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2024-03-07 18:44

【#152】四噺 わん丈真打昇進決定特別編 24/3/3

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いつもは四派の若き俊英がストイックに芸を磨く場、なのですが、今回は真打昇進決定スペシャルということで、もうなんでもありになっていました。立川寸志さんの『小林』はあまりにもハマりで。

※「トリはもちろん寸志さん」とか言ってますが、ここはもちろん「わん丈さん」が正解です。すみません。
#三遊亭わん丈 #立川寸志 #雷門音助 #三遊亭楽天
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はい、シェアする落語の四家です。
3月3日、ひな祭り、深川江戸市旅館のホールの方ですね。
で、よく落語会やってる会場ですけど、夜話第21回スペシャル行ってまいりました。
これは三遊亭湾城さんが抜擢真打昌新を決めて、今月21日からですか、真打昌新広子業に入ると、そういう形で真打昌新直前のまい祝いということも兼ねて開催されました。
この夜話という会は、本寸法、まくらほとんどなし、黒紋付き、お見送りもなし、古典落語というそういう縛りで本格を目指そうというような趣旨目的で、既に20回開催してるんですね。
なかなかにストイックな会で、4派の大体同じぐらいの年期の方4人が集まってらっしゃると。
僕はこの4人とも大好きで、この会は会えてる時はぜひ行きたいんですけど、割と平日開催が多くてなかなか行けないんですが、今回は日曜日の開催だったんで参加することが、参加って言い方も変ですね。聞かせていただくことができました。
開口一番は禅田さんを入れてまして、金元帝小松家さん。馬匠師匠のお弟子さんだと思いますが、高佐小屋。
高佐小屋は僕好きなネタで、ただ禅田がやるネタなのかなと思ったんですが、婚礼まで行かないんですね。そうすると根問ものみたいな感じで、禅田っぽく聞いてられると。
十分に力はある方だなというふうには思いましたが、この後小松家さんがいろいろと罠にはまることになります。
雷門音助さん、久しぶりですね。今日はですね、従来から20回にわたってずっと守られてきた夜話、4つの話と書いて夜話のルールをちょっと逸脱してもいいんじゃないかということになったらしくて、まくらも結構振ってましたし、
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話は長屋の花見ですね。そんな季節なんだなという感じですけども、音助さんですから相変わらず、大していじってないのにちゃんと面白いというところをしっかり聞かせてもらって、
めでたいのでということで、踊り踊りますということでですね、カッポレをちゃんとシリッパ処理をして、下に真っ赤な桃引きを入っていて、
助け掛け、大輝の人がやるみたいなね、シュッシュッとその場で結ぶ感じではないですが、輪っかを作ってパパッと助け掛けをして、カッポレ。
やっぱ雷門はね、踊りを踊るっていうのは1つありますから。兄弟子の小助六師匠は片足だけで、片足カッポレで踊りますからね。これもまたすごいところですけど、いつから僕は音助さんが師匠に操りを習って踊っていただくのを楽しみにしております。
助六師匠のですね、操りですね。和製ブレイクダンスと言われてますけどもね。
次が楽天さん。三遊亭楽天さんです。楽天さんは本当に功績があって、この夜話という会を始めたのもですね、楽天さんが他3人に声をかけて始まったということなんですね。
もう本当にこれは素晴らしいユニット、素晴らしい会ですので、それを始めたということだけで楽天さんは賞賛されるべきだなというふうに思いますし、やっぱこの会を通じて楽天さんは本当に腕を挙げていると言っても間違いない、全然間違いないというふうに思います。
僕は楽天さんがまくらを振るところってあんまり聴いたことなかったんですけど、非常に楽しくですね、まくらを振って、もともと楽天さんってダンサーだったんですね。
ダンサーをやっていた頃に比べて35キロ太ったと。その面影がないということなんですけども、ちょっとまくらの間でパパッと前に出てきて即席でシリッパ処理をしてダンスを披露してました。
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かっこよかったですね。本当にこの式やってたんだって別に疑ってたわけじゃないですけども、奥様もダンスの時の教え子なのかな、ワンジョーさんのスタンドFMの番組に出てた時にお話しされてましたけども、ダンス繋がりみたいなところで。
奥さんがすごくよく働く方で素敵だなというふうに思っておりますが、話は町内の若い衆でも、これは愛嬌たっぷり、確実に今腕を挙げている方だというふうに思います。
円楽一門会なんでね、真打ち昇進が早いんで、逆にそこが大変かというふうに思いますが、太鼓さん、今年金曜テマンドさんが上がって、太鼓さんが来年だからその次じゃないかみたいな話が出てました。
で、その次が立川寸志さんです。寸志さんが踊るみたいなんですね。何この踊る流れって何みたいな話をされていて、いや全くその通りだねっていうところで、寸志さんは踊らずにですね。
ここでこの夜話では、起きて破りともいえる新作に入ります。新作がですね、小林ですね。小林私何度か聞いてますけど、まあ傑作でございまして、まあ面白いですよね。
新作はどうしてもその紹介すると、それだけでネタバレになっちゃうっていうですね、ところがあって、落語にネタバレなんかないっていう人もいるんですけど、やっぱり新作一番最初に聴いた時の感激みたいなものってなんか大事だなっていう気もするので、難しいところなんですけども、サラリーマンが2人出てくると。
サラリーマンが2人出てきて、名前というか名字に関するやり取りがあるって、もうこれだけだと全然面白く聞こえないですけど、実際は爆笑なんですね。小林の上が中林で、その上が大林みたいな、そんな話なんですけども。
まあウケますよね。縦糸横糸で言うと縦糸にあるのは明らかにその名前に対する偏愛っていうね。スイさんの新作ってやっぱり偏愛がテーマになっているところがあって、スイさん自身が名前に対してのですね、マニアックな視線というものがある。
もう一つはそのマニアックな視線を持っている、マニアックな思考をしてしまう人に対するツッコミの視線ですね。この後のトークコーナーでもやっぱりスイさんが司会役に回って、そのツッコミを入れるところが非常に上手いと。
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ツッコミのプロと言いますかね、ツッコミキングなんですね、実は。そういう人が自分の偏愛に対してツッコミを入れてるっていうのがスイさんの新作にはよくあって、これも小林もそういう話かなというふうに思います。
またもう一つ見逃せないのは、このサラリーマン出てくる二人のうち小林の方ですね。小林の方は出世するんですけど、抜擢されるんですけど、あまりそれを良いことと思ってないっていうところに含みを持たせているのが絶妙に上手いなというふうに思いました。これ以上は言いません。
仲入り挟みまして、4人でずらっと並んで、工場っぽく見せるふりをして、工場はもちろんやらないと。なぜなら昇進披露が工場の場ですから、それより前にやることはですね、これはご法度でございますので、その辺りの茶番をかましつつですね。
もちろん昇進するわん丈さんを中心に、津西さん司会の楽天さん、わん丈さん、おとおすけさんの4人のトークというかトークバトルというかですね、がやれるわけですけど、もうお互いのその突っ込み合い、ボケ合いみたいなのがですね、延々と続きまして、めちゃめちゃ面白かったですね。
内容についてはしゃべるのは控えますが、1個だけバラしておくと、あまりにも面白かったので1個だけバラしておくと、津西さんが立川竜を北朝鮮に例えたら、わん丈さんがそこまで足が揃ってないだろうって言ったのはですね、もう今世紀最大のギャグと言ってもいいぐらい私は大笑いしました。
それで3人吐けまして、竜はもちろん津西さんなんですが、ここでですね、今まで大変いろんな苦労をやってきた小増助さんがですね、CD操作のトラブルというのをですね、起こしまして、
もともとここで、まずですね、生の太鼓使うのにゲザサイン呼べないから、お囃子はCDなんですよ。これどこまで喋っていいのかな。
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CDで出早しを出すんですけど、わん丈さんが出るところで、まず間違えて追い出しが出ちゃったんですね。
追い出しってあるCDの最後の方に入ってるんですよ。一番最後に入ってるんです。追い出しですからね。
追い出しがドロドロ鳴ったところでもちろん止めて、次にかかったのが追い出しの1個前で、それは中の前なんですね。
それはまずいと。また死口じゃないということで、それも止めて、適当なやつ出せるやつ出してって言って出したら、なんと新書室の出早しが流れるというですね。
いやー、笑いましたなー。
つん、ててててててててて、おいおいおいおいみたいな感じになりましてですね。
これは全部もう操作ミスでございますので、なんだたいはない、あるわけないんですけども、結果的に大爆笑ということになってしまいまして。
かつ、今日は皆さん自由にやると、夜話の縛りではない、縛りを越えてまくらも喋りますよみたいなところでトークも伸びるというところも、
ワンジョーさんはすべて予測済みだったわけですが、唯一寸志さんがアローコとか新作を書けたということに対して非常にびっくりしていて、びっくりしてる風にしていて、
私はそんなことはしませんと、ちゃんと古典を書けると言って書けたのがガマの油。
このガマの油はワンジョーファンなら結構知ってると思うんですけど、あの円丈師匠を喜ばせたか怒らせたかしたぐらいの、ぶっちゃけ改作ですね。
それもすっごい改作で、面白いけどなかなかこういうのもう、なかなかやってくれないだろうなっていう風に思っていたので、
僕は改めてワンジョーさんのガマの油が聞けて、大変に幸せでございました。
いやーね、あのー、この改作はね、ほんとすごくて、江戸と平成令和をもうブチ抜いてしまうというですね、不適切にも程があるガマの油でしょうかね。
いろんなものを売る人が出てきて、現代に至るというですね、そういう改作ガマの油ですけど、非常に堪能しましたね。
で、下げて、もう一回ドロドロドロと追い出しが入って、それもやっぱりもう一回止めて、これもともと予定されてたんですけど、抽選会で、何でしたっけね。
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4人の色紙と4人の手拭いをそれぞれ、合計何名参加をされましたけども、プレゼントと。
私は外れちゃいましたけども、全く今までの夜話と違うスペシャル感が最初から最後まであって、会場もいつもの深谷戸資料館の地下1階のレッグホールというところではなくて、
でもちゃんとね、いろんなベテラン応募者の落語家、師匠が会を開いているホールの方で開催したということも含めて、スペシャルな夜話というですね。
なんか今まで我慢してた蕎麦に蕎麦つゆをバッチリつけて、根元までつけてすするというですね。今までちょんちょんでつけてたやつをどっぷりと蕎麦つゆをつけて蕎麦をすすっている感じがですね、非常に面白かったですね。
でまた、わん丈さんの昇進疲労が落ち着いたあたりで、また前のスタイルに戻って、夜話は続いていくと。わん丈さんが真打ち昇進しても4人で続けていくということなんで、ひと安心というところですね。
ぜひこちらの夜話もですね、いろんな意味でおすすめでございます。この4人は本当に今、若手として東京の落語界を引っ張っている方々ですし、古典落語をしっかり継承の上で創造していこうという気持ちが、もう乗っかってきている感じですね。
そのあたりですね、他の回にないある種の緊張感、ストイックさみたいなものを感じられるとてもいい回だというふうに思っています。
7月にまた、さっき言ったとおり、わん丈さんの真打ち昇進疲労が終わってから、落ち着いてからまた再開するらしいですが、次回が確かね、寸志にはが鳥で仲装をやるんじゃなかったかな。
これもね、楽しみでございますね。ということで、今日が3月3日ですので、3月21日からの真打ち昇進疲労、鈴本園芸場から始まる真打ち昇進疲労の前にですね、
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こういうなかなかよそでは聞けないイベントがあったっていうのは、とても楽しいし、思い出に残るなっていうふうにも思いました。
ということで、今日はちょっと長くしゃべっちゃいましたけども、シアスルラク号の四家でした。ではまた。
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