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2024-05-04 33:39

#87 未来から”次”を逆算せよ、SFプロトタイピング【科学系ポッドキャストの日】

科学系ポッドキャストの日 共通テーマ『NEXT』


未来を考える思考法

SFプロトタイピングについて紹介します!! SF創作物の力を借りて、未来を創造し次を生み出せ!!


【キーワード】

アンドロイドは電気羊の夢を見るか?/ロボット工学三原則/SF思考/ブレインストーミング/デザイン思考/バックキャスティング/工作機械


【参考書籍】

SFプロトタイピング: SFからイノベーションを生み出す新戦略→https://amzn.to/4b2j0Gm

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サマリー

未来から次を逆算します。SFプロトタイピングとは、SF的な思考であるべき未来を物語として想像し、その描いた未来から逆算して次にすべきことを考える方法です。SF作品は現実の技術にも大きな影響を与え、SFプロトタイピングはSFの力を生かして創造的なアイデアを生み出す手法です。200 ことを言いたい放題なとしたSFプロトタイピングで生まれた製作物を共有して、共通のビジョンを掲げて次にすべきことを決めます。送付されるのはデータとしての形であり、もの自体は家の中で作られます。ユニバーサルクラフターや銃火器の製造など、SFプロトタイピングがもたらす問題や可能性について考察しています。

00:03
どうも、しぶちょーです。
ものづくりのラジオは、産業機械の現役エンジニアである私、しぶちょーが、
ものづくりに関するトピックをザックバランに語るポッドキャストです。
今回は、科学系ポッドキャストの日という企画に参加させてもらっています。
この企画は、科学系ポッドキャスターが集まって、毎月10日あたりに共通のテーマについて、
それぞれの専門分野の視点で語るという取り組みです。
毎月、この企画の共通テーマを決めるホスト番組があるんですけど、
今月のホストは、生物をざっくり紹介するラジオ、略してブツザクさんです。
ブツザクさんが挙げた5月のテーマっていうのがね、こちら。
ネクストとなってます。
科学にまつわる次につながることや、今後の発展などお話しください、とのことです。
なので今日はね、このネクストをテーマにお話ししていこうかなと思うんですけど、
今日は、ものづくりというよりは、もうちょっとね広く捉えて、
ネクスト、つまり次を考える方法について紹介したいと思います。
次を考える、つまりは新しいことを考えるということですけど、
これってなかなか難しいですよね。
私が本業で関わっているものづくりの製品開発の分野においても、
今までにない新製品を考えろ!とかね、他社にない新しい機能を考えましょう!とか、
研究部員だったら、誰もやってない新しい研究の切り口を見つけましょう!みたいな、
とにかくこう、次を考えるっていうのはイノベーションが求められるわけですね。
今までにない革新的なものとか、研究が必要になってきますが、
言いは安しで、そんなものはね、オイソレとアイディアが出てくるってことは稀というかね、ほとんどないです。
新しいこと考えろ!ってあって、そもそもどうやって考えればいいのかってわかりませんよね。
しかし、皆さんに朗報です。
新しいこと、ぶっ飛んだネクストを考えるための思考法っていうのがあります。
それが最近注目されている思考法。
SFプロトタイピングというものです。
皆さんはSF小説って読んだりしますかね。
SF、サイエンスフィクションはサブカルチャーのジャンルの一つで、科学的な空想に基づいたフィクションの総称です。
非常にそのの広いジャンルですけど、こういったね、SFの力を借りて、新しい発想を生み出そうとか、新しいものを生み出そうというのがSFプロトタイピングなんですよ。
ビジネス界隈ではすでに非常に注目されていて、私も個人的にこの分野めちゃくちゃ興味があって、本を読んだりしてね、SFプロトタイピングとは何ぞやというのをちょうど勉強していたところでした。
なので今日は私のアウトプットも兼ねてね、このSFプロトタイピングを紹介していきたいと思います。
というわけで本日のテーマはこちら。
未来から次を逆算せよ。SFプロトタイピングです。それでは行きましょう。
SF作品の影響力
SFプロトタイピングの話をする前に、まずはSFが持つパワーについて理解しましょう。
SF小説って聞いたらね、あ、あの車が空飛んだりとか、人工知能が暴走して反逆したりする、あれでしょ?とね。
単なる創作物とか、娯楽の一つという印象を持っている人も多いでしょう。
否、SFっていうのはですね、空想の産物でありながら、現実世界にも大きな影響を与えています。
工学の分野で言えば有名なのは、ロボット工学三原則とかですよね。
これはね、SF作家のアイザック・アシモフ氏が自身の小説の中で提唱した架空の原則です。
創作物の中で設定として作られた原則だったんですが、その完成度の高さからですね、
現代の実際のロボット工学においても、このロボット工学三原則という考え方が倫理的な指標の一つになっているんです。
SF小説の中の設定が実際の工学に影響を与えたという非常に面白い例なんです。
ちなみにこの三原則、どんな内容かというとですね、第1条から第3条までありまして、
第1条はロボットは人間に危害を加えてはならない。またその危険を感化することによって人間に危害を及ぼしてはならない。
第2条、ロボットは人間に与えられた命令に服従しなければならない。
ただし与えられて命令が第1条に反する場合はこの限りではない。
第3条、ロボットは第1条及び第2条に反する恐れのない限り事故を守らなければならない。
これがねロボット工学三原則というものです。
つまりロボットは絶対に人に危害を加えちゃいけないけどそれを破らない範囲で自分守れや、という原則を持っているというわけです。
1950年に考えられた物語の中での一つの設定が現在のロボット工学に多大な影響を与えているという有名な例です。
なぜそれほどまでにSFの作品が現実に強い影響を与えるのか。
その要因の一つ、SFの魅力の一つとも言い換えることができるかもしれませんが、
SFの未来予想力
それはねやっぱ未来予想にありますよね。
突拍子もない世界観とか未来を作中で描きながらもその練り込まれた設定や時代背景っていうのは
読み手に対してもしかしたらこんな未来来るかもしれないなぁというね強い思いを抱かせます。
この未来予想力こそSF作品のやっぱ魅力と言えるんじゃないですかね。
今紹介したロボット工学三原則以外にも様々なSF作品の中で未来の予想がなされていて、
実際にそれが実現したという例がね多々あります。
パソコンこそまともにない時代に今でいうzoomのようなねビデオ会議ツールが予想されていたり、
スマホのようなデバイスが予想されていたり、
記憶に新しいコロナ感染症の拡大による生活様式の変容、
そういったパンデミックの影響も過去のSF作品の中で描かれたりしています。
5年後10年後ではなくですね50年100年あるいはもっと先の未来を予想する力、
それがねSFにはあるということです。
と知っているふうに語っておきながらも私自身実はそこまでSF作品に積極的に触れたわけじゃないんですよ。
小説自体はね結構割と読む方なんですけどSFっていうのはねあんまり正直読んでこなかったんです。
ただ私が触れた数少ないSF作品の中でもこれは考えさせられるなぁって思う作品はあります。
SF作品の中ではかなりど定番なやつなんですけど
アンドロイドは電気執事の夢を見るかという作品をね読みました。
読んだ当初はねあFSの名作ってこんな感じなんだと
世界観面白いなぁって思ったんですけど
最近ねこう生成AIが急速に発展してきてからこの作品を振り返ると
さらにねちょっと考え方変わるなぁと思いましたね。
この作品のねあらすじとしては主人公は賞金稼ぎで
使命手配されたアンドロイドを始末するつまり殺すっていうことをね成り割としています。
ただねその世界のアンドロイドっていうのが見た目はね本当人間と同じで振る舞いも人間と同じで
それが人間かアンドロイドかっていうのがですね
見分けるのはね至難の技なんです。
その中でも100%とは言えないまでもいろいろ判別方法があって
アンドロイドは人間のように振る舞っているけど
ところどころで倫理観っていうのが欠如していて
俗に言うサイコパスのような振る舞いを見せる時があるんですね。
なのであらゆる手を使って主人公はアンドロイドがそうじゃないかを見抜こうとするわけです。
アンドロイドたちは主人公を騙そうとするんですね。
そういったやりとりとか戦いとかが繰り広げられていくんですが
主人公はアンドロイドたちと交流するうちにですね
だんだんとアンドロイドと人間の違い境目
人間らしさって何かみたいなことがわからなくなっていって
みたいな作品なんですよ。
SFプロトタイピングのアプローチ
超ざっくりと説明するとこんな感じです。
この話ってね、生成AIが普及した昨今では
またちょっと違った視点で見えてくるなと思いましてね
最近だとAIが作った文章なのか
AIが作った絵なのかみたいなことが議論されてたりとか
問題になってたりするじゃないですか。
学校の宿題とかでもね
生成AIで書かれたレポートなのか否かを見抜こうとして
先生が奮闘するみたいな
そういう話が結構見られるんですが
つまりは最近はね
人間なのかAIなのかを見抜くことっていうのが
すごく難しくなってきてるわけです。
これってまさにね、SF的な世界観が現実になってきたわけですよ。
だからこうSF作品が未来を予想する力
ある意味で架空の未来を想像する力とも言い換えられますが
こういうね、SFが持つ力を
創作物以外の何かに活用できるんじゃないかと
考えた人たちがいるんですね。
その考えから生まれて今注目を集めているのがね
今日主題のSFプロトタイピングという考え方です。
これはSF的な思考であるべき未来
実現した未来っていうのを物語として想像して
その描いた未来から逆算して
今何をすべきか、次何をすべきかを考えるという方法です。
このように最初に目標とする未来図を描いて
次にその未来像を実現するための道筋をね
未来から現実へと遡って考える方法をバックキャスティングと言います。
これ自体は一般的に普及してまして
技術的なロードマップを描いた時にね
こういうところにたどり着くから
今こういうことしなきゃいけないよねみたいな逆算的なことをやります。
ただ結局大変なのは未来を描くところなんですよね。
なかなかワクワクするというかぶっ飛んだ
これは新しいなっていう未来って描けないんですよ。
だからそういった未来を描くために
みんなでSF小説作っちゃいましょうと
そういうのがSFプロトタイピングのアプローチなんです。
このSFプロトタイピング
じゃあ具体的にどうやってやるかっていうことなんですけど
必ずこうやればいいよっていう決まった手順っていうのは
実はまだ確立されてないようです。
主にはブレインストーミングみたいなね
テーマに沿っていろんな人が意見を出しながら
行うワークショップのようなものなんですけど
そのアウトプットとしてSF小説なり漫画なり
そういうSFの成果物を出すっていうのが最大の特徴です。
これなかなか攻めた取り組みですよね。
例えばさ、私は工作機械っていう産業機械のエンジニアなんですけど
社内でもこれからの工作機械の在り方とかね
新しい機能とかについて考える機械っていうのはあります。
普通は今の技術トレンドとかニーズをもとにしてね
次はこんなものが求められてるんじゃないかとかいうのを話し合って
最後にはこういう製品を作りましょうって言ってね
プレゼンにまとめるわけです。
まあこれはね社会人であれば
誰もが同じような手順を踏んだことがあるのかなと思います。
が、なんともまあね
そういった意見出しから生まれるのって無難オブ無難で
こうやっぱね堅苦しくて真面目な議論になっちゃうわけですよ。
そしてね最終成果物もなんだかどこかで見たことあるようなないようなと
新しいようでそうでもないようなパッとしない提案しか出てこないんです。
イノベーションとはねやっぱほど遠いわけですよ。
これはね現状を起点に次を考えるっていうアプローチなので
どうしても地に足のついたね無難な発想になってしまうんですよ。
SFプロトタイピングの概要
こういう今をもとに考える方法をフォアキャスティングと言います。
今を改善して次を描くという思考ですね。
まあこれがね絶対的に悪いってわけじゃないんですけど
どうしてもね改善の思考になってしまうんで
こう吹っ飛んだ新しい発想っていうのが生まれないし
ワクワクする未来っていうのはねなかなか描きないんです。
日本のものづくりは特にこの改善というのが非常にうまくてね
改善のアプローチによって製品を作り込むことによって製品の品質を高めて
圧倒的な品質を武器にジャパンアズナンバーワンと
そういう地位を築いてきました。
これね品質で勝負できる時代なら良かったんですけど
今は他の国のものもね品質って高まってきてます。
だから品質であまり差がつかなくなってきたんですね。
さらにいろんなものが世の中にあふれたんで
価値っていうのはね多様化してしまったんです。
例えばさ昭和30年代初期には三種の神器なんて呼ばれるね家電が大流行しました。
三種の神器皆さん言えますか?
洗濯機、冷蔵庫、テレビです。
今はどの家庭にもね必ずあるこれらの家電ですけど
昔は当然ながらねみんな持ってなかったんです。
だから作れば売れたわけです。
テレビであれば売れた。洗濯機であれば売れたんです。
他者との差別化っていうのはスペックと品質
そこさえ抑えていれば製品として勝負ができたんです。
しかしものがみんなに行き渡ってしまったらどうなるでしょう?
これね価値が多様化するんですよ。
つまりは例えばね私はカラフルでおしゃれな冷蔵庫が欲しいのと思う人もいれば
部屋に置けるような小さな冷蔵庫がいいなと思う人も出てくるわけ。
つまり冷蔵庫一つとっても何を価値にするかっていうのが人それぞれ変わってくるんです。
これがねものが行き渡ったことによる価値の多様化というものです。
世の中にものがあふれる昨今では価値の多様化っていうのはますます進んでいて
質がいいだけのものが絶対的な価値ではなくなってしまったんですね。
品質がいいっていうのはねもちろんいいことなんですけど
それだけじゃねダメなんですよ。
ただいまだに日本は過去の成功体験が根深く残っていてですね。
品質重視の改善志向から抜け出せずにいます。
これが今の日本のものづくりの弱点。
日本がイノベーティブな製品が生み出せない理由の一つと言われております。
じゃあこの改善志向から抜け出してイノベーションを生み出すためにはどうすればいいのかと。
ここで必要になってくるのがさっきも話しました。
未来を描いて逆算するというねバックキャスティングアプローチです。
じゃあバックキャスティングを考えるにしても
未来なんてどうやって描けばいいんやというあなたに
SFの力借りちゃえばいいんじゃないですか。
ということなんですね。
SFプロトタイピングの手法
さっきもちらっと言ったんですけど
SFプロトタイピングは他人数でのワークショップのような形で行われます。
会社で行う場合は部署をまたいだ多様なメンバーに加えて
外部からですねSF作家を招いたりするみたいですよ。
決まったやり方っていうのはないんですけど
一例を紹介しますと
まずみんなでテーマに沿った未来のガジェットを想像します。
ドラえもんでいうところの秘密道具みたいなもんですよ。
こんなこといいなとできたらいいなというねガジェットを想定して
これを議論の軸に据えるわけです。
もちろん実現可能性を考慮する必要はありません。
SFなんでね。
そしたら次に世界観や設定を落とし込んでいくと
そのガジェットによって変わったこと、便利になったこと
はたまた問題になっていることなど
想像しながらですね遠い未来、実現した未来を想定していくんです。
それが終わったら次はその世界で生きる多様な人々
つまりSF作品の登場人物を設定していきます。
年齢も立場も違う人たちですが
想像した未来のガジェットについて何らかの関わりがある人たちです。
そういう人たちの設定や接点を決めたらですね
あとは主人公を定めて大まかなSF小説のあらすじを練っていくと
最終的には議論に参加しているSF作家の方が小説なり漫画なり
創作物の形としてまとめてそれを成果物とすると
これがSFプロトタイピングの大まかな概要です。
このSFプロトタイピングで生まれた製作物を
メンバーとか会社の中で共有して
それを一つの共通のビジョンとして掲げまして
次にすべきことっていうのを決めていくわけです。
まさにネクストを考える方法ですね。
なんかさこれどう思う?やってみたくない?
いやーこれねめっちゃやってみたいんですよ。
ただねこれSFプロトタイピングじゃあやってみようって言って
自分たちだけでできるかって言ったらそういうもんじゃないんです。
SFプロトタイピングの知見のあるコンサルタントの方や
SFプロトタイピングを回せるSF作家
SFプロトタイパーなんて呼ばれる人たちのね
力を借りる必要はあるんです。
ただねやっぱきっちりお金払ってでも
これって一回はやってみる価値あるかなぁと思うんですよね。
やっぱさ会社の中でのアイデア出しってね
まあ会社の風土にもよるんだけど
大きな会社になるほどねやっぱ無難になっちゃうと思うんですよ。
やっぱアイデアレベルでも
実現できるか否かっていうのがすごく重視されるし
新しいことを提案するとやっぱそこにニーズはあるのかとか
どのくらいお金がかかるんだ?どれだけ儲かるんだ?みたいなね
お金の話がすぐ直結してしまって
提案するにもねなかなか尻込みしてしまうと
そんな環境だとやっぱ得票しもないアイデアなんて
言いようがないし
どうしてもね角が取れたね誰でも思いつきそうな
目先の未来しか提案できないんですよ。
まあビジネスなんでねお金の話仕方ないって部分はあるんですけど
でもやっぱ本当はみんな心の底からワクワクしたいと思ってるはずなんですよ。
私がねSFプロトタイピングいいなって思うところは
SF作品を作るというね大義名分があるんで
得票しもないことを言いたい放題なわけですよ。
議論をする上で発想を制限する枠がないんです。
未来の工作機械
SFの創作物を作りましょうという前提で話すんでね。
むしろね枠にとらわれないってことが求められるわけ。
このね議論の前提っていうのはねやっぱりだいぶ魅力的に感じますよね。
あとやっぱ作品を作るということで
強制的に未来の社会情勢とか環境とか製品に関わる人々など
考える必要があるっていうのも実にいいポイントだと思います。
やっぱ新しい製品考えようと思った時に
製造業のエンジニアが意識向きがちなのは
やっぱ機能とか品質っていうところなんですよ。
そういう枠から一回離れてすごく不感的な視点で
製品の未来を見てみるとか想像してみる
そういうことを想像できる
ある種強制的に想像させられるっていうのが正しいかもしれませんけど
このくらいの強制力があった方が
やっぱり凝り固まった我々の頭にはちょうどいいんじゃないかなと思いますよね。
そしてやっぱりいいのは創作物であるがゆえにストーリーがあるんですよね。
だからこの創作物をもとにメンバー間で
これから目指すもののビジョンっていうのをすごく共有しやすいと思うんですよ。
こういう未来を作るんだっていうイメージを共有できるんで
チームを団結しそうな気がします。
気がしますっていうのは別に私ここまでなんか良さを語ってきましたけど
やったことがあるわけじゃなくて
これは結構いい結果を生みそうだなという期待感で話してるっていう感じです。
何らかの気づきを得るフックにはなりそうな気がするんですよね。
SFプロトタイピングについては
私は2冊ぐらい本を読んだ感じなんですけど
読んだ本はポッドキャストの概要欄に貼っておくんで
僕の話聞いてなんか気になるなと思った人はぜひともチェックしてみてください。
すごく面白いですよ。
読んだのはね
SFプロトタイピング
SFからイノベーションを生み出す新戦略という本と
未来は予想するものではなく想像するものである
考える自由を取り戻すためのSF思考という2冊です。
これすごい面白かったんで本当にお勧めします。
ぜひともね読んでみてください。
せっかくなんでね
SFプロトタイピングまでとはいきませんけど
SF的な未来をねちょっとここから好き勝手に想像していきたいと思います。
ちょっとここから私が妄想を語る謎の時間始まりますけどねご容赦ください。
私は工作機械っていうね
金属を削って部品を作る産業機械のエンジン屋なんですけど
せっかくなんでね
未来の工作機械を想像していきたいと思います。
100年後、工作機械はどうなっているのか
これをねちょっと妄想していきましょう。
100年後なんでね
2124年と
工作機械は各家庭に1台の時代となった。
物は買うのではなく自宅で作る時代である。
ユニバーサルクラフターと呼ばれる工作機械が
必ずどの家庭にも必須の家電として備わっている。
消費者はネットを通じて物ではなく製品データと
製作するための権利を購入する。
ユニバーサルクラフターにデータを送付すれば
どんなものであっても1時間以内に出来上がり
入手することができる。
ユニバーサルクラフターの内部にはロボットアームが取り付けられていて
製作した部品の組み立ても自動で行い
完成品を出力する。
部品の製作は3Dプリントや切削加工が行われ
7種類の樹脂、3種類の金属、2種類の接着溶剤、
4種類のカラーインクがカートリッジとして収まっていて
これらを混ぜて積層しあらゆる部品を作り出すのだ。
ユニバーサルクラフターは
多様化しすぎた価値に対応するために生み出された。
100年で価値の多様化がさらに進み
誰もがあらゆるものを自分専用のオーダーメイド品として求めるようになった。
大品種少量生産から無限品種一品生産となり
それゆえメーカーは在庫を持つことができず
工場はなくなり各家庭が製作工場となる形で
ものづくりは分散した。
メーカーのビジネスはデータ販売にシフト
顧客から入力されたデータをもとに
その顧客用のオーダーメイドの設計データを作り出し
提供することで収益を得る形となっている。
ユニバーサルクラフターは配送の問題も解決した。
この100年自動運転での配送やドローンを使った配送
はたまた自立型ロボットを活用した配送も試されてきたが
物理的な配送には多くの事故や事件のリスクがあり
一種の社会問題に発展していた。
一方ユニバーサルクラフターであればその心配はない。
未来の物流と制約
送付されるのはデータとしての形であり
もの自体は家の中で作られる。
よって確実な価値の配送をすることができるのだ。
これはものづくりというよりも形の転送
さながらワープと言っていいだろう。
一方で多くの問題も抱えている。
普及したユニバーサルクラフター自体が
ものづくりの制約となっているのだ。
あらゆるものの設計基準がユニバーサルクラフターで
作れるか否かとなった。
主にはサイズと材質の制約である。
ユニバーサルクラフターの規格は
世界の統一規格として定められており
非常に強力な制約となっている。
なおこの規格はドイツ主導で作られたもので
あらゆる面で日本を含むアジア圏では
不利な条件が盛り込まれ
日本のものづくりは国際競争力を失いつつあった。
そして最も大きな問題がユニバーサルクラフターによる
銃火器の製造である。
政策制限機能はついており
SFプロトタイピングの未来と想像
銃火器や武器などの製造はブロックされる
仕組みとなっているが
次から次へと法の合間をかいくくった
新しい武器が生み出され
対応はイタチごっことなった。
年々こういった合法武器による殺傷事件が増えており
国民からは自己防衛のために
銃火器をはじめとする武器の携帯製造の合法化を求める声も上がっている
という未来を妄想したんですけど
どうですか?
頑張って設定風に書いたんですけど
思考の枠を取り払うってめちゃくちゃ難しいですね
結局でいろいろ飛ばして飛ばして考えようって思っても
自分の知っている常識の枠の中で考えちゃって
もっと発想飛ばしたいのに
自分だけだとなかなか飛んでいかない
ムズが良さって感じました
ただ面白さも感じて
最初は書く過程に工作機会がある
こういう夢のような世界がありますよ
キラキラした話にしたかったんだけど
リアルに考えていくうちに
あれ?これってこういう問題あるかもな
こういうこと起こるかもな
意外とボロボロ出てくるもんなんですね
これを自分だけじゃなくて
いろんなバックボーンを持った人たちと交えて
意見を交換してやったら
結構面白いんじゃないかなと思いました
素人の拙いストーリーをここまで何分か聞かせてしまって恐縮なんですけど
皆さんもこういう感じでSFっぽく未来を想像してみると
いいと思いますよ
やってる方は結構楽しめますし
気づきっていうのも必ずあるはずです
ぜひともチャレンジしてみてください
クロージングトークです
思考法とかフレームワークってバカにできなくて
考えるためのノウハウを学ぶっていうのもかなり重要だと思います
そればっかりとらわれるフレームワークマンみたいになってしまうのは
あんまり良くないと思うんだけど
今日は何らかのワークショップに参加してみるのは結構おすすめです
私はデザイン志向っていうもののワークショップに参加したことあるんですけど
これがなかなか面白かったですよ
だから皆さんもいろんなワークショップ世の中にあるんで
いろいろと探してみるといいと思います
あともっとSF作品に純粋に触れていきたいなと思いましたね
最近この今日のトピックの中でも話したんだけど
生成AIがものすごく発達してるじゃないですか
あのスピードでどんどん発展していくと
具体のAIの技術を追うだけじゃなくて
さらにその先の未来を想像してビジョンを掲げるっていうスキルが
エンジニアにも必ず必要になってくると思うんですよ
そのスキルのヒントってやっぱSFの考え方であったりとか
SF作品そのものの中にあるんじゃないかなって感じてるんですよね
なのでSFプロトタイピングっていうのにも非常に興味を持ったわけです
今日のお話のテーマっていうのはネクストだったわけですけど
皆さんもですねSFの視点でネクストを考えてみると
もしかしたら面白いかもしれませんよ
というわけで今日の話はここまで
私は支部長技術研究所という技術ブログも運営してます
週一更新を目標に更新しておりますのでそちらもぜひ覗いてみてください
またXでも毎日役立つ技術情報の発信を行ってます
朝7時20分夕方18時20分に必ず投稿しておりますので
そちらもチェックよかったらフォローしていただけると嬉しいです
あとはものづくりの視点というですね
ボイシーでの音声配信もやってます
こちらは月曜日から金曜日までの週5で配信中です
10分ぐらいで聞けるものづくりの話をしてますのでそちらもぜひとも聞いてください
そしてですね大事なことです
このものづくりのラジオ
あぁいいなぁと思っていただけたらですね
ぜひとも番組のフォローまた各ポッドキャストアプリにて評価の方もですね
ぜひともよろしくお願いします
というわけで今日の話はここまで以上支部長でした
ではでは
33:39

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