みなさん、こんにちは。シンの木工家ラジオ始まりました。この番組は、シンの木工家になりたい、家具屋の花太郎とアルバイトのこーぐちくんがお送りする、木工バラエティーです。こんにちは。
こんにちは。
今日は、いつにも増して寒いですね。
寒いですね。
なんか、戻ってきちゃったかなっていう感じしますね、冬が。
今、雪がもうしんしんと降っておりますけど。
まあね、寒くなるとうちの機械が全て調子が悪くなるので。
ね。
ちょっとあれなんですけども、僕結構、初めてから本読もうとかって思ってた時期あったんですけど。
初めてからっていうのは何時からですか?
これを独立してから。
独立してから、はいはい。
最近全然本とか読めてないんですけど、こーぐちくん割と読んでるイメージですよね。
僕も全然読めてなくて、今年に入ってから、年末ぐらいかな。去年の年末ぐらいから、ようやく少し読めるようになりましたね。
少し読めるようになりました。
少し読めるようになった。
なんか時々教えてくれるよね。面白かったですよみたいな。
あ、そうでしたっけ?
そう、ちょこっと。まあ俺は全然知らないというか、知らないやつを読んでいるっていう感じ。
先週もそう、おすすめしましたよね。
何おすすめしたっけ?
完売画家。
あ、完売画家、おすすめされました。
そう、おすすめした、完売画家っていう本が。
これ原太郎さん絶対多分この人の絵見たことありますよって言われて、見たことなかった。
見たことなかったね。
見たことなかったんですよ。
あの、完売画家は中島健太さんっていう著者の方、画家、プロの画家の方なんですけど、
この方ね、一時期テレビとかにも出て、コメンテーターみたいなこととかやってて。
全然覚えてねえなあ。
で、なんか結構写実的な、いわゆる美人画って呼ばれるもの。
で、有名なのがベッキーさんを、ちょっと一時期スキャンダルあったじゃないですか。
で、あれの後にベッキーさんの寝てる絵を油絵で描いたのが、結構バズった。
バズったのかな。うん、結構有名で。
はい。
そうそうそう。
っていうので、そのね、人が描いてる、プロの画家として食っていくニア、どうしたらいいのかみたいな。
おー。
というか、その人がプロの画家として食っていくためにやってきたこと。
はい。
を、なんか書いてある。
あ、書いてある本なんだ。
そうそうそう。
それがね、めちゃよくて。
あ、そうなんだ。いやなんか、完売画家っていうタイトルからすると、俺はこれだけ売れてるんだぞ的な感じがするんですけど、そうじゃないんですね。
あー、なんかね、そういうマウンティング的な本ではないですね。
なんかそういう、ちょっと、そういう戦略というか、泥臭い感じで、
あ、そうですそうです。
やってるかみたいなのが書いてあるってこと。
そうそうそう。なんかその人もやっぱ、失敗と成功を何回も繰り返してみたいな。
はいはいはい。
感じで、なんかね、僕初めて知ったんですけど、プロの画家として食ってる人って、
うん。
日本の中で、なんか30人から50人ぐらいしかいないらしいんですよね、その本によると。
えー、少なくないですか。
めちゃくちゃ少なくないですか。
希少種じゃないですか。
超希少種ですよね。
うん。
で、もうそういう実情があるのに、なんか意外とびっくりしたのが、
日本では、どうやら一番絵を買うハードルが低いらしいんですよね。
百貨店で買えるっていうのが、他の国ではないらしくて。
へー。
百貨店に行くと買えるじゃないですか。
っていうのは、面がめっちゃ多かったりとか、面取りとかがすげえ時間かかるんですよね。あとペーパーで磨く作業みたいなのが。
そうね。そういうのもあるし、小っちゃいから楽でしょみたいなイメージがありますよね。
ありますよね。で、僕の場合は、例えば工場で量産するんだったら、でかい材料買って一気にブワーって流れ作業でやればいいと思うんですけど、いろんな樹脂をみんなサイズバラバラの木から作ったので、結構それも時間かかった要因でしたね。
そうかそうか。
あとオイルとか塗装するのも、一個一個こうコロコロコロコロひっくり返してやらないといけなくて、思ったより時間かかったんですよね。
あれ、どれくらい時間かかったの?トータルで。
何日かかったかみたいな。
そうそうそうそう。
それはね、覚えてなくて、計算し直したら時給240年だったっていうのだけはすごい覚えてる。
でも時給240年だったらかなりかかったってことだよね。
かなりかかったです。だから2週間くらいかかったんじゃないかな。
そうだよね。
たぶんなんとなくのイメージだけど、6万でやるんだったら、たぶん1日から1.5日くらいで上げるイメージなんでしょうね。
伝わりやすいように言うと。
伝わりやすいように言うと。そんな感じですね。
もちろん僕の不慣れな、やり慣れてない仕事だし。
一発目の仕事だもんね。
そうそうそうそう。全然やり慣れてないし、花太郎さんの工房で使う機械も全然慣れてないし、使い方とかも慣れてないので、それもあります。
でも、まあちょっとこれ難しいなって思ったんですよ。
オーダーメイドで物作っていくの結構難しいなって最初に結構ガツンとやられましたね。
積み木で思い知った。
これオーダーメイドでやるんだったら、適正な価格で売るんだったら、ある程度の知名度があって、有名な人じゃないと結構それだけで食っていくのきついなって思ったんですよね。
確かに。
っていうのは、僕一番最初だったので知り合いの方だったんですよね。注文くれたの。
なので、どうしても人間関係的に値段を適正な、ちゃんとした値段で言いづらいっていうのはあるじゃないですか。
いやありますね。
ですよね。
ありますね。もうそれはあるあるですね。
ですよね。なので、知名度がないと自分の利害関係の外からお客さん引っ張ってこれないじゃないですか。
だからそこがまず一個最初のハードルだなと思いましたね。
確かに。結構最初のお客さんって身内とか知り合いとかなので、だいたい思ってる値段の0.8か0.7しちゃうよねっていう感じだよね。
特に独立したての時は、やっぱ自分の技術とかに自信がないので、どうしても値段を下げて見積もり出しがちだと思いますね。
そうだね。
人間関係もあるし、自分自身の自信の無さも理由としてあると思います。
俺多分最初1万円ぐらいで考えてたんじゃないのかな。
僕もそうですね。最初日給1万円ぐらいで考えて見積もりを出してましたね。1年目2年目ぐらいは。
それだと低いんですよね。
ちょっと足りないんですよね。
足りないんですよ。
ちょっとっていうか全然足りないんですけど。
全然足りないんだよね。
それで僕はある程度決まったデザインは自分で作って、それをオーダーメイドじゃなくてね。
ある程度いいなと思ったデザインのものをある程度在庫しておいて、それを売っていく方が知り合いの人とかにもちゃんとした値段で売りやすいなって思ったんですよ。
確かに基準もちゃんとあるしね。
そう基準もちゃんとあるし。
なのでそこから独立2年目ぐらいから作家的な方向に少しずつシフトしていったって感じですね。
なんかそうだったね。
確かにそうだったね。
多分学校にいる時からちょっとかかってるぐらいでアルバイトしてもらってたので、一応その期間も見てるは見てるんだよねきっと隣で。
確かに積み木作ってたなぁと。ちょっとその後作家的にシフトしてたなぁみたいな感じでした。
それはねそういう感じ。
これはそういう意図があって、ちょっときついなとオーダーメイドだとっていう感じでシフトしてたわけですね。
シフトしてきましたね。
じゃあどうやって作家になるかみたいな話に行こうと思うんですけど。
どうやって作家になるんですか?
いや僕もわかんないけど、多分作家って名乗れば作家になるんだと思います。
そうだよね。
でも僕自分のこと作家ってちゃんと言ってはいないですけど。
言いづらくないですか?
いや言いづらい。
職人ですって僕も言いづらいんですけど。
僕職人でもないし作家でもないって思ってるし。
じゃあお前は何なんだっていう話。
言われちゃうから、TPOじゃないですけど、その場で人に合わせて肩書きを変えてますね。
いやなんか一応俺家具屋ですって名乗ることにしてるんですけど、
なんかインタビューというか取材を受けることがあって、新聞社さんに。
あんまり家具屋っていう言い方しないと思うんですけど、家具職人でいいですかって。
言われますよね。家具屋っていうと家具販売してる、販売店だと思われがちですよね。
営業さんとかも含めて家具屋だと思われちゃうから。
なんでその時は、あいいですよ、家具職人でお願いしますって。
そうなんですよね、なかなかですよね。
なので僕は人と会うときはこういうものを作ってますみたいな感じで、
ペッパーミルとかドリッパーとか作ってますみたいな風でいう肩書きとか職業名は言わない。
なるべく言わないようにする。
やってることを。
やってることを出してくるように。
羅列というかしてて、そっちのイメージで。
そうそうそう、行くようにしてる。
木を使ってこんなものを作ってますみたいな感じで言うようにしてますね。
確かに。
であともう一個、じゃあそのどこで物を売るのかみたいな話をちょっとしようかなと。
それ重要ですよね。
そう多分ね、木工作家的な生き方してる人が身近にいないと分かんない人多いと思うんですよね。
この人何で飯食ってんだろうみたいな不思議がられる近所の人から。
謎ですよね。
謎ですよね。
で多分木工で独立したい人とかも気になるとは思うので、
ことはないけど、ちゃんと網羅して話してること少ないなと思って。
でもこれって木工作家的な人が近くにいないと分かりづらいし。
分かりづらいですよね。
でも近くにいても仲間が何で食ってんのかっていうのって。
意外と分かんないですよね。
意外と分かんないですよ。
そう分かる分かる。
聞きづらいしね。
聞きづらいしね。
しかもみんななんていうんですかね、下請けの仕事もやってるし、作家的な活動もしてたりするし、