったら、
それなりの準備が必要だと思うんですけれども、
そういうものはもうここ数年間全くやっていません。
ですので、それもだいぶ負担が軽くなっていると思います。
また準備だけではなくて、授業中もですね、
基本的に授業を始める前に、
講義以外の部分で私がいろいろ話したりするわけですけれども、
特に準備もなくその場で気軽に話せるようなことばかりですので、
授業中も楽です。
そして、授業が終わった後に、
授業を始める前に、
気軽に話せるようなことばかりですので、授業中も楽です。
それから、講義の部分はビデオを見てもらうというふうに言いました。
私は授業時間内ではそれを個人学習の時間というふうに言って、
教室でビデオを見てもいいし、
教室外であるいは授業時間外でビデオを見てもいいですよというふうに言っているわけですね。
ですので、私は特に何もすることがない教室に待機しているわけですが、
この時間は何か質問や相談があったらば対応しますというふうにも言ってあるので、
もし学生がそういう希望を持っていれば、
教員から個人的にいろんな指導を受けられるそういうメリットもあるのですが、
ただ実際問題、私のところに来る学生はほとんどいません。
ゼロではないにしてもほとんどいないと言っていいです。
一コマの間で誰も来ないということもよくあります。
私のところまでやってくるというのが嫌だというか、
学生の気持ちからすると恥ずかしいという気持ちが多分大きいのではないかと思うのですが、
そういうものも考えてオンラインでも自由に質問できれば設けているのですが、
それでも質問が来ることはほとんどないですね。
ですので、私は授業の半分ぐらいやることがないので楽なんですけれども、
逆に言いますと暇だという感じもあります。
また学生に対して講義をしませんので、何か授業をしている実感が持てないのです。
授業と自己満足の葛藤
私は何のためにこの授業をやっているんだろうという疑問を抱いてしまうこともよくあるのです。
これがデメリットと言えばデメリット、私が今抱えている非常に大きな不満の一つでもあるのです。
やはり授業をやる以上は私にとってもやりがいのあるものになってほしいのですが、
それがちょっと足らないなというのが、今私が抱えている大きな問題、モヤモヤのかなり大きな部分となっています。
これを何とかしたいなとは思っているのですが、今のところちょっとまだいい案が思い浮かばなくて何もできないでいます。
今やっているこのラジオも何か私の心の空虚なところを満たす何かになってくれないかなと思って試してみているのですが、
例えば私がぼーっとしている時間に学生をゲストとして何人か招いて、その時間にラジオを放送するなんてことができたら面白いだろうなと思うのですが、
なかなか実際にやろうとした場合、そんなことが大体できるのかどうかもよく分かりませんが、
そんなことができれば結構楽しいんじゃないかなと思ったりもするのですが、
ということで私の場合、この今の大学の授業という仕組み自体が私のやりたいこととうまくかみ合っていないような気がして、
とてもモヤモヤした毎日を過ごしています。
ということで今日はここまでにしたいと思います。
ではまた。