昭和57年会の概要とユニットの紹介
はい、シェアする落語のshikeです。今日はですね、前々から行きたかった、やっと行けたというですね、昭和57年会、どっち?まあまあ、そういう会に行ってまいりました。
このですね、会はユニットというのかな、東京の4団体に神方を加えて5団体、落語の団体があるわけですが、各団体から1人ずつ昭和57年に生まれた落語家が集っているユニットでございます。
結構前から活動してると思うんですけどね、メンバーがみんな好きなので一度は行きたいなと思ってたんですが、この度ですね、この中の伊達川孝駿寺師匠が、小春新美孝駿寺師匠の身内昇進ということで、工場をお披露目も兼ねての工業ということで、
なんとか時間を作りまして、私足を運ばせていただきました。会場は中野芸能小劇場。いい入りでございましたね。
最初に5人さっと出てきて、わりとグダグダっぽいトークをするわけですが、グダグダっぽく見せかけておいてお互いの、付き合いが長い性もあるでしょうけど、お互いのキャラをうまく見極めて、パス回ししてるんですよね。
この辺りがいいですよね。黄金の中盤のパス回しみたいなんですね。ところで、ベベ師匠が蹴り出して、修佳師匠が受けて、河野介師匠もそこに入っていって、ちょっと司会みたいなスタンスでもって、松屋師匠がまた入ってくると。
で、クールな感じの古巡実証ですね。なかなかいいバランスだなというのがこのトークでもわかりました。
で、その場で、今日古巡実証が取りというのが決まっていて、あと4人の順番をその場でじゃんけんで決めるということで、トップバッターになったのが小福寺ベベ師匠。
もうこの前ね、キコウさんの回のゲストでもね、キレキレのとこ聞かせてもらいましたけど、今回もキレッキレでしたね。
声の大きさが、もうそのまんまメリハリになってくるっていうところが、もう枕から爆発してましたね。
もうガッツリとお笑いを取りに行きました。
地蔵の散髪というネタですね。ただ、この回では血毛地蔵というふうにですね。
本当にそういう話なんですけど、言われてしまって、後でツイート見たら本当に血毛地蔵っていうふうに目的して書いちゃってる人もいましたが、
正しくは地蔵の散髪。パワフルな小福寺の芸を最初の15分でガッと見せてもらいました。
で、その次に出てきた三友邸修家師匠。私もね、この人好きなんですけど、久しぶりでしたね。久しぶりで嬉しかったですけど、
出てきて冒頭に、みなさん関西人に甘すぎますと。あのネタであんなに笑っちゃいけませんみたいなお話から、師匠のお家が近いっていうところで師匠のお話なども入れつつ、
この師匠ね、宇多武蔵師匠ですから、元お相撲取りということで相撲の話で大安売り、まあメロディアス。このメロディアスがね、気持ちいいですね。とっても気持ちよかった。
で、その次がですね、一応これ中入り前ということで、最初の二人が15分15分という制限をつけてたんですが、それをちょっと長めにやるということで、旬風邸修家師匠ですね。
珍しいネタを持ってきましたね。でも最近聞いたばっかりなんですよねっていうのは、東京でこれやる人は僕は初めてかな。道蘭の康介です。道蘭の康介を江戸に仕立ててましたね。
江戸の康介さんを千葉の志望さんの生まれにしてました。ただかなり改作というか、後半は完全にもう断ち切っちゃって、前半のみの喧嘩に挑戦するだけの話にしていましたけども、
やっぱり康介さんらしい切れ味のいい小ぼけがポンポンと来るあたりですね。あの辺はやっぱりいいなっていうふうに思いますね。音つきやすい落語だなっていうふうに思いますし、
やっぱり他のすでに二人個性的な人が出てる中で、自分の個性はここだっていうところをリズムでもってテンポのちょっと軽く緩めたりするテンポの中で表現してるなっていうところがあって、
茶の湯のパフォーマンスと個性の表現
やっぱりね、同じ生まれ、芸歴はそれぞれちょっと違いますけども、同じ年だというところで、どこで差をつけていくかっていうところをね、やっぱり意識してるのかなっていう感じがあって、非常に良かったですね。
で、ここから工場ですね。工場がね、もう本当にぐちゃぐちゃ。ぐちゃぐちゃだけど、ぐたぐたではないですね。それぞれの持ち味と、なんていうのかな。
僕は河之助市長の工場が一番面白くて好きでしたけど、あんまりここで内容的に喋らない方がいいのかなっていうところを踏まえつつですね。
ただ面白かったのが、東京での古春実証のお披露目、たぶん立川流の国立演芸場ですか。一問会。あれ以外で、これから10月28日からでしたっけ。
の有楽町旭ホール、600数十人入るところの5日間昼夜というね、すごい規模のイベントになってますけど、ここは古春実証と男春実証と、あと豪華ゲストの方々ということで、3人で工場をやるらしいんですよ。
なので、ずらっと並んだ工場をやるのは、東京でやるのはこの会場ぐらいだっていう話を、古春実証がね。普通はお披露目の真ん中で頭下げて頭上げてずっと手ついてる人は喋んないんですけど、
昭和首相がうまく回して、古春実証がちょっと語ってたんですけど、ずらっと並んで工場をやるのは本当ここだけっていうところで、そういう意味でなかなか貴重なものが見られたなっていうのと、それ以上にゲラゲラ笑いました。
で、その後河之助首相。河之助首相はね、僕はもうちょっと聞きに行きたいんですけど、なかなかタイミングが合わなくて、なんか珍しいものやるかなと思ったら収論でしたけど、収論はやっぱり河之助提訴っていうか、
今回は借り込むっていうよりは、ツッコミのところがちょっとずつずらしずらしてあって、そこが綺麗にはまっているんですよね。なんかね、河之助首相っぽい笑いっていうのがあって、基本的にはさっぱりした挑まえっていうところなんですけど、
そんな単語でくれないところがあって、その辺はなかなかね、僕は言葉にまとめられてないんですけど、すっごい好きですね。ちょっとやっぱりガッツリ聞きたいなっていうふうに思うんで、またちょっと回を探してみたいというふうに思うんですが。
そして、トリガーですね。古春寺将の茶の湯でした。いやー、いいですね。
段春一将と古春寺将がこの前、ラジオウィバリーヒルズに出て、その時段春一将が新討ち昇進が決まって昇進するまでの間の数ヶ月で、あくまで俺の好みではあるがすごく良くなったと思っているっていうふうにおっしゃってました。
あの厳しい将が言うんだからもうこれ本当だなっていうふうに思ったのは、やっぱり今日の話を聞いても、あのバカな絵どこかいっぱい出てくる話なんですよ。茶の湯っていうのは。またその幅が広いんだ。キャラクターの似たような人が出てこないんだけど、それを描き切らない、描き分けないってあんま面白くない。
そこがね、やっぱり綺麗に描き分けられていて、僕前にも一回聞いたと思うんですけど明らかに今日のが良かったですよね。なるほど、こうやって二つ目が新討ちに上がるその瞬間に芸ってのはぐっと伸びるんだなっていうのをね、まざまざと見せつけていただいた感じでございます。
いやーでも本当ね、このユニットは楽しいので、またどっかで時間があったらまたぜひ聞いてみたいなっていうふうに思いますね。やっぱりこう、違う団体から出てるっていうのはいいんでしょうね。
ヨバナシ。ヨバナシというユニットも、わんじょうさん、かみなりもんおとすけさん、さんゆうてい百転さん、縦川すにしさんと。
こちらのユニットも僕は大好きで、最近ちょっといけてないんですけど、ヨバナシはすごい楽しいので、また時間があれば行きたいんですけど、目指すのは本寸法の回なので、トークとか絶対やんないんですよ。
それはこの回のコンセプトとしては正しいんですけど、あとなんだろうなー、ちょちょら組?ちょちょら組も各団体からですよね。ちょちょら組はぜひ昭和57委員会を目指してほしい。
いや別に目指してどうこうなるわけではないですけど、やっぱり違う団体から来てるってやるっていうのは楽しいし、その中で役割が見えてくると寄せっぽくなってくるんですよね。
個人技である落語で、違う団体から来てるのにチームプレイになってくっていうあたりが非常に楽しいなというふうに思いました。ということで、シェアする落語の式でした。ではまた。