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経営者の志。こんにちは、こえラボの岡田です。訪問看護についてご存知でしょうか?
私自身、どのようなサービスなのか、よく知りませんでした。
今回から2回にわたって、訪問看護についてお伺いいたしました。
まずは、インタビューをお聞きください。
今回は、訪問看護ステーションの管理者である、椎名美貴さんにお話を伺いたいと思います。
椎名さん、よろしくお願いします。
椎名さんは、訪問看護ステーションで働いているということなんですが、
訪問看護ステーションというのは、どういうことをされているのか、そのあたりからお話を伺ってもいいでしょうか?
ありがとうございます。訪問看護ステーションって、みなさん、だいぶ身近なものではないと思うんですけど、
私たちがサービス提供させていただいているのは、虚弱高齢者と言われるような、なかなか自宅から外に出られない方だったりとか、
あとは医療的な処置が必要で、でもそれが自分だとどうしてもできなかったり、
そういう方に対して、自宅でも看護師が訪問させていただいて、
医療的なケアだったりとか、原疾患病気によってなかなかうまく生活ができない方に対してサポートをさせていただく、
そんなサービスを提供していますね。
なかなかずっと病院にいるのは難しいという方も多いんですかね。
そうですね。国の方針として、救急車が行くような病院だと在院日数7日間、
慢性気の病院と言われるような、一般的には長く入院できる病院でも3ヶ月が最長になっているので、
なかなかその期間で病気が治りきらなかったりとか、病気によってお薬のコントロールが必要だったり、
でもそれが実際にはできなくて、あと家で頑張ってくださいねって家に帰される方が多いんですけど、
でもそういう方も別に家に帰りたくないわけじゃないと思うんですよね。
でもいっぱい不安があって、それを支えてくれる誰かがいたら家に帰れるけれども、なかなか窓口が見つからない人が多かったり。
そういう方に対しては、高齢な方だけじゃなくて、今国会にもいらっしゃるようなALSの難病の方だったりとか、
あとは生まれた時にどうしてもご病気をお持ちになったお子さんだったりとか、そういう方も訪問看護を使うことで、
病院から退院した後の生活が安心できるのかなって思っています。
そうですよね。病院に本当にいられる期間はどんどん短くなっているので、
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どうしても自宅でケアすることもよく考えておかなきゃいけないということなんですね。
そうですね。本当におっしゃる通りですね。
やっぱり病院は安心ではあると思うんです。
普通に10時間看護師、ドクターが周りでサポートしてくれてるんですけど、
でもそこが落ち着ける場所かっていうとやっぱりそうではないですよね。
4人部屋だったりとか、個室だったりとか、
差額別途代って言われるような1泊あたり1万円、2万円っていうお金が必要になってきた時に、
長期で入院した時にそのお金じゃあ誰が払うんだろうっていう不安も、
体的なところだけじゃなくてお金の不安もあるんじゃないかなって思ってますね。
やっぱりそういう意味でも自宅で療養できるような体制が整っていくと、
やっぱりそれは住み慣れた家でできるので安心ですし、
自分自身も落ち着ける場所なので、
ここで本当にできればいいですよね。
そこを支えているような立場っていうことですかね。
そうですね。おっしゃる通りで、
自宅での安心感だったりとか心が和むっていう場所が病院ではないかなって思ってます。
ただやっぱり最初にもお伝えした通り、
病院じゃないことによって自宅に戻ってくると、
自分でやるか家族がやるか。
そうですね。
そうすると家族も結構負担になってくるんですかね。
そうですね。家族もやっぱり負担ももちろんですけど、
不安も大きいですよね。
自分たちがやっていることが本当に正しいことなんだろうか、
もしかしたらこれで病気を悪くしちゃうんじゃないかっていう支えたいからこその不安感を持っていらっしゃると思うんですよね。
そういった時に訪問・介護ではどういうサポートをされているんでしょうかね。
そうですね。訪問・看護・介護両方あると思うんですけれども、
私たちがするのは医療的な処置というところがメインになるので、
週に1回とか1日1回で訪問させていただいて、
店でご家族様を支えているご本人様を支えています。
あとはそのいろんな在宅サービスってたくさんあるんですけど、
福祉の方と協力をさせていただいたりとか、
あとは訪問診療というサービスもあるので、
ご自宅に伺うドクターだったりとか、
それだと協力しながら家族にはどんな役割を持ってもらって、
私たち看護師とかリハビリの療法師と言われる人たちが、
どんなサポートをしたら自分たちがいかない、
長い時間を安心して過ごせるのかというところで、
具体的にはお薬の説明をして、
こんな副作用ありますよねっていうのを薬剤さんと協力したりとか、
あとは今結構多いのが、がんの末期の患者さんとかに
痛み止めの調整を先生と協力しながらさせていただいたりとか、
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実際に傷ができてしまったところの傷を清潔に保つための
処置をさせていただいたりとか、
そういうところが結構要望としてお受けしますね。
それを家族ができるだけ安心して看護とか介護できるように、
そこをサポートしていらっしゃるってことなんですね。
おっしゃる通りです。
でもそうすると看護している側も結構いろんなところに行ったりとか、
かなり大変なのかなと思うんですけど、
その辺りどうなんでしょうかね。
そうですね。いっぱい実際働いていて、
支える側の支えがなかなかないっていうのも実情かなって。
私も今訪問看護ステーション3か所目を立ち上げさせていただいて、
管理職という立場で仕事をしているんですけれども、
やっぱり働く看護師とかリハビリの方って、
人に尽くすことがメインになってしまっていて、
自分たちのことをなかなか大切にすることを忘れてしまっている人が多くて、
いわゆるバンアウトだったりとかやっていて、
自分たちは大切にされているかなっていう実感がなかなか持てないくて、
辞めていってしまう人が多いような現場ではありますよね。
看護師さん側にもかなり負担をかけているような場所になってしまっているっていうことですね。
そうですね。支える人の支えってちゃんとあるのかなっていうのは、
私今まですごい疑問に思っていましたね。
そこを今は訪問看護ステーションの管理者として、
いろいろそのあたりの看護師さんのケアも考えているっていうことですかね。
そうですね。今私は横浜市の神奈川区という地域で、
訪問看護ステーションを運営させていただいているんですけれども、
私たちの事業所はありがたいことに医療法人の中で仕事をしているので、
福利構成という部分と、
看護師として自分がどういう働き方がしたいのか、
看護師になることとかリハビリの療法師になることが目的ではなくて、
その資格を使って自分たちがどうあるのか、
何が提供できる職種なのかっていうところを本当に真剣に考えて、
それを学び続けることができるっていうのが、
うちのフレーズ訪問看護ステーションの特徴かなって思っています。
そうなんですね。自分自身のこともよく考えたりとか、
あと学ぶこともかなり推奨されているっていうことなんですね。
そうなんです。うちは学ぶことを大いに推奨していますね。
具体的に何かところとしては、
本当に医療法人という大きな母体があることで、
研修費の方を法人が負担していただいたりとか、
あと今、訪問のスタッフが全部で13名いるんですけれども、
みんな学んでいるので、人が勉強しに、
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ここちょっと仕事来れなくて、勉強しに行きたいんだよねって言ったときに、
それはぜひ行ってきた方がいいよということで、訪問の振り分けをしたりとか、
人が学びに行くことを喜んで送り出してくれる、
そんな風土がうちのステーションでは育ってますね。
それはすごくいいですね。
自分だけちょっと抜けるっていうのは心苦しいですけど、
周りもみんなそういった体制で協力してくれたりとか、
皆さんが学んでいっている場だと、
自分も逆に学んでみようかなっていう風な気力にもなりますね。
そうですね。あとはやっぱり学ぶことが自分のためでもあり、
やっぱり自分たちが本当に幸せになってもらいたいと思っている利用者さんのためになるっていうところが、
やっぱり実感として自分たちの知識、スキルが上がっていくと、
それを利用者さんに提供したときに、
やっぱりその利用者さんが辛い思いをしなくて済んだりとか、
看護師とかリハビリのスタッフと会うことがすごく楽しみにもなってくれたりとか、
すごい良い効果を生んでいるなって実感しますね。
もちろんケアを受ける患者さんのためにもなりますし、
自分の学びだったり意欲にもなるということで、
すごく学んでいくっていうのは良いことが多いんですね。
そうですね。
本当に訪問看護ステーションって1箇所が、
病院って看護師さん1000人くらい抱えてるんですけど、
でも訪問看護ステーションさっきも伝えたみたいに10人ちょっとだと、
やっぱり学ぶ機会って自分で取りに行かないとないんですよね。
それが推奨できる場、作りができているのは、
医療法人だからこそ集まってきてくれるスタッフと、
またうち事務のスタッフが3人常駐してるんですけど、
やっぱり事務のスタッフが訪問するスタッフを、
本当に全力で支えてくれてるなって、
この体制が取れることのありがたさっていうのが、
すごく肌身で感じてますね。
そうすると、やっぱり医療法人としても体制をかなり整えているので、
看護師さんとかはその看護業務にかなり専念できるような、
そういった仕組みにもなってきてるっていうことですかね。
そうですね。うちも訪問するときには訪問者、
あとタブレット端末と携帯電話も1人ずつ全員持っているので、
要は訪問以外の時間に、ちょっと事務所に戻らなきゃ仕事ができないとか、
余分な時間を割かずに、
本当に利用者さんに向け合うための時間をどう年出するのかっていうのを、
考えることができるような仕組みづくりはしています。
そうなんですね。
だからそういった体制も整えながら、
働く人、看護を受ける方もいろいろな方が幸せになるような、
そんな体制を整えられているのかなというふうに感じました。
やっぱりこういった方、今から働きたいっていう方もいらっしゃるかと思うんですが、
そういった方に何かメッセージとかありますかね。
そうですね。今私たちの事業所も利用者さんが月に5名ずつぐらい増えていて、
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これからも訪問看護を一緒にやる看護師リハビリ職っていうのは、
計算上少なくとも2ヶ月に1人ぐらいは、
うちの事業所だけでも増えていってほしいなっていう思いは持ってます。
私はこの訪問看護っていうサービスが、
日本全国どこでも人が家で生活したいなとか、
私こういう生き方したいんだよなって思った時に、
すぐに受けられるような、
そんな場作りをしていきたいな。
それが訪問看護ステーションだなっていうふうに思っているので、
例えば病院で働いていて、
自分の働き方ってこれでいいのかなって思ったり、
私たちの役割、看護職としての専門性って本当にこれなのかなって迷った方がいらっしゃったら、
もちろんうちのステーションで働いてくれたらすごく嬉しいんですけど、
でも全国各地にそういったステーションができていってほしいなって思うので、
迷ったらひとまず私のフェイスブックからご連絡いただいたりとか、
あとは事業所の方の電話とかメールアドレスの方にお問い合わせいただけたら、
一緒に相談させていただいて、
看護職としての在り方だったりとか、働き方の可能性だったりとか、
そういうのを一緒に未来を考えながら話ができたらすごい私嬉しいなって思ってます。
ぜひ今日のお話をお伺いして、興味あるなという方は、
こちらのポッドキャストの説明文にも掲載させていただきますので、
そこからお問い合わせいただければと思います。
ぜひぜひお待ちしております。
本日は椎名さんにお話を伺いました。
どうもありがとうございました。
ありがとうございます。
次回も引き続きお話を伺っていきたいと思います。
はい、お願いします。
いかがだったでしょうか。
病院の大変な様子や患者さんにとって安心、そして落ち着く場所はどこなのか、
難しい課題がいろいろあることをお伺いできました。
自宅で受け入れる家族にとっても負担は大きくなります。
そんな時、訪問看護を使って、
みんなが幸せになる世の中を作りたいという思いがすごく伝わりました。
興味を持っていただいた方はぜひメッセージを送ってみてください。
次回も引き続き椎名さんにお伺いいたします。
ではまた次回。