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2024-06-12 18:04

貧困のリアルを描けているか‥という話 #100

中村淳彦さんがVoicyで紹介していた映画『あんのこと』を観てきました。そこから、日本映画における貧困の描写についてお話しします。

私のおすすめ貧困を描いた日本映画🎥
『市子』
https://youtu.be/hNBz5Bphrsw?si=FbGUTS9x_LXDzEFN

『さがす』
https://youtu.be/oWZlojvU0VM?si=7FFwNETuVKtVBltS

『岬の兄妹』
https://youtu.be/FUQ7ToJmq6g?si=N7Q6MZDjQ5sjSuo6

『由宇子の天秤』
https://youtu.be/lLHFXqaU0Ck?si=_Z9933ROGUMDPjeV

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00:01
お聞きの皆様、おはこんばんちは、現役リフォームプランナーの寸尺かんなです。
今日は、先日中村敦彦さんが、ボイシーで、アンのこと、というね、日本映画の書評というか、紹介文を書かれて、
配信でもご紹介くださった映画を見てきたんですよね。本当に中村さんが解説されていた通りの、毒親に苦しめられる女の子のお話で、深刻な映画だったんですけれども、
この映画を見て、今日、映画のことは中村さんの配信が詳しく話してくださっているので、映画に触れるというよりは、
ここから、別のテーマを思いつきましたので、そのことについてお話しします。それは、日本映画における、貧困の描写というのがテーマです。
これは本当に、最近、日本の映画が格段に質が上がっているというかね、偉そうに言ってますよね。そういうつもりじゃないんですけれど、やっぱり、どうしても、どんなにいい俳優さんとか、いい監督が撮っていたとしても、
やっぱり、爪が甘いところが、特にインテリアの描写とか、そういったところに、すごく顕著に出ていたのが、最近、本当にリアリティを追求したセットとか、室内の描写とか、そういったことが本当によく描かれていて、
今回言ったから、庵野ことも、団地内部の非常に貧困な家族が、ゴミ屋敷みたいなところで暮らしているという描写がすごくたくさん出てくるんですけれど、こういったところも、本当にリアリティを追求している映画が増えたなと思って、すごい、それは素晴らしいなと思うんですよね。
こういったところに、やっぱりリアリティがないと、映画って、やっぱり狂ザメっていうか、複合芸術なんで、映画って、舞台とかもそうだと思うんですけれど、どんなにいい俳優が、いい芝居をしても、セットがちゃちかったり、時代背景がおかしいんじゃないのとかってあると、物語の世界の中に、やっぱり没入できなくなりますよね。
で、よくありがちなのが、なんとなく日本の映画って、テレビを制作しているような人たちが撮っているケースとかもあったからなのが、やっぱりどうしてもチープだったり、逆に変に、こんなサラリーマンがこんな逆にゴージャスなマンションに住んでるかな、みたいなとか、なんか変な整合性が取れないような、
舞台背景とかがよく使われていたりね。あと、衣装なんかもそうですね。例えば80年代のバブルをテーマにした映画とか物語を作った時に、その頃流行っていた服とかメイクとかを、本当に単純に俳優に着せたりすれば、なんか時代の雰囲気が出るだろう、みたいなね。そんな単純なもんじゃないですよね。
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やっぱり、欧米の映画とかがすごいなって思うのは、ちゃんとね、同じ80年代が舞台だとしてもですね、出てくる登場人物はそれぞれいろんな人が出てくるわけですよね。
AちゃんもBちゃんもCくんも、それぞれがそれぞれに何かを背負っている家族背景とかね、生い立ちとか出自を持っているのでね、その人たちがちゃんとやっぱりリアリティがあるように、それぞれにね、ちょっとずつやっぱりその人たちの個性が伝わってくるようなちゃんと服を着せていたり、髪型やメイクにしたりとか、
彼らのお部屋とかね、住んでいる背景とか、仕事している職場の風景とかね、そういったところもね、ちゃんとその人物たちにちゃんと矛盾がないように作り込まれていたりするんですよね。
だからもう小物の一個一個、この部屋の中に置かれている食べ物とか、グラス1個までね、もう細部にまでこだわって、Aちゃんならどんなものを持って、どんな食べ物が好きだろうなっていうところまでね、想像を働かせてちゃんと組んでるんですよね。
ここまでやってようやく本当にちゃんと、ちゃんとしたセット、ちゃんとした映画におけるインテリアが完成するっていうものだと思うんですよね。
そういったところがね、やっぱり日本映画はとっても甘いものが多かったのが、最近ね、もうすっごい良くなってるなって思うんですよね。
やっぱりだから、今映画を制作するようになった人たちっていうのが、もうなんかこう、今までの映画監督になる、なんていうのかな、この職業のルートみたいなね、キャリアパスみたいなものがね、結構決まっていたと思うんですけれど、
それに関係なくね、本当に映画制作をやるっていう人たちがね、やっぱり出てきてるっていうことなんでしょうね。
本当に素晴らしくて、ちょっとね、そういう庵野ことに負けず劣らずというか、むしろもっとね、中村さんの手前、あれなんですけど、本当にね、素晴らしい映画をちょっと今日紹介したいなと思うんですよね。
まずですね、新しい順に言っていくんですけれど、去年の暮れから今年の1月ぐらいまでやってたかな、イチコという映画が結構話題になってましたね。
これはね、杉咲花さんだったかな、っていう俳優さんがね、本当に主演の彼女が素晴らしかった、でも映画も本当に良くてですね、これはね、テーマとかは全然言いません。
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今から紹介する映画はどれもこの庵野ことと同じで、やはりね、ベースにあるテーマは貧困がテーマなんですよ。
なのでね、いっぱいこの団地の中とかね、あとこの文化住宅っていうね、木造の2階建てのアパート、昭和の頃に山ほど建てられたね、こういった住宅とかがね、バンバン出てくるんですよ。
昭和建築が大好きなね、大好物の、私からしたらね、本当に嬉しい限り、もうね、おしげもなくね、こういったところにね、内部に入っていって、ちゃんとね、やっぱりこの登場人物たちがリアルに暮らしている、匂いまでね、映像から漂ってくるようなね、完璧な作り込みがされてるんですよね。
本当にね、いちこっていう映画はね、内容も素晴らしいし、役者の演技も最高だし、もう100点満点の映画ですね。
なおかつ今言ったみたいにね、こういった舞台設定となるね、住宅の内部とかね、あとこういう街並みとかね、もう全てが素晴らしかったですね。
はい、でね、次がね、今回この庵野ことにも出ていた佐藤二郎さんがまた出ている映画で、探すという映画です。
これもね、大傑作でしたね、これも。
もうね、本当に皆さんね、見てる方だったらまたコメントください。
だけど、見てない人はね、ぜひ見てください。
多分ね、配信とかでね、アマプラとかでね、見れるはずです。
で、これもね、佐藤二郎さんがね、正直言ってね、この庵野ことは、おそらくこの探すという映画での、この人の演技があって、この出演オファーがなされてるんじゃないかなと思うんですよね。
佐藤二郎さんっていうのは、どっからどう見てもいい人としか思えない俳優さんなんですけれど、
この探すという映画の中では、やっぱりね、100%善人とも100%悪人ともつかないね、捉えどころのない人物として出てくるんですね。
いい人ではあるんだけれども、本当にね、裏も表も善人かと言ったら、そんなことはないよっていう役をね、やってるんですね。
で、この庵野ことをご覧になった人だったらね、お分かりになるように、佐藤二郎さんの役って、そういう役でしたよね。
なのでね、こういう複雑な演技もね、この探すが原点だったと思うんですよね。
で、この映画もね、これはね、実際にあった2つの事件。
1個は、整形しながら逃げていた、林勢さんっていうね、イギリスから日本にね、家庭教師として仕事してね、日本に滞在していたイギリス人女性を殺した後、整形しながら逃げていた、実際の殺人事件がありましたね。
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で、この犯人の役、犯人っていうかこの殺人事件と、あとはね、座間氏のね、自殺志願をしている人たちをネットで見つけて、実際に自殺するの手伝ってあげますよって嘘ついて、単純に殺していた犯人がいましたよね。
で、あの事件をモチーフというかね、それを、その2つの事件をね、合体させてオリジナルの物語を作っている映画で、サスペンスというかね、ホラーじゃありません。
あのそういう怖がらせるタイプの映画ではないんですけれど、サスペンスですね。もうすっごくよくできている映画で、そういう意味でイチコもサスペンスだな。すいません、どっちもサスペンスなんですけれども、探すの方はより殺人事件がベースのサスペンスですね。
本当に内容も息もつかせぬ、一体どうなるのか、物語がどこに転がっていくのかっていうね、本当に面白い映画なんですけれど、これはね、大阪の西成区が舞台なんですね。
でも西成といえばね、知る人ぞ知る、底辺の中の底辺の町なんですよね。そういう不労者とかね、労働者の町なんですよね。ここを作り込むためにね、相当ね、実際の西成でただ普通に漠然とロケを組んだわけじゃなくてね、西成の雰囲気がちゃんとね、映像として作れるようにいろんなところでね、
ロケをして、それを繋ぎ合わせて、西成っぽいね、西成の独特のね、匂いが漂ってくるような町並みを見事に映像の中に捉えていましたね。これも本当にいい映画でした。
次がね、これもね、ここ最近でね、私ベストの映画ですね。夕子の天秤という映画です。これはね、これは複雑な映画で、これもまあ、サスペンスといえばサスペンスなんですけれど、すごい社会的な映画ですね。
これはね、まさにコロナの2021年頃に公開された映画なんですよね。なので、この社会的な事象の裏と表、本音と建前みたいなことをね、本当に上手に切り取っている社会派映画でしたね。
これは本当に俳優さんも、もう出てくる人全員が素晴らしかったですし、この映画もやはり貧困の描写がね、本当に素晴らしかったんですよ。正直ね、中村さんの手前ね、あんまりこんなこと言ったら失礼に当たったら嫌なんですけれど、庵野子とはね、やっぱりちょっとね、甘いっていうか、今ね、私が今回あげている一子探す。
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一子の天秤はね、徹底的な貧困の描写が描かれているんですよね。庵野子とは、ひどい毒親が住んでいるゴミ屋敷、出てくるんですけれど、私一点ね、ちょっと釈然としなかったのが、ゴミ屋敷ではあるんですけれどね、全部ね、ポリ袋の中にね、ゴミが全部丁寧に収納されてたんですよね。
誰がこんな綺麗にゴミをちゃんと入れているのかなと思って、今言った3つの映画はね、もっとね、転がっているんですよ。カップ麺とかが、食べたまんまで、うわーってね、人間の身長の腰より上みたいなところまで、ドゥワーってね、渦高く積もっているんですよね。
なので、もううわーってね、この部屋の中にね、このカメラが侵入した瞬間に、もうあの、なんていうかな、もう一瞬がもう漂ってくるようなね、油とかこのやにとかね、タバコのやにとか、もうこの残飯のね、匂いが混ざってくるようなね、もう臭いなっていうね、匂いが漂ってくるような、本当に見事な描写がね、作られているんですよね。
これ私、メイキングの話とかをね、パンフレットとかで読んでみるとね、もうこのセットを作り込むためにね、わざわざね、このスタッフにね、何日間もね、撮影前に住まわせてたらしいですね。住んで、自分たちの生活ゴミをわざとためさせて、それをね、このセットとして使ったということなんですよね。
いやー見事でした。なのでね、あ、それとね、この探すっていう映画に戻るんですけれど、この探すっていう映画を撮ったのは、えっと今ね、もう心身経営のね、これから絶対大物になってくる映画監督だと思うんですけれどね。
お名前がね、片山信蔵さんっていうね、あの映画監督でね、この方は、この今回のこの探すっていう映画の前にね、三崎の兄弟っていうね、お兄ちゃんと妹の映画を撮ってるんですけれど、これはね、もう探すに勝るとも劣らない大傑作で、これもね貧困の兄弟がもう食べるのに困って、あのまあどうするかっていうね、もう徹底的に貧困を手に入れて、
本当に貧困をテーマにした映画なんですね。これも素晴らしい映画でしたね。映画もすごいし、でもその今言ったこの、もうね、なんかね、なんていうか、ほんと三崎、海沿いのね、あの空き家みたいなところにね、あのこの兄弟が住んでるんですよね。
外からね、覗かれないようにチラシとかね、あのビラとかね、新聞紙とかをね、ベタベタとガラスに貼って、その中で暮らしてるんですよね。
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でまあやっぱゴミ屋敷というかね、もうボロッボロのところにね、二人で、あの本当にね、もうマクドナルドが食べれる日はご馳走だ、みたいなね、まあ徹底的なね貧困描写が描かれる映画なんですけれど、不思議にね、悲壮感のない、なんか一層爽やかな映画なんですよね。
ぜひ見てください。この辺もね、たぶんアマプラで、ただで見れたはずです。
とにかくね、本当によく描けていて、まああのそうじてね、今日本の映画がすごく良くて、あのそれこそ中村敦彦さんがもう一つあの紹介されていた、それはねスタイフで紹介されたのかな。
あのあれですね、あのドイツ人の映画監督のビム・ベンダースですね。ビム・ベンダースの映画をね紹介されてましたけれど、これね残念ながらもうちょっと公開が終わってしまっているので、ちょっと配信か何かでね、あのされるのを待つしか私今見る手段がなくて、あのまだ見れてないんですけれども、
あのこれもねおそらくこの多分この役所工事がね、あの団地みたいなところ、団地じゃないや、なんか文化住宅っぽいところで多分住んでるんだと思うんですよね。
あのこういったところもね、たぶん上手に描かれてるんじゃないかなと思うんですけれど、こういった映画からね逆にもう上流というかあの上級国民ですね。
前の中村さんの言い方をすると、あの上級国民が描かれるドライブマイカーみたいなね、あの映画とかね、もう本当にそうじて日本の映画が今すごく良くなっていて、もうあのすごいんですけれど、このね貧困を描写している映画のこの生々しさとかリアリティとかね本当にやっぱりすごいですね。
やっぱりこれが今の日本が抱えているテーマなんでしょうね。なのでここをやっぱりえぐる、作り手のねやっぱり熱量がねすごいなって思いますね。
なのであの映画ってね、あのやっぱりテーマとかね役者とかそういったところに目が行きがちなんですけれど、このね作り込まれているセットとかインテリアとかこういうことすべてがあのやっぱり俳優と同じっていうかね、あのとても大事な部分なのでね、あの本当にね素晴らしい映画が増えて映画ファンとしてはね本当に楽しい限りというところですよね。
あの今言ったあの3つ4つの映画はね本当に素晴らしいですね。
ちなみに最後にね今ビブンベンダースの名前を出したら思い出しちゃって、あのパリテキサスは傑作ですね。あの私の青春時代のあの名作の一本ですね。
はいというわけでね、なんかちょっと雑多な映画の話をしてしまいましたけれども、よかったら皆さん見てみてください。ごきげんよう。
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