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2024-06-16 14:38

【#175】五代目円楽一門会両国寄席 24/06/15主任:三遊亭朝橘

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#三遊亭朝橘 #牡丹灯籠 #落語
朝橘師匠、見事なねたおろし『香箱の蓋』セリフも情景描写も美しく、もっと味わっていたかったです。
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はい、シェアする落語の四家です。6月15日、三軒目、落語会て、一日三軒行けるんですね。
三軒目はですね、お江戸両国亭の両国寄席、五代目円楽一門会ですね。
五代目円楽一門会の両国寄席は1日から15日までの興行で、この日が千秋楽。
実はね、もう一個行きたい、まあ2個、3個、まあ1個ですね、もう一個行きたい会があってすごく迷ってたんですけど、
この前にぽん太さんのぽん太ラボ、三遊亭ぽん太さんのぽん太ラボで、この話を一緒に教わったんだけど、まだ上げてもらってないというですね、
それ以上言いませんけど、エピソードを聞いちゃったので、やっぱりどうしてもね、聴きたくなって、朝橘師匠がね、ネタ出しをしていたというのもございまして、
行きました。両国寄席、主任・三遊亭朝橘師匠でございます。
開口一番・前座は、太鼓も、両国寄席ってよく外でね、一番太鼓を叩くんですけど、太鼓を叩いてました三遊亭げんきさん。
印象としてはですね、三遊亭げんきさん、髪型が、髪型の桂二葉さんに似てる。これも見てもらえばわかると思います。似てます。寄席てんじゃないかと思うぐらい似てます。
達者な喋りで『牛ほめ』でした。で、ここからね、あの、何だろう、あの、まあ寄席なんで人数多いんで。すいません。ちょっと雑にまとめちゃいますけど、中入り前までが、あの、みんな結構しっかりやってるのに、そこまで温まらないっていうか、なんか客席が重めでしたね。
萬丸さんの『やかん泥』についてはすいません。私の都合でノーコメントとさせていただきます。これはあくまで私の都合であり、萬丸さんとは何の関係もないです。察してね。その次が三遊亭好好さん『松山鏡』。これもね、あの、なんかいつもよりちゃんとやってた感じがしました。
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その後、楽八さん。これ『魚根問』だったっけな。楽八さんはやっぱりちょっとこう、芝居かかった。もともと役者さんだったのかな。芝居かかった感じがよく出たり悪く出たりする感じがあった。
ずいぶん長い間聴いてなかったんですけど、この根問物では芝居っぽさをあえて前面に出して、根問のバカバカしさにつなげてたので、いい感じだったんで、もっと受けてもいいと思うんだけど、なぜだろう。
三遊亭上楽師匠の『紙入れ』。これがね、きれいにまとめてたと思うんですけど、ちょっと尺も短くてあっさり行き過ぎてたかなと。
僕はあのてっきり、トリの朝橘師匠が長いから時間作ったのかなと思ったんですけど、次に出てきた神楽師匠、三遊亭神楽師匠が無理してまくらの長めに喋ってたんで、そういうことでもなかったみたいです。
この辺は本当に生ものとしての寄席のある意味面白いところだなって思いますね。お客さんは結構入ってたんですよ。寄席ってどこでもそうですけど、入らないときって全然入らないじゃないですか。
土曜日だし朝橘師匠がネタ出ししたっていうのもあるんですかね。結構入ってんじゃん、っていうようなぐらいの客席でした。
仲入りを挟んで、いい流れで来てるのにいい流れというか、いい感じのはずなのになんかちょっと客席重めだなっていうところをガッと変えたのが三遊亭王楽師匠。
まくらから掴みますね、この人は。なんか見るたんびに空気の掴み方からネタに入っていくところまでの上手さが感じられますよね。
あとやっぱり圓楽一門会はそんなに新作やる人がいないので、こういう古典新作両方やれる人は貴重ですよね。この日は桂文枝師匠の、いわゆる文枝落語の中でも名作『読者の時間』ですね。
はっきり言って、話の流れには大変無理のある、教室でポルノ小説を朗読はしないだろう、途中で気が付くだろうというふうには思うわけですが、それもしっかり笑いに持っていくあたりが文枝師匠の腕前すごいなと思うし、文枝師匠がしっかり作り上げた、
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誰がやっても上手くいくように作り上げたって言っちゃいけないんだよね。これやっぱ技術がないとこれだけよくできた話でもあんま面白くはならないんだけど、ただその作者以外の人がやっても上手くやれるように作り上げてるってやっぱすごいなと思うのと、
でも今、多分文枝師匠がやるより王楽師匠がやった方が多分面白いと思うんですよ、僕は。やっぱなんかね、まくらで親子の話、実際のね、父親としての自分の話を振ってたのが、すごく効果的に後々効いてくるっていうね。
もうなんか緻密にして爆笑ですよね、王楽師匠。膝は瞳ナナ先生なんですけど、スティファニーとしてご出演されてました。スティファニーは魔女なので設定とか言っちゃいけません。魔女なので魔女の魔法をみんなで楽しむというところですね。
相変わらずチャイナリングってどうなってるんだか全然わかんないですね。いつもながらのチャーミングなナナ先生、スティファニーでした。スティファニーだとね、小泉ポロン先生とか、あと何人いるんだっけ、魔女軍団なんですよね確か本当はね。だからお二人出てくるのかなと思ったんですけど、ナナ先生のソロのスティファニーでした。
で、朝橘師匠ですよ。もうね、上がった途端にね、客席がわーって湧くんですね。私も湧きましたけど、つまりね本当のことはわからないですけど、多分やっぱり昨日のお客さんって朝橘師匠目当てだったんじゃないですかね。
だからなんかもうその、朝橘早く出せみたいなのが、まあそういうムードはなかったんですけど、朝橘師匠が来た時に出ただけでもう、うわっとこうなってですね、ちょっと朝橘師匠ご本人がたじろぐみたいなね。
なんか「皆さん薬物やってます?」みたいなこと言ってたかな。お酒は飲んでないですよね。今お酒売ってないですからねみたいな話をされていて、その文枝師匠の創作力についての話もひとくさりした、その後にやっぱ三遊亭圓朝すごいというようなところからの牡丹灯籠の中からのネタ出しは、
『香箱の蓋』というところです。またね、この香箱の蓋というのは、またその怪談牡丹灯籠の怪談になる前なんですよね。
恋する男の妄想ストーリーみたいな。だから筋だけ言っちゃうとなんだそりゃっていう感じになるんですけど、情景描写がね、本当美しい。
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そのセリフのね、萩原新三郎とお露という美男美女のやりとり。で、またあのこれは聴いたことある人とない人で分かれちゃうとこですけど、下男で伴造っていうのがいるんですけど、この伴造がね、あのまだ悪くないんですよ。
この人がこの後このダークサイドに落ちていくっていうのをね、あの知ってる人にとっては、そこがまた味わい深い感じですよね。
あのスターウォーズ123のアナキスカイウォーカーみたいな感じですか。
というね、ところダークサイドに落ちる前のまだ悪役じゃない伴造というのがあったりとかですね。やっぱ舟の描写ね、こういう話はやっぱ舟の描写がね、いいですよね。
やっ東京近郊に住んでて、うろうろしてたこともある人間としてすごく得なのはやっぱり地名が今でもほぼ残ってますから、あそこからあんな感じで船に乗ったんだなーっていうのがね、ちょっと目に浮かんできて。
もちろん当時とね、川も一緒じゃないですから比べるわけもないんですけど、その位置関係ね、どこからどこまでこう動いたのかっていうね、軽子坂っていうのは未だにちゃんと軽子坂がありますから、ギンレイホールがね。
その辺のね情景がフワッと浮かんできて、浮かんできた情景の中で船が動いていく、庭から侵入する、不法侵入ですね。
で、大変なことが起こるというようなですね、その一連の流れがですね、やっぱり朝橘師匠のこの確かな語り口、これはあの師匠・三遊亭圓橘師匠からということで、
実はこの繊細な朝橘師匠の語り口の中で展開されると実にいいですね。
僕の希望としては圓橘師匠と2席ずつ牡丹灯籠リレーをね、やって欲しいなーっていうふうに思います。
どこの2席がいいのか結構難しいところだと思いますが、『お札はがし』に至るまでの方かな、だから前半部分の方ですかね。
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『牡丹灯籠』は本当に面白い噺だと思います。そう思わせてくれたのは三遊わん丈さんが通しでやるっていうね、あの長い長い牡丹灯籠を通しでやるっていうところで魅力に気が付かせてくれたというのがあるんですが、
どうしてもね、一番有名な『お札はがし』のイメージが強いですけど、本来的には仇討ちのストーリーであり、その中で恋愛、夫婦、そのもつれみたいなですね、ところが浮かび上がってくる様々な人間模様が描かれる壮大なドラマですし、
壮大なドラマでありながら、すごく身近な感じが、ああいうやついるよな、みたいな感じがするところが非常に優れた娯楽作品となっておりますので『お札はがし』以外のところを積極的にかけてほしいなっていうのをいろんな人にかけてほしいなっていうところ、ありますし、
朝橘師匠はね、やっぱこういうはな、笑わせる話でもがっつり爆笑を持っていきますから、そっちのイメージがどうしても強くなっちゃいますけど、こういうね噺がいいですね、大変満足しました。
またやってほしいし、また違うところの牡丹灯籠がね、栗橋宿行ってからの後のですね、悪対悪みたいなところなんかも朝橘師匠はやるとこれまたいいんじゃないかなっていうところがですね、想像するだけで楽しくなります。
ということで両国寄席満足でございました。ということで6月の15日は三軒の落語会を行ってきたというシェアする落語の四家でした。7月7日三遊亭ぽん太シェアする落語もよろしく。ではまた。
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