1. 小農ラジオ
  2. ブリーダーの葛藤 -タネのハナ..
2021-06-01 38:11

ブリーダーの葛藤 -タネのハナシvol.4 #39

育種編完結、ブリーダーよ大志を抱け! Inter-view / 農的生活のプラットフォーム
00:18
それ、撮れてんの?
はい、どうも。小農ラジオです。
はい、どうも。
ぶっつけ、本番で。
今、撮れてたの?
今、撮ってる。もう撮ってる。
おかしいなぁ。
どう?ニュアンスは伝わった?
いや、なんかね、音途切れたけど、これ大丈夫?
まあ、いいでしょう。
どうも、小農ラジオです。
毎月1日は、農系ポッドキャストの日ということで、
今日は、先月配信できなかったので、
ちょっと一回お休みしてしまいましたけども、
農系ポッドキャストの日の配信をしたいと思います。
ということで今日は、恒例のタネの話なんですけども、
ひとりがたりでやってるとですね、
難しくなって、難しきという最近評判をよく聞くんですが、
聞き役がやっぱりいた方が僕も話しやすいので、
ゲストの方に来ていただいております。
ポッドキャスト番組、インタビューの真央に来てもらっております。
どうも、こんにちは。
こんにちは、真央です。
今まで真央さんとかいう感じだったのが、
今日からですね、呼び捨てキャンペーンということで。
詳しくはあれ?インタビューの最新の配信で。
今日配信したやつでちょっと話してるんですけど、
日本に帰ってきて1年半ぐらい経ったんだけど、
帰ってからずっと違和感があるのが名前の呼び方。
前もね、そちらの番組で出たときもそんなこと言ってたけど。
そうそう、あの時は高谷さん悪いんだけど、
ちょっとタメ語でお願いできるって言ったんだけど、
そもそもね、やっぱ真央さんとか呼んでる人に、
タメ語はちょっと不自然なんだよ。
なるほど。
なので、真央ちゃんっていうのも実はあんまり好きじゃなくて、
そうなのね。
呼び捨てにしてもらうっていうのが、
これ大昔から、子供の時からそう望んでるんだけど、
日本にいるとなかなかそうならないじゃん。
うーん、確かにならないね。
なので、もう最近これはちょっと、この壁はぶち破ってみようと思って。
よし、じゃあ頑張ろう。
はい、なんかいけそうな人にはお願いしたいですね。
じゃあ、真央。
そんなタメられるとすごい照れるんだけどね。
03:01
付き合い始めのカップルみたいな感じになっちゃうよね、タメると。
でも私からはゆーちゃんでいいんだよね。
まあ、それがいいかな。
なんか微妙に納得してないような。
いやいやいや、なかなか難しいなと思って。
まあ、でもゆーちゃんが最近は割と馴染んできてるんで、ゆーちゃんで。
じゃあ、橋本さんじゃなくてリッキーとか呼ぶわけ?
いや、それはできない。
やっぱり、それは師匠なのでね。
そこは敬語で、
そうなんだ。
せいぜいリキオさんぐらい。
リキオさんぐらい。そのうちリッキーでいいと思いますよ。
ヘイリッキーみたいな。
ヘイリッキーみたいな。
いや、英語で喋ろうとしたらそうだろうね。
まあ、リッキーってなんかぴったりだよね。
そうだね。
何の話か。
話それてるね。
ではですね、種の話ということで、
ちなみに聞いてますか?僕の種の話、ここまで。
聞いたけど、難しいわ。
えらい、そういうふうな、非常に難しすぎると。
2回目まではよかったけど、3回目はちょっとわからなかったと。
わかんないね。
たぶんね、2回聞いたんだよ。
ありがとうございます。2回も聞いていただいて。
最初の10分ぐらい、ふんふんふんふんって聞いててね。
で、途中から、え?ってなって。
なんか、よくわかんないけど、最後まで聞けばわかるのかなと思ったけど、
本当にわかんなくて。
で、また聞き直したけど、やっぱちょっとわかんないなって、図に書いてほしいなって。
ちょっとね、確かに難しかった。
自分の中でも整理がついてなかったようなところも若干あり。
いや、逆にさ、ゆうちゃんがこんなこと理解してるって、すっごい頭いいんだなとか思っちゃったよ。
いやいや、仕事だったんで。
いや、あ、そうか、そうかそうか。
まあ、農学部だったしね。
あ、そうなの?
そうそうそう、農学部だったから、一通りそこら辺の勉強はしてて。
いいな、羨ましいな。
いや、それでね、一応、種の話というテーマで話をしてるんですけども、
この種の話っていうのは、僕が前職で言った種苗会社について、
育種がいて、生産がいて、商品管理があり、種を販売する営業がいて、みたいな話の流れの中で、
とりあえず育種の話をしようということでやってる中で、
育種の話をするにはちょっと育種技術のことが分かんないとっていうので話したんだけども、
この育種編をですね、一応今日で終わらせようと、この3回にわたって話してきた。
06:07
そういうシリーズになってたんだ。
そうそう、シリーズ、一応計画してるのも、エクセルでちゃんと何月かこの話をするみたいなんで。
すごいな、ゆーちゃん。なんかこうさ、面白いよね。
計画立てたのよ。でも、前回お休みしちゃったけど。
ちょっとじゃあ、種苗会社の育種を担当する人が一体どうやって、
育種をすることを、目標とかを決めてるかっていう話をしようと思うんだけど、
どうやって決めてると思う?目標というか、こういうのにしようみたいなの。
どんな種を作りましょう?
そうそう、ブリーダーの人がそういう育種テーマとかを決めるのは。
それはやっぱり味だったりとか育てやすさとかさ、
あと商品としてのメリットをどれだけ最大限に伸ばせるか的なさ。
メリットってのはどういう?
例えば保存性がいいとか、見た目が綺麗とか、形が揃ってるとか、虫がつきにくいとか。
もういっぱい出てくるよね。
商品にしやすいとか、農家さんがそういうふうに育ってくれたらすごい楽だなっていう方向に持っていこうとするかなっていう気がする。
じゃあさ、菌種を作ろうと思ってから、できるまでどれくらい時間かかると思う?
なんかすごいかかる気がする。3年くらい?
これはね、だいたい10年。
今10って言おうとしたけど、そんな長くないかなと思って。
1年でワンサイクルしか進まないわけで。
そうだよね。
なかなか3年で出たらすごくラッキーなんだけども、
やっぱりいろいろ現地で試験したり、その後で大量に生産するための準備が整ったりして、
世にデビューするまでで10年っていうことで。
菌種が出来上がるまではもうちょっと早いのかもしれないんだけど、およそ10年と言われております。
これさらに毎年やっぱ1回しか発芽させられないってこと?
まあちょっとね、特殊な技術を使って、
例えば大根の花ってさ、目が出た時に寒さにあたるとパチンとスイッチが入って、
お、やべ寒いって言ってすぐ花咲かせちゃうのね。
09:02
だから種まいた後ですぐ冷蔵庫に入れると、全然大根大きくなってきてないのにいきなり花咲いて、
そこで一世代進められるっていうような、そういう技もあるんだけど、
基本的にはやっぱり1年1作みたいなのが。
だから1年やってみた結果、全滅っていうことも全然あるわけで。
そこでですね、1年1作しかできないののテーマをどうやって決めてるかっていうと、
ここがね、ブリーダーのセンスが問われるところだと思うんだけども。
めっちゃおもったい付けてるからなんなの?
やっぱりね、結局のところ農家目線なわけよ。
だからまぁ、味とか、そういうのは基本的には二の次じゃないかなと思うのね。
だから美味しい品種の育成とかではなくて、農家にとってさっきも言ってたように作りやすいとか病気に強いとか、
あとは風邪回帰っていって、たとえば今4月とか5月とかになってくるとさ、
ネギとか花が咲いちゃうからもうない時期にまだ摂れるような、
奥手のネギの育種とか、そういうピンポイントなところを攻めたりして、
農家さんが最大限に利益が得られるような品種の開発みたいなのがやっぱりどうしてもテーマになってくるんだね。
だから、その上で味が良かったらもちろん、選べるんだったら味の良い方を選ぶだろうし。
なんかすごいね。味は二の次っていうのがちょっと意外だったわ。
だから、ぶっちゃけなんかめちゃくちゃバンジュウセイって言って、花は全然咲かないのがそうある品種があるんだけど、非常にまずいとかね。
でもこの時期これしかないから、やっぱり世の中の人は、
例えば大根で、この時期この大根、この品種以外はもう全然作れないってなると、まあ味ではない。
買うよね。
で、買うでしょ。でもさ、それでもしさ、あんまり美味しくないのもさ、どうなんだろうねって思うんだけど。
いや、良くないよね。
全体的な評価が落ちちゃうよね。
大根ってあんま上手くないねって話になっちゃうよね。
だから、どうしてもやっぱり産地リレーというかさ、継ぎ目なくみんなさ、スーパーにそれは常に野菜があるっていうのがもうみんな当たり前になってるじゃん。
12:10
そういう、やっぱ時代がそういうのを求めてるから、どんどんどんどんそういうのもできてきてると思うんだよね。
まあそれで、なんだっけ、だからね、10年後に何が求められているかわからないのに育種設定を目標しなきゃならない、育種目標を設定しなきゃならないわけ。
もしかしたら、今、この産地でこういう時期にできる人参が求められてるから、よし開発するぞって言って、毎年いろいろ作って、試作に出して、結果聞いて、で、予約できたってなったらさ、
もうなんかその産地自体がやめちゃってるとか、なんか世の中的にあんまり需要がないみたいなことになることも全然あり得るわけ。
あと病気に弱かったとかね。
これさ、今さ、すごい気候変動とかしてるわけじゃん。
10年後なんてさ、どんな感じの気候になってるかわかんないっていうか、それも予測しながらやってるわけじゃん。
いやだから、予測ははっきり言ってできないよね。
現時点で、やっぱこういう品種が求められてるから、もう1日も早くって言って開発してるっていうのが現状だと思うね。
で、1から本当に新しい品種を作るっていうよりは、大体がマイナーアップデートみたいな感じだよね。
どうしてもこのメロン、この時期割れやすくなっちゃうから、もうちょっと割れにくいゆるゆると伸びていく品種を開発しようとか。
そうするとなんかちょっと、なんとかの2号とかさ、なんかちょっと似たような名前の品種になったりして、ちょっと改良しましたみたいな。
マイナーチェンジ的になるんだけど。
でもさ、それってなんていうの?絶対毎回バッターボックスに立ったらヒットを打つようなさ、そういう意識もあるんだけど、
僕はね、その1週間にはぜひね、ホームランを狙ってさ、この今世にないようなさ、すごい品種とかを作ったりするのに憧れちゃうわけよ。
だからもうなんか目つぶって選んだようなやつから奇跡的にすごい品種ができてみたいな。
まあそういうのがたまにある。
この人。
いや、ちょっと品種目指すといろいろあるから言えないんですけど。
15:00
例えばさ、むっちゃうまいトマトができたとかそういうこと?
いやまさかその視点で開発したんだみたいな。
よくぞこれに目つけてやったなみたいなさ。
でもそういうのが出てくると、やっぱりそれを開発するまでにもすごく時間がかかってるわけで、
他の人も追いつけないから、ある程度市場独占できるというか、その品種がすごく伸びて、
やっぱりそのイメージ、ブランドイメージみたいな。
このメーカーのこの品種開発能力すごいみたいな感じになるからさ。
なんかね、そういうのにロマンを感じるというか、
いく種かっこいいなって、俺がいく種だったらそういうのやりたいなって思うんだけど、
でもたぶん本当に俺がブリーダーになったら、
そういうふうなのは猫が結構難しいんだと思う。
え、なんで?
やっぱり開発するためには、結局一つの品種作り出すために大げさじゃなくて千ぐらい組み合わせをやる。
そうするともう自分の持っている保譲の中の何分の一かをその品種開発に割くわけで、
そのいく種目標がこうこうこういうのだってなると周りが、
おいあいつなんだよ、なんかよくわかんないのばっかり出してるぞみたいな感じになっちゃうし、
それで結局ホームランじゃなくてただの三振で終わってしまったら、
あいつ10年やったけど何も出てこないっていうふうにもなっちゃうし。
だからなんかさ、ちょうどこの間配信してた固定種の話を聞いてて、
なんか改めて思ったのは、やっぱその当時、固定種しかなかった時代っていうのはさ、
種を届けられる範囲も結局自分の目の届くというかさ、自分の住んでいる地域の人たちだけだったと思うのね。
で作る時期もさ、今みたいに冬でもきゅうりが食べられるように
重大でビニール箱で作ってとかじゃなかったから、やっぱ味をすごく重視して、
おいしさとかさ、作りやすさももちろんあっただろうけど、やっぱなんだかんだおいしい品種を選んでたんだと思うんだけど、
全然、視座というか視点が違ったんじゃないのかなと思って。
だからね、固定種は味がいいっていうのはやっぱそういうのもあると思うんだけど、
それはでも、ちょっと話ずれちゃうけど、やっぱその品種のおいしさが発揮される場所もさ、
全国どこでも作って同じようにみんながおいしくなるわけじゃなくて、やっぱその地域で作ればおいしくなるし、
18:06
他のところで作ると全然、枝豆とかだともう実がならないみたいなこともあるんだけど。
ちょっとごめん、話ずれちゃったんだけど。
いやいやいや、そうだよね。いや、ほんとそうだと思うよ。
なんか用途が違うっていうかさ、固定種っていうのは基本的にはすごい小規模で、
プライベートな作り方な感じがするね。
もちろんそれをやる農家さんが言ってもいいとは思うんだけど、
自分で育てる野菜にもよるじゃない。
だけど全国に発想してどうのこうのっていう農家さんがあんまりやるとは思えない感じがする。
そう、だから時代はそういうふうに変わってしまったけども、
固定種の野菜を食べたいっていう人は全国にいて、
マッチング難しいよね、やっぱりそういう意味では。
自分で作ればいい、本当だったら。
そう、だから家庭菜園向きだったりとか、
あるいはマルシェとかそういうところにわざわざ買いに来るような人に言ってるよね。
間違ってもスーパーに固定種で。
なんの話?っていうことになるからさ。
固定種を選ぶのが目的みたいになっちゃってると、固定種であればもう何でもいいみたいな感じかもしれないけど、
本来の固定種の良さとはちょっとずれてっちゃってるのかなっていう気がなんとなくしてて。
それはさ、この間ちらっと話したけど、
有機農業とは何ぞやとか、農薬じゃなきゃいけない理由って何とかさ、
そういうところになってきて、あんまり突き詰めちゃうと、
可能性を逆にすごく狭めるだけの話になっちゃって、
別にどっちも否定する必要ないし、
どっちも楽しんだらいいかなくらいな感じ?
合ってる?
いやいや、本当そう思う。
要はね、ほっとけよってことだと思う。
みんなそれぞれ楽しんでるんだから。
でもやっぱさ、夏とかにさ、夏っていうか季節離れの時にさ、
例えば苗がなんてさ、絶対1年中できないけど1年中出てるわけじゃん。
そういうのもさ、役目として欲しいっていう気持ちは自分にもあるから、
そういうの作ってくれてありがとうって思うし。
そうそうそうそう、それでいいじゃんね。
もはやさ、そういうのが年中手に入るのが当たり前な今世の中になって、
みんなの頭の感覚もそうなっててさ、
なんか夏に苗が食べるのは楽しみだなみたいな感じでさ、
そういう気持ちよりも、あれ何で苗がないの?っていうのがさ。
21:04
でもさ、自分が子供の頃から考えてるさ、
本当に1年中何でも食べれるようになっちゃったなっていう気がするね。
なんかこんなんじゃなかったよなってたまに思うときあって。
素晴らしい種苗会社の努力があって、
今その隙間を埋めるようにさ、
もう真夏の暑い時期でも大根ができるようになり、
冬の春の花の咲く時期に人参だ、ネギだ、キャベツだとかさ、
そういうのができるようになったりとか、
もちろんね、重油炊いたりとかそういう生産の技術もあるけど、
まあそうなんですよ。
だから種苗会社っていうのは育種、そんな感じで育種をしてるんですよ。
もう年どころここかな?
結局何が言いたかったかというとですね、
まあ育種っていうのが、結局何が言いたいじゃなくて、
種苗会社何をしてるのかっていう話をする中でね、
その一つとして育種っていうのがあって、
やっぱそのテーマを決めるところっていうのが、
一番大事なんだと思うんだけども、
まあこれからね、種苗会社で育種をしようと思う人がですね、
まあ僕が偉そうなことを言うとですね、
まあ10年先はわかんないけど、ちょっとロマンのある育種もやってほしいなっていう。
ロマンのある育種ってどんなやつ?
なんかもうこの世にないようなものを生み出すような育種みたいなのも取り組んでほしいなーって。
どんなんだよ。
いやーまあマイナーチェンジもね、いいんだけど、
なんか本当さ、もう本当に見たことないような野菜とかさ。
いや、ゆーちゃんやれば。
いやーなんかそれも面白いかもね。
なんかもう長年かけてさ、固定種、今から固定種を作るみたいな。
ここに合わせてね。
だってさ、そこまでさ、もう3回に渡って語ってきたんだったらさ、種好きなんじゃんっていう。
いや、そりゃ好きだよ、もう本当に。
じゃあやればいいじゃん。
いやーなんかね、最初はね、種取り農家になろうかなってちょっと思ってたぐらいだから。
えっ、そうなの?
なんかもうほら、国産の種の生産したい会社もあるから、めちゃくちゃオファー来ちゃうなーとか妄想してたけど。
妄想って来るんじゃない?本当に。
でもやっぱり野菜作るほうがいいやってて。
まあ今は大肥作るのが楽しいから。
それはね、それは確かにそうだよね。
24:03
ちょっとまた話が逸れてしまったけど、大丈夫だよ。
俺ちょっと今日ちゃんと話そうと思って、いろいろ考えてたけども、なんかもはやもうちょっとわからなくなってきてしまったけど。
育種はですね、育種とはみたいな話を、これでいいのかな?
まあそう、それでね、やっぱ10年ぐらいかかるわけですよ。
で人件費もね、やっぱ当然かかるし。
で開発のためには、いろんな出張行ってみたりとか、施設使ったりとかで。
だから非常にね、種を作るまでの開発コストってすごいのよ。
めっちゃかかってるわけ。
なんかちょっとあれだよね、製薬会社みたいな話だよね。
ほんとほんとそんな感じだよね。
似た感じだよね。製薬会社の方がもっと莫大なのかもしれない。
だからね、種ってすごい高いのよ。
高いね。
トマトとかもさ、一粒さ。
びっくりした。
高いと100円ぐらいしちゃうしさ、すっごい高いやつだとね。
まあでもね、そんぐらいするわっていう。
今の話を聞くとそうだよね。
それを一つだけをさ、作ってきたわけじゃなくて、
もうそれが生み出されるまでにはさ、ものすごい数の失敗とさ、
もしかしたら何も開発できなかった人たちもいるわけでさ。
そうだね。その家族を養いつつ。
そうそうそうそう。だから種ってさ、本当になんていうの。
まあ日本のやり方は特にその古典的なやり方だから、
全部実際に組み合わせて種を蒔いて作ってみて初めて結果がわかるみたいな。
総当たり線だから、時間もかかりますよ。
そうだね。なんか種蒔きしろと思って種買いに行ったらさ、高いなと思って。
ていうかちょっとしか入ってなくない?っていう、え?っていう感じだったけどそういうことなの?
いやいや、ほんとびっくりするぐらい入ってないよね。
袋がさ、全部同じ大きさじゃん。
ほんとにさ、逆にさ、聞くけどさ、すごいさ、もういっぱい入ってるやつあるじゃん。
ああ。
あれは何なの?逆に。なんか特許が切れてるとかそういうやつ?
まああれはね、アタリア種苗とかみたいに自分のところで開発したのではない種を売っている会社もあるわけで、
そういうのはOEM的な感じで、ちょっと古い品種を自社品種の名前で出したりとかしているんだけども、
なんかあれだね、またジェネリックみたいな話。
27:00
そうそうそうそう。やっぱ古い品種はだんだん安くなっていくよね。
それはやっぱり大病性とかが最新の品種に比べるとちょっと弱かったりとかして、
メインの産地ではもう使われなくなってしまったりとかしているのがそういうふうに安くなったりしているんだけども、
種を取るコスト運というよりは開発費で値段が決まっているのかな、どっちかというと。
以上3回にわたって育種についてお話をしてきたんですけど、何か質問はありますか?
質問ですか?いやもうお疲れ様でしたとしか言いようがないよね。
ちょっと3回目がめっちゃ技術的な話に振っといてのこの4回目はちょっとふわっとした感じなんだけども。
なんか緩いけど大丈夫?
うん、大丈夫。
言い足りた?
いや言い足りてない。もっと言いたいことあるんだけども、これ以上話してもちょっと混乱してしまうので。
ということでですね、まとめますと。
育種、やっぱこう、種苗会社で花形であり、みんなが憧れる植種だと思うんだけど、ブリーダーというものはですね。
その花形であるのとは裏腹にめちゃくちゃやってることは地味でですね。
なんか全然、本当に暗闇の中、手探りで歩くような不安な日々を多分送っている人が多いんだと思います。
だけど、本当にすごい品種が出ると、やっぱり誇らしいですね。
すごい品種じゃなくても、マイナーチェンジも別に本当にすごいことだとは思うんだけど。
やっぱり自分の品種がスーパーに並んだりするとね。
あと農家が作っている場所を現場見に行ったりすると、まあ嬉しそうだよね。
一緒に俺も同行よくしてたけど。
あのさ、そういえば質問。
はい、はい、どうぞ。
あれさ、種のさ、名前とかってどうやって決めてるの?
あ、それ聞く?あれはね。
自分の名前とかさ、なんかつけてるのかなと思って。
俺が名前つけた品種も結構あるよ。
うっそ?
あのね、僕の会社だと、今度こういう品種が出ます。特性はこんな感じです。
名前を募集します。
募集するの?
で、集まってきて、じゃあ投票します。
社内で決めてる。
え、じゃあ何、開発した人が決められるわけじゃないんだ。
30:01
開発した人も、あ、まあその人がとっても強い思いがあって、こういう品種名をつけてほしいっていうのであれば、多分誰も反対しないけど、
だいたいね、そこにはあまりこだわらない人が多いかな。
だから名前は結構公募っていうか、社内公募で結構決まってる感じがするな。
そうだったんだ。
もう出る前は、え、こんな、こんな名前でいいの?って思うけど、出てカタログに載って実際にお店に並んだりすると、あ、いいなみたいな。
いや、だってさ、人参とかでさ、ゴスン、人参とか、あれは。
ゴスンっていうのはね、イスンがだいたい3センチちょっとぐらいだから。
はいはいはい。長さが。
なんとか、黒田ゴスンっていうのが昔からある在来種で、
その15センチぐらいですよ、みたいな感じでゴスンってついてるんだけども、
まあ結構ふざけた名前の品種もあるよね。
あ、そう。
いろんな、なんかパッと出てこないけど、インゲンのさ、何だっけ、サツキミドリとかさ、
それ名前じゃなんか。
枝豆のさ、イワガリ娘とかさ、ちょっとこれどうなんだ?この今、この時代においてこの名前はいいのか?みたいな。
でもたぶん社内で、みんなこう、親父どもが、お、イワガリ娘いいじゃねえか?つってこう。
いやー、なんかさ、すごいなんかその現場に女性あんまいないんだよなーっていうのが今、目に浮かんだわ。
だろうね。いやでも、俺もいいって言うと思う。めっちゃいい名前じゃないすか?つって。
やだなー。
いや、そんなもんよ。
まあ、たぶん。でも結構多くの農家は、これいい名前だなって思ってるそう。
いや、どうなのかな?自分はそうは思えないな。なんじゃこりゃ?っていう感じで。
リスナー減っちゃうかな、これ。
ちょっと最後の方を切ったほうがいいかもしれない。
いや、でもなんかね、傾向はあるよね。レタスはカタカナの名前だったりさ、
ネギはなんかかっこいい、ちょっとかっこいい漢字とひらがなの組み合わせだったりとかさ。
なんかこう、傾向はあるよね。
ちょっと種の名前今度注目してみてみるわ。
あー、ちょっと今度やろう。面白い品種名バトル。
あー、いいね。面白種の名前みたいな。こんなの見つけましたけど。
で、その品種特性となぜこういう名前がついたのかみたいなのについてちょっと深掘り、勝手に深掘りしていくっていう。
あのー、なんか日本のさ商品名ってさ、ダジャレとかめっちゃ多いじゃん。
特に農業系はね。
それがまたさ、その名前について気になってることなんだけど。
33:01
うんうん、なるなる。もっとセンスの塊だと思うよ。
いや、親父が多いんだなーって。
まあ、買う層がね、親父だから、主に。
いや、開発するところの人たちとか管理職員多いのかなーと思ってるんだけど。
まあでも、市場にマッチしたネーミングだと思いますよ。
マッチしてんの?それ。
うん、だと思うよ。
農薬の名前とかもね、なんか本当にもうこれただのダジャレじゃんみたいなのいっぱいあるからね。
いやだからさ、そういうの見てさ、親父くさいなーと思ってるんだけど。
いやいやいや。
何だっけ?品種名。品種名ね。
はい。
そんで品種名もつけるし。
うん。
そうだなあと一個種の方。
じゃあ次にですね。
はい。
まあ今日はこれで終わるんですが。
はい。
育種が終わるとですね、次は生産。生産に入るんですよ。
これが。
種の生産ってこと?
そうそう。やっぱり何でもそうよ、パソコンとかもそうだけど、試作品ができて、それを大量生産に載せるってなると、
まあ試作段階とは全然思いも寄らなかったようないろんなトラブルがあったり、
こんなはずじゃないぞみたいな、少量でやってた時は大丈夫だったのにみたいな、
そういうのをいろんな問題を解決して、たくさんの、もう本当にね、何トンとか種取るからさ、
まあそこで生産という部門が活躍するんですけど、まあ僕もいたのが生産だったんだけど。
そうだね、だってザラザラザラザラみたいな感じで出てくるわけでしょ。
そうだよ、もうだって種取る畑が何十ヘクタールとかでも。
え、畑から取るんだ、当たり前か。
当たり前じゃない、工場生産じゃないんだよ。
そう、もうさ、ちょっと誤解してる人多いからさ、ちょっと圧が悪いなとか、ちょっと粒取り悪いなとかって、
生モンですから、生モンですから勘弁してくださいよ。
それはじゃあ、放ってください。そうすれば自分の不満もちょっと軽減される気がする。
ぜひ。ということでですね、はい、種の話第4回にしていく種編が終わりまして、
次回は生産編について、次回も魔王ゲストに迎えて、勝手に今決めましたけども。
いいっすよ。
非常に話しやすいので。
次回もよろしくお願いします。
ゆーちゃんね、一人で話さない方がいいかもね。難しいもん。
難しくなりたいならいいけど、私のような人間はね、ちょっとね、ほんとついていけてないから。
36:01
いや、俺もやっぱテンポをよく話せるしね、聞いてもらった方が、あ、こういうところわかんないんだ、一般人はっていう。
一般人です。
というわけじゃないんだけど、やっぱなんかちょっとそういう場にずっといるとね、感覚が麻痺してるので、
ちょっと一緒に話しながらやるのがすごいいいなと思ってて。
まあ、初心者ですね、私。
ファーマーズイングリッシュもやらなきゃならないしね。
ファーマーズイングリッシュね、ちょっと考えたよ。
やろう。
ちょっと最近伸びっぱなしのこのインタビューにちょっとこう、甘えて。
ぜひ聞いてください、皆さん、あのインタビュー。
インタビューだけだとさ、番組検索しづらいから、脳的生活プラットフォームインタビューで検索せばいいのかな。
ああ、そうだね、脳的。自分でさ、自分の番組の名前とかさ、わからなくなるんで。
後ろに出てる、脳的生活のプラットフォーム。
生活のプラットフォーム、インタビューですね。
インタビュー。
ぜひそちらも聞いてください。本当にね、なんか超深掘りしていく番組で、ゲストさんにもう本当に、何時間インタビューしてるんだかわかんないけども。
もうね、本当に出てくれた人たぶんぐったりしてると思うんだよね。
ネホリ、ハホリさ、本当にみんなありがとうございますって感じ。
面白いのでぜひ皆さん聞いてください。
ありがとうございました。
はい、じゃあ今日はこの辺で終わりにしたいと思います。
どうも今日はありがとうございました。
あれ、もう止まってる?
またねー。
またねー。バイバイ。
バイ。
38:11

コメント

スクロール