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お聞きの皆様、おはこんばんちは、現役リフォームプランナーの寸尺かんなです。
昨日ご紹介しました、ボーイフレンドというネットフリックスの恋愛リアリティ番組を2日にかけて全部見てしまいましたので、
早速、感想をお話ししようと思ったんですけれど、ものすごく面白かったですね。
マリミハさんが、邪気ゼロだっておっしゃってたんですよね。愛の里は面白いんだけれども、邪気まみれで、
こちらのボーイフレンドには邪気がありませんとおっしゃっていて、本当にその通りだったんですよね。
この邪気というものが何なのかということなんですけれども、今回のこのボーイフレンドは、とにかくオシャレでスタイリッシュで、
出てくる人たちが、21、22歳から30、年長者で36だったと思いますね。
比較的若い人たちばかり、しかもイケメンばかり、だからこういったプラスの要素の人たちで固めているから、
余計、邪気がないというふうに見えるんですよね。もちろんそれも大きな理由だとは思うんですよね。
そういう汚みがないというか、横島のものが入り込みにくいというか、明るくて若くて、そしてルックスの良い人たちが集まっていて、
その中にあまり負の要素がないというのはもちろんあるんですけれど、私は何がこんなに爽やかなのかなと思ってずっと考えてたんですけれども、
まず、彼らがとにかく、やっぱりゲイであるということはすごく大きくて、それだけじゃないんですよ。
それだけがもちろん理由じゃないんですけれども、本当に乱暴な言い方をしてしまうと、
男女の恋愛って、やっぱり本当に成立しにくいんだなということを逆にすごい突き詰めて、思い知らされた部分もありましたね。
男女の恋愛というのは逆に、世間一般では当たり前じゃないですか。
男と女が結ばれて、当然子供、子孫を繁殖していかなきゃいけないという最大の生存任務がありますので、
当然男と女が惹かれ合うことは当たり前だともちろん思われているし、生物学的にね。
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社会的要請もありますよね。やっぱりある程度の適齢期になれば、当然お互いに異性のパートナーがいて、
性的な活動があり、そして願わくば子供を作っていくという行為が社会的に求められているわけじゃないですか。
そういう中でどこまで純粋に恋愛というものが成立し得るのかというのがすごくうまく言いにくいし、
すごくデリケートな問題なので言葉を選ばなきゃいけないんですけれどね。
とにかく男女の恋愛というのは実際にはすごく難しいと思うんです。
じゃあゲイは純粋かって言ったらもちろん違うんですよ。
彼らは彼らでいろんなものを、人間なんでね。
男女と全く同じように男男であろうが女女であろうが対人間の行為なんで、
横縞な感情というのは別にどういう性的なアイデンティティーの人にもいろんな人間がいるので、
こっちがピュアでこっちが不純だということはもちろんないんですよ。
ただ今回このボーイフレンドという番組の中だけで見ていた、
あくまでもその範囲内で私が見ていて思ったのは、
やはり彼らが非常に本来であれば、世間一般的にはやはりマイノリティに属する人たちだということなんですよ。
いくら若くてイケメンであっても彼らはやはりマイノリティなので、
世間一般では後ろ指を刺されることもある人たち、だいぶ時代が良くなってきていて、
例えば私の世代ですらもまだまだ、同性愛者の人たちというのはまだまだ、
そんなに表立って堂々とカミングアウトできる風潮ではなかったんですよね。
今回見ているこのボーイフレンドの男性たちが、私がすごく嬉しかったのは、
ほとんどの人が親にも自分がゲイであるということ、カミングアウトできてますって言ってたんですよね。
一人だけ韓国系の男性がね、やっぱりまだ親にはゲイてないんだって言ってたんですけれど、
それ以外の子はみんなもう親にはカミングアウトできてるって言ったので、
すごく時代がやっぱり良くなってるなって思ったんですよね。
私の世代が親である、親の年齢ぐらいですよね。
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私よりもちろん若い親もいると思いますけれど、私前後の年齢の親世代という子たちだと思うんですよね。
今二、三十代の彼らがね。
なので私たちの世代が親の時にはだいぶそういうことの理解が進んでいる人がまだまだ増えてるかなと思ったんですよね。
だから自分のね、私実は同性愛者なんですって子供がカミングアウトしてきてもですね、
まだ受け入れることができるぐらい考え方が柔軟になっている人は増えてると思うんですよね。
逆に私の世代の親っていうと段階世代より上になりますんで、
この今70代80代の日本人は全然、そういった同性愛という人種が存在していることすらも認められていないような人もたくさんいますからね。
ちなみに私の友達のピロコはですね、彼は私よりも5、6歳下なんですよ。
でももちろん親には言えてなくて一生言う気はないって言ってました。
だから、孫を親に見せてやれないからすごく親不孝者なんだって言って泣いてましたね。
だからそんな泣くことじゃないのにね、もう絶対言えないって言ってました。
薄々ね、もしかしたら母親は勘付いてるかもしれないって言ってましたけれど、
でも自分の口からはっきりと自分は同性愛者なんだってことは言えないって言ってたんですよね。
これが今の2、30代の世代になると比較的オープンに自分がゲイであるっていうことを言える世代にはなっているんだけれども、
それでも今回彼らを見ているとすごく思いやりとか空気をすごく読むんですよね。
お互い、例えば気に入っている男の子がいるとするじゃないですか、
でもその子が別の人に、自分以外の人に気があるなってわかると空気を読んで絶対強引なことしないんですよね。
これが例えば愛の里とか見てるともうガンガン行くじゃないですか結構ね。
空気読むって言っても、例えばどう言ったらいいのかな、愛の里とか見ててちょっと嫌だなと思ったのは、
もう自分のことしか言わない人がほとんどなんですよね。
だから相手のことを、なんか違うとかね、
例えば本当に簡単なチーズの食べ方とかね、
あとこういう振る舞いが嫌だったとかね、
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こういうところを見ちゃったんで、ちょっとこの人は私と会わないかなと思ったとかね、
これは男女ともに、すごく自分本位で相手を見るっていう傾向が感じられたんですよね。
ところがね、今回のこのボーイフレンドの方はですね、もちろん彼らにもそういうことはあったのかもしれないんですけれど、
この番組を見てる中ではですね、常に内政的なんですよ、彼らは。
やっぱり誰々君のことが好きなんだけれども、
自分の中で、自分が好きな相手のことを思ったり、またその相手の様子を見たりしている中でね、
相手を責める気持ちよりも、相手を思ったり思われたりしている中で、
自分がその心の動きとかね、自分はこういうところが至らなかったから相手にこう思われたんだとかね、
また自分がこうだからまだ準備ができていないとかね、
ほとんどね、たぶん7,8人の登場人物が出てくるんですけれど、
全員が常に内政的なんですよ。
相手軸じゃなくて、自分軸でいつもものを考える人たちだったんですよね。
これがね、すごい深いなと思ったんですよ。
そして、別にすごく深い話をしているわけじゃないんですけれど、
途中で親にカミングアウトできてるっていう話が出たこととか、
アイデンティティの話をね、ちょこっとするシーンがあったんですよね。
だから、この愛の里と違って、やっぱり自分たちがやはりマイノリティだっていうアイデンティティが当然あって、
そこに対して、もうすごいイケメンばっかりなんですよね。
もう体も綺麗に鍛えて、オシャレで、ちゃんとそれぞれ社会的にね、いろんな仕事に就いていて、
若くて将来性のある人たちばっかりなんですけれど、
自分のやっぱりセクシャリティとかアイデンティティとか、
そういったところにすごくいろいろコンプレックスとか、
そういったものをね、やはり抱えているからこそ非常に内政的な人たちなんですよね。
これが私が一番、この番組を見ていて感銘を受けたことなんですよね。
愛の里はもっと、何ていうか、良くも悪くもすごくシンプルで、
非常に浅いところで、男女が好きになったり、冷めたり、
相手を自分に振り向かせようとしたり、逆に諦めたりということをしてたんですけれど、
このボーイフレンドの方はですね、もっと自分と相手を見ているようで、
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実際にはすごく自分と向き合っているんですよね。
これがね、なんか結構感動したんですよね、私は。
恋愛をあまり過大評価しないってね、よく私言うんですけれども、
この番組を見ていると、その恋愛の良いところだけがね、やはり抽出されていたんですよね。
つまりは、誰かを好きになることによって、相手を見ているようで、
相手を好きになる自分の感情と、自分が向き合って人としてすごく成長していくっていうのか、
自分をね、より深く内省し、今まで自分がやはり抱えているコンプレックスとか、
いろんなもの、それぞれ抱えているものって人間なら誰でもあるんでね、
そういったものを誰かを好きになることによってね、炙り出されてくるところがあるわけですよね。
それをひたすらね、向き合っている行為のように見えましたね、私には。
だから恋愛っていいんだなって思うんですよね。
すごく好きな人ができてドキドキワクワク、誰と誰がひっつくんだっていう、
そこの愛の差とはどっちかっていうと、そこにすごくスポットを当ててたんですけれど、
こっちのボーイフレンドの方はですね、誰かを好きになることによって、
なんとなく自分の気持ちと向き合って、人としてやはり自分が成長していくようなね、
相手との関わりの中で実は自分と向き合って、自分とどう関わっていくかっていうところを突き詰めていっている。
だからすごいね、深い番組だったんですよね、意外にもね。
すごい良かったですね、これはね。
ぜひね、マリミハさんに紹介してもらったんですけど、
早くちょっとジュリーさんとナオさん見てもらって、またね、ちょっとこれは語り合いたいなと思いますね。
話を男女の恋愛に戻すとね、この男女の恋愛がダメだなって思うのはね、
だからその相手を好きだっていう感情に、ちょっと余計なものがつきすぎてるんですよ。
例えばその愛の里2で言うと、35歳になったから子供を産みたいんだけども、
私はもう時間がないんだ、みたいなとかね。
だからそれはゲイのね、このボーイフレンドの方だって、ものすごくストレートにタイプかタイプかタイプじゃないかっていうところで人を判断してるんで、
別に何かすごく深く、何かこっちの方が純粋だとかね、愛の里のメンバーの方が不純だって言いたいわけじゃないんだけれど、
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ちょっとね、いろいろ個人的な思惑とか事情とか、何かね、いろんなものがちょっと余計なものがいっぱいついて、
相手をね、そこに自分の求めているものに相手を合わせていこうとするっていうところに邪気が発生しているのかなってちょっと思ったんですよ。
だからボーイフレンドの男性たちはもっとシンプルに、あ、好き、すごいタイプみたいなね。
で、今まだ好きまでいかないけど、もうちょっと時間かけて友達からね、始めていけばもうちょっと好きになれるかもしれないみたいな、
もう好きっていうこと、好きか好きじゃないかっていうすごいシンプルなところで、お互いにね、で駆け引きもあんまりしてなかったですよね、彼らはね。
とにかく、相手がこういうことを言ったりしたりしたから嫌だったとかね、そういう発想はないんですよ。
年齢がいくつだとかね、こんな服着てたとか、こういう行動が嫌だったとかね、
そういう上辺のことではなくて、もっと気になる相手を見つめながら、すごく配慮しながら、自分の内省と向き合っているっていうね、
すごいね、そこなんですよ。そこが多分すごく邪気がないところ。
本来恋愛のあるべき姿というかね、それの原点を見たような、そういう気がしました。
もともと私、なんていうんですかね、この話はまた改めてね、ゆっくりこのテーマで話したいんですけれど、
私自身はセクシャリティというかね、性的なアイデンティティというものは、それほど複雑な属性ではなかったんですけれど、
自分の生まれ育ちとか、民族的なことであったりとか、そういったところはなかなか本当に、
日本人の、みんなが一緒じゃなきゃいけないっていうね、特に私の自分の今まで育ってきた時代は、
みんなが横並びでほぼ同じでなければならないっていうね、もう脅迫的にそういう、隣近所と全部同じ、
同じぐらいの家に住み、同じぐらいのランクの車持ち、同じような家族構成で、同じような学歴でとかね、とにかくそういう右向け右社会だったんで、
そういうところでね、ちょっとでも違うっていうことですごくすごく苦しい思いをしたんですよ。
でももう明白に違ったんで、私は。だから私自身がすごくそのアイデンティティの問題っていうのを抱えて生きてきた人間だったので、
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このゲイのね、この男性たちの気持ちっていうのは、自分がゲイの男性じゃないにしてもね、すごく共感できるんですよね。
もう子供の頃から自分が人と違うっていうことでね、自分が何者なのかっていうことを突きつけられて生きてきた人特有の、
アイデンティティにおけるコンプレックスとか、奥床しさみたいなものを持っていて、すごいね、それはなんかこう、もう応援せずにはいられない気持ちで見てましたね。
だけど、こういう人はね、多分子供の頃から苦労してるし、人と違うってことで悩みも多かったかもしれないんですけれど、
最終的にはね、自分と向き合ってきてる人たちなので、高々恋愛、サルド恋愛というかね、こういったところでもなんかこの人たち強いなっていうふうに思いましたね。
これは恋愛が成就した人も成就しなかった人も、すごいね、やっぱり血に足がしっかりついてて、若いんですけれど、すごい安定感がある人しか出てなかったんですよね。
これがね、だから邪気がないっていうことなんじゃないかと思いましたね。
なんかこう、他人のせいにしないし、あくまでも自分と向き合ってね、自分がシンプルに好きな人に恋をして、その恋が成就しようがしまいがね、
すごい爽やかに、はい次っていうね、成就した人は相手とこれから向き合っていくでしょうし、成就しなかった人は、でもすごくいい経験になりましたって言ってね、爽やかにまた次のステージに行くみたいなね。
なんかこう、淀みがないんですよね。
はい、というわけでね、この大変面白かったザ・ボーイフレンドね、皆さんにおすすめですと。
でもご覧になってね、すごく良かったって言っておられるコメントもたくさんあって、いやー面白いですよねこれね。
まあこれ、一人ね、君の名前で僕を呼んでっていうね、数年前にあった、すごい大傑作のゲイの恋愛映画があったんですよ。
これを思わせるようなね、今回番組だったみたいなコメントもいただいていて、
私もね、別におこげじゃないんですけれど、おこげって、オカマが大好きな女子の子とおこげっていう言い方がかつてあったんですけれど、
別におこげ女子なわけじゃないんですけれど、いろいろ自分自身の抱えてきたアイデンティティの問題とかもあり、
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大好きなね、やっぱり今の言葉で言うBLになっちゃうんですけれど、
ゲイの作家とかね、映画とか絵画とか、もう大好きなものは結構あるんですよね。
こういったこともまた折に触れてね、ご紹介できたらと思います。
はい、というわけでね、今日はこれで終わります。ごきげんよう。