料理人の衣服について
たべものラジオ
掛茶料理むとう、むとうたくろうです。
むとうたろうです。
このラジオは、少し変わった経歴の料理人兄弟が、
食べ物の知られざる世界を、ちょっと変わった視点から学んでいくラジオ番組です。
はい、ということで、質問回やる?
じゃあ、いきましょうか。
質問を選べますね。
3月の20日にいただいているので、
料理する際に衣服にこだわりはありますか?ということで。
うん。
こだわり、ある?
まあ、職場はね、ユニフォーム着てるからね。
まあね。
そうだな、家では?
家で料理する?
あまりしないんだけど、やっぱね、
休みの日に料理することあっても、前掛けがないと落ち着かない。
ああ、それはわかる。
それはね、前掛けないと水とかね、結構飛ぶからね、腰のあたりって。
油物とかね、よっぽど盛大にやらない限りは、あまり気にならないかな。
前はね、エプロンしてたよ。
ああ、そう。
それはね、若い時、20代前半の時に、他の海石料理屋さんで働いてた時が、
表に出ないから、前掛けじゃなくてエプロンだったのね。
前進を追う前掛けってやつね、日本語で言うとね。
で、あれを使ってたから、そのまんまそれだったかな。
ああ、そういうことね。
だからなんかね、前面がカバーされてないのが若干気持ち悪い感じがするかもね。
ああ、そういうことか。
料理中の道具や習慣
まあ、袖がまくっちゃうからね。
袖はね、やっぱりまくる、絶対。
ああ、そうだよね。
当たるもん。
当たるんだよね。
盛り付けだったらさ、袖が食材に当たっちゃったりしたら、もう目も当てらんないしね。
だから、白衣を着てた頃は白衣だし、今はね、ホールに出ることもやってるから、
Yシャツイコール白衣みたいな感覚で、出かける時はYシャツごと脱いじゃうし、
で、厨房とホールの中だけ、白衣の代わりにYシャツとベストっていう感じかな。
まあ、その格好で今こう収録してるんだけどさ。
まあね、店の中ですからね。
そうですね。
でも家でやる時って、なんか飛び散りそうなものってわかるじゃん。
もう普段やってるから。
魚とかはさ、ちょっと慎重になるし、手早くやろうと思ったら汚れてもいい服にしようかなとは思うけど、
そんな急いでなければ、別に慎重にやれば飛ばないってわかってるから。
そこら辺がね、ちょっと僕の場合は慎重にやるのが嫌なんで、なんていうの、おそろおそろになるじゃん。
手つきがいつもと違うとリズムが崩れてテンポ悪くなっちゃったりするから、そういう意味ではエプロン前掛けはするかな。
それよりも台吹きだね。必ず用意するのはね。
それはもちろんね。
台吹きじゃなくて台吹きの方をね、綺麗なやつを用意しておくと、手を拭いたりとか、手を洗う回数が結構あるからね。
普段慣れの問題でね。
僕はやっぱり常時手拭い台吹き関係は3枚かな。
まな板を拭ったり包丁を拭ったりできる綺麗にした濡れ皿、皿紙だね僕の場合はね。
と台吹きとあとは手を拭く用の専用のやつ。
それとは別に仕事の時は包丁を拭くためだけの乾いたタオルかな。
全部で4枚か。
4枚だね。
それは常備使ってて、一つ区切りの度に全部洗う。
台吹きとか晒しはね。
じゃないと次に使おうと思った時に、使おうと思った時にはすぐ使いたいから。
まあね。
で、晒しにしてる理由はそれなんですよ。
タオルだと僕の場合はめちゃくちゃ洗う回数多いからすぐ下手るんで。
晒しの方がその辺のジョブなんですよね。
確かにね。
食べ物に対する好みの変化
うち晒しいっぱいあるもんね。
その辺はね、ちょっと衣服じゃないですけど、その辺はやっぱないともう気持ち悪くなっちゃってますかね。
そうだね。
こんな感じでいいのかな。
出版のシーンがちょっと俺にはわからなかったんだけど。
和服がいいですか洋服がいいですかとか言われたらどっちでもいいかな。
そうだよね。
和装でやったことは1回か2回ぐらいしかないですけどね。
出す気がけが上手にできないので。
そうね。意外と難しいよねあれね。
難しいよったら母にね、ゴムでいいじゃんって言ったら、あ、そうかみたいな。
私たちなんかゴムだったよ元々。あ、そうの手があったんだみたいな。
ああ、そうかそうか。今便利なものはあるからね。
今だって随分迎えに来ちゃうけどね。
もう一つ言っておきますか。
3月21日、子供の頃には嫌いだったけど今は好きな食べ物は?好きになったきっかけも知りたいです。
子供の頃嫌いだったのはなんだろうな。
苦いものはオタブーに漏れず単純に食べられなかった時期は確かにあったと思いますけどね。
辛いものとかね。それはもう舌が単純に未成熟なんでしょうがないのかな。
それはどのぐらい小さかった頃かにもよるけどね。
幼稚園の頃まで遡っちゃえばピーマン。
ピーマンだってさ、タクの時代よりも俺の時代よりも前の人たちって苦いのよマジで。
今みたいにあんなに甘くないし。
結構青臭かったらしいね。
だいぶ苦かったし。
ピーマンは栄養があるから食べなきゃダメよみたいな感じだったかな。
あれダメだったな。レバー。
レバー?
レバーがね、あの匂い、独特の匂いがダメだったのよ。
子供の頃ね。本当に幼稚園とか小学校低学年ぐらいまでですよ。
なんですけどどっちもね、ほら隣で親父がめちゃくちゃうまそうに食べるわけですよ。
僕なんか小さい時、タク生まれる前ですけど、居酒屋に子供連れて行くような家族なんだようち。
炭火焼きのところ行ってレバー焼いたのとかね、そこに生のピーマンとかキャベツがついてくるわけですよ。
で、ビール、わたしなんかビール飲みながらそれをうまそうに食べるんだよね。
子供ながらにさ、みんなうまそうに食べてんのに食べれない俺っておこちゃまじゃんっていう気持ちになってくるわけ。
食べれないんだけどかっこいいなみたいな。大人に対する憧れみたいなのがあった。
まあまああるね、確かに。
で、ちょっと背伸びして食べ始めて、そのうちに気がついたらうまいって感じる人間になってた。
ビールの好みについて
そうか、その辺はレバーに関しては母さんがね、ここなら食べれるかなってすごく立っちゃうんだよ。
あの居酒屋つっても個人のおばちゃんが一人でやってるような、今でいう居酒屋じゃなくて、
ああいうとこだったから相当いいレバーだったね。
鮮度の高くて、レバー刺しね。
今じゃあちょっとあれだけど、レバー刺しを出せるような見方だったんで。
そこで食べて、だから嫌いだった記憶はないかな。
いいもん食べるとそれで一気に克服するパターンっていうのも確かにありますよね。
苦いので言ったら、俺食べ物じゃないけどビールだわ。
それはどうなんだ。
なんかこう、家の中でさ、大人たちが宴会をやってますと。
こたつに入ってみんな冬場なんかね、ビールで宴会やってるわけじゃないですか。
で、大人たちがやってもらって、あ、舐めてみるかとか。
ウィーウィーウィーとかやってからかるわけじゃないですか。
で、妹なんか白い泡の部分だけ舐めて、おいしいとかってなんかよくわかんないこと適当に言ってるわけですよ。
僕はどう考えたってこんな苦いものにしか感じられないので、
なんでわざわざこんな苦くてまずいものを喜んで飲んでるんだろうって。
これだけは一生かけてもうまいと思えねえぞと思ったわけですね。
で、これは言っちゃまずいのかもしれないですけど、中学生くらいの時かな。
お風呂に入りましてですね、とある夏の日ですよ。
で、風呂上がりにお店がその後お休みだったかなんかで、
厨房のところフラフラっと風呂上がりに歩いてきて、
ああ、ノート替えたらなんかない?って母に言ったところ、
これならあるよって言って冗談で生サーバーから継ぎ立てのビールをこうやって、
これならあるよって見せられたの。
いや、飲まねえつって言ってんじゃんって。
俺以外も飲まないよって言ったけど、えいえいってまたからかわれたんで、
ああ、もうわかったよってグッて飲んだら、うまーってなって。
やったねえ。
うまー、なんだこのうまさって気づいたのは14歳かな。
それ言っちゃうと、うちのあるあるなんだけどね、
うちのビールが普通の家よりも短すぎてさ。
すぐ身近にありますからね。
一回開けると酸化しちゃうからさ。
飲まなきゃって言ってさ、周りの人たちがみんな飲むわけじゃん、残りを。
だから日常的にみんなビールを飲んでるからさ。
結局だって俺もそのビールを最初うまいと思ったのは、
それこそ兄ちゃんの結婚式。
嫌いな食べ物について
ちょうど中二だね、中二の時の。
あれ暑かったから何月だっけ、6月とか。
5月。
5月か、とにかく外でやったじゃん、結婚式を。
草原というか農園の片隅でやったんだけど、
片隅ってだいぶ広いけど、設営をしたじゃん。
朝から設営をして、汗たくなって広いんやって、
何かと指輪を忘れたりとかで俺が走り回って、
何百メートルも山を駆け上ったりして、
カラッカラで帰ってきた時にここでみんなで打ち上げをやる時に、
しるっと飲んだらうまってなって、
そこを止められたけど、
あの時の苦水の喉の潤しの速さ、
あれは強烈だね。
喉乾いてる時に飲んだ方がいいってのはこういうことだなと思って。
そういうことですね、お酒は二十歳になってからですよ。
それぐらいも知らないのがうっかりなんで。
ダメなやつですから。
でも後々調べたら苦水って実験すると、
普通の水の半分以下の量で喉を潤した感覚になるっていう実験があったので、
ビールはこれかと思った。
そりゃ喉を潤すのが早ければ美味しく感じるよね。
それこそこの食べ物ラジオのシリーズの中で、
苦いものは人間は本能的にどう感じていて、
その根拠があるから苦いものを好んで食べるんだっていうのを見つけたくて、
ずっとやってるんですよ。
なんとなくぼやりとは見えてきてるんですけど、
世界で好まれてる飲み物、ビールでしょ、コーヒーでしょ、お茶でしょ、
みんな苦いじゃんって、なんだこれみたいな。
これは面白いですよね。
そうね、嫌いなものってあんまないかな、
うちの子供もピーマン好きって逆に言い出して、
最近ピーマンを買ってこいってうるさいねんかさ。
ないっすね。
自分に関して言えば、いまだにあんまり得意じゃないのはわさびのかす漬け。
多分あれだよね、酒かすが苦手だよね。
酒かすが苦手なんだよね。
独特の風味もあるんだろうけど、
甘酒が苦手すぎて、甘い米っぽい感じ?
あのせいなんだと思う。
米麹ですよ。
だから甘い米が許せんっていうだけで。
だから結局わさび漬けもダメなんよ。
あれだよ、北欧の人たちがあんこダメなのと同じ理由だよね。
豆はしょっぱいもんだろっていう。
これは甘いものがただ単純に苦手っていうだけで。
嫌いっていうか苦手っていうだけで。
酒カスについて
それが一番強烈なのは甘酒だったっていう。
初披露で見に行くと絶対配られて。
小学生だったら絶対飲まされるじゃん。
あれダメなのよ、甘い。
米に何か砂糖を振ったような味がして。
砂糖の味ではないですけどね。
違うんだけど、そういうのに近い感じがして。
なんとなく違和感が。
美味しいと思ったこともあるけど。
やっぱりだいたいダメだね。
酒カスで作った甘酒と、ちゃんと米麹の方の甘酒でまた味違いますけどね。
アルコール感が苦手だっていう人もいますからね。
酒の絞りカスの方ね。
苦手だっていう人は確かにいます。
酒カスの絞りカスだけをかじると意外と俺食べれるんだけどね。
そうなんだ。
何か入ってるのかな、作るときにね。
なるほどね。
その辺がちょっと俺の中で不思議だよね。
好んで食べないけど。
うちらの話とは違うかもしれないですけど、
うちのお店に来るお客様の様子を見ていると、特にお子さんね。
独立宣言までの流れ
茶碗蒸しで食べて食べれるようになったっていう声はちょこちょこ聞きますよね。
茶碗蒸し嫌いって言ってて。
で食べてみたら急に好きになったとかね。
うなぎ苦手だった急に好きになったとか。
それなりにちゃんとした仕事をしてるものとか、ちゃんと鮮度のいいものとかを食べると、
わりと子供の方が敏感だったりしてね。
それで食べれるようになったりすることもあるし。
僕の経験もそうなんですけど、一回本物を知ってるから、いいものを知ってるから、
劣化版として認識してOKになるみたいなのがある。
それはある。
本物のラーメンを知ってるからカップラーメンを食えるみたいなところがあって。
ここまでは強要だよみたいなのが。
カップラーメンに関しては俺はああいう食べ物だと思ってる。
あれはね。カップラーメンという別の食べ物。
上限があるからちょっと加減のでも大体品として食べれちゃうみたいな。
それはある。
感覚もあるんじゃないかなと思いますしね。
難しいね。好き嫌いっていうのはね。
料理屋やっててもね、なんでこれダメなんだろうっていうのは結構あるもんね。
お客さんでね。
俺ね、いまだに食べれるんだよ。食べれるんだけど、いまだに苦手なのが、
さや、いんげんかな。
あ、いんげん。
絹さや?
絹さやじゃなくて丸筒状の方。
おー、いんげんね。
いんげんの。
あれね、何が嫌って味は平気。香りも全然オッケー。歯ごたえもオッケーなんだけど、噛んだときにキュってなるじゃん。
音?
音。
あの音が発泡ストロールの擦れる音に似てるんだよ。俺の中では。
あー、はいはいはい。
で、僕はうお市場の発泡ストロールがキュッキュッキュッってなってるのあれ苦手なんですよ。
あーそうなんだ。
遠くで聞いていて雑音のようにダーってなってる分にはまだいいのね。
何か工作をしてるときとか自分で作業してるときにキュッて一瞬なるあの発泡ストロールの音がすごく苦手で。
あーそう。
もう分かんない。理由分かんないけどゾッとするんだよね。
あー、よく黒板のキーはね、俺もダメだけどダメって言う人多いよね。
はい。あれもダメだけどあれに近い感じで、僕はその発泡ストロールのキュッっていうのが中途半端になった一瞬の音がダメなんだよね。
あー、じゃああの体育館でバスケットシューズがキュッていうのはいいんだ。
あーそっちはオッケー。はっきりとキュッだから。
キュッだね。
あれの中途半端にフワッと擦れてキュッていう薄なり感が嫌なんですよ。
もう何か食べるとこじゃないんだね。音なんだね。
それがサヤインゲンを前歯で噛んだときに同じような薄なり感がするので。
あー、まあ確かにね。
だからサヤインゲンを食べるときだけは奥歯に思いっきり持ってってガリッて食べるみたいなね。
あー。
うまいなあと思いますけど。
浅く茹でて鮮度の良いものだったらパリッていく?
そういうのはオッケーです。
じゃあ中途半端ですかね。
そういうことです。
難しいなあ。これはどうにもならんぞ。
多分これは直んないです。
まあ生理現象みたいなもんだからね。
全然関係ない話になっちゃいました。
じゃあそろそろ本編いきますかね。
はい。
はい、では前回からの続きです。で、今回は。
はい、とうとうアメリカ独立してきますよ。
独立しますか。
前回東密法のところからフランスとイギリスがあれこれ思惑があって
倉庫してる間にニューヨークがすげえ力を持ってビジネスで盛り上がってきましたよ。
そんな流れでしたね。
で、とうとう30年が経ちましてですね。
東密法ができてから。
ちょうど1763年。
だからちょうど30年後に東密法が執行するタイミングがやってまいりましたと。
で、ここでイギリス政府はどうするかなんですね。
1764年佐藤法という法律を成立させます。
なんか同じような名前になっちゃったね。
そう、やっぱ税金取るぜって。
あーそこはやめなかったんですね。
やめなかったんですね。これ継続させたんです。
なんでこんなことをもう一回やり始めたかって。
実は東密法と佐藤法って名前も似ているし似たような感じの法律だし、
具体的なやり方もほとんど似てるんですけど意味合いがちょっと違うんですよ。
意味合いが違う?
フレンチインディアン戦争
はい。っていうのはですね、この30年間の間にイギリス植民地、
つまりイギリスとフランス植民地で戦争をやってるんですね。
フレンチインディアン戦争っていうのをやるんです。
フレンチインディアン戦争?
フランスとインディアンが連合してイギリスと戦うっていう。
北アメリカの中で戦うんですね。
フランスの植民地っていうのはアメリカ合衆国、今のアメリカ合衆国の五大湖の北の方と
ルイジェナの方に植民地持ってましたと。
ここ繋がってなかったんで縦に繋いだ方が自分たち便利じゃないですか。
それを広げたいと。まだ開拓されてない土地とかもあったんで、
おりゃーって取りますみたいなね。おりゃーってやろうとしたら
イギリス植民地側、ニューイーグランド側からすると西側を完全に封鎖されるじゃん。
自分たち行けなくなるじゃん。
いや待て待て待てちょっと待てちょっと待てみたいなってそこで衝突する。
で戦うわけですよ。
でなんとかかんとかしてイギリス側が勝つんですね。
それなんとなく収まるんですけど、この時にめちゃくちゃ金かかるんですよ。
金がかかる。 戦争ってお金かかるじゃないですか。
フランスもお金かかったしイギリス側もめっちゃお金かかったんですよ。
でイギリスはイギリスで国債をめちゃくちゃ発行して
その借金をわーっと作ってなんとかかんとか植民地を守るわけですよね。
植民地運営にかかるコスト
でマジで金かかるんで植民地運営ちょっとぐらい負担してもらっていいですかねみたいな。
大英植民地を守るためにイギリス本国がお金を出して守ったわけじゃないですか。
軍事費はイギリス本国持ちですから全部。
軍隊持ってるのは本国しかないんだから。
そっから海軍を送ってね陸軍海軍を送って戦って守ったわけじゃないですか。
全額イギリス本国で負担するにしてちょっと負担でかすぎるんですよ。
大体大英帝国ですよ。
もうアメリカ大陸だけじゃなくてあちこちに植民地持って
インドとかもイギリスが植民地化していくわけじゃないですか。
世界中にイギリス植民地があって
でこれ全部防衛してかつ運営して
で内粉もうまく抑えてとかしなきゃいけないわけですよ。
めちゃくちゃいろんなコストかけながら知恵使いながら植民地運営をやるってことがあって
でも金かかるしマジ辛いみたいになってきてて。
佐藤法の目的と税率調整
それはそれで大英帝国って世界中から物資を集めてお金儲けをしてるんで
いけないことはないんですけどさすがにしんどいんで
少しぐらいちょっと負担してくれてもいいよねみたいな感じで
この佐藤法っていうのが生み出されるんですよ。
何かっていうと
糖蜜法っていうのは佐藤プランターの利益を保護するっていう目的だったじゃないですか。
じゃなくて佐藤法っていうのは植民地の運営コストを年出するっていう目的なんですね。
運営コスト?
そうだから植民地が植民地として成立するため
だから自分ところの食い口自分で稼ごうよっていう。
全額じゃなくていいからちょっとぐらい稼いでくれてもいいんじゃないみたいな感じなんですよね。
だから税率も前回ほど糖蜜法の時ほど高くないし
で別に海外という出入りしていいよって感じなんですよ。
ただ正しく関税かけさせてね。
だから目的が税収だから
税収を最大化するためには税率を上げればいいってわけじゃないじゃないですか。
下げれば量が増えてトータルの税収上がりますみたいな。
このバランスの塩梅をずっとこれから見ていきますよみたいなのが方針として出されるわけですよ。
ただそれをちゃんとやるためには適正な調整ができないと
税率をうまく下げることができないのでその辺協力してねみたいな。
で今までみたいにその調整員がねワイルドでもって抱き込まれちゃうと
その適正なコントロールできないじゃん。
ボストン商人の反発
だからお前らズブズブじゃんって友達同士でしょって
さすがにちょっとそれはさやりづらいんで
こっちちょっと勉強したやついるからこの調整のスペシャリストが
イギリス本郷の議会の周辺にちゃんといるんで官僚が
この人たちにプロとして送るからうまく使ってみたいな感じで送り込むわけね。
まあ本当に税関をちゃんと作った。
ああそうそうそう。よっしゃーって言ってくるわけだよ。
そうするとさ色々とまだ海賊もどきみたいなのバラバラバラバラいるし
周りに他にフランスとかオランダとかスペインとかポルトガルとかいるわけじゃないですか
まだバチバチバチバチやっちゃいるので
その都度戦いになったら大変なんで
沿岸警備もしておかないといけないよねっていうことで
イギリス本国から海軍も送られてきて
沿岸警備もちゃんとしますよと
これだけ聞いてると当たり前のように聞こえるじゃないですか。
そしたらですよこのボストンに住んでる人たち
ボストン商人ねが
は?何言ってんの?
俺たち密輸できなくなるじゃんふざけんなって怒り出す。
まあ既得権益ね。
今まで密輸するの当たり前の世界なんで
何言っちゃってんだよふざけんなーって言ってキレ出す。
でイギリス商品の不売運動ってのを始めるんだよね。
ニューヨークの自由主義者
絵に変えたようなボイコットだね。
そうそうこの時のセリフが教科書に載ってて有名なのが
代表をなくして課税なしってやつね。
聞いたことある。
イギリス本国に代表すら送り込めてないこの植民地である我々が
それに対して課税だけするのはおかしいだろうと。
これ初めて聞いた時に
うーんなんか通り通ってるな通ってないな不思議だな
だって植民地じゃん
じゃあインドから代表出せたらとか
いう感じに聞こえちゃうんですけど
これ佐藤の文脈で見ると
確かにって見えるんですね。
それはカリブ海西インド諸島のプランターたちが
代表を送り込んでるからなんですよね。
ああそういうことね。
で彼らは糖蜜法っていうのを作らせたじゃないですか。
そういうことをゴリゴリで無理やり作ったことがあるのに
俺たちそれできない状態でそれやるのおかしくねみたいなことを言い出すんですよ。
でも本国からすると
いや違うんですよちょっと待ってくださいって
そうじゃないですよって
ちょっと全体社会丸くやりたいんで
すいませんってもう信用ないんで。
それでボイコット運動をボストン商人50人が始めるわけですよ。
まあプランターの時はあれだもんね
本国から来た人たちでもね
基本的に権利を持ってたりとか利益を持ってたのは
だからそういう摩擦は少なかったんだろうけど
今までさほらイギリスが集脱なり交換なりで
植民地からも富を持って行ってたわけじゃないですか。
それをまたやるのかって目で見られるわけですよね。
でもう体制が変わってきているにも関わらず
同じように見られちゃったんで
ふざけるなと。
でニューヨークは前回話した通り
ニューイングランドはもっと自由な社会だ
言論の自由だ信仰の自由だ経済の自由だ
ってやってるわけじゃないですか。
自由主義者みたいなことを言い始めてる。
だからニューヨークに自由の女神ができるんだけど後々ね。
自由の女神って自由の象徴なんだ。
まんまなんだね。
まあ正確に自由の女神って直訳ではないんであれですけど
そういう土地柄になっていくんですよ。
お茶と砂糖の背景と問題
だから不買運動っていうのが出てきて
でこの佐藤法に関しては
割と真っ当なことを言ってるんですけど
これと同時にお茶に関しては割とゴリッとやってくるんですよ。
っていうのもこれちょっとお茶のシリーズまで話ぶっ飛んじゃうんだけど
もともとイギリス東インド会社っていうのは
中国あたりからお茶バンバン輸入してましたよね。
でその紅茶を国内で売って利益を上げてるという状態で
ティーガーデンもそうだし一般庶民もお茶を飲むようになってました。
で儲かるからってバンバンアジア貿易やってたんですよ。
そしたら買いすぎちゃって。
買いすぎちゃう。
お茶をね仕入れすぎちゃって
ちょっとあまり気にせずねみたいな感じになったんですよ。
でそれをイギリス政府議会の方にお話をしたら
じゃあイギリス植民地エリア内は
東インド会社の先輩契約ということで
ニューイングランド大英って植民地の人たちもちゃんと言っとくんで
彼らは東インド会社さん以外からお茶買えないようにするんで
ということですればお宅ちゃんと行きますよね。
そのままちゃんと国の方にマージン入れてくださいねって
すいませんちょっと次から仕入れ考えるんで
過剰在庫を吐き出していきます
アザースみたいな感じで行ったら
当然ですけど高値で売るわけですよ
イギリスの東インド会社さんはね
だってライバルいないんだから
先輩契約してるから
独占禁止法に触れるやつだね
それを国がオッケーって
この当時は当たり前なんで独占法ないんで
国がこれだって言ったらそこは先輩だってなるんで
アメリカへのお茶の先輩っていうのは
東インド会社ですよってことになって
いいなりの値段になって
そこに茶税っていうお茶の税金とかがかかってくるわけですよ
さっきの代表なくして課税なしの
佐藤法に対する反発の不買運動があって
そこにお茶の話がやってきた結果
ボストン茶会事件のカーン
ああ茶会事件ってそういうことなんだ
だからあれ知ってたんだんだね
お茶だけでボッコーンっていったわけじゃなくて
その前からニューヨークの勃興があって
力がついてきて
俺たち独立独法いけるぜみたいなところになって
感覚としてはプランターたち
他の植民地エリアでやってる利益の取り方と
ニューヨークの取り方が全然違うじゃないかと
不公平だやってらんねっていうところがあって
そこに佐藤法が乗ってきて不信感が上がって
しかもきっちりカッチリしたじゃない
正しくこいつら力で来よったぜ
今までの抜け穴全部潰しに来よったぜ
不信感しかないわけです
そこにお茶とこれに因子法とかね
ボストン茶会事件と独立戦争への流れ
いろんなタウンゼント処方っていう
いろんなものに税金をかけるってことをやっていくわけですよ
これは当たり前だけどさっき言った通り
イギリスっていうのはフレンチインディア戦争を始めて
いろんなところで諸外国と戦ってるわけですよ
戦争起こすとやばいんですよね
国債の借金返済もしなきゃいけないし
だから植民地から少しでも税収上げて取っていかないと
植民地運営っていうのはあんまり
プラスが出にくい環境になってたんで
なんとか再三合わせて黒字にしようっていうところで
税金っていうのを始める
反発した現地の入職者たちがブチ切れて
それが後々の独立戦争にグワーッといくっていうね
確かに最初聞いた時だとさ
お茶を海に投げ捨てるっていうさ
あれ紅茶か紅茶だけど
海が紅茶色に染まるぐらい投げたっていうさ
しょっぱい紅茶ね
あしょっぱいの?
海水の中にお茶っぱ投げたらしょっぱいでしょ
まあまあそりゃそうだけどさ
そこから独立戦争に行くって話は
お茶の時にチラッと聞いたけどさ
独立宣言後のアメリカと砂糖産業
その前に砂糖があったのね
この法律とかその後の関税問題とか
この辺聞いてないから
あの時は何てことをしてたんだと思うけど
これだったらまあわからんでもないね
お茶のところは本当最後の引き金部分であって
この前の糖蜜法だったりとか
砂糖産業でニューヨークが没効するだとか
フレンチインディアン戦争だとか
その前にもヨーロッパ以来である7年戦とか
いろんな戦争があるんですけどね
そういうののパワーバランスで
組織が整ってきて
社会がそういう風な方向に行ってからの
パチンって感じなんですよ
そうなんだ
独立運動に関しても
いずれなったんだろうけど
でも砂糖からの流れは結構でかい流れじゃない
でかいですね
それだけ砂糖が世界商品として
経済を動かすだけの力を持っていたってことなんですね
そういうことだね
でそこからアメリカが
アメリカ合衆国になっていくわけですよね
その間のことは今回バッサリ割愛しますけど
砂糖は関係ないんで
普通に英米戦争 イギリスアメリカの戦争があって
最終的にアメリカが独立宣言
独立しますね
でその独立した後なんですけど
アメリカって実はアメリカの
国産の砂糖を作ろうともしてたんですよ
ああそうなの
だって関税がないほうがいいじゃん
もちろん
ブルール ああ聞こえますか聞こえますかどうぞ
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