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2018-05-10 15:06

015.竹中稔さん(竹中稔会計事務所)

竹中稔会計事務所 所長 竹中稔さんにお話をうかがいました。

会計士と税理士の違いや、経営者にとって会計の知識がなぜ大切なのか聴いてみました。
単に税務処理をするだけではなく、会計の数字を使って会社を強くし、企業を応援したいという思いを強く感じました。

会計の数字を正確に把握すれば、なぜ資金繰りが苦しいのか、どうすれば経営が安定するのか見えてくるとのことでした。そして、社長にヒントをお伝えすれば、皆さん会計の数字の読み方がわかるようになり、数字を経営に活かして、事業が安定してくるようです。

義務として帳簿をつけるのではなく、未来への戦略として活用するためのお手伝いをしたいという想いが伝わりました。

竹中稔 会計事務所
http://takenaka.tkcnf.com/
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経営者の志、経営者は志をもって経営しています。
経営者の志を聞けば、目指している姿がわかります。
社会に対して、どのような貢献を志しているのか、経営者に伺っていきます。
みなさんこんにちは、こえラボの岡田です。今回は、竹中稔会計事務所所長、竹中稔さんにお話を伺いました。
会計士と税理士の違いや、経営者にとって会計の知識はなぜ大切なのかを聞いています。
では竹中さんのお話をお聞きください。
本日は、竹中稔会計事務所所長の竹中稔さんにお話を伺いたいと思います。
竹中さんよろしくお願いします。
会計事務所ということで、私がちょっとお伺いしたいのは、
税理士事務所と会計事務所の違いから、まずちょっとお伺いしたいと思うんですけど、
会計事務所とした理由は何かあるんでしょうかね。
税理士事務所という名前にするか、会計事務所という名前にするかというのは、独立当初はちょっと悩みましたけれども、会計事務所という名前にしました。
それはですね、もともと私、公認会計士の資格を持って仕事をしていたということがありまして、
そこから勤め先から独立しまして、事務所を構えたというところで、
税理士業務というのが中心になるというのは分かっていたんですけれども、
仕事の内容としては、税理士の業務に留まらず、もう少し広い視点でお客様に業務を提供できればと思っていまして、
それを考えますと、税務ということを前面に出すよりも会計全般というところをアピールしたいと思いまして、
名前としても会計事務所の方がいいのかなと思って、このような野望にしております。
そうなんですね。やっぱり、税理士事務所よりは少し幅が広いというふうに捉えてよろしいんでしょうかね。
そうですね。私の守備範囲というんですかね、業務支援内容としましては、
もう少し税務申告だけに留まらず、会計全般、会計というものをお客様の経営に生かすために何ができるんだろうかというところを、
お客様に提供できればなというふうに考えております。
そうなんですね。やっぱり、税務の申告というのは義務でやらなきゃいけないことですけど、
そうじゃなくて、会計を経営に生かすということなんですかね。
そうですね。そういうことですね。
具体的にどういったことができるんですかね。
そうですね。一般的な税理士事務所をイメージしていただくと、
おそらくメインの業務としては、税務申告書をお客様の代わりに作って税務署に提出するというのがメインの業務だと思うんですけれども、
それだけだと、数字をただ作って出してそれで終わりですということになってしまうんですよね。
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それだと、せっかく一生懸命数字を集計したのに、その数字を生かしきれていないということになるんじゃないかと考えております。
それだともったいないと。
しかも、本当のお客様のニーズって何だろうということを考えますと、経営を良くしたいという思いのほうがずっと強いと思いますよね。
そうですね。
そう考えますと、数字をもっと活かすために何かお手伝いができないかというところをもう少し前面に出して、事務所の業務として、
お客様に対して数字の活かし方というのを指導しながら会社を良くしていくということができないかと。
そこにどちらかというと、むしろそちらの方に焦点を絞ってサービスができればいいなと考えておりますね。
具体的に数字を経営に活かすというのは、どういうことをすれば活かしてこれるんですかね。
そうですね。やっぱり数字を活かすとなると、その数字というものがきちんとできていなきゃいけないというのがありますね。
まずそこはベースにあるということですね。
そこはもちろんベースにありますよね。
お客様の悩みというのはいろいろあると思うんですけれども、
例えばシーキングにちょっと詰まっていて困っていますとか、業績がなかなか上がらないとか、いろいろあると思うんですけれども、
それを一つ一つ解決する上で、数字というものをきちっと作っていかなきゃいけない。
それは要するに、例えば税務申告をするだけですと、年に一回数字を集計して、パッと申告書をつけちゃえばそれで終わりという状態ですよね。
それだけだと年に一回数字をつかむだけで終わってしまうので、なかなか数字を活かすことができないんですよね。
ですので、例えば毎月毎月数字を集計していって、その数字を固めながら、その都度その都度その数字を検証しながら、
お客様とお話をしながら、その数字についていろいろお話をすることで経営改善に活かす。
そういうような方向からですね、仕事をしていくということで、お客様の役に立てるんじゃないかと思っています。
そうなんですね。単に税務申告するだけじゃなくて、経営状態を良くするために数字を使っていって、会社を改善していこうということなんですね。
そうですね、そういうことですね。ですので、そこのところっていうのはちょっと他の税理事事務所さんと違うところかなと思います。
そこに特徴を言っているので、やっぱり会計事務所ということで経営面のサポートをするということ。
そうですね、税務だけじゃないんだよということですね。
具体的にその改善するときって、いろいろ数字をどういうふうにしたら会社の経営状態が良くなるとかって、いろいろやり方はあるんですかね。
そうですね、いろいろやり方はありますね。
どういった種類がありますかね。
そうですね、どうしても数字が上がらない、結果が伴わない原因っていろいろあると思うんですけれども、原因というのはだいたい限られているんですけれども、
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ただなかなかお客様がそれに気づかないということはすごく多いですね。
例えば、売上が上がらないのかとか、経費が多いのかとか、そういったところを見直すということなんですかね。
そうですね、具体的に言えばそういうことになるんですけれども、
なかなか日々お客様の経営にずっと追われていて、数字のそういうところをきちっと分析する時間というのはなかなかないですよね。
忙しくて仕事はいっぱいあるんだけど、なぜか儲かってないということがあるのは、よくわからずにやられている方も多くいらっしゃるということですね。
そうですね、やっぱりなかなか経理に明るくない経営者の方というのはかなりたくさんいらっしゃいまして、
数字は税理士がたまに来て作ってくれるんだけれども、なんだか自分はよくわからないわみたいな方が多いんですよね。
そういう方に対して、そもそも会計の数字というのはこういうふうにできていて、
こういうふうに読めば自分の会社のどこが悪いのかというのがわかるんですよというところからいろいろお話をしていってですね、
これはなかなか1日2日でわかるような話じゃないんですけれども、
そういうところを数字をきちっと毎月毎月確認しながら少しずつそういうところをお客様に少しずつわかっていただきながら分析をしていって、
実はこういうふうに数字を読めばいいんだみたいなところに気づいていただくと。
そこまでが私の仕事なのかなというふうに考えてますね。
そうすると社長さんも自分のやり方の悪いところが見つかって、
じゃあこういうふうに変えたらよくなるんだろうかというところのヒントになるということですね。
まさにヒントを与えるために、ヒントに気づいていただくというのがいいのかな。
そのために自分は存在するのかなというふうに考えてます。
そこで、そうなんだ、この数字はこうだからこういうふうに自分が経営していけばもっとここが上がっていくのかなというふうに思ってもらえれば、
それはよかったのかなというふうに思えるんですね。
あと、ホームページをちょっと拝見させていただくと、TKCシステムを推奨されているようですけど、
これって普通の会計のシステムとはちょっと特徴があるんでしょうかね。
そうですね。少しTKCという会社が会計ソフトを作っているんですけれども、
今結構クラウド会計とかですね、いろいろ世の中たくさんのソフトが出てますけれども、
基本的な機能としては同じなんですね。
ですけど、ちょっと設計理念が違っておりまして、TKCのソフトの場合は、
数字に対する考え方というのはちょっと特徴的です。
ソフトの作り方としては、だいたいソフトの使い勝手に重点を置くのか、
それともソフトを使った上で出てくる数字の信頼性に重点を置くのか、
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だいたいどっちによるかという感じになるんですね。
TKCの場合はどちらかというと、数字の信頼性の方に重きを置いているソフトだと思います。
ですので、私の仕事のやり方にも絡むんですけれども、
毎月毎月数字をきちっと作っていって、会計事務所の人間がお客様のところに行って、
数字を検証して、きちっと数字を固めると。
その上で確かな情報に基づいて、未来の経営の話をするっていうスタンスですね。
これにすごく馴染んでいる感じになりますね。
やっぱりその議論する数字があやふやのものだと、
アドバイスしても実はそこが違いましたってなると、
全然意味のないものになってしまうので、
そこをきっちりと固めるために、このソフトを使って会計をしているっていうことなんですね。
そうです。まさにおっしゃる通りで、そこのところが由来でいると、
間違った情報について延々議論しても何のあれもありませんので、
そこのところっていうのはすごく理念としては特徴的ですね。
そういう作り方をすることによって、確かに使い勝手の良さっていうところは、
多少犠牲になるかもしれませんけれども、
本当のお客さんのニーズに応えるためには、そういう思想の方がいいだろうと。
それだったら私もTKCのソフトを入れてやるのが、
一番事務所系に馴染んでいるのかなと思いまして、
それでTKCでやってますね、私は。
使い勝手の良さというのは、例えば前に振り返って間違っていたから修正するよっていうのができるかできないかとか、
そういうことですかね。
そうですね。そういうことになりますよね。
そこはやっぱりなかなか人間間違うことも多いので、
手軽に直せた方がいいじゃんって思われる方も多いと思いますけれども、
それだとやっぱり私の仕事のスタンスとしてはすごくやりづらいんですよね。
ということですね。
そうですね。ですので、そこは犠牲になるけれどもっていうような感じにはなりますね。
では、竹中さんの会社としてどういったところをアピールして、
他の会計事務所と違うかっていうところとかってありますかね。
ありますね。
私としてはですね、ただ単に税務申告をするだけでは、
お客様の真の満足をしていただけないというふうに考えております。
やはりこれだけなかなか先行きの見通せない時代の中で、
中小企業の経営をされている方っていうのがもう圧倒的に多いわけですよね。
その中でいろんな悩みを持っているお客様に対して、
どういうことができるかっていうことを突き詰めて考えると、
結局お客様の本当の悩みに対して答えていけるような仕事をしていかなきゃいけないと思っています。
ですので、先ほども申し上げましたけど、資金繰りがちょっと詰まって大変だとかですね、
業績が上がらなくて大変だとかですね、
そういうお客様に対して解決のためのヒントを与えられる立場になったらいいなと思っています。
何ですかね、経営に対する具体的な手法についてアドバイスをするとか、
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そういうことはちょっと私も会計士とか税理士とかの立場でありますので、
そこまで細かいことは申し上げることはできないかもしれないんですけれども、
会計という一つの道具ですね、これはね。
道具を使って何か経営者の方にいいヒントを与えることができればいいなというふうに思っています。
そうでしょうね。経営者の方ってなかなか数字まで細かく見られている方もいらっしゃらないと思うんですけど、
でもそこを把握することによって自分の事業がもっと円滑に回って、
効率的にできるようになるとそれぞれの売り上げも上がるし利益も出る。
そうするともうちょっと幸せにできるような範囲も広がるかもしれませんよね。
そうですね。
ですので、私としては私の業務を通じて何か気づきを得てほしいと思っているんですね。
そのためには真面目にお客様とお話をしてですね、
お客様の目線に立って考えたいというふうに思っています。
それで悩みを共有しながらですね、寄り添いながらお客様の悩みを解決できるように仕事をしたいなというふうには思っています。
では最後の質問として竹中さんの志をお聞かせいただけるでしょうか。
私も会計士全員としてやれることは非常に限られていると思うんですけれども、
どちらかというと何ですかね、上から目線に立って指導するというよりも、
お客様と同じ位置でですね、同じ目線に立って、
お客様の気持ちになってですね、悩みについて真心に答えられるようにですね、
仕事をしていきたいなというふうに思っています。
ですのでまあ志といえばですね、
お客様と一緒に歩むことによってお客様も良くなって私も成長できればいいなと、
そんな感じに思っていますね。
本日はどうもありがとうございました。
ありがとうございました。
いかがだったでしょうか。
単に税務処理をするだけではなく、会計の数字を使って会社を強くし、
企業を応援したいという思いを強く感じました。
会計の数字を正確に把握すれば、なぜ資金繰りが苦しいのか、
どうすれば経営が安定するのか見えてくるとのことでした。
そして社長にヒントをお伝えすれば、
皆さん会計の数字の読み方がわかるようになり、
数字を経営に生かして事業が安定してくるそうです。
義務として帳簿をつけるのではなく、
未来への戦略として活用するためのお手伝いをしたい、
そういった思いが伝わりました。
あなたの心には何が残りましたか。
ではまた次回。
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