保安官の捜査開始
お聞きの皆様、おはこんばんちは。現役リフォームプランナーの寸尺かんなです。お待たせしました。はい、映画の続きになります。この足の残酷なハンマー打ち下ろしシーンからですね、場面が変わりまして、このロー保安官さんがですね、自分の事務所の中で新聞を読んでるんですよね。
そうするとね、通りで車がね、あわや接触するっていう場面がね、あるの。たまたま窓でね、この保安官さん見てるんですよ。そうするとね、あの一つのそのぶつかりかけた方の車が、この兄の乗ってる車だったんですよね。どこ見てんのよ、ボケーみたいなね、あのもうその悪態ついてるんですよね。
で、それを見てね、なんとなくね、こう引っかかるものがあってね、この保安官さんが、うーんと思って、で自分のデスクをね、漁って、で彼はね、ここをずっとね、このこのアーサーをね、探す、あの捜査、捜査はもうずっと難航してるわけですよね。その間、何かの手がかりになるんじゃないかと思って、このデステニーズシリーズね、このアーサーのベストセラー本を片っ端からまあ読んでたんですよね。
読んで、なんとなくね、引っかかる言葉とかね、そういったものをずっとメモってたんですよ。で、このメモをね、ばーっと漁って、で、まあこれを持ってですね、で、なんとなくね、この、あの、あの図書館に行くんですよね。で、図書館に行くと、過去の新聞とかが全部保管されてますよね。で、これをね、ずーっと漁っていくんですよね。うん、過去のね、記事を。
で、そうすると、この兄が、あの裁判所でね、あの法廷に立った時の、あの取材記事とかね、あのいろいろその兄にまつわる疑惑の一連の記事とかをね、ずっとね、さ、探り当てていくわけですよ。で、はーっと思ってね、まあ長年この町に住んでるけれども、あんまりね、この辺のことに、あの思い至らなかったわけですよね。あのそういったこととですね、今回のアーサーが雪山で遭難したことが当然結びつくと、誰も思ってませんのでね。
で、これはちょっとね、気な臭くなってきたぞっていうことで、いよいよね、あのこの新聞のね、記事で、まあ彼女が、あのこの病院でね、乳幼児が不審死していくっていう事件の、もしかして犯人なんじゃないかということで、まあ逮捕された時に、法廷に立ってるわけですね、兄がね。
で、この時に法廷で、まあ語った言葉とかね、そういったものが、まあこの新聞のあの見開きのこの言葉とかに出てるわけですよ。で、これがね、なんとなくピンと来たんですよ。で、保安官さんは自分がこのデスティニーシリーズのね、小説を読んだ時のメモと照らし合わせてみると、いろんなね、セリフが、このデスティニーのね、小説の中で主人公が、いろいろその語ってるセリフをね、
法廷で兄はね、喋ってるんですよ。うん、正義はね、我々の側にあるとかね、なんか例えばそういった、ちょっと臭いね、言い回しのセリフとかっていうのが、全部この小説の中で語られているセリフと一時一句一緒だったりすることを、保安官さんは見つけるんですよ。で、これで、いや、これはちょっとかなり、あの臭いぞと思ってですね、いよいよ街で聞き込みを始めるんですよね。
で、この、この街で一軒しかない、この、あの、なんていうかね、市場ですよね。で、ここに本も売ってたり、食料品も売ってたりするところ。で、ここに行って、あの、このアーサーさんのね、この本っていうのを、まだ今も売ってるかい?っていうね、最新作売ってるかい?って言うと、あ、あれはね、あの仕入れたらね、たった3日で全部ね、あの、売り切れたよって言ってね、あの、この店の店主が言うわけですよ。
で、真っ先にね、買いに来たのが、この兄、兄さんだったよって言うのを、まあ聞くんですよね。で、なるほどと、いよいよね、この保安官さんはね、あの、ちょっと確信をね、持ったような顔をしてね、あの、出て行って、いよいよ車で、この兄の家に向かうんですよね。
まあ、こうしてですね、あの、じわじわとね、この老保安官さんがね、まあ、捜査のね、あの、範囲をね、どんどん絞り込み始めてるんですよね。で、一方ですね、この兄とね、このアーサーがどうしてるかと言うと、アーサーはね、せっかくね、怪我が治りかけていたのに、また足は厳重にね、あの、ギブスというかね、包帯でぐるぐる巻きで、まあ、あの、いよいよね、車椅子から離れられない状態にまたされてしまってるわけですよね。
でも、暗い顔して、ぼへーって部屋にいるわけですよ。で、この市場からね、帰ってきたこの兄がね、で、はーいとか言ってね、窓側からね、あの、あの、このアーサーに声かけてるんですよね。で、はーい、パープキンとか言って、かぼちゃさんとか言ってね、言ったら、もうこのアーサーはね、もう、もうどんよりした顔してね、中指立てたりとかしてね、うーん、まあ、だからまあ、こういう状態なんですよ。
で、そこへですね、いよいよこの老保安官が、この兄のね、家にね、近づいてきてるんですよ。で、これね、車が近づいてきてるのに、アーサーは気づいてですね、おっと思って、でね、車椅子でこの窓の方に寄るんですよ。そしたらようやくね、この捜査の、ね、この、あの、人がまあ、近づいてきたってことでね、色めき立つんですよね。
やっと救助が来たぞ!と思ったらですね、もうあっという間に兄が部屋に入ってきてですね、注射針に入っているあの睡眠薬をね、ブスッとさしてね、で、もうあっという間にも意識失っちゃうんですよ。で、意識失っているこのアーサーをですね、地下室に移動させてね、で、この恩知らずがあってね、もう24時間耐性で、こんだけ介護してね、世話も焼いてやってるのに、
あなたと私の間に未だに信頼関係はないわけ?とか言って、ね、彼を地下室に隠すんですよね。で、もう言ってる間に保安官さん、車止めてね、タンタンタンタンってこの家の方に近づいてきてるんですよ。で、慌てて兄はですね、全部痕跡をね、全部片付けてですね、で、もう、あの、髪を整えてね、で、はいって言ってね、扉を開けて、どうしたんですか?っていう感じで保安官さんをね、自分から招き入れるんですよね。
で、保安官さんはね、もうドアをノックしようと思ったら、もう勝手に内側からね、扉が開いて兄が出てきたのでね、ちょっとびっくりして、いや、あの、ちょっとね、あの、ここらをちょっといろいろあの、捜索してるんですよって言ってね、で、あなたはあのアーサーをご存知ですか?と、ね、あの作家の有名作家なんですけど、ご存知ですか?って言うと、あの、どういったことをね、知りたいんですか?って言うんですよね、兄がね。
で、あの、まあ、あの、あなたが知り得ることがあれ、あれば何でも教えてくださいって言うと、彼はね、何月何年生まれの、あの、何歳で、で、あの、どこどこ出身の作家で、とかね、ドアーって話し出すわけですよ。で、いやいや、そんな別に作家としての詳しい話はしなくていいから、あの、彼がね、あの、今、とにかく行方不明なことはご存知ですよねって言ったら、えー、もう分かってますよと。
ね、私もものすごく心配で、でも彼の大ファンだから、もう心配でね、あっちこっち彼がね、そのロッジから出てきた痕跡とか足跡とか辿ってみたんだけど、もう全然分からないですよね、とかってね、ベラベラ喋るんですよ。で、まあ、部屋をとにかく案内させてくれって保安官に言われてね、どうぞどうぞって言って家の中を案内するんですよ。
でも自分の方からね、私はもう長年のね、アーサーの大ファンで、彼の本はね、残らず全部持ってて、全部もう何度も読み返していて、で、実はね、もうアーサーが、あのね、あのどうか無事で、あの出てきますようにということもあって、あのね、で、あのアーサーの代わりにね、このデスティニーの本を、続きをね、自分が書こうとしてるんだけども、
いやね、と、私は所詮素人だから、で、彼がどういう風に小説を書くかとか、全部ね、何回も読んで熟知してるのにね、いざ自分が書こうと思ったら書けないのよね、とかってね、ベラベラベラベラ、もう聞かれもしないのにベラベラベラベラ喋ってるわけですよ。で、それをね、保安官さんはね、こうチラッチラッとね、疑わしげに聞きながらですね、部屋の中をね、あっちこっち見て回ってるんですよね。
アーサーの救出
で、あのとりあえずね、あの私はだからこうやって、あのアーサーの代わりに本を書こうと思って、ね、脚間をね、あの書斎にね、あの模様替えして、あのここを今自分のね、あの書斎にしたんだけどよかったらご覧になりますかって言って、ああじゃあ見せてもらいますよって言って、カチャッとね、いつもアーサーが監禁されてる部屋に案内されるんですよね。
で、見るとですね、綺麗にこざっぱりとね、片付けられていて、ベッドもね、あるんですけれど、まあ美容によってはね、この部屋でね、あの睡眠をとりながらも、まあ物を書いてるようにしか見えないんですよね。窓際にあのテーブルが置いてあって、そこにタイプライターがあって、で、紙の束がね、あの置いてあって、よかったらお読みになるって言ってね、保安官さんにまあ原稿を見せたりするんですよ。
で、まあ保安官さんもちろんそれ自体して、いや僕なんかが読んだってね、全然わからないから、あのまあ結構ですよって言ってね、部屋を見回るんですけれど、まあ特別ね疑わしいところはないので、まあ今回はちょっともう引き上げますよと、ただこれからも時々、あの会いに来てね、あのちょっといろいろあの捜査に協力してもらっていいですかって言ってね、立ち去ろうとするんですよね。
で、一方ね、この地下室に、まああのこのアーサーはね、あの意識を失ったまま倒れてるんですよね。でね、でも一生懸命ね意識ないなりにもね、もうこれはもう捜査一遇のチャンスですよね。で、なんかね、ゴソゴソ動き始めてるんですけれど、保安官さんはね、もう立ち去ろうとしてるんですよね。
で、アニーはね、ほっとしてね、玄関先までこの保安官さんを送り、送ってね、で、あのまたね、いつでも何かあの協力できることがあったら協力しますわとか言って、保安官さんをまああの、まあ送り出してるんですよね。で、パタンと扉が閉まって、やれやれとね、アニーがやれやれと思っていたら、あのね、このアーサーはね、あのなんとかね、もう一生懸命力を振り絞ってね、えーなんとかね半分覚醒してる状態で、
横にあったバーベキューセットのね、足を持ってね、倒すことに成功するんですよ。で、バシャーンって音がして、で、これはね、外にもう出ちゃった保安官さんの耳にもね、届くんですよ。で、おっと思って、で、アニーさん大丈夫ですかって言って、部屋にね、戻ってくるんですよね、保安官さんがね。で、部屋に戻ってくると、僕はここだー、僕はここだーって言ってね、アーサーが一生懸命地下室からね、あの、声をかけ、あの、かけるんですよね。
で、ほっと思って、保安官さんは、この地下室の方の入り口を開けて、バッと開けると、そこにね、あの、アメリカの家っていうのはね、この半地下みたいになってて、あの、この1階のベースから、えーと、地下室にあの、降りていく階段があって、で、そこにあの、まあちょっとしたこの、あの、大抵ね、洗濯機が置いてあったり、まあちょっとしたね、あの、地下室用のなんかこう、なんとか卓球台が置いてあったりとか、まあそういうスペースになるぐらいの広さがあるんですけど、
これはね、えーと、アメリカってね、あの、台風じゃなくて、あれが来るんですよ、あの、竜巻がよく来るんですよね。で、竜巻に、あの、巻き込まれたりする時のために、大抵ね、この中西部とかね、この内陸の、あの、あの、エリアっていうのは、こういうね、地下室作ってるんですよね。で、ごめんなさい、話がそれたんですけど、まあ、ここの中に、まあ、アーサーがいて、で、ここに保安官さん、目が合うんですよ。
で、ハッ!と思ってね、助けおりようと思ったら、ズドン!っていうね、背中からですね、保安官さん発砲されて、殺されちゃうんですよ。この映画ね、あの、結局この、まあ、私のこの余計な解説いりませんよね。すいません、でもね。
これは、アーサーと兄っていうね、二人だけが雪山のね、あの、家の中で、しかもほとんど、一室だけですね、このアーサーが閉じ込められている部屋のね、この限られた、あの、シーンの中で、もう濃密に二人だけしか出てこないんですよ。で、唯一、あの、外の登場人物として出てきていたのが、この、ロー保安官夫婦だったんですよね。
で、必ずやこの人たちが、最終的にはね、あの、何かこの手がかりをね、たどって、アーサーを見つけてくれるものだと思ってね、観客はずーっとね、この保安官さんの動向を見てたんですよね。で、もう唯一、唯一の救いだったんですよ、私たちにね。観客にとっても、いつかアーサーはきっとこの保安官さんに助けられるんだと思って、どんな悲劇的な状況でも、どんなに兄が暴走してもですね、
ずっとね、最終的にはハッピーエンドなんだと思って、信じて待ってたんですよ。そしたらね、この保安官さんがこのシーンで殺されちゃうんですよね。このインパクトたるやね、もうみんな、もう、オーノー!みたいな、もう絶叫、ここでもね、観客の絶叫がすごかったんですよね。
はい、でね、また話がね、もっと戻ると、あなたはね、本当に知らずね、とね、あのここまで、あの私が今まで面倒を見てきたのにね、あの、そうまでして私と一緒にいることは嫌なのね、と。
まあでもここまで来たらね、もうあなたと私は、もうね、一連託傷よと言って、一緒に死にましょうって言って、ピストル出してきて、彼のことも殺そうとするんですよね。
なんだけども、ここでアーサーはですね、いや、ちょっと待てと、ね、あの君と僕は確かにあの一連託傷だと、ね、もう君と僕はもう死ぬまで一緒だと、僕も君を愛しているって言うんですよ。
愛してるんだって、だけどね、僕たち二人のためにね、デスティニーを犠牲にはできないよって言うんですよ。
でね、あともうちょっとでデスティニーは書き上がる。ね、なんとかこの小説を書き上げるまで待ってくれと。で、これを書き上げたら一緒に死のうって言うんですよね。
で、これを言われたね、兄はね、ぼーっとね、するんですけど、いや、でももうダメよと、保安官を殺した以上ね、必ず捜査の手が伸びて、もう言ってる間に私たちは捕まっちゃうから、ね、もう今すぐ死にましょうって言うんですよね。
だけど、あともうわずかなんだと、あともう数ページで書き終わるから、なんとか今晩ね、今夜書き上げるから、今夜まで待ってくれと、そしたら一緒に死のうって言ってね。
言ったら、わーっとね、あの兄はね、ぼーっとして、わかったわ、じゃあ食事を用意するわねって言って、ピストルをね、もう置いて、車椅子を持ってくるんですよね。
で、もう朝はやれやれという感じで、で、この地下室の中をね、見渡してみて、何か武器になるものはないかと思って探すと、このね、ガソリン用のね、ガソリンっていうかあのライター用のガソリンありますよね、ちっちゃな小瓶に入っているやつね、で、これを見つけるんですよね。
で、これをね、このジャージの中にね、バッと隠して、で、あのまあ、あの地下室から、まあ出してもらうんですよね。
そしてね、いよいよ終盤です。もうね、このバチバチバチバチバチって一生懸命書いてるんですよ。
で、あともう数ページで最後のね、チャプターが終わるよって言って、あの書いてるんですよね。
で、兄はですね、素晴らしいわ朝、もう本当に完璧よと、でね、一体あのデスティニーは誰と結ばれるの?イアン?あのマッカーシ?誰?みたいなね、なんかその筋を言ってるわけですよ。
で、もうちょっとの我慢だよと、最終章に全てのね、あの結末が書かれてるからもうちょっとお待ちなさいみたいなね、ことを言って、
あ、もう待ちきれないわ朝、あーとか言ってね、ぽんやりしてるんですよね。
そうすると朝はですね、あ、あともうね、数ページで終わるよと、準備はできてるかい?って言うんですよね。
で、準備?何のこと?って言ってね、兄が言うと、君はもちろん分かってるよねって言ってね、甘いマスクで言うんですよ。
で、指を3本立ててね、僕には3つのね、この小説を書き終わる時にね、必ずやる3つの儀式があるよねって言うと、
もちろん分かってるわ、ハニーとか言ってね、うん、もちろん分かってるけどちょっとわざと、あのちょっととぼけてみたのよって言って、
あなたは必ず、もうここ何十年と禁煙してるけれども、書き終わったその瞬間だけ1本だけタバコを吸う。
で、タバコを吸うためのマッチ、そして最上級のシャンパンであるドンペリニョン、ね、この3つはあなたは必ずね、用意しなきゃいけないわねって言って、もちろん把握してるわけですよ。
で、まあこれをね、すぐ用意してくるわねって言って、あの引き下がるわけですね。
で、実はね、これをキッチンでお盆に乗せて用意している時にですね、こそっとね、ポケットにね、兄はピストルを入れてるんですよ。
だから、この書き終わった瞬間にね、心中しようと思ってるわけですよね。
で、まあとにかくね、このお盆に乗せて、またね、あの夢見るような顔で書斎に入っていくんですよね。
そうすると、アーサーはですね、それをパッとお盆を見て、あ、ちょっと足りないなって言うんですよね。
で、なぜって言うと、あの今回はね、グラスが2ついるよって言うんですよね。
僕と君とで書き上げたんじゃないかっていうことで、あら、アーサーって言って、もうね、わーって夢見心地な表情をして、
兄はね、もう一回キッチンに引き下がってね、グラスをもう一個持ってこようとするんですよね。
で、この間にですね、もう急いでアーサーは、今まで書き溜めたね、この最後の数チャプターの原稿にバッとね、ガソリンを巻くんですよね。
そして最後のこのジエンドって書いてある最終項のページを、わざとね、くるくるっと巻いて、ここにもガソリンを染み込ませて、片手に持ち、もう片方にマッチを持ってですね、車椅子でずっと待機してるんですよ。
で、そこへ兄がね、わーっと嬉しそうな顔をして、グラスを2つ持ってね、戻ってくるんですよね。
で、あら、どうしたの?って言うと、アーサーがですね、ね、デスティニーがその後、誰と結ばれるか。
ね、これは全て、この俺の片手にね、握っているこの最後のページに書いてあるよと。
そしてデスティニーがどうしてあの時、渾水状態になったのか、それもその理由もこの最後のページに書いてある。
ね、デスティニーのその産み落とした子供がその後どうなったか、それもこの最後のこのページに書いてある。
ね、これは全て僕の今、この最後のね、このページの中に全部その秘密が書いてあるよって言うんですよね。
で、もうね、呆然として兄はね、アーサーが喋っているのを呆然として見てるんですよね。
で、パキってね、爪でマッチに火を灯すんですよね。
で、そこにボッと片手に持っていた最終項のページに火をつけて、で、それね、火がボッと燃え上がったのをバサッと書き溜めた数チャプターの最終項のね、あのページのところにね、
バサッと落としたら一気にね、最後の数チャプターね、何百ページかの数ページがバッと燃えるんですよ。
で、「やめてー!」みたいな兄は、「やめてー!私のデスティニーがー!」とか言って、慌ててですね、このね、燃え盛ろうというね、その最終数ページの紙のところに追いかぶさって火をね、消そうとしてバッバッバッバッってね、こうやって追いかぶさってね、あの叩き出すんですよ。
で、そこをめがけてですね、ね、あのタイプライターを持ち上げて、バーンって兄の後頭部めがけて殴りつけるんですよ。
ここからしばらくですね、もう壮絶な死闘が繰り広げられるんですけれど、ここはね、なかなか言語化できないので、ま、とにかくね、もうチビ泥になりながら戦って、
まあもう命懸けの戦いの末に、まあアーサーが勝ってね、兄を倒して、で、場面がパッと変わって、ね、もうあのニューヨークのね、マンハッタンね、美しい大都会をね、アーサーはあの満面の笑顔でね、歩いているシーンにパッと変わるんですよね。
で、この時アーサーはですね、杖をついているので、まあ多少ね、後遺症が残っているという状況なんですよね。
で、これはこの事件からですね、18ヶ月経った後というタラップが流れて、高級なレストランで、このエージェンシーの女性と2人でね、向かい合わせで会食をしているシーンになるんですよね。
アーサーの新たな挑戦
ここで一冊の本をね、持って、このエージェンシーの女性が褒めてるんですよね。この本は無事にニューヨークタイムズもね、ニューズウィークも全部褒めてるわよっていうね。
そうするとアーサーは、「いや、初めてだね。」みたいな感じで、あんまり嬉しくなさそうなんですよね。
で、これはつまりね、解放されてね、アニーから解放された後、この18ヶ月の間に、新たにね、別の、このデスティニーとは全く違う純文学を書いてですね、これが無事に出版され、批評家からも非常に評価が高いということが分かるシーンなんですよね。
だけどなんとなくね、アーサーは嬉しくなさそうなんですよ。で、このエージェンシーの女性もね、「どうしたのアーサーって、これはあなたがもう何よりも望んでたことじゃないの?」と。
全然嬉しくなさそうねって言うと、「いや、あれだけね、壮絶な体験をすると、もうね、正直何があってもね、もうそんなに驚かなくなっちゃうもんなんだよ。」って言うんですよね。
で、ある意味ではね、この小説を書けたのはアニーのおかげだっていうね、あそこまでアニーに追い込まれたからこそ書くことができたっていう気がするんだよねって言うんですよね。
で、それを聞いたね、エージェンシーの女性はですね、「いや、あなたがね、その話を持ち出したからね、言うわけじゃないんだけど、あの時のね、壮絶な体験をね、ノンフィクションで書く気はない?」って言うんですよね。
売れるわよっていうことですよね。
だからね、あんなね、もう人生最大のピンチで生きるか死ぬかっていうね、おぞましい記憶を掘り起こせって言うのかい?っていうね、冗談じゃないよっていう感じで、アーサーは断るわけですよね。
するとね、そこへアニーがね、ケーキのね、この乗ったワゴンを持ってね、スーッとテーブルに近づいてくるんですよ。
で、今アーサーは凍りついてね、はぁーってね、息を飲んでると、これはもちろんアーサーの見間違いで、全く別のウェットレスさんが端に近づいてきてただけだったんですよね。
そして、「あなたもしかしてアーサーさんじゃありません?」って言うんですよね。
うん、そしたら、「あ、そうだよ。」と。
作家のアーサーですよって言うと、
「私、あなたの大ファンなんです。」っていうね、風に言われて、
「ああ、ありがとう。」ってね、凍りついた表情で、一応愛想笑いしてるんですけどね、笑えないっていう顔してるところで、この映画は終わります。
すっかり長くなっちゃったんですけれど、いかがだったでしょうか。
この映画は、ミザリーっていうね、1990年のアメリカ映画になります。
これはね、私はデステニーって言い換えてたんですけれども、ミザリーなんですよね。
この作中で出てくるデステニーズシリーズっていうのはミザリーシリーズだったんですよね。
主人公はアーサーではなくて、ポール・シェリダンっていう作家名だったんですよ。
これはね、いちいちね、結構芸が細かったんですけど、
ポール・シェリダンとかで、なんかこのシチュエーション入れると必ずミザリー出てきちゃうんでね、ちょっとその辺小細工しました。
これね、もう大傑作のホラー映画ですね。
これはね、ロブライナーっていう映画監督が撮っていて、原作はスティーブン・キングの原作なんですよね。
ほとんど原作通りの筋を映画にしてるんですけれども、小説も素晴らしいんですけれど、
この映画化もね、本当に良くて、ロブライナー監督っていうのはちょっとね、あの映画監督の中では私は過小評価されてるんじゃないかなと思っている人なんですよね。
で、この人はね、実はスタンドバイミーっていうね、同じくスティーブン・キングの原作を映画化していて、これが一番日本では知られてるんじゃないですかね。
で、実はデビュー作がね、スパイナルタップっていうね、私がもう大好きなコメディ映画があってですね、これはフェイクドキュメンタリーって言うんですかね。
実際に本当にいるロックグループをドキュメンタリーで追っかけている風にしている、完全なフィクションの映画なんですよ。
完全に作り物なんだけれども、あたかも本当のね、実際のロックグループをずっとね、ドキュメンタリーで横で追っかけているように撮ってる、フェイクドキュメンタリーっていうね、あの作り方の映画があるんですよね。
これのね、走りの一つだったんですね。今これは、いろいろホラー映画でもあのブレアウィッチプロジェクトとか、いろいろこのフェイクドキュメンタリーっていっぱいあるんですけれど、これのね、走りの映画の一つだったんですよね。
これがもう報復絶倒の傑作映画で出てきてね、私たまにね、やっぱり元気なくなるとね、たまにこれを見るぐらい、超絶報復絶倒の面白いコメディーなんですよ。
これでまず世に出てきて、このスタンドバイミーですよね。これが大ヒットして、その後ね、恋人たちの街角っていうね、すごいふざけた放題がついてるんですけれど、
映画と監督の多様性
これ現代はね、ウェン・ハリー・メット・サリーっていうね、あのハリーがサリーに出会った時っていうね、あのラブコメですね。
これはあの、かのメグライアン主演で日本でも大ヒットしたあのラブコメディーなんですけれど、これもね、本当に素晴らしいんですよね。
で、この後に撮ったのがこのミザリーなんですよ。で、さらにですね、この後はね、フュー・グッド・メンっていうね、ジャック・ニコルソンとトム・クルーズと、あと誰だったかな、有名キャストでね、揃えたちょっと放題社会派ドラマみたいなの撮ってね、これも大ヒットしてました。
でね、その辺りを撮った後ね、割ともうそんな大きな映画とかは撮らずに、なんかもう今はもうすっかり引退してるっていうんですかね、全然もう映画撮らなくなっちゃったんですよね。
だけどね、本当に色んなジャンルね、コメディ、青春ドラマ、ラブコメ、そしてこのミザリーっていうホラー映画、で最終的にはその政治サスペンスとかね、社会派ドラマとかそういう色んなものを撮って、何を撮らせても上手い監督だったんですよね。
でもこのミザリーはね、ちょっとある種の到達点に達してるかなっていうね。でまたね、この頃の映画のこの公開の仕方もすごく良くてですね、この辺りっていうのはね、スティーブン・スピルバーグのジュラシックパークとかね、あのキラボシのようなね、その後、歴史に残るような映画が色々公開された時期なんですけども、
このミザリーは、えーとね、ちょうどクリスマスシーズンのね、ちょっと前から公開されたんですよね。で、あの大抵映画、あのこの時代っていうのは映画ぐらいしかね、娯楽がないんでみんな映画見に行ってたんですよ。で、あの映画に行くと、その近々公開される映画の予告編ってやるじゃないですか。でこの予告編でこのミザリーもあのやってたんですよね。
で、そこではね、あのディセンバー何日公開っていうね、その文字だけが出ていて、で、えーとね、雪山っていうかね、この雪の中の、中に一軒家のね、あのコテージが、あの光がね灯って、でクリスマスのこの装飾がついた、あの夜の、夜にあのポツンと山小屋が映ってるだけのシーンで、で、あの真ん中にこのね、何月何日上映予定っていう文字だけが入っている広告だったんですよ。
広告っていうか予告編ね。で、あのそのバックの音楽がね、クリスマスソングの、あの有名なんでみんな聞いたらね、わかるね。ジャーン、ジャン、ジャーン、ジャーン、ラパパッパーっていうね、このクリスマスソングがずっとかかってるだけのね、静かな予告編なんですけどね。
で、それ以外だから、その映画の登場人物もキャストも何にも映さないで、この夜の雪山の中の一軒家を遠景で映しているシーン、そしてクリスマスソングがあのBGMでかかってるだけの数秒間のあの予告編。
これだけでね、みんなのこの映画ちょっと怖そうだなっていうね、好奇心をかきたてるような予告編だったんですよね。で、まあこのみんなのね、意味ありげなね、何にも大事な情報を何一つ匂わせることもないね、この予告編も秀逸でした。
で、ちなみに全く関係ないですけど、ジュラシックパークもすごい予告編で、スティーブン・スピルバーグ新作、そして恐竜の卵しか映らない予告編だったんですよ。
で、この映画がいかにすごい映画か、もう90%あのリアルな恐竜がバカすか出てきて、まあ世の中をねひっくり返すような映画だったんですよ、これね。でも予告編では何一つ見せないんですよ。
映ったのは恐竜の卵を飲み、で、スティーブン・スピルバーグの名前だけっていうね、でもこれだけでみんながね、ロードショーの日に長蛇の列ができて、で、ローカルテレビのね、あのカメラがね、あの撮影に来ましたよ、あのすごい長蛇の列だったんでね。
で、この列にもちろん私も並んで公開初日にスピルバーグの映画を見に行きました。まだね、映画っていうものがすごいあのみんなのエンタメ、魅力とパワーとね、あの持ってた時代の懐かしい思い出とともにね、あった映画の一つですね。
予告編の影響
とにかく主要人物は2人しか出てこない。で、この室内1部屋のみでほとんどが90%が展開される。外のシーンはほとんどない。ようやく出てきた保安官夫婦、この4人しか出てこない映画っていうね、まあそれだけでね、2時間もう釘付けにされるっていうね、圧倒的なエンターテイメントですよね。
はい、というわけでね、長らくお付き合いいただいてありがとうございました。ごきげんよう。