みなさんこんにちは、矢野 哲平です。この番組は、耳で学ぶAIをコンセプトに、初心者・中級者向けにAIを分かりやすく解説する番組です。
今回のテーマは、AI時代における、Everything in Markdownという考えについて話していきます。
はい、ということで今日は、マークダウンについて話していきます。みなさんマークダウンは使っていますでしょうか。
なぜ今回マークダウンについて話すのかというと、マークダウンと生成AIって相性が良いんですよね。
なので、日頃AIを使っている人っていうのは、マークダウンについて情報を持っておくと良いと思うからです。
そのため今回、マークダウンについて話したいと思います。今日話すポイントは主に3つとなります。
1つ目に、そもそもマークダウンって何なのという話ですね。マークダウンについて話していきます。
そして2つ目に、すべての資料をマークダウンにする、Everything in Markdownという考えについて話します。
そして3つ目、3点目に、最近マイクロソフトがリリースした、あらゆるファイル、画像やPDF、スライドを捨て、マークダウンに変換する、マークイットダウンについて話していきます。
マークダウンのトピックを中心に、これら3点について話していきます。
はい、では早速話していきましょう。そもそもマークダウンって何ですかという話からですね。
マークダウンについて、wikipediaの説明をちょっと引用しますね。マークダウンとは、文章を記述する計量マークアップ言語である、と説明があります。
ちょっとわかりづらいですよね。で、あのマークダウンを簡単に言うと、書き方のルールとなります。
例えば、見出しを作りたいときは、見出し記号として、シャープで見出しを作れたり、あとはリスト形式で表現したいときは、
ハイフンで表現することができます。で、こうしてマークダウンで書いたものっていうのは、htmlに変換されるというわけですね。
ちょっとイメージが湧きづらいので、マイクロソフトのワードを例にとって説明します。
ワードで文章を作成するときって、見やすいように装飾しますよね。あのワードの上の方にですね、バーがあって、そこに見出しというボタンがあって、そこを押すとテキストが大きくなって、そこが見出しになると。
で、リスト形式にしたい時っていうのも、上のバーからリストをクリックすると、書いた文字っていうのがですね、
リスト形式で整列してくれると。で、こうした文章、ドキュメントを装飾するときに、マークダウンがあれば、こうしたあのバーから操作せずにテキストだけで表現できるというわけです。
例えば、何か私が文章を書くとします。で、生成AIとはという見出しを作りたいときには、
シャープ、生成AIとはと入力すると、それが見出しになるわけです。リスト形式での表現も簡単に行えます。
例えば、会話型AI、動画AI、画像AIを縦に整列したリスト形式で表現したいと。で、そういった場合は、
-会話型AI、-動画AI、-画像AIと入力すると、それがリスト形式として出力されるというものですね。
で、そもそもマークダウンというのは、昔からある技術になります。 えっとですね、約20年前ぐらいからある技術ですね。
で、今も幅広く、あの特にエンジニアの方に利用されているケースが多いんですけど、 最近、生成AIの文脈でも注目されるようになっています。
端的に言うとですね、マークダウンと生成AIって相性がいいんですよね。 で、マークダウンというのは先ほど言ったように、
テキストで簡単に装飾の表現をすることに向いています。 で、ChatGPTなどの生成AIっていうのは、人間からテキストで指示を受けますよね。
で、このテキストをマークダウンで書くことで、人間にもAIにも分かりやすいプロンプトを書けるようになると。
で、例えば、見出し、マークダウンの見出しを使うことで、プロンプトを構造化することができます。 プロンプトにマークダウンを使っている人って結構多いですよね。
私もプロンプトはマークダウンで書くようにしています。 もちろんマークダウンを使わずに、会話みたいな文章でもAIにはもちろん伝わります。
問題ないんですけど、マークダウンを使うことで、より見やすい、より伝えやすい表現をすることができるようになるわけです。
例えばAIに指示をするときに、以下のルールを守ってくださいと指示をしたとします。 で、そうしたときにマークダウンのリスト形式でルールを列挙すると、そういったことでも使えるようになります。
で、それ以外で言うと、あとはテーブルの表現でもマークダウンを使うと便利ですね。 例えばAIにダミーデータを作成してと依頼をします。
で、そのダミーデータっていうのはテーブルで表現したいわけです。 氏名、性別、年齢というテーブルのダミーデータを作ってほしいと。
で、そうしたときにこういったテーブルのレイアウトにしてくださいと、 AIにマークダウンを使って指示ができるわけですね。
こういった感じで、プロンプトに見出しを含めたり、あとはリスト形式で何かを列挙したり、
AIにテーブル形式のアウトプットをお願いするときなんかにマークダウンが活躍してくれます。 で、そもそも何で今日マークダウンの話をしているのかっていうとですね
あるSNSのポストがきっかけとなります。 遠藤さんっていうエンジニアの方がいらっしゃるんですけど、この方のポストを見たのが元々のですね
きっかけとなります。ちょっと読みますね。 生成AIをフル活用するにはワード、エクセル、パワーポイントを使うのをやめる。
すべてのドキュメントをマークダウンファイルにする。 すべてのマークダウンファイルをGitHubにアップして管理する。
このようなポストでした。 企業やチームが生成AIを活用するのであれば、社内で使っている
あのあらゆるドキュメントっていうのをマークダウンで統一した方がいいよという投稿ですね。 なぜなら生成AIっていうのはワードやエクセル
パワーポイントでファイルを渡すよりもマークダウンで渡された方がですね 生成AIもパフォーマンスを発揮しやすいからですね
遠藤さんのポストをちょっと続けますね。 これをすれば全ファイルをO1プロで読み込み分析できる。
やるには従来の習慣にとらわれない意思が必要。 どうでしょうか。ぜひ皆さんの感想も聞きたいですね。
あの私最初このポストを見た時にですね、何を言っているんですかと正直思いました。 会社のあらゆるドキュメントをマークダウンにすると
ワードもエクセルもパワーポイントも使うのをやめて、全ファイルをマークダウンにすると。 まあそんなことできるわけないでしょうと。
最初はそう思ったわけです。でちょっとしばらく考えてみて できるできないかはちょっと一旦脇において
仮に社内のあらゆるドキュメントっていうのがマークダウンファイルに統一されたら 生成AIを使う上でかなり業務効率が上がるんじゃないのかなと思いました。
会社のあらゆるドキュメントがあのLLMレディと言いますか 生成AIに渡せる準備がいつでも ok な状態にあると。一番いい形で生成AIに渡せるような状態にあると。
会社のすべてのドキュメントっていうのをAIが読み込んで分析できる、もっと分析できるようになると。 これアプローチとして面白くないですか。
導入のハードルとかあのセキュリティなどとかそういった課題はですね 一旦脇においてアプローチとしてはあの面白いと思いました
でマークダウンをGitHubっていうツール上で管理するとあらゆる情報が一元管理できるよう になります。変更履歴とかすべて一箇所で管理ができるわけです。
でちょっと補足するとGitHubっていうのはソフトウェアの開発で使われるツールですね 元々コードを管理するツールなんですけど
マークダウンも管理することができます。 でこれはですね2018年ですかね
マイクロソフトが買収したプロダクトになります。 でこの遠藤さんのポストに対して賛否両論だったわけですけど
結構ですねあのコメントとかを見ていると確かにっていう声も多かったんですね でおそらくあの生成AIを使っている方の中にはですね
生成AIとマークダウンの相性が良いっていうことは認識している人は多いと思います 実際問題、企業がじゃあ明日から弊社はすべての書類をマークダウンに変更します
って言ったら反発は必至ですし混乱は必至だと思います 特に大企業とかはかなり難しいと思います
ただ今後ですね全社的にあらゆる業務でAIを活用すると うちはAIに強い企業を作りますと、そういった時にじゃあ社内のドキュメントはどうするの
とドキュメント管理はどうするのってなった時に AIと相性が良いフォーマットであるマークダウンを選択するっていうことは
特段飛躍した発想ではないと思うわけですね で今はマークダウンからワードなどのファイルに変換するツールっていうのは結構いろいろ
あります 例えばマークダウンからワードに変換する
マークダウンからパワーポイントスライドに変換する マークダウンからマインドマップに変換する
そういったツールはですねたくさんあります でマークダウンからあのスライドやパワーポイントに変換できるツールの中に
マープというものがありますちょっとこれを紹介したいと思います これですね面白いですよ
マークダウンで文章を書いていけばそれがスライド資料に変換されると これ実は日本人の方が作っているツールなんですね
えっとハットリさんっていう日本人の方が2016年ぐらいに開発したツールとなります 2016年なので生成AIっていうのは出てきてないですよねあの一般的には
でこのマープが最近生成AIの文脈で注目を浴びています でこのマープはVisual Studio Codeっていう
マイクロソフトのコードエディターがあります このエディター上で使うことができます
詳しい使い方はノートに書きましたので興味がある方は参考にしてみてください 簡単に言うとですね
ワードみたいにテキストで文章を書いたものそれがスライドに変換されると でもちろん自分が書いた文章をスライドに変換するっていう使い方もいいんですけど
面白い使い方としてはですねクロードあるじゃないですか クロード3.5ソネットにこういった内容で今からスライド資料を作りたいと
でこれをマープ形式で出力してというとクロード3.5ソネットがマープ形式でマークダウンを書いてくれるんですね
でそれをそのままスライドに変換できると いろいろAI搭載のスライド資料を作成の補助ツールみたいのはあるんですけど
マープとクロードを使ったスライド作成っていうのも面白いアプローチなので チェックしてみることをお勧めします
こんな感じでマークダウンから各種ファイル変換できるツールっていうのは色々あります こういったものをうまく組み合わせていくとマークダウンを導入するハードルっていうのは下がると思うんですよね
ただ実際にですね色々試してみた感じ Excel はちょっと厳しいかなと現時点ではそういった印象があります
マークダウンをワードとかあとはスライド資料なんかに変換するのは割と簡単です ただ Excel はちょっと相性が悪いのかなと思います
Excel みたいな表ツールっていうのはマークダウンで書くよりも普通に Excel として入力した方が分かりやすいかなと
であとは Excel にはマクロなんかがあるのでマークダウンでマクロっていうのは現状無理かなと思います
ここまでマークダウンからワードに変換するスライドに変換するという話をしました 今度は逆にですねワードやスライド資料
pdf 資料をマークダウンに変換するというツールについても触れたいと思います 先月えっと2024年の12月にあのマイクロソフトが公開した
マークイットダウンというツールというかあのパイソンのライブラリーがあります これもですね面白いんですよね
様々なファイル形式をマークダウンに変換してくれるというものになります 例えばワードや Excel パワーポイントなどのオフィスドキュメント
あとは画像や音声などのリッチメディア あと珍しいもので言うと zip ファイル
そういったものをマークダウンに変換してくれると これかなりシンプルに使えるので面白いライブラリーだと思います
肝心の精度に関してはちょっと100%というわけではないですね現時点で ただ結構多くのファイルをマークダウンに変換することができます
でこのマークイットダウンの使い方もノートに記事を書きましたので興味のある方は 覗いてみてください
というかですねこのタイミングでマイクロソフトが公開してきたっていうのは やっぱり
生成AIにおける文脈でマークダウンの存在感が高まっていると思うんですよね こんな感じでマークダウンからファイルに変換する場合も
ファイルからマークダウンに変換する場合っていうのも ツールを組み合わせると実現は可能です
理論上はですね実現は可能です もちろん課題とかあとはうまく機能しない部分っていうのもあると思うんですけど
全ての資料をマークダウンにして管理するっていうアプローチは面白いと思うんですけどね
社員には今まで通りワードやパワーポイントを使ってもらうと で裏側で自動的にワードやパワーポイントをマークダウンに変換しておくと
そして社内のあらゆるドキュメントっていうのをAIに最も適した形で保存しておくと 準備をしておくと
その中でもマークダウンに馴染まないファイルに関しては例えばマクロ付きの Excel とかですね
そういったものはそのままで運用していくと ちょっと私もあの手探り状態なんですけど
マークダウン化の道っていうのは引き続き模索していこうと思います ただ全てのファイルをマークダウン化するっていう話を抜きにしてもですね
生成AIとマークダウンっていうのは相性がいいです 普段プロンプトを書く時っていうのもマークダウンを使ってみるのもお勧めです
プロンプトを書く時にマークダウンを使う方法っていうのもノートで記事にしたので こちらも興味のある方はぜひ概要欄にリンクを貼っておきます
はい今日はこの辺ということで本日も聞いていただきありがとうございました 先週に引き続きお便りをいただいています
お便りいただいているの4週連続ぐらいですかね ポッドキャストっぽくなってきましたね
お便りありがとうございます ちょっと読みますね
ノートやポッドキャストでAIに関する最新情報はどう収集しているのか気になっているので取り上げてほしいです
特に海外の情報をどこで収集しているのかが気になります AIの情報をどこで収集しているのかっていうご質問ですね
ちょっとこれについて私の事例を交えて紹介しますね まず結論言うとレディットとミディアムという海外のサイトで情報収集をしています
これ概要欄にリンク貼っておきますね レディットっていうのは
そうですね日本でいうヤフーチェブクロみたいなサイトになります 海外の巨大な掲示板ですね
でそこに生成AIのスレッドがあるのでそこで情報収集をしています レディットのいいところっていうのは掲示板ならではの集合地と言いますか
議論が盛んなんですよね なのでニュース記事とは違った形で情報収集ができるのでお勧めです
ちなみにレディットはAPIにも対応しています なのでコードを書いて自動的に情報収集してそれをAIに投げて
要約してもらうとか分析してもらうとかそういった使い方もできます でもう一つがミディアムですね
でこれも海外のサイトなんですけど日本で言うとですねノート あのノートみたいなブログプラットフォームがありますよね
ああいった感じのサイトになります でミディアムの場合はこうなんて言ったらいいんですかね
深掘りした内容というかブログ記事がたくさんあるのでこちらも情報収集に役立ち ます
でレディットとミディアムも英語で書かれているんですけど 今の時代もう問題ないですよね
翻訳ボタンを押せばあの一発で日本語に翻訳されるので海外の情報で英語で書かれて いるから読めないみたいなことはもうならないと思います
本当にいい時代になったと思います 日本にいながらその気になればですね
世界中の情報を集めることができるといい時代ですよね でそれ以外だとやっぱりXが活躍してくれますね
生成AIの情報収集にはXのタイムラインを眺めているだけでも AIの最新情報というのがチェックできます
でおすすめのアカウントで言うとテスティングカタログという海外のアカウントがおすすめです
こちらもあの概要欄にリンクを貼っておきます とにかく情報スピードが速い
あの最新情報を発信しているアカウントですね でここからはAIの情報収集におけるマインドセットというか考え方になるんですけど
あえて取得する情報を絞るっていう考えもおすすめです まあというのがですねご存知のようにAIって情報スピード
ものすごく速いですよね で私も以前はチャットGPTのような会話型AIとか
あとは画像AI動画音楽とか全部情報を拾うようにしていました ただ途中で気づいたんですけど
まあ無理ですよね情報が溢れすぎて 情報のスピードに頭の整理が追いつかないですね
でそこから発想を変えてあえて取得する情報っていうのを絞りました 私の場合は会話型AI以外の情報っていうのはあまりキャッチアップしないように
しました 画像とか動画とか音楽とかですね本当はキャッチアップしたいんですけど
まああえてですねキャッチアップをしないようにしました で情報ソースでも同じことが言えて今っていろいろな情報ソースがありますよね
SNSブログニュースメディアあとはYouTubeとかですね でこれらすべてをチェックするってなるとこれもまたあの結構大変な作業だと思うん
ですね なので今はあえて情報ソースも絞って
レディットとミディアム あとはXの情報ソースというようにあえて絞っています
で結構今のところうまく機能しているのでしばらくはこの体制でいこうかなぁと思っ ています