2024-11-29 18:23

#73 Luupってどうよ?なぜ日本ではeスクーターが批判されるのか?

アジェンダ:
  • なぜLuup批判が再熱しているの?
  • どのような理由で反対されているのか?
  • 世界のeスクーター事情
  • なぜ都市によってルールや見方が異なるの?
  • 日本におけるスタートアップの躍進
📝 関連freshtrax記事 『⁠⁠【Luupの台頭で再燃】なぜeスクーターはここまで批判されるのか?』by Brandon K. Hill 💌 ご意見箱 エピソードの感想やご質問、リクエスト等はこちらの⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠ご意見箱⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠へお寄せください。 📚 弊社オリジナルコンテンツ btrax初の書籍⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠『発想から実践まで デザインの思考法図鑑』⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠Amazonと全国書店にて好評発売中! 🎙 出演者 Brandon Hill (CEO & Founder, btrax) ⁠⁠⁠⁠⁠X⁠⁠⁠⁠⁠

Ayaka (UX Designer Intern, btrax) ⁠⁠⁠⁠⁠⁠LinkedIn⁠⁠⁠⁠⁠ 🏢 会社概要 btraxは "We design the future by bridging the gaps." がビジョンのデザイン会社です。これまで日本、アメリカなど諸外国を含め300社を超える企業様に向けてUXデザインを軸に最適なユーザー体験を生み出し新たな価値の創出に貢献してきました。 詳しくは弊社⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠ホームページ⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠をご覧ください。 最後までご視聴頂きありがとうございました! 今後ともデザインに関するお役立ち情報を配信していきますので、是非チャンネルフォローよろしくお願いします。

サマリー

日本でのeスクーターへの批判が再び注目されています。特に東京では、その危険性が指摘されており、サンフランシスコの事例と比較されています。そして、eスクーターの社会的受容について議論が展開されています。日本におけるeスクーターの導入と普及についての意見が交わされ、大都市での評価や批判の背景が探求されています。また、アメリカと日本の文化の違いが、イノベーションと規制にどのように影響を与えるのかが考察されています。

eスクーターの批判の背景
サンフランシスコ・デザイントーク。この番組は、サンフランシスコと東京に拠点を置くデザイン会社、BTRAXのCEO、Brandonと、デザイナーの彩香が、日本で働くデザイナーや、デザインをビジネスに取り入れたい方向けに、様々なトピックについて深く話します。
はい、本日もよろしくお願いします。MCを担当する彩香です。
よろしくお願いします。
本日はですね、まず日本で結構eスクーターっていうのが批判が多いっていうお話も出ているかなと思うんですけれども、最近またその議論が再熱しているというところで、そのeスクーターについて今日はテーマとしてお話していければなと思っています。
eスクーターは、もうちょっと厳密に言うと、キックボードに電動モーターが付いているものが、本でもレンタルで借りれるように、シェアリングでレンタルで借りれるようになっている。
これが、我々が今いるサンフランシスコは、そうだな、10年くらい前からレンタルシェアリングキックボードみたいな名前で普及し始めて、もうこの街ではよく見かける光景なんだけど、
日本、特に東京とかでもここ2、3年とかで見かけることが多くなり、僕も日本に行くたびに見る頻度が上がっている。しかしニュースとかSNSとかでそれに対して批判的な声もちらほらに受けられ、人によっては危なすぎるから禁止しろっていう人もいるんですね。
そこの今置かれている状況に対して、複数の都市での事情とかを僕が見てきた結果、現時点でこういうふうに思いますっていう話ができればと思います。
ちなみに、私の体感だとおっしゃっていた通り、2、3年前くらいから東京ではよく見るなと思うんですけど、最近再熱した理由とかってあったりするんですか?
僕の感覚だと、社名を出した後、ループという会社が大きな規模の資金調達を最近したのと、あとはテレビコマーシャルを始めたりとかして、
あとはスタートアップのメンバーに政府関係の方とかが関わり始めたりとかして、目立つようになったと思うんですよね、存在が。
あとは利用者も増えて、それを置かれているステーションみたいなものも増えているので、オンラインオフライン両方において目立ち始めているから、いいと思っている人もそう思っていない人も声を出すようになってきたんじゃないかなっていう気がしますね。
ちなみに大きな反対される理由というのは、やっぱり危ないとかっていうのが一番大きいんですかね?
僕は普段は東京には住んでいないんですが、住んでいる人で車を運転している知人とかに聞くと、ぶつかりそうになって危ない経験をしたことがあるっていうのと、
あと歩行者でもちょっと怖い思いをすれ違えたりとか、追い抜いたりとか、出会い頭でちょっと怖い思いをしたので、よく思っていないって言っている人もいましたね。
確かに歩道を走っちゃいけないですけど、走っているのを見たこともありますし。
そこがまさに今これから一番重要なポイントになるなと思うのが、じゃあサンフランシスコどうなんだっていうことじゃないですか。
サンフランシスコという街は、たぶんシェアリング電動キックスクーター発祥の地かもしれないですよね。
そうなんですね。
いくつかスタートアップがあって、ライムとかワードとかいくつかあるんですけど、サンフランシスコ発祥のスタートアップいくつかあって、それで実験的に始めてたものなんですね。
サンフランシスコでは危ないよねっていう人がいるにせよ、ある程度の市民権を得ているし、ウーバーとかのライドシェアアプリに連動してるんですよね。
ライドシェアアプリを立ち上げると、車を呼ぶっていうオプション以外にスクーターを借りるっていうオプションが出てきて、そこから直接借りれるぐらいに日常の足になっていますね。ちょい乗りに便利っていうことで。
じゃあ東京なんでそんな批判されているのにサンフランシスコだと市民権を得ているのっていうのは、一つ大きな理由があって、道路事情が違うっていうことなんですよ。
僕も電動キックスクーターは会社で買ってスタッフが乗れるように今ありますよね。僕もそれでランチ買いに行くときとかしょっちゅう乗ってるんですけど、歩道は走っちゃいけないじゃないですか。
じゃあ車道を走ると車が来るから危ないと思うけど、サンフランシスコの街の奥の道はバイクレーンっていう自転車レーンが確保されていて、自動車が侵入してはいけない道が緑色に塗られているんですよね。
もともとは自転車用に作られて、キックボードもそこ、Eスクーターも走っていいってなってるんで、安心感がすごいある。
確かに間違いないですね。
Eスクーターが普及するのと同じタイミングで街も自転車レーンを設置し始めたので、非常に安心感があるのと、あとこれは法律の違いなんですが、東京だとシェアリングだと借りるところと返すところがステーションじゃなきゃいけないと思うんですよね。
ポートみたいな決まった場所ですね。
ポートがあるところ、決まった場所に戻さなきゃいけないし、そこから借りなきゃいけないんですけど、サンフランシスコは乗り捨てなんですよね。
ヨーロッパの反応と比較
すごいですよね。
道に放置していいので、そこら中に置いてあるっていうか落ちてるっていうか、そこに行って乗って好きなところに乗り捨てられるので、便利性が高いのと、後は場所を取らないんですよね。
貸し借りする場所を、専用の場所を設置しなくていいので、ループのニュースとかで見て批判的なことを言ってる人のもう一つの議論としては、ポートがあるところが邪魔くさいっていう、狭いのにあんなもの作るなみたいな駐車場とかに言ってる人がいるんですけど、サンフランシスコはそれを作らなくていいので、そういう反対意見も出にくい。
放置されてることに対して反対意見とかないんですか?
あったんですよ。一時期、何年か前かに忘れてたんですけど、一時期禁止になった時期が、貸すのが禁止、シェアリングが禁止、自分で持ってるのはいいんだけど、シェアリングスクーター禁止って多分半年かぐらいその時期があったんですけど、業務停止みたいな。
それは乗り捨てをエスカレートさせすぎて悪乗りした人が電柱の上とかに置いたりとか、車のボンネットの上に放置したりとか、そういう無法地帯みたいに悪乗りした人たちが出てきちゃって、そこで一回町として危ないんで禁止にしたんですけど、
あれ今乗り終わると写真撮らなきゃいけなくなってて、どこに置いたかを。そういうのをしにくくさせたことで、一旦落ち着いたのでまた再開してる次第ですね。
あと、東京とサンフランシスコの比較しましたけど、ヨーロッパも国とか町によってポリシーが全然違ってて、僕は最近スペインのバルセロナ行ったんですけど、バルセロナでは結構乗ってる方がいたし、レンタルもしてたんですね。
それは自動車が進入できない道が多いんですね、バルセロナって。細い道とか、あと時間によっては歩行者専用道路になるような道が旧市街とかを中心に多いので、そういうところで乗るのには安心感が、人にぶつからなければいいんじゃないかなっていう感じですね。
ここでポッドキャストをお聞きの皆様へお知らせです。僕が経営するビートラックスでは、シリコンバレー式のイノベーティブな組織作りや企業カルチャー変革、そして日本企業の世界進出を支援しています。これまで300以上のプロジェクトを成功に導いてきました。
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その一方で同じヨーロッパでも、僕が調べた限りだとパリは禁止なんですよね。完全に禁止。
完全にもう乗っちゃいけないです。自分で持ってても借りるのも。
乗るのがダメみたいなはずですね。パリに行ってみるとわかるんですけど、歩道が狭く車道も狭く、車が多くて車のスピードがものすごく速いんですよ。
明らかに危ないんですよ、あそこで乗ると。実際に事故も多く、禁止される前は発生して死亡事故も多発したので、街の設計に合っていない乗り物だとみなされたんですよね。
なので、ヨーロッパに住む人とかでそういう事情を知っている人は、日本の今の事情に対してものすごく噛みついている人いますね。
絶対やめろって。
ヨーロッパ側で禁止されているのを見習えみたいな。
目の当たりにした人が、もうすでにヨーロッパでは散々ひどい事故を経験して禁止したのに、今更日本で同じことを繰り返すのかみたいな。
死人が出るのを待つだけだみたいなことを言っている人もいるよね。
表面的に言ったら変かもしれないですけど、この一つの角度から見て、物事に対して意見をすると、反対派とか、逆にサンフランシスコのことしか見ていない人とかは、
もしかしたら、サンフランシスコならできるでしょう。これだけ呪われているんだから、みたいな対立の。
これってイノベーションじゃないですか。
イノベーションが起きるときって必ず両方の意見が出て、特にエクストリームな意見が出やすいんですよね、両方ともね。
eスクーターの状況
絶対やめろか、絶対やりたいかっていうのが出やすくて、今まで存在しなかったプロダクトとかライフスタイルが世の中に出た瞬間に両方の意見がめちゃくちゃ出て、
例えばスケボーとかも似たような状況だと思うんですけど、スケボーってオリンピックの競技になってるじゃないですか。
なってますね。
ある意味それって市民権を得たことになってるんですけど、でも世の中的にはまだスケボーに対してすごい嫌がってる人たちもいらっしゃる?
そうですね、パークでやるのはいいけど、普通の道ではやめてくれみたいな。
それ以前にスケボーのコンテンツをキュレートするスタートアップの木岡のメンタリングしたときに、
インスタとかで世界のスケボー選手の乗ってる動画とか集めて、スケボーコミュニティを作りたいんですよっていう相談を受けたときに、
オリンピックでも日本の選手強いから渋谷とかそういうところの駅とかで乗ってる姿とかをクールなやつ集めたいって言ってたんですけど、
ヘルメット被ってるのダサいんですよって。でもあれは行動だとヘルメット被らなきゃいけないのって。
日本はですか?
日本はスケボー。
そうなんですね、知らなかった。
だけどヘルメット被ってスケボー乗ってるとストリート的にはちょっとイマイチな。
そこでどうしたらいいですかねみたいなことを言われたから、
LAとかベニスビーチとかでの動画とかまず集めたら来るじゃないとかいう話をしたんだけど、
そういう反対権とか規制とかっていうのは必ずつきものの中で、そこでどう折り合いをつけて広報化するのかしないのかっていうのは、
国とか街によってポリシーが全然違ってて、サンフランシスコは緩めじゃないですか、いろんなことが。
なんか新しいことに対して寛容なイメージが。
運転もそうだし、シェアリングエコノミーももともとこの街で生まれたし、
それに追随する形で他の街も緩めていく感じなんだけど、
なんか日本は特に東京は独自のポリシーを持っていて、
例えばアメリカだったらどこの街でも絶対ダメな道歩きながら酒飲んで、
いいのかどうか分からないけど飲んでるじゃないですか。
一応ダメとは言われないです。
電車の中で飲んでる人もいますもん、その辺。
アメリカは基本的にダメなので。
州によって?
あれ?でもネバダ州とかが確か。
そっか、ラスベガスとかで飲んでるね。ネバダとかちょっと特殊か。
多くの都市では禁止されてるけど、日本ではOKだったりするけど、
ことイノベーションに関しては、
禁止しがちな日本でシェアリングのeスクーターだけが思いっきりOKになってるのに対して、
異議を唱える人が今出てきてる。
文化の違いと反発
こういうのは禁止されてるのに、なんでこれだけはいいんだみたいな感じ?
そこがエスカレートして、
これは利権ビジネスだからとか、裏に何か組織がいるんじゃないかとか、
何かがおかしいとか、政治が絡んでるぞとか、
某国が絡んでるぞとか、そういう独卒が。
一スタートアップの。
ひどいですね。
笑えない感じで言ってる人も結構いらっしゃる。
僕は知らないんですよ。全然事情は知らないんだけど。
強烈に応援する勢力と強烈に反対する勢力のぶつかりが珍しく大きいスタートアップで、
僕なんかからすると、スタートアップって本当にこういうのが醍醐味だよなと思って無責任に見てるんですけど、
サンフランシスコってそういうののれんちゃんだから、
毎回新しいことすると、揉めながらもぶつかり合いながらもお似合いつけるっていうのがスタートアップの面白さっていうか、
起業家のスキルの見せ所だったりして、
イーローマスクみたいな人は上手にそこを飼いくぐって新しいことやってるじゃないですか。
日本でもそういう社会的圧力を受けるスタートアップが出てきたっていうのは、
ある意味ポジティブな変化だなと思ってますけどね。
やってることが正しいか正しくないか僕は判断できないですが、
スタートアップが何か始めたことに対して社会が反発するっていうのは、
スタートアップとしての存在意義がだいぶ大きくなったなって。
そうですね。そんなにみんなが注目しなければ議論さえ生まれないって話ですよね。
多くのスタートアップは残念ながらそうなんですよ。
まだ社会的インパクトが少なかったりするので、
なんかそんな聞いたことあるねとかいう程度だったのが、
久しぶりに一時期の若い頃のホリエモンが世の中を騒がせた感じに
また少し戻ってきてるのは面白いんじゃないかなって思ってますね。
ありがとうございます。
今日はeスクーターについて、日本で今議論が最熱してますよっていったところから、
世界に目を広げてみて、どういうルールだったり見方が異なるのかっていったところを
お話をさせていただきました。
今日は以上で。
ありがとうございました。
このエピソードを楽しんでいただけた方はぜひ高評価、チャンネルフォローよろしくお願いします。
また、サンフランシスコデザイントークは、
番組に対する質問や取り扱ってほしいテーマを募集しています。
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お便りお待ちしております。
最後までお聞きいただきありがとうございました。
次回もお楽しみに。
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