1. 現役リフォームプランナーの業界裏話
  2. 好きなことを仕事にしたは良い..
2024-03-29 15:47

好きなことを仕事にしたは良いけれど‥という話② #25

『私の履歴書』Part 2です。
セクハラ横行掃き溜め部署の使い捨て要員から、どうやって這い上がったかをお話ししています。シリーズ当分続きますので、お付き合いください。

入社したばかりの頃のエピソードもぜひ⇩
『北欧インテリア買って、初任給がほとんど吹っ飛んだ話は #16
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お聞きの皆様、おはこんばんちは、現役リフォームプランナーの寸尺かんなです。
今日は昨日の続きで、憧れてやまない和医者の弱小の舞台に就職が決まった私のその後の話をします。
まずですね、この百貨店に配属されたんですけれども、入るなり、これは大変だと気づきました。
というのが、日がな1日、1回も接客しない日も、結構ザラにあるぐらい暇な状態なんですよ。
ぼーっと行き交うお客さんを見ている以外にすることがないというぐらい、暇な仕事なんですよね。
何が仕事かというと、そこにただぼーっと立っているんだけれども、百貨店の家具売り場というのは、私と同じように、いろんな各メーカーとか家具屋さんから1人ずつ販売員が出港してきているんですよね。
そういう人たちが寄せ集めで、ビシッと一つのフロアの中にいるんですよ。
そこに狭い閉ざされた社会が形成されていて、あとこの百貨店の社員が、この家具コーナーであれば家具コーナーの総括のフロアマネージャーみたいな立場でいるんですよね。
こういう人が2,3人ぐらいいます。
この人たちが一応フロアのいろいろ百貨店の社員として、必ず百貨店って自社クレジットカードとかありますよね。
あとレジとかね。
そういった社員しかわからないところとか、そういったことを一応教育するっていう役目もあっているんですよ。
この人たちがね、いい人に当たればラッキーなんですけれども、中にね、本当にスケベ親父とかがね、紛れ込んでるんです。
てか、紛れ込むというかね、めっちゃくちゃたくさんいるんですよね。
この人たちは、その百貨店っていうね、もう百貨店自体が閉ざされた館の中ですよね。
もうずっと朝から晩まで外にほとんど出ることなく、ずっと同じ館の中でいるっていうね、特殊な世界なんですよね。
で、もうすっごいセクハラとか多いし、ちょっとね、本当独特の雇用環境なんですよね。
この百貨店の社員さんっていうのは、自分たちと同じね、社員の女性に手を出すとね、後々面倒くさいことがあるので、
こういうね、他のメーカーから出向してきている若い女の子とかっていうのも格好のターゲットなんですよね。
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こういう子たちに手を出してきたりとかね、誘ってきたりとか、もうね、まだこれ20数年前の話なのでも今よりね、
相当ねえぐいセクハラとかっていうのは当たり前にあったんですよね。
ここで私がどういう雇用形態で雇われてたかっていう話をちょっとするんですけれども、
私は契約社員という雇用形態で雇われていました。
これはこの時代、あまり珍しいことではなくて、
とにかくですね、どんどん会社がね、経営が厳しくなっていて、
もう新卒採用っていうのをね、すごく絞ってたんですよね。
Y社もそれ同じで、もうここ数年ずっと新卒採用やってないっていう状態だったんですよね。
今だからわかることなんですけれども、この当時はね、もうただただなかなか就職できない。
もうね、私がやっぱダメだからだみたいにね、思ってたんですけれども、そうではなくて、
結局、今現状を抱えている社員たちを、その人たちの雇用を守るために、
若い世代を犠牲にしてたっていう、そういう時代だっていうことがね、今はわかりましたけれども、
その当時はわからなくてですね、まあね、とにかく、
自分と同じようにね、私なんかよりずっと優秀で、すごい大学出たような人でもですね、
ほとんどね、正規採用っていうんですかね、正社員としてね、雇われている人ってすごく少なかったので、
少ないっていうか、ほとんどいなかったのでね、しょうがないんだなっていうふうに思ってたんですよね。
で、私たちは正社員と全く変わらない業務をやり、ノルマも課せられ、
同じようなね、勤務体系で、もちろん社会保障とか全部ついてるんですけれど、
ただただ1年契約だっていうことと、あとね、ボーナスとかはね、多分社員とは全然違ったはずですね。
あと退職金とかはもちろんつかないっていうような、そういう立場で働いていました。
なのでね、今思うと本当に皮肉なんですけれども、会社のね、実際の経営状態っていうのは火の車だったはずなんですけれども、
もうすごいインテリアブームが来ていてですね、もうあの花形の職業とね、あの若い人に思われている職種だったので、
もうこういうところに働きたいと思っている、私を含めた若い人はたくさんいたんですけれども、
実際にはこういうふうに非常に悪い条件のね、あの立場で雇われていたっていうのがあるんですよね。
生々しく言いますとね、1人のおじさんの社員を雇う代わりに、3人の契約社員の若い人を入れれば、
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安くて人件費を安く済ませられるみたいな、そういう計算を企業がしていた時代だったんですよね。
なので、Y社がこの仕事に求めている社員の資質っていうのは、
もう単に百貨店の中でうまく人間関係を回していって、でセクハラ親父とかが来ても、
まあ適当にそれをうまく交わして泣いたりしても、ああもうひどい目に遭いましたみたいなことを言って、
自分たちの手を煩わせない、そつなくそういう人間関係をこなせるような人材っていう以外は何もないわけなんですね。
私がこんなにインテリア大好きだとか、もっといろんなことを学びたいとか、
いろいろすごく向上心あったりしたんですけれども、そんなの全然求めてないんですよ。
単に丸く納めて問題起こしさえしなければいいみたいな、そういう人しか求めてなかったんですよね。
あとノルマなんかも一応あるにはあったんですけれど、
もう全然売れないことは何年かこの事業をやってたので、もう分かってたんでしょうね、会社も。
つまり百貨店の顧客層とこのワイ社が扱っているような、とんがった北欧のモダンインテリアとかっても全然客層が違うんですよね。
モダンインテリアとかが好きな層っていうのは、やっぱりいろいろそういうデザインや建築や、
そういう海外のそういう文化的なものとかが、すごいそういうものに対する理解とかが深い人たちなんでね、
そういう人はもちろん百貨店にもいなくはないですけれど、当時百貨店のお客様で一番大事なところというのは外商のお客様ですよね。
ここはもう一定以上の年収があって、社会的地位が高い職業の人たちを百貨店がビップ客として囲っているんですよね。
ここの層の人たちに百貨店の外商営業がひっついていて、個別にちゃんと物を定期的に買ってもらうように営業してるんですよね。
この営業にちゃんと根回しして、うちの家具もなんとかお宅の外商のお客様に紹介して買ってもらうようにしてくださいっていうのをやらないと、
売り場にいくら家具並べても、こういうところにフラッと来て家具買っていく人っていうのはほとんどいないんですよね。
なんですけれども百貨店の外商のお客様っていうのは、医者とかいろいろ経営者とかいるんですけれども、中小企業の社長さんとかそういった人たちがたくさんいて、
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こういう人はとんがった北欧のインテリアとかそんなものよりも、分かりやすく高そうっていう家具がやっぱり好きなんですよね。
そう革張りのイタリア製のソファーみたいな、そういうものにしか興味がない人が圧倒的に多いので、完全にここはちょっとマーケットが合ってないっていうんですかね。
会社としてそういうようなことを取り組んでた時代があって、そこに一定数社員を置いておかなければいけなかったっていう、そういう背景があったんですよね。
そこへ行くと、私はいろいろ売り上げとか全然あげる見込みもないんですけれど、とりあえずいろいろセクハラとか複雑な百貨店内の人間関係とかも適当にやり過ごしてたので、
ワイ社から見たら、まあまあ使い捨て人材にしてはよくやってるなっていう、そういう部類に入っちゃってたんですよね。
いろいろこんなしょうもない部署なんでね、やっぱりもう赤字垂れ流しじゃないですか。
だって全然売れてもないのに、ちょっと人件費だけはね、たとえ使い捨て社員って言ってもですね、各百貨店とか各売り場に一人は社員を雇って入れてるわけですよね。
でもすごい数やってたんでね、その当時、主要な百貨店はほぼどこもワイ社の売り場のコーナーがあったんですよね。
この人たちの人件費はずっとかかっているし、あともう一つワイ社独自の問題がありまして、ワイ社は完全に輸入品なんですね。
特に家具に関しては、ルイスポール線の照明とかもですね、全部ちゃんとデンマークとかフィンランドとか、外国の本社で作られた家具を輸入して日本で売ってたんですよね。
実はね、これもちょっと暴露話なんですけれども、某高級イタリア家具メーカーはイタリア製って言ってますけれども、実際本当にイタリア製のものも一部あるんですけれども、大半は国内の工場でほとんど作ってるんですよ。
なので、もっと実は原価は安くて済んでるんですけれど、ブランド品ということで、すごい低価格で販売してるっていうのがあったんですが、ワイ社で扱っているこのフリッツハンセンとかルイスポール線とかっていうのは本物の向こうで作られた製品を輸入しているので、ワイ社としてもそれを仕入れているので、すごい高いんですよね。
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ほとんど利益載せてますけれど、もうわずかなもんなんですよ。なので、ほとんど値引きしろが実はないんですよね。
そんな状態にもかかわらず、百貨店とか売り場にコーナーを設けるために、いっぱい展示用の商品っていうのを置いてるんですよ。これがね、もういっぱい普通にワイ社の在庫としてずっとあるんですよね。
この在庫、膨大にある在庫を売れないままずっとあるわけですよ。どうするっていうので、この在庫管理に、このRSP事業部っていう名前だったんですけど、この百貨店とかに再販する事業部っていうのがね、この弱小部隊があって、
ここに私の上司にあたるおじさんたちが数名いたんですけれど、この人たちね、本当に人はいいんですけれど、本当に仕事できない人ばっかりで、もうね、どんどこどんどここの展示用の在庫は溜まっていくんだけれども、
百貨店はね、やっぱり見新しい商品を常にね、あの店先に並べたがるわけなんで、もうそろそろこれも売れないし、置いててもちょっともうあの見飽きてきてるから新しい製品に変えてくれとか言ってね、しょっちゅうこの展示替えっていうのはさせられていくんですよ。
売れないのに、もう上から上からそうやってね、展示用の商品を新たに発注したりね、して並べていくので、どんどんどんどん在庫が増えていったんですよね。
この在庫がもうお前らどうするつもりだって言って、上の部長からついにバレちゃったんですね。そういう事業が大赤字でやってるっていうことをね。
もういい加減にしろって言って何とかしろってなって、大がかりな在庫をどうやって整理していくかとかね、処分していくかっていう問題が出てきたんですよね。
で、まあ本来使い捨て要員だった私なんですけれども、まあねもうバカバカバカバカ、もうその私ね、この手法としてまだ言ってもね、1年経ってないぐらいだったんですよね。
なんですけどね、機嫌よく働いてるのが私ぐらいだったんで、どんどんみんな辞めたり辞めてなくても文句ばっかり言ってる子が多くて、まあねまあ言ったら可愛がられてたんですよね。文句言わないんでね私が。
こいつにちょっといろいろ手伝ってもらおうかみたいになって、結局百貨店の売り場にいくら立ってても全然売れないので、ちょっとねもう本社の方来てくれってなったんですよね。
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というわけで、結局もうその百貨店とかに立たなくて良くなって、Y社の事業部のそのある本社事務所の方にね、移動できるようになったんですよ。
というわけでですね、思いもかけずもうデッドエンドのもう何の学びも発展性もないあのひどい部署にいたんですけれども、思いもかけず本社に行くチャンスができたっていうね、あのところまで今日はお話ししました。また次回、明日配信します。ではごきげんよう。
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