長崎の都市とその背景
高見知英
はい、始まりましたSBC.オープンマイクのナンバー43。
今回は、長崎都市警官研究所のぬるより平山さんにお越しいただきまして、
長崎のまちをゼロから見つめなおすということをテーマにして、お話をしていきたいと思います。
平山さんどうぞよろしくお願いいたします。
平山広孝
はい、よろしくお願いします。
高見知英
よろしくお願いいたします。
平山広孝
まずは簡単にではございますが、簡単に自己紹介からお願いできますでしょうか。
平山と言います。
ご紹介あったように、長崎都市警官研究所という任意団体、任意の市民団体をやってます。
実は仕事は公務員をやってまして、公務員の仕事の傍ら、学生時代に実はこの団体を立ち上げて、
もうかれこれ10年、11年目ですかね、活動を今してるというところでやってます。
すごく自分が今まで、学生のときから警官とか、まちづくり都市、そういったものにすごい興味があって、
やっぱりその一方で自分が生まれ育った長崎のまちが少し寂しくなっているということも結構あったので、
警官とか都市をキーワードに、長崎地方都市ですよね、地方都市のまちづくりとか都市づくりを考えていきたいなということで、
いろんな活動をさせていただいているというところです。
実は市役所でもそういった仕事をしてるので、私は警官の部署にもう8年ぐらいいるので、
高見知英
市民活動と市役所のまちづくりの仕事がすごくいい意味でリンクしてるという状況に今あります。
そうですね。確かに市役所の活動と警官に関しては上手くリンクしてくるんですよね。
ということはずっとこちらの長崎で見てらっしゃるということなんですね。ありがとうございます。
こちらの長崎とは開港都市ということで、こちらの横浜ともつながりがあるということで、
先日横浜を含めた警官まちづくり会議ということで、今回長崎大会が開催されておりまして、
そちらのほうでも、こちらのSBCのメンバー、サイドビーチのメンバーが何か言ったかとは思いますけれども。
こちらはどういうような感じのものだったのかというのも、こちらをお伺いできますでしょうか。
平山広孝
そうですね。実はこの会議は私、仕事で担当なんですけど、こちらは仕事でやらせてもらってて。
開港の5港というのが安政の開港ですよね。明治になる前の安政の5港が函館、新潟、横浜、神戸、そして長崎5港あるんですけども、
結構似たバックボーンがあって、港町があって、海を大事にしてきて、やっぱり歴史的なものとか警官がたくさん残っている町なので、
そういった共通点をうまく見つけて、そういったところの課題とか、いろんなまちづくりの課題を似たバックボーンを持った都市で意見交換したりしていこうということで、
もう30年ぐらい前からこの会議がずっと毎年持ち回りでやってまして、今年たまたま5年ぶりに長崎大会ということなんですけど、
ちょうどここに書いていただいてますけど、今年が長崎の開港から450周年にあたるんですよね、ちょうど。
これたまたまなんですけど、前回は神戸さん、去年やっていただいたんですけど、なんとか神戸さんに開催していただいたんで、このタイミングで。
たまたま長崎市にいいタイミングで開港後都市の会議が回ってきたということで、横浜の皆さんもお出迎えさせていただいて、
高見知英
もう一回港町の価値を考えるということと、ポストコロナのまちづくりのあり方を考えるということで、3日間開催をさせていただきました。
NULの意味と活動
高見知英
ありがとうございます。
平山広孝
今回は本当にいろいろとオンラインの方で配信がされていて、こちらのほうもいろいろとやられておりましたね。
内容はこちらの形になりますね。
また後日、オンライン配信した内容を編集してアップロードしたいと思ってますので、ぜひ楽しみにしていただければと思います。
高見知英
ありがとうございます。
ではちょっとお話を戻しまして、改めて長崎県警官研議所ヌルのほうに話を移していければと思うんですけども、
個人的にはびっくりしたというか、すごい惹かれたのは、ヌルという言葉をここで使っているっていう。
自分もどちらかというとプログラマーの経験もあるので、ヌルといえば何もないという意味を示す文字として、
わりとどの言語でもどのプログラム環境でも当たり前のように使われているものなので、
平山広孝
ここで使うかというふうにちょっと思ったところがありまして。
名前としてはこういうふうになった名前はどうしてこの名前にされたんでしょう。
書いてのとおり、長崎都市警官研究所なので、英語で長崎アーバン&ランドスケープラボラトリーなので、
頭を取るとNULになるんですけど、今高見さん言われたとおり、もちろん空っぽの音がゼロっていうのもかかってます。
やっぱり長崎の街とかを考えるときに、結構その歴史的なものとか、いろんなしがらみじゃないですけど、
先入観があったりとかっていうのがすごくあるので、そういう物の見方を一回リセットした上で、
今の現代の価値観で長崎の街をもう一回捉え直したいなみたいなところがあって、
NULって、私もデザイン情報学科っていうところに大学のときはいたんですよ。
なのでNULっていう言葉も知ってたんですけど、
ちょうどそういうところがリンクするなと思って、そういう名前にしました。
高見知英
なるほど。これ二つの意味を持っている言葉っていう感じなんですね。
そうですね。
ありがとうございます。
こちらのほうでは主にどういうようなことを実際にやっているとか、そういうのは何かございますでしょうか。
平山広孝
アプローチ的には二つ掲げててですね。
都市に対するアプローチ。街とかハード、いろんな景観的なハードの要素とかですね、空間づくり。
そういったのにアプローチしていく。都市の価値を考えましょうと。
都市の価値を作っていきましょうっていうアプローチと、もう一つはそこで暮らす人ですね。
人の価値観にもアクセスしたいなと思ってて。
さっきのゼロの話に戻りますけど、長崎の人がいろんなことが長崎でできないとか思ってたりとか、
発想からはもしかしたら今まで思ってた長崎ではできなかったようなことができたりするのかなっていうのがあるので、
街を使う側の人間のほうにもアプローチをしていってですね、魅力を高めていきたい。
要するに、価値とそれを評価する側の人間と両方にアプローチしたいなということで、大きく活動としては二つアプローチをしてます。
スナックと地域交流
高見知英
街を使う側の人間と街を評価する側。
街を使う側っていうキーワードって、比較的いろんな地域に関する活動とかいろんなところではちょこちょこと出てきますけれども、
やっぱりそうですね、街を活用する地域で暮らして、
地域のことを何か面白いものを発掘していく人たちをどういうふうにそういう人たちの意見を取り込むか。
かつ、外からそれを見るときにどう映るかっていうのを両方考えていくっていうのはすごく大事なのかなというふうに思います。
やっぱりそうですね、特に最近本当にオンラインのイベントでいろんな地域が簡単に見られるようになって、
先日からというかかなり前から定期的に開催されてる100人会議のイベントですとか、
そういうイベントで、やっぱり自分の住んでない地域を見ることができるようになってきたので、
そういうようなときに、じゃあ外から見たらどう映るんだろうっていうのはすごく気になるところではありますよね。
だから、最近やはりこういうSBCast.とか先ほどもこの放送始まる直前にもお話を伺いましたけども、
こういうようなイベントで、横浜市外の方を招きをしてお話をする機会っていうのも、
やっぱりそういうようなものを見ていければいいなと。
横浜とそれ以外のところとの違いってなんだろう。
横浜にないものってなんだろうっていうのを見ていければいいな、ここを通して知っていければいいな、
っていうようなことも一つも含めて、一つのテーマとしてあって活動しております。
平山広孝
確かにこの間の5都市会議のときも横浜の人が、私は文化会も担当してやったんですけども、
やっぱり僕らが見てる見方と横浜の方が見てる街の見方が全然違ったんで、
高見知英
それをまた知ることが自分たちの価値観が変わる、いいきっかけになったなと思いますね。
特にやっぱり長崎のほうも、基本的には山と街が共にあるっていう感じなんですよね、たぶん。
そうですね。もっと言えば横浜よりもっと近接してる。
もっとあるっていう感じですよね。
山からそのままずどんと海に行っちゃうとこもあるんで、距離がすごくコンパクトな街ですね。
やっぱり横浜はどちらかというと、山の向こうはやはり山なのでっていう形になってきて、
海は意外と縁がない場所によりきりですけども、海岸があるわけではないので、
漁港としてとか商業的な意味で海と関わるっていうことは非常によくあるんですけども、
案外楽しむ場所として海っていうのを、自分はあんまり見ることがなかったので。
平山広孝
そういう意味で長崎は海の距離感が近いですね。
高見知英
そうですね。
特にSBCast.とか、その他の100人会議のイベントとかで海に関する話を聞くときに、
なんて自分たちって本当に海知らないんだなっていうのを改めて思わされたっていう感じがすごくありますね。
平山広孝
今回も結構港をテーマに開港後都市会議はやったんですけど、私も1日目のシンポジウムを出させていただいて話をしたんですけど、
結構海との関わり方を少し広く考えようっていうシンポジウムだったんですよね。
やっぱり切り口が私は3つあるなと思ってて、港っていうのがあったときにもう少しこれを陸地寄りにすると水辺ですよね。
よりヒューマンスケールの海で遊んだりとか、川で遊んだりとか、すごく近いスケールになるんですけど、
港ってなるともう少しそれが広くなって、いろんなところと繋がるためのアクセスポイントになりますよね。
それをもう少し遠くに持っていくと海洋、資源とか産業、大きな流れになっていくっていうのがあるので、
高見知英
こういった捉え方で港っていうだけじゃなくて、海と都市の在り方を捉え直すみたいな機会をもう少し作っていきたいよねっていう話になったのがすごく印象的でしたね。
そうですね。港、水辺、そして海洋として、その3つの段階の見方というのは確かにその通りですね。
やっぱりなかなか港という視点で見ることはあるんですけども、
なかなかそれ以外の視点で自分は海を見たことがあまりないので、そういうのは全く知らない視点でしたね。
ありがとうございます。
こちらのほうでもうひとつ、シグナルというスナックについてもお話を伺ってますけども、こちらのほうは?
平山広孝
これもですね、私の団体NURUのほうで、
これはまさに都市に対するアプローチでいくと空間、場を作るという派道を伴うような活動のひとつですけど、
今スナックを少しやってます。
10年間ぐらいずっと空いてた長崎の繁華街にある空きスナックがあったんですけど、
そこを知人から活用相談されてですね。
スナックってどう都市の中で使える装置かなって思ったときに、
この例えば長崎の四安橋とか丸山っていういわゆる繁華街にあるんですけど、
そういったところで、最近若い人はなかなかこういうところに行かなくなってきてますよね、繁華街なんかに。
昔の人はたぶんこういうところにはみんなが集まってきて、
多様な人が来るわけですよね。全然自分と違う価値観を持ってる人とか。
そいつたちがたまたま同じ店に合わせて、いろんな街の話をしたりとか、
街の将来を語り合ったりみたいなことが自然とやられてたのかなと思うので、
高見知英
これからの長崎の未来を考えるようなスナックについて使えないかなと思ったときに、
平山広孝
コワーキングスナックにしようと思ったんですよね。
ここママいないんですよね。ママいなくて。
コワーキングスナックの役割
平山広孝
会員さんに話していただくと、鍵の番号を教えるので、勝手に使ってくださいと。
中に電源とWi-Fiと、会員さんになった飲み物をボトルでも自分で持ってきて置いとっていいですよと言ってるので、
それは自分の分ももちろん飲んでいいし、人の分も飲んでいいですよという仕組みにしてるので、
要するに人とお酒が自然と集まってきて、何人か来ると。
ママ役をしたい人っているんですよね。
だから自然とカウントの中に立つ人と、話を聞かされる人が分かれてきて、
自然とそういう人の交流が行われるということで。
まちづくりってつけてるので、そういうのに関心がある人が集まってきてくれるように今なってまして。
会員さん自体は今30人くらい来て、
会員さんのお知り合いだったら一元さんというか、会員じゃない人も来ていいですよということにしてるので、
逆に言うと一元さんは入れないんですけど、あえてそういうやり方にやってるスナックをここ2年ぐらいやってます。
ちなみにここのシグナルっていう名前は、もともとこの10年前もこのシグナルって店だったんですよ。
高見知英
そのまままちづくりをつけて、実はこのロゴもそのままなんですけど。
平山広孝
シグナルっていいなって。警鐘って意味ですよね。警鐘を鳴らす。
まちに警鐘を鳴らそう。それでいいかっていう感じでそのまま使ってますけど。
高見知英
横浜の人にもこのあいだ来ていただきました、みなさんにも。
遅くまで頑張りました。
都市という街をもう一度考えられる場所ということで、
そういうような場所って本当にいろんな場所にあると嬉しいなと思いますね。
例えば地域だとコミュニティカフェとか、コワーキング的な機能あまり持ってない場所とかも結構ありますし、
仕事をする側ってなるとコワーキングスペース。
あるいはそれをつなげたコワーキングカフェっていうような業態を持って活動しているっていうところも、
ぼちぼち増えてきてるなっていう感じはありますけれども。
本当にコワーキングスナックっていうような形。
また他のところではなかなかないようなやり方になってます。
長崎の歴史的建物の活用
高見知英
嬉しいですね。
コワーキングカフェとはまたちょっと違いますもんね。
そうですね。やっぱり結構飲みに来る人が多くて。
平山広孝
だから結構飲み会の二次会で来たりとかですね。
お客さんが来るときにそこを使ってプレゼンしてもらって、
例えばやってる活動を話してもらって、それを見ながら飲んだりとか。
高見知英
結構そういう使い方が多いですね。
やっぱりそうなんですね。
そういうようなところを、今回NURUがNURUとしてやっているっていう感じになる。
平山広孝
そうですね。もちろん私公務員なんで、スナックやったらもう捕まるんで。
運営してないんで。もちろんオーナーさんは別に言ってですね。
やっぱりどう使ったらいいかって相談があったので、
こういったコンセプトワークとかですね、こういったシグナルを使ったらいいんじゃないとか、
またはもちろん自分がいろんな人を呼んできてとか、
高見知英
そういうのでお手伝いさせてもらってるってことですよね。
そうですね。そういうところが行ける場所にあるっていうのはすごくいいですね。
自分でもありがたいです。
今回こちらで出演していただいている場所も、またちょっと違う特殊な場所という形にはなっているそうなんですが、
平山広孝
こちらのほうも流れでお話を伺えればなというふうに思うんですけど。
今今日は部屋の中にいるんで外が見れないんですけど、
この長崎居留地12Aは地区130年の文化財なんですよ、実は。
ちょっと外観を見ると、だいぶ昭和のときに改修しちゃって変わってるんですけど、
洋館ですかね。外国人とか使用人なんかが住んでたんじゃないかと言われる歴史的な建造物で、
伝統的建造物の保存地区になってまして、ここがですね。その一つの構成要素になってます。
ここも知り合いの保護を持ってる方とか活用したいという方から相談があって、どう使ったらいいかということで、
せっかく長崎の大事な文化財が集積してる場所にあるので、
こういったところに人が集まれるような、特に若い人が集まれるような場所をしたらいいんじゃないかということで、シェアハウスにして、
1階部分はコミュニティスペースとしていろんな人が使えるような場所にしつつ、
そこでしっかりお金を回して、最後はお金を生んで外観の話をしたんですけど、
今トタンが張られてるんですよね、外観に。もともとは板張りなんですよ。
横浜の洋館なんかも板張りになってるところがあると思うんですけど。
高見知英
そうですね。板張りですね。
平山広孝
そこをなんとかこの活動でしっかり資金を生んで、最後は外観を元に戻したいなっていうことを夢見て、今そういった活動をやってると。
コックシグナルができる前に、むしろこっちが先にできたんですよね。
ここはどっちかというと住民がいて、住民の人と周りのコミュニティの人が集まれるような場所でもあり、
こういった今長崎の大和地区っていうところもまちづくり盛んにやってますけど、
そういったいろんなイベントの拠点として使ったりとか、若い人がイベントをやれるようにしたりとか、
高見知英
大和地区っていうキーワードでも若い人の拠点になるような場所になればなと思ってます。
斜面地の問題解決への取り組み
高見知英
こういうところと、先ほどのシグナルと、いろんなところに拠点ができているのはすごくいいですよね。
特にこういう地域に関して、地域の人が集まってこういうことをしたいとか、
こういうことをやったらどうかみたいなことが考えられるような場所っていうのは、
横浜だとどうしても館内とかに集中してしまうので。
もちろんそれぞれのところで、コミュニティスペースとかで自分たちはこうしてるとか、
そういうような話し合いが巻き起こる場所はあるんですけども、
なかなか街をっていうような話には持っていけないことが多いなあという感覚があるので、
やっぱりこういうような場所がある、点在してるっていうのがあるとすごくいいなあと思いますね。
平山広孝
そうですね。街っていうよりはもう少し狭いエリアの拠点というかですね。
高見知英
そういう使い方になってきてますね、この場所はですね。
そのほかにも何かこういうようなところは長崎にあったりするんでしょうか。
平山広孝
もし何か知ってる場所があればそちらもお伺いしたいんですけども。
こういったスペースの話ですか。
高見知英
こういうスペースですね。
平山広孝
そうですね。ここって実は大和地区っていうのは東大和と南大和ってあってですね、
谷を挟んで、ここが東なんですけど、
南大和のほうにも長崎の大学にいた人が、大分出身の岩本くんっていう子がいるんですけど、
彼が長崎の大学時代に斜面地の研究をしてたということで、空き家の問題とかすごくあるんですよ。
彼がそこでいろんな調査をする中で、その大和地区とかこういった斜面地の魅力に惹かれて、
つくる亭っていう広民家を自分で借り上げて作ったっていうのがあってですね。
今そこもそこで、僕すぐ仲良いので、東大和は十二重、南大和はつくる亭っていうのが、
2つ、それぞれ若い人が集まれる拠点が2拠点あってですね、
お互いに連携しながらいろんな町のイベントをやったりとかお祭りをやったりとかっていうことで、
高見知英
本当にいい関係でやってますね。
なるほど、そうなんですか。いいですよね、そういう。
斜面地っていうのも、自分も横浜にいてここは面白いなというふうに思うところのひとつで、
2階から入る家とかがわりと当たり前にあって、あるいは2階と1階に玄関があるとか、
あとは崖の上に入り口があって、下に3階、2階、1階と続いていく。
実際中入ったら地下1階、地下2階、地下3階かもしれないですけども、
そういうマンションとか、そういう建造物が結構あるというのが、
個人的にはちょっと面白いなというふうに思ってるポイントなんですよね。
そういう場所ってやっぱり長崎のほうにも結構あるのかなっていうふうに思いますけども。
たくさんありますね、やっぱり。
平山広孝
私は実は斜面地もすごい好きで、
高見知英
このNURUの活動を始めるひとつのきっかけになったのはやっぱり斜面地なんですよ。
平山広孝
斜面地が非常に厳しくなってきてて、
特に長崎の場合は車が入りにくかったりとか、家の再建築ができなかったりとか、
密集した斜面でなおかつ斜度もあるので、
そういったところが厳しくなっているっていうのもあって、
高見知英
特に斜面地問題は今フォーカスして取り組んでますね。
確かにそうですね。
自分もそういうような斜面に家が建っているところとかをよく見ると、
確かに道も本当にあんまり広くないところが多くて、
かつやっぱり建て替えも難しいだろうなっていうところも確かにかなりある。
実際ちょっと建て替えできないですっていうふうになっているところもあるので、
その辺はすごく、なんとなくですけどもわかります。
実際自分も、歩いて回るといっても地元の七福神巡りとかぐらいしか行ったことないですけども、
道が狭くてバスが基本的に使えないっていうところって結構あって、
実際だからこそっていうのもあって、
七福神巡りは足の運動にもなるのでちょうどいいと言えばいいんですけども、
その反面、交通の便として考えたらきついだろうなっていうふうに思うところは結構ありますね。
平山広孝
長崎もそういうところが多いですね。
高見知英
公共交通がいつ届かなかったりとか。
確かに。
やっぱりそういうような斜面の上の家とか集落とかって、
どうしても人が減ってしまって、限界集落化してしまうところもあるという話は聞いているので。
実際横浜の場所の話取り組みには関わったことはないですけども、
横須賀にも同じようなところがありまして、
坂道の途中に家はさすがに建ってないんですけども、
坂道の上の方の集落は本当に限界集落化しているという話は聞いたことがありますね。
なので、そういうようなところを何らかのテクノロジーで支援するとか、
例えばロボットの運搬車を通すとか、
そういうような取り組みをいろいろ行っているという団体のお話は聞いたことがあります。
平山広孝
私たちの団体も今、斜面地の問題にアプローチをしてまして、
坂農園というのを今やってます。
それ何かというと、今おっしゃられたように基地がすごい増えてるんですよね、実際。
そういった基地をどう活用したらいいのかなということを、
かれこれ10年前ぐらいに考えまして、学生のときなんですけど、
なるべくコストをかけないで、かつ若い人が斜面地に住んでいかないとちょっとしんどくなってるなという気がしてて、
やっぱり高齢者なんかが住むと、例えば救急車が入らないとか、
火事になったときに全然食消化ができないとかっていうことで、非常に厳しい。
高齢者が住むと厳しいなと思ったので、
基本的に若い人が住んでいく町に斜面はしていったほうがいいだろうなと。
長関で今起こってるのは、斜面地に住んでて比較的余裕のある高齢者の方は、
高見知英
平地のマンションに住み換えて行ってるんですよね。
平山広孝
そういったところで、逆に言うと空いてきてるところにまだ足が元気で、
救急車のお世話にもそうならない若い人が住んでいくためには、
斜面の空き地をどう使えるのかなという研究を10年ぐらい前にやったんですけど、
やっぱりそれは畑がいいなと。
そこを坂農園という市民農園を斜面地にたくさん作れると、
地域と若者の交流
平山広孝
若い人は都心からすぐ近くの農に体験できたり、
自分の作ったものを収穫したりとか、そういったアクティビティができると。
逆に地域の人に日常の管理を少しお願いしてるんですけど、
それをやることによって、土日に来た若い人と日常的に管理をしてもらっている地域の方の交流が生まれたりということも、
自然と行われるんですよね。
実は今日私も畑に行ってきたところなんですけど、
収穫したものをお世話になっているご近所さんに分けたりとか。
そういったことで、若い人が増えていくきっかけになればいいなっていうのはもちろんあるんですけど、
高見知英
今住んでる方にとっても、若い人が来ることによって何かいいことがあるような仕掛けとしての農園を今やってるところです。
平山広孝
その農園って結構広いんですか?
広さでいくと200平米ぐらいですかね。
そんなに広大じゃなくて、宅地なんですよ。一宅地分とかそういったものが今三つあって、
それぞれそこを、一つは自分たちで運営してますけども、
高見知英
別の大きな土地のところは分譲というか、分けて貸し出して、いろんな人が使えるような形にしてます。
確かに。200平米ってあんまりそんなに大きくはないって感じですね、確かに。
そうですね。
でも本当にそういうようなところがてんてんとしているっていう感じなんですか?
平山広孝
そうですね。てんてんとしてるので、エリアをやっぱり絞ってやってます。
長崎も斜面地はたくさんあるんですけど、
比較的町中から近くて、長崎に来られた方はわかるかもしれないですけど、中華街がありますよね。
中華街の後輩にある中島町っていう斜面市街地があるんですけど、
そこで今はもう三つ、地域に絞ってやらせてもらってますね。
高見知英
そうですね。
どちらかというとそういうようなところは、
平山広孝
やっぱり街の真ん中に畑があってっていうような雰囲気になっているというところなんですね。
そうです。住宅地の中にですね。
今出していただいてるこれ、ホームページのところにも坂農園のページがあるんで。
そっかったらそこを見ていただけるといいのかなと思うんですけど。
なるほど。
高見知英
自分もそうですね、街の間に当たり前のように畑があってっていうようなところ。
個人的にはちょっと面白いなっていうふうに思ってるところで、
横浜も街の真ん中に当たり前のように畑があって、
一区画だけ畑とか、一軒あるはずのところがなんか畑になってるとか、
結構ぼちぼちとあちこちにあるので、
そういう雰囲気がなんだか好きだなと思っているところもあるので、
平山広孝
そういうような場所が実際に四角にあるっていうふうに思うとすごくいいですね。
高見知英
若い人に来てもらって地域の人にも喜んでもらえる装置としての畑っていうイメージなんですね。
なかなか都市部にいると、畑を見る機会がそんなに実はなかったりしますし、
そういうようなところを意外とそばに感じられる。
特に平民にあるとそばに行かなきゃ見えないんですけども、
坂道にあるとなんとなくでも遠くから見えるので、
平山広孝
そこを実感できるっていうのも結構いいかもしれないなっていうような感じはしますね。
こういった基地も、やっぱり自治会さんが管理されてたりとか、
もち西さんも近くにいないので、地域の自治会とかに委託をして管理をしてもらってるような状況で、
年にたとえば2回草刈りやるとか。
でも結局やっぱり草はすぐ生えてくるじゃないですか。
やっぱりその空き地って草が生えて、住民の人も近寄りたくない。
虫も出る。景観的にもよくないよねっていうところなんで、
そこを畑にして人が来れば、それは自然と雑草も自分たちで取りますし、
そこに人が集まってくるんですよね、地域の人が。
何取れたと、何羽作るよととか言って。
高見知英
今年ピーマン、夏やったんですけど、1000個ぐらい取れたんですよ、ピーマンが。
平山広孝
でも食べきれないんで、そういうのを取る人にあげたらすごい喜んでくれてですね。
これが斜面地、実は買い物環境が非常に厳しいっていうのもあるので、
高見知英
食料供給のひとつの手助けにも増えていけばなるんじゃないかなっていうことも考えています。
それも本当にいいですよね。こういう場所が見られる場所にあるっていうのが福井ですね。
こちらのほうも後でじっくり見させていただきます。
オンライン活動の拡充
高見知英
ちなみに、今特にオンラインでいろいろとやってることもあるかと思いますけども、
平山広孝
オンラインで何かやられてることって何かあったりしますでしょうか。
高見知英
最近は農園の活動なんかもライブ配信は当たり前にしてまして。
この動画みたいな感じですね。
平山広孝
そうですね。これもプロモーション動画じゃないですけど、そういったものを使って。
やっぱり斜面地の感覚を写真とかだけじゃわからないので、ライブ感も楽しんでいただきたいなっていうことがあってですね。
やっぱり現場に行くまでを配信してみたりとかやると、長崎の坂道の狭さとか、
すれ違うときに挨拶とかするんですけど、そういう人の近さとか、そういうのを感じてもらえるようにということでライブ配信をやったりとかはありますし。
あとは今オンラインで今日みたいなこともイベントとしてはやりやすくなってきてて、
長崎のまちづくり関係の人とかに話を聞くようなトークイベントも結構やってきたんですけど、
それをオンライン化することで、例えば長崎にいないけど長崎出身で東京で活躍してる人の話をオンラインで聞いたりできるようになったので、
その人が今度長崎の仕事につながったり、長崎出身で東京で活躍してる人が今度長崎の仕事をもらえるようになるとか。
そういった可能性ができるなーっていうのはこの間やってみて思いましたね。
高見知英
そういうのはいいですよね。確かに。ありがとうございます。
そういうのもぜひ後で見させていただければと思いますが。
平山広孝
こちらのほうも、NURUのサイトに掲載されているっていう感じなんでしょうか。
高見知英
そこは今回は載ってないですね。
YouTubeとかで検索をすれば見つかる感じですか。
先ほどのさかなおえんのチャンネルとか。
平山広孝
そうですね。デザインセッションはこの間初めてオンラインでやったので、この後アップしようかなと思ってるところでした。
高見知英
こちらの記事に後ほど上がるっていうことなんですね。
YouTubeのチャンネルに上げようかなと思います。
なるほど。じゃあぜひこちらのYouTubeのほうで、
またはこちらのサイトの両方を見ていただけるとよいかなという感じになるんですかね。
はい、そうですね。
いいですね。楽しみですね。
自分は他の地域の情報って見る機会が意外となくて、
YouTubeでって言っても、本当に限られたところしか見ない。
たとえば観光名所とか、そういうところだけしか見ないっていうようなものを見たいというよりは、
本当に下町とか日常的な場所とか、そういうところのほうをむしろ見たいっていうふうに思うので、
そういうのはなかなかどれ見ればいいのかってのがわからなかったりするので、
こういうのはここ見ればいいよっていうのがあると非常に助かりますね。
平山広孝
そういう情報をですね。
高見知英
ヌルが発信する情報とか動画だったら長崎のリアル感が伝わるなとか思っていただけると嬉しいですよね。
そうですね。動画ではなくても音声と写真とか、
そういう組み合わせがあったりすると結構雰囲気がわかってきますよね。
ただ写真だけとかちょっとっていうのは。
平山広孝
YouTubeのチャンネルがですね、今回確かに私ウェブサイトに入れてなかったんですけども、
結構10年代活動してて、さっきのヌルのページから行けるんですけど、
そこ行っていただけるとですね、結構過去のいろんな企画をやってて、
例えば長崎のまちづくりについてグダグダ酒を飲みながら、
グダグダ言ってるだけのラジオ番組みたいなのをやったりとか。
結構くだらない企画もあるんですけど、
10年やっててこうやってアーカイブが残っていくんで、そういう意味ではすごく……
やっぱりそういうふうにいろいろ残っていくっていうのはいいですよね。
七色パークなんか長崎のコミュニティラジオに出させてもらってたときの分を許可をいただいて載せてたりとか。
ゼミラジとかっていうのは、毎週水曜日僕ら集まってるんですけど、
その最後に5分10分だけちょっとみんなでお話をするっていうのをラジオとして配信したりとかですね。
その下の名庭ラジオなんかがひどくて、これも見てみられたもんじゃないんですけど、後半酔っ払ってくるんで。
いろいろ残ってるなというのが、ぜひ興味のある方は見ていただけると、10年の軌跡がわかるかもしれないですね。
高見知英
そうですね。こういうのが見られるのは普通にいいですよね。
なかなか本当にこういうようなものをゆっくり見る機会ってあんまりなかったりするし。
音声でいろんなところの情報を聞く機会はぼちぼち増えてきたかなって思うんですけども。
特に地域FMをオンラインのPodcastとかで再配信してる人がいるところもたまにあるので、
そういうところで見てると、ああ、こういうようなところで活動してる人はこういうことを考えてるんだなとか。
あるいは世代が違う人、中学生、小学生、こういうことを考えてるんだな、こういうことをやってるんだなーっていうことがわかるので、
そこはいいなって思ってます。
もちろんこれは別に今の状況だからっていうことは全然ないんですけども、
やっぱりそういうことがわかるようになった。
あるいはそういうものに目を向けるためのヒントがいっぱいあちこちにあるっていうのはすごくいいなと個人的に思いますね。
ありがとうございます。
こういうところもぜひ後ほどゆっくりと見させていただければと思います。
時間もそんなにすごい長いってわけでもないので気楽に見られますね。
特にこちらの一番上の写真も気楽に見られるぐらいの長さということなので、
ぜひこちらのほうもご覧くださいませ。
よろしくお願いします。
ありがとうございます。
都市とデータの可視化
高見知英
須藤岡、今回せっかくSIDE BEACH CITY.とつながりを持つことになって、
こちらのSBCオフマイクに出ていただきまして、
今後何か自分たちSIDE BEACH CITY.と一緒にやりたいなとか、そういうのってあったりしますでしょうか。
平山広孝
私も情報にすごい関心があるんですよね。
情報系の学科を出て、そこで街づくりを学んだんで。
いろいろ街を研究するっていうアプローチの中で、
いろんな、たとえば今までやってない切り口で街の状態を可視化したいなとかっていう思いがあって。
たとえばリーサスとかありますよね、ああいう。
そうですね。
たとえばツイッターの言葉とかから都市のイメージを抽出してみるとか。
今まで都市系とか建築系の人がやってきてないアプローチで、
都市の状態を見えるかできるかができないかなって、最近ずっとすごい考えてます。
リーサスはその一つなんでしょう。ビッグデータもそうなんでしょうけど。
高見知英
それを地方でやれないかなと。
リーサスもすごくいいですけれども、やっぱりちょっと範囲は広すぎるというか、
あんまり慣れてない人だと、「じゃあどこを見ればいいの?」って話になってしまうところがあるのかなーっていう感じはあります。
それ以外に何かもう一つあってもいいのかな。
長崎の景観再評価
高見知英
もうちょっとこっからこういうのを見ればいいよっていうところがあってもいいのかなっていうのが確かにいますね。
かといってたとえば動画を見ればいいよとかだと、どうしてもちょっと広く時間がかかりすぎてしまうのと、
どこを見ればいいのか、その中のどこを見ればいいのかがパッとわかりづらいというところもあるので。
もう一つのところだけだったらもちろんいいんですけども、複数箇所を見るというのはちょっと大変になってきちゃいますもんね。
もちろん音声でっていうのもいいですけど、それでもやっぱり聞けるところには限りがありますし。
たとえば本当にこういうようなSVCオフマイクみたいなところで、そういう地域に興味があったところを見ていくっていうのもいいですし、
SVキャストなんかでも、もちろんいろんな、特にここ最近は特にいろんな地域の人たちを呼んでお話をしてますので、
そういうところから見てもいいしなんですが、もうちょっと何かこれが決めてみたいなものがあるといいなっていうのはありますね。
たとえばどんな感じのデータの集まりがあると見やすくなるのかなとか、そういうのって何か考えてることってあったりしますか。
平山広孝
そうですね。例えば警官とかっていう話でいくと、投稿されてる、例えばツイッターでもなんでもいいですけど、
SNSとかに投稿されてる写真と、たぶんセンテンスがありますよね、タグでもなんでもいいんですけど。
そのセンテンスって撮った写真とかの評価が書かれてるわけですね。いいとか、見た目がいいとか、懐かしいとか。
そういうのを抽出できると、警官分析みたいなのができるんじゃないかなと。
今まではそれを研究で、サンプルを学生さんとか集めてわざわざ100人から100人とかってやってたのを、
それはもうすごい膨大な数で警官分析ができるとかですね。
そういうのはできるんじゃないですかね。
高見知英
確かに。例えばインスタグラムなんかでもある程度は見られるような一覧ビューがあったりしますね。
平山広孝
そうですね。
高見知英
確かにそういうところで、たとえば本当に自分の知らない場所を見てみるとかいうのも確かに試みとしては非常に面白いかもしれませんね。
そういうところもありだし。
あとは、たとえば市場の様子を見てみるとかいう、
短い動画とかがあっても面白いのかもしれませんね。
先日、ヒントというふうになるかどうかわからないんですけども、
去年ですね、都市型フェスティバルの078神戸とかでは、神戸にお出かけというイベントもやっていましたね。
こちらのほうが、基本的にはYouTubeでの配信をみなさんで見るという感じなんですが、
そちらの中で、実際にそれぞれの人たちが、取材班がだいたい5団体ぐらいですかね、歩き回ってて、
その中でみなさんをラベルというiPhone用の音声通話用のアプリでつないで、
さらにその人がみなさんの地図を、Zenlyという地図にマッピングしてくれるアプリで見て、
歩き回って、「ここ面白いもの見つけましたけども、じゃあインストライブいいですか?」っていう話をして、
それぞれ指導権を取って画面に映してっていうのをやるというイベントが先日行われておりましたね。
去年の秋ごろの内容だったかとは思いますけれども。
面白そうですね。
こちらのほうもそれを真似てって感じで始めたのが、先日SBC.オープンマイクのほうでもローカルガイドということで、
シリーズとしていくつかやってたりはしていますね。
なのでそういうようなところとか、そういう取り組みをやるイベントもありですし、
そのほかだとどうでしょうね。
YouTubeで知ってる人が話すっていう会を行っていく感じでしょうかね。
平山広孝
例えば今のマッピングの話でいくと、マッピングと動画を組み合わせてやれると面白いですね。
この場所に行くとこういう場所ですよとか、こういうことが行われてます。
高見知英
地図上で動画配信、今されてるものが一覧できるとか。
先日のだと、こちらですね。こんな感じのやつですね。
実際は動画はアーカイブが残ってますので、そちらを見ていただければということなんですが。
アーカイブの映像だと、途中に画面の左側にゼンリーかまたはダベルの画面が出て、
真ん中のほうにインスタグラムの画面が表示されているというようなかたちですね。
面白い写真があったらそこを撮ったり。
あとは映像を流す点だったらそこの動画をインスタライブで流したりとかいうような取り組みを行っているというようなものが、
ゼロ・アーチ・コヴェザーで4回に分けて行われていましたね。
なのでそういうところをやっていくっていうのも面白いですよね。
平山広孝
たまたまですけど開講ごとしですね。
高見知英
そうですね。
ゼロ・アーチ・コーベがこの間行われてて、本当に去年緊急事態宣言が入って間もないころぐらいに5月に1回目行いまして、
ちょっとさすがに4月後半ぐらいにもともとやる予定だったんだけども、
さすがにこの状況じゃ無理だろうということで全部オンライン化して、
オンラインやれるものだけはとりあえず5月にやる。
ちょっとやれないものとかも含めて、秋口にもう一回やる。
9月にもう一回やるっていうことでやって出てきたのがこちらのようなイベントだったわけなんですよね。
だから本当にこういうような都市型フェスティバルとかこういうようなイベント、
先ほどちょっと事前にお話をした福岡の明星和楽とか沖縄のリープデイとかもそうですけども、
そういう場所に気軽にアクセスができるようになったっていうのは非常に面白いことだなというふうに思います。
今年もいくつかオフラインのイベントももちろん開催されてるんですけども、
オンラインでもその様子を見られる機会があったり、
そういうようなイベントはあちこちで開催されてましたね。
こういうようなもので、やっぱりあちこちの地域を知るっていうのがすごくいいのかなっていうふうな感じがします。
やっぱり自分も常々考えてるんですけども、横浜しか知らないで、
生まれてこの方横浜にしか住んでないし横浜から出たこともないし、
でも横浜が好きっていう人の横浜が好きと、いろんなところを旅して回って結局横浜に戻ってきた人の横浜が好きって、
全然質量が違うと思うので。
だからそういう視点も含めて、
こういうところもあるけどやっぱり横浜がいいな、
コンパクトシティの重要性
高見知英
あるいはこういうところもあるけどやっぱり長崎がいいなって思い至るためには、
逆に他の地域を知らないといけないんじゃないのかなっていうのが個人的な思いではありますね。
ありがとうございます。
こういうようなイベントについては、
ちょっとこの神戸にお出かけはさすがに参加する人数が多くなりすぎるので、
全てのチームに最低3人ぐらい、プラスオペレーション、画面上の配信をやる人が1人っていうような状況で、
ちょっと人数が多すぎるのでできないですけども、
平山広孝
近いことは今後もやっていければいいなっていうふうには個人的には思っています。
高見知英
ですね。ありがとうございます。
平山広孝
そのほか何か、これはぜひこういうことを言っておきたいなとか、何かございますでしょうか。
景観研究所って言ってるんですけど、
あんまりうちの団体って建物の話とか構造物の話はやらないんですよね。
なんでかっていうと、一時期の景観論争とかあったときって、
建物の高さがどうだとか、建物の色彩がどうだとかっていうのにかなりそこでフォーカスが当たって、
反対だったり賛成だったりっていうので、いろんな議論が起こるんですけど、
私も景観の勉強とか景観の状況を見てる中で、建物の前にある、バックにある、
じゃあなんで建物がそういう形になったのかとか、
なんでそういった高い建物を建てないといけなくなったのかとか、
なんで赤い建物を建てないといけなくなったのかとか、
なんで赤い建物が嫌なのかとか、
なんか少し景観の周りで起こってることにすごく興味が湧いてきて、
そっちからいくと、人をどう作っていったら景観をちゃんと見てもらえるのかなとか、
どういう状況を作れば景観が良くなっていくのかなみたいな、
景観を取り巻く、バックボーンのほうに興味が湧いて、
建物の話も全然しないんで、農園やったりとか、スナック作ったりとかっていうのは、
これでも実は景観にすごく大事な話で、
これが最終的に長崎らしい景観を作っていくのに確実につながっていくなっていう気持ちでやってるんで、
景観って営みの総体なんで、景観作りのために人がいるわけじゃなくて、
人がいるから景観があるわけですよね。
高見知英
そこにアプローチしていくようなことを今後もやっていきたいなとは思ってます。
ありがとうございます。
そうですね。景観の周りで起こっていることを見ていく。
そうですね。景観はもちろん気にはなりますけど、それ以外のところも見ていければ、
結構見えてくるもの、こういうふうにやれていくことっていうのもあるんじゃないのかなっていうのは、
すごく確かに感じますね。
ありがとうございます。
それではそのほかは大丈夫でしょうか。
これはもうだいたい全部で大丈夫でしょうか。
平山広孝
そうですね。あと景観の話と長崎の話をすると一つだけですね。
なんで自分が長崎にこだわるのかっていうのは、
自分が生まれた街っていうこともありますけど、それよりもコンパクトな都市っていうのを、
長崎は私は世界最先端のコンパクトシティだと思ってるんですよね。
それはたまたまですけど山が多くて、
すごく斜面地は不便で交通も発達しませんでしたけど、
その分道路ができなくて、スーパーマーケットもたくさん作れなかったし、
ショッピングセンターもできずにですね、街がスプロールしていった高度成長期の中でもですね、
コンパクトな市街はちゃんと残ってきて、今の時代になってきてですね、
街がコンパクトに縮大していってるんですけど、
街の構造自体が変わってないので、長崎って実は人口の減少率がもう今全国、減少数ですね、
全国トップクラスの減少数なんですけど、
街中のにぎわいっていうのは昔からあんまり変わってなくてですね、
これ一つの都市の小さくなり方としてはすごく理想的なんじゃないかなというふうに思ってるので、
そういう意味でも長崎の街を皆さんに見てほしいし、
地方都市のひとつの幸せな小さくなり方のモデルとして見ていただければなという気持ちはあります。
次回の予告
高見知英
いいですね。
なるほど。そうなると本当に長崎から初で情報を発信できるものってたくさんありそうですね。
そうですね。
ありがとうございます。
それではこちらのようなかたちで、今回のお話はそろそろ終わりというかたちで進めていきたいと思います。
まずは一つ、次回予告のほうからお話に入っていきたいと思います。
まず次回ですね。
次回は早いもので来週でございます。
来週の12月11日土曜日の18時から、
こちら今回は1時間半早くですね、
1時間先にSBCオープニングNo.44、ゲームを通した学びということで、
図書館とゲーム部というところで活動されている角度記者さんにお越しいただいて、
お話を伺うかたちになります。
角度記者さん、先週まで行われていた図書館総合展のほうでいろいろと活動されていたので、
そちらのお話や、あとはボードゲームでの活動とか、
あとはそのほかのゲームの活用に関する思い等についてのお話を伺っていければいいなというふうに思います。
興味おありの方はぜひご覧くださいませ。
ということで、こちらのほうでお話を終わっていきますが、
最後にこちらですね、SBC.オープンマイク、こちらのイベントはアンケートを受付しております。
こちらの録画で放送を見られた方は、もしご興味おありのようでしたら、
こちらに何か一言言いたいなとか、アンケートを書きたいなというふうに思われましたら、
こちらのQRコード、または概要欄のほうにもリンクございますので、
そちらのほうで見ていただければいいなというふうに思います。
というところで、以上でこちらのお話は終わりになってまいります。
長崎の魅力と可能性
高見知英
本日は、今回は長崎都市警官研究所ヌルの平山さんにお越しいただきまして、
長崎の街をゼロから見つけ直すということでお話を伺いました。
平山さんどうもありがとうございました。
平山広孝
はい、ありがとうございました。
高見知英
ありがとうございました。