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2022-11-02 08:02

第191回 父親が倒れまして その5 小さな奇跡と生きようとする力

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#父親が倒れまして #小さな奇跡 #孤独と絶望の3日3晩 #生きようとする力 #何はともあれ
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今日もゆるゆる生きております。のんきです。
ゆるラジ初のシリーズ放送を続けてまいりました。
父親が倒れましての放送も、今日で最後となります。
父親が実質で倒れたのが火曜日の朝、
そして救急病院に搬送されたのが金曜の朝、
つまり倒れてから病院に搬送されるまで、
足かけ4日、3日未満を孤独に耐え、
上に耐え、喉の渇きに耐え、90の老人が生き抜いたわけであります。
本人も実感しておりますが、
結果として命を落とさず生きながら得られたのは、
小さな奇跡の連続があったからだと思います。
父は普段6畳の和室にベッドを置いてベッドで寝ておりまして、
火曜日の朝、いつものようにベッドから起き上がろうとしたら、
両足に力が入らずそのまま倒れてしまいました。
倒れかけた際に、とっさに左手を伸ばしたらしく、
左手首を単純骨折、左腕付け根に剥離骨を起こしました。
その6畳和室と隣接する今の方に固定電話と携帯電話がありますので、
とにかく助けを求めるために、
おそらくは自由に使える右手で足が動かない自分の体を動かし続けて、
本人の感覚で4時間かかって固定電話のあるあたりまで這いずっていったそうです。
90の老体です。
おそらくそこで体力のほとんどを使い果たし、
固定電話も携帯電話も普段は立って歩く生活を建前にした場所に置いてあるので、
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床に倒れ伏した状態からは非常に高い場所にあって、
とてもその状態で手が届くようなことはなかったのだろうと思います。
自由に使える右腕だけで上半身を起こす努力はしたのだと思いますが、
90にならんとする高齢の体力の衰えと、
さらにそこに至るまでの移動で体力を使い果たし、
状態も起こせなかったんだろうと推測します。
もし状態が起こせる状況であれば、
多くとも固定電話に手が届き、親族の誰かに電話がかけられていたかもしれません。
おそらく父親は絶望的な気持ちで床に倒れていたのだと思いますが、
今で倒れ込んでいた場所の手が届く範囲のところに
たまたまではありますが、
柿の種、ケーキ菓子、梅ののど飴があり、
また水の代わりにはなりませんが、
ボトルに少しだけ残ったリキュールの瓶が倒れており、
それらを食べのみ繋いで、上戸渇きを三日三晩しのいだようなのです。
そして三日三晩、孤独と不安の日々を送った後、
金曜日の朝に普段は週に一回、母の着替えを持ち込んでくる父親が来なかったことをおかしく思い訪ねてきてくれた
母が入院する病院の関係者のおかげで無事発見となり、病院へ搬送されたという次第でございます。
救助手前の老人が三日三晩、ほぼ飲まず食わずで、よくぞ生き延びてくれたと思います。
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母親は長い間足腰が立たず、意思疎通も難しい状態で入院しておりましたので、
今ここで自分が倒れるわけにはいかん、死ぬわけにはいかんという思いが強かったのでしょう。
母親への愛情が、おそらく生きる気力を保ってきたのだと思います。
いずれにしても、ちょっとした小さな奇跡の連続が、
4日にわたり、孤独と恐怖の父親のサバイバルを集結させたわけで、
それらの何か一つが抜けていれば、私は父親の屍と対面していたことになったであろうと思うと、
その小さな奇跡の連続に感謝せずにはおられません。
これにて父親が倒れまして、シリーズの収録は終了します。
今回のことでいろいろな気づきがありました。
それについてはまた、別の形で別の機会にお話ししようと思います。
いつもより長くなりましたが、ここまで聞いていただいたネットの向こうのあなたには、
最大限の感謝を、そして今日も一日素敵な日でありますように。
ではでは。
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