『森川美穂のシンプルライフ』
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。森川美穂です。
さあ、今日も『森川美穂のシンプルライフ』、スタートいたしました。
前回ですね、11月20日にリリースになります、私のカバーミニアルバム『Mifo』
これのですね、曲をちょっと紹介させていただいたんですけども、
今日はちょっとレコーディングのお話なんかをね、したいかなーって思っています。
このアルバムはですね、実は7月7日、七夕ですかね、
川口湖の遠景ホールっていうところで、ライブレコーディングをしてきたんですよ。
私もこれ昔から思ってたんですけど、レコーディングって歌を歌いでするときっていうのは、
結構すごい高いマイクを目の前に置いて、そこに立って歌うんですけど、
私、昔から何でハンドマイクじゃダメなんだろう、何でハンドマイクで歌えないんだろうってずっと思ってて、
何度かエンジニアの方にも、昔からね、エンジニアの方に
私ちょっとハンドマイク使いたいんだけど、とか言って、やらせてもらったこととかあるんですけど、
やっぱり握ってる雑音みたいなのが乗っちゃうとか、
マイクを手に持ってライブのように歌うと、やっぱりマイクとボーカルの顔の位置がずれたりとかして、
音質が良くないとか、いろんなこと言われて、ほとんどそれやったことなかったんですけど、
実は今回ですね、マイクを手に持って歌いました。
もうこれは本当にやってみたかったことなんですよ、実は。
これ、遠景ホールっていうのは、実は昨年ですね、私が5月5日誕生日なんですけれども、
5月5日の55歳になった誕生日の時に、このバースデーコンサートをさせていただいた場所だったんですよ。
この会場で遠景ホールで歌わせていただいた時に、本当にホールが丸いんですね。
だからこんな響きのホールって生まれて初めてだなってちょっと思っていて、
ピアニストの塩入俊也さん、ベーゼンドルファーっていうピアノをお弾きになってたんですけども、
このベーゼンドルファーの音色とホールの自然な響きがね、
このホール全体がピアノみたいですねっていうこともおっしゃっていて、
調律師の方にも来ていただいて、本当にうまめに調律をしていただいて、
最高の状態で私たち7月にライブレコーディングをすることができました。
もうこれね、すっごいやりたかったことだったんですよ。
私が一番気をつけてたことっていうのは、当日スニーカーを履いていきましたね。
私どうしても歌っている時に足を結構床でリズムを取ったりする癖があるので、
ちょっとカンカンと鳴るような靴だと音が乗っちゃうので、
とにかく音がしないようにスニーカーを履いて、遠景ホールの方へ行ってみました。
もうね、本当に、ものすごい緊張感というよりは、緊張はもちろんするんですよ。
だってやり直しできないから、一回始まるとね、やり直しできないから、ライブだからね。
だから緊張するんだけれども、それよりも本当にライブの中で歌っているっていう感覚の方がすごく大きくて、
なんかね、もうすごい気持ちよかったんですよね。
今回ね、実はこの6曲の中で、私すごく思い出の曲がいくつかありまして、
今日はちょっとそれのお話もしようかなって思うんですけれども、
1曲ね、裏窓っていう曲があるんですよ。
これは濱田金吾さんのオリジナルの曲なんですけれども、
私この楽曲を聴いたのが高校1年生、多分15歳か16歳かそれくらいだったと思うんですね。
昔所属していましたヤマハの地下だったと思うんですけど、
レコード室っていうのがあったんですよ。すごく大きなね。
私学校から帰っても事務所に寄りますよね。
何もないときっていうのは結構レコード室で片っ端からレコードを聴いて、
レコードですよ、レコード。LPですよ、LP。
LPを出してきてね、聴いて、
この曲いいな、あの曲いいなって、いい曲とかあったら、
カセットテープにダビングしてね、
本当はダメなんですけど、ダビングして家に持って帰ってまた聴くみたいなことをしてたんですけど、
その中でこの裏窓。
裏窓。私はこれ多分スタッフの方に、濱田キンコさんすごくいいから一回聴いてみればって勧められたと思うんですよね。
聴かせていただいて、この歌を一発で大好きになって、
すっごいいい曲だなって。でも私カバーライブ始めて、
なんで自分で思いつかなかったんだろうと思って、この曲を歌おうって思わなかったんだろうと思って、
多分すっかり忘れていったと思うんですよね、単純に。
それで、たまたま今回カバーのアルバム作ろう、ライブやろうってなった時に、
この裏窓をどう?ってまた言われて、
あ!そういえばこの裏窓!みたいな感じで思い出して、めっちゃ好きなんですよねって言って、
高橋真里子さんもね、ジャズのアレンジで歌ってらっしゃるんですけども、
いろんな楽曲、カバー曲を森上を色に染めるっていうね、
意味合いでこういったジャケットになったわけなんですけれども、
ぜひこちらの方を手に取ってお楽しみいただければなと思います。
それではちょっとお便り紹介させていただこうかなと思うんですけれども、
この方、翔平さんからいただいてます。
全然話しかあるんですけどね。
私はこの歳になるまでライブなるものには行ったことがなかったのですが、
ある日、ひょんなことであの森川美穂がまさか自分の住むすぐ近くでライブするとはと知って、
いてもたってもいられなくなって参加したのが最初です。
楽しくてすっかりハマりそうです。
いつもありがとうございます。
自分は最近までずっと若いままでいられる人間だと思っていたのですが、
ここ数年間で身の回りでいろんなことが起きて、急に年を感じるようになってしまいました。
家族のおかげで平穏に暮らせていますが、仕事調、アグレッシブな人たちといろいろ向き合う必要があり、
なんとか自分を盛り上げたい、エネルギーを取り戻したいと思うようになりました。
そんな時に知ったのが森川さんのライブでした。
とはいえ、ライブ年に数回しかないですよね。
一度しかない人生、もう二度と来ないかもしれない、そのチャンスを今後も逃さないようにしたいと思っています。
いつもあれだけエネルギッシュに歌っていらっしゃるのに、今回のお話、
私も少しいろいろな大変なことを森川さんはこれまでいくつも乗り越えてこられたんだと、やっぱりかっこいいなと改めて思いました。
またステージで華やかに歌う森川美穂に会える夢のような時間を本当に楽しみにしています。
本当にありがとうございます。でもね、私もね、歌ってて元気になるとこあるんですよね。
ずっと家とかで仕事したりとか、仕事ばっかりしてると、
家帰ってきて疲れた、もうしんどいとか思う時あるんですよ。私ももう歳が歳だから。
だけど歌っている時ってね、たぶんね、私一番元気だと思う。なんかわかんないけど、やっぱりエネルギーが湧いてくる。
だからやっぱり好きなことを真剣にやるって、こんなに大事で素敵なことなんだなって最近めっちゃ思います。
さあもう一枚、またこちらもね、ちょっと全然違うお便りなんですけど、ひろさんからいただいております。
美穂さんこんにちは。こんにちは。先日はメッセージを読んでくださりありがとうございます。
本来ならばお手紙でお返事しなければいけないところを、このような形で返信することをお許しください。
右足の手術の経過はよく1ヶ月かかるところを3週間で退院いたしました。
というのも先日、父が亡くなりました。老衰とのこと96歳でした。
普段は時間とともに少しずつ少しずつ思い出っていうのはどんどん積み重なっていきますからね。
どんどん下の方に追いやられていって、なかなか普段あけることのない感情みたいなのがずっと心の中の奥にあるんですけれども、
それが何かの表紙にパッと顔を出した時に、わっという気持ちがこみ上げてきたり、でもそれも私はすごい大事だと思うんですよ。
そして、亡くなってしまったご家族のことを思い出すっていうのは、もうこれはとても大切なことだと思いますし、
忘れてほしくないと思うんですね。亡くなった方たちはね。
私も実はね、母と父とそして兄の写真をちょっとお部屋にね、写真を飾っているんですけど、
朝行く時とか仕事行く時に行ってきますって写真の前で言ったりとか、無事に帰ってきた時にただいまって言ったりとかするんですけど、
でも写真を見るたびにどうしてるかなって一瞬でも思い出す。
母のことだったり父のことだったり兄のことだったり、瞬間的に思い出す。
その気持ちっていうのが、私は自分自身も癒されているというふうに感じています。
辛いことって本当にたくさんあるし、嫌なこともいっぱいあるし、
もう本当に生きていくのって本当にしんどいなって私でも思うんですよ。本当に思ってるんですよ。
生きるって本当にしんどい、めんどくさいと思う時もあるんですよ。
でも生きていくっていうことが、与えられた命を一生懸命生きないといけないなってちょっと思いますよね。
生きている限り歌い続けますから、ぜひとも、もし元気がなければ元気を取りに来てください。お待ちしています。
ということで、11月20日にリリースになります。カバーミニアルバムMIFO。
これご予約受付中ですので、ぜひぜひご予約お願いしたいと思います。
そしてライブの方は、11月16日土曜日六本木のクラップスにて、このリリースのライブをさせていただきます。
そして翌日の17日には同じ会場、六本木クラップスで、最近リリースのオリジナル曲をモダンヒストリーライブということで開催したいと思います。
来年以降、1月2月もまだまだライブが続きます。福岡、下関、名古屋にも伺いますので、ぜひぜひ皆さん遊びに来てください。
ということで、毎週水曜日午前中に新しいエピソードを配信しています。森川みほのシンプルライブ。また来週この時間にお会いしましょう。森川みほでした。