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2024-08-12 10:16

【#190】神田連雀亭お盆特別興行 24/8/12

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#神田連雀亭
若手10組11人夏の競演。みんな揃って面白かったです!トリに国本はる乃さんを持ってきたのも大正解!
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はい、シェアする落語の四家です。神田連雀亭というのをお盆興行というのがこの3日間3連休やりまして3連休最終日行ってまいりました。
これね、ネタ出しの貼り出しのボードに書いてある順番とちょっと僕の記憶が違うんですけど、
まず三遊亭好二郎さんが出てきて、前説っぽいことをやった後に最初に出てきたのは春風亭与いちさんじゃないかなと思うんですよ。
僕の記憶が正しければ与いちさん、ネタは『代脈』スタンダードな型なんですけども、
代脈に出る銀杏というですね、小僧医者がですね、どっかぶっきらぼうでどっか切れるっていうですね、感じが与いちさんとすごく合ってましたね。
あとはあの、いきなり何でしたっけ、ベンEキングのスタンドバイミーになるところがむちゃめちゃ面白かったですね。
で、次が僕の記憶なら三遊亭好二郎さん、三人旅の『おしくら』ですね。
あの、女中たちのセリフがめちゃめちゃ面白かったですね。やっぱお上手だと思います、この方は。
あの、この話のサゲも僕は大好きで、それを綺麗に言ってくれたんでとっても満足してます。
そして、立川らく人さん、クラシカルな語り口の立川らく人さんが『真田小僧』。真田小僧は僕はそんなに好きな話じゃないんですけど、
初めて聞くくすぐりがぶっこまれてきまして、結局僕が知ってる真田小僧より4もん多く払ってるってところが面白かったですね。
あのー、なんでしたっけ、全然関係のないカボチャの話が出てくるですね。
そこでもお金払わなきゃいけないなぜならというですね、話がすごく面白かったです。
あの全体的にもねすごくまとまっていて、らく人さんもなんか見るたびに腕を上げてるなという感じです。
でここで講談、神田紅純さん、久しぶりですね。 紅純さんね僕ね真面目でいい芸で好きだなったんですけどね久しぶりです。
おなじみ『鍋島の猫騒動』ですね。 猫がね、すごく猫。
猫に血を吸わせながら自殺をするシーンが壮絶ですね。
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かなりエグい話だと思うんですが、まあそれは熱い盛りにぴったりということもあるんですが、これだけ壮絶な話なのになぜかそれが後を引かないというか、
さらっと終わるというあたりが、この落語の間に挟まれての講談の立ち位置ってことを考えるとすごくいいなというふうに思いました。
紅純さんも順調に腕を上げています。 で仲入り前がですね、
立川幸之進さん。『大工調べ』ですね。幸之進さんはいろいろあっていろいろありすぎて、やっと来年春、真打昇進めでたいなという話なんですが、いろいろありすぎて実感がゼロだというふうにおっしゃってました。
大工調べね、棟梁のかっこよさを際立たせるのが普通の方だと思うんですけど、そこまで際立たせなくて落語っぽいダメなところもある人に作りながら言い立てはちゃんとしてるっていうところが幸之進さんの特徴でしょうか。
ここまでで仲入りが1回入りまして後半。 桂小右治さん。小文治師匠のお弟子さんだそうです。私は初めてでした。『茄子娘』。
あの話のツボを綺麗に捉えて、いい感じで軽いくまとめていてですね、非常に良かったというふうに思います。 ちょっとまたいろんな噺、聴いてみたいです。
そしてここで春風亭一花さん。 楽屋入りの時間の都合なのか、前の小右治さんが気を利かせて詰めたせいなのか、メイクが間に合わなかったみたいなことをおっしゃってましたけども、
顔つきもすごく大人びて落ち着いてきた感じがあるなというふうに。口調も元々上手い人ですけど、さらに落ち着いてきたなっていう感じですね。
なんかこう成長の仕方が、 立川こはるさん、立川小春志師匠をちょっと見ているような感じもあります。
ネタは『祇園会』。もうね、パリッと決めてくれましたね。 僕も好きな話ですけどもね、やっぱね、春風亭一朝一門としてね、この噺をパリッと決めてくれるのは非常に嬉しいと思います。
その後が吉原馬雀さん。この前もこの神田連雀亭で聞かせてもらった『サイン』ですね。 『サイン』という自作の新作。もう一回聴いてみたかったので、ちょうど良かったです。
前はですね、噺が面白くてただそれ聴き流しちゃったところもあったんですけど、 やっぱりその噺の強度を高めていく上でのね、そのなんていうんですかね、
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例えばその仕草、仕方のですね、サインをする時にその俳優が手を高く挙げるところがですね、面白いですね。
ああいうちっちゃい工夫がいっぱいあって、話の完成度の高さに結びついてるんだと思います。 続いて柳亭信楽さん。
新作が続いたということで何に入ろうかっていうのに迷っていたのか、それとも迷っている振りをしていたのか、この辺は分かりません。
まくらでなんとなく逡巡を見せてバタバタバタつかしている、 困ってるような風を見せて話に入ると勢いがドーンと出てくるっていうのは、僕は信楽さんで何度か見ていますのでこれは信楽フェイントじゃないかなっていう気もちょっとします。
どっちでもいいです。入った噺が『変身』。この話は面白くてね、もう一回聴いてみたかったんですよ。やってくれて非常に楽しいですね。
いわゆる信楽さんの一つのパターンである、出落ちした後その面白さをずんずん続けていくっていうタイプの話で、ここに出てくるお母さんが僕は大好きですね。
息子がもう完全な異常自体に陥っているのに、なんかその異常自体に陥っている息子をいじるっていうあたりがですね、非常に好きです。
で、バッハとベートーヴェンの後に出てきてやるのは難しいって言って出てきたのが国本はる乃さん、浪曲ですね。曲師は沢村道世さんでございます。
これがですね『源太しぐれ』。いやー30分浪曲の世界を堪能しましたね。
はる乃さんのね、酔っ払いの多分綺麗な人、義太夫語り。これが色っぽくてね。
あとあの、もともとそのはる乃さんはその声のボリュームが素晴らしいんですけど、そのボリュームがちょうどそのこの連雀亭という狭い空間のピタッとそこを全部制圧するぐらいのところに1パーぐらい、1パーぐらい多めのところを制圧ぐらいの感じで響き渡るんですね。
だから前から僕ははる乃さんの声は好きでしたけど、なんていうんだろうな、磨きが技術がますますかかっている感じがして、まあ素晴らしいですね。
あの源太しぐれという物語というかね、話も面白いですし、三味線の音もね、もう太棹の音がガンガンガンとこのパーカッシブな感じで入ってくるのもですね、また堪能できるということで
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非常に面白く思いました。楽しませていただきました。掛け声をかけている方がですね、女性だったというのもすごく良かったですね。
僕もちょっと終わった後ね、日本一とか大当たりとか言おうと思ったんですけど、なんか間が難しくてやめました。
ということでですね、お盆特別興行は2000円で10人出るというですね、10人で2000円、イキのいい奴バンと揃えて2000円というもう大盤振る舞いでお客さんもいっぱい入ってました。
でもいくつかの、何人かの演者が言っていたのは、普段からもっと入ってくださいということでした。まあなかなか平日に二ツ目が出る会に行く人ってなかなか難しいかもしれませんけど、
僕も平日に休みが取れたときあるいは休日ね、もう休日もやってますから、またこの連雀亭に行きたいなというふうに思っております。シェアする落語の四家でした。ではまた。
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