2023-06-21 08:44

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サマリー

カール・セーガン博士の言葉から始まる、科学啓蒙活動についてのエピソードと、住所の難しさに関する話題が今取り上げられています。

カール・セーガン博士と科学啓蒙活動
歴史の最も悲しい教訓の一つはこれです。
長い間騙されてきた人たちは、騙されたという証拠を全て否定する傾向があります。
私たちは、もはや真実を知ることに興味がない。
騙されたことが私たちを捉えているのです。
騙されたことを認めるのは、あまりにも辛いことなのです。
一度、詐欺師に力を与えてしまったら、もう取り返しがつかないのです。
カール・セーガン
Ichiです。こんばんは。
このポッドキャストは、僕が毎週お送りしているニュースレター、
スティームニュースの音声版のポッドキャスト、steam.fmのさらに別バージョンになります。
本編、steam.fmでお届けしきれなかった内容を、
こちらの、いわば別冊でお届けしようという企画です。
冒頭でご紹介したのは、僕のメンター、勝手にメンターと呼ばせてもらっているのですが、
僕のメンター、天文学者、カール・セーガン博士のsteamな言葉でした。
彼はですね、長い間、偽科学、あるいは衛生科学と呼ばれるジャンクサイエンスと戦ってきた科学者でもあるんですね。
彼自身、1995年の書籍で、
彼の故郷アメリカがいずれジャンクサイエンスに支配されてしまうのではないか、
という懸念のもとに、このような発言をされているんです。
カール・セーガン博士は、一般向けに科学を分かりやすくプロモートする活動を長く続けられています。
その一つがテレビ番組コスモスで、日本ではその日本語訳が文庫本として出版されたりもしています。
それを読んだのが、確か中学生の頃の僕で、カール・セーガン博士の啓蒙活動というのが、
日本の田舎の少年にも響いたということになるわけですね。
そんなセーガン博士の意思を継いで、僕自身、スティームニュースで科学の考え方というものを皆様にお伝えできればと思っているところです。
住所の難しさとジオコーディングのアプローチ
さて、メールでお送りしているニュースレター、スティームニュースでは第134号、
ポッドキャストでお送りしているsteam.fmでは、エピソード137に登場する住所と名前のよくある誤解という内容について、
すでにお読みあるいはお聞きいただいたでしょうか。
このエピソードの内容なのですが、
執筆時に話題になっていたニュースが元になっています。
どんなニュースかというと、マイナンバーカードにまつわる話題なのですね。
マイナンバーカードと健康保険証を一体化したマイナ保険証、
こちらが早速サービスが出来上がってすぐに別人の名前と勝手にひも付いてしまって、
別人の健康記録が読めてしまうという事故が多発とまではいかなくても複数起こったわけです。
その原因を調べていくと、日本の住所の難しさということに突き当たっていったわけですね。
同じ書き方をしていても違う住所であったりとか、逆に異なる書き方をしていても同じ住所であったりとかいうことが頻繁に起こっているわけです。
例えば1丁目1番地を1-1と書きますというようなことであれば、これは簡単に置き換えていくことができるのですが、
実際には住所というのは歴史的経緯もあるのだと思うのですが、単純な置き換えでは一つの住所にまとめることができないということがあるんですね。
他に、例えばこれはロンドンのような先進的な町であっても、新しく出来上がった区画に新しい住所を割り当てる時間がなかったりであるとか、
もともと遊牧民が住む国であって住所が意味をなさないという問題もあるわけです。
そこで、このsteamニュースではジオコーディングという情報区画のアプローチによって住所の不定性というものを解消しようという研究をご紹介させていただきました。
本当に我々エンジニアにとって住所、そして名前というのは結構泥沼なんですね。
そこら辺の詳しい事情をぜひsteamニュースあるいはsteam.fmでお聞きいただければと思います。
というわけでsteam.fmの初の裏番組をお楽しみいただけたでしょうか。
いちでした。
ご視聴ありがとうございました。
ご視聴ありがとうございました。
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