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はい、ということで始まりました、おしゃれの呪いを解くラジオ。本日で794回目の配信でございます。今回もYouTubeとPodcastの同時収録でお届けしております。
この番組では、あなたに巻きつくファッションへの思い込み、イコールおしゃれの呪いをバサバサ届いていきます。
服装心理学をベースに、おしゃれをもっと楽しみ、自分を変えるコツをお届けしています。お相手はパーソナルスタイリストで公認心理師の久野伊佐です。
放送から噛んでしまいましたけれども、ここ3回にわたって年度末から4月上旬にかけて、いつも非常にたくさんご依頼いただく企業での目出し並み研修。
そちらの中でご参加者様からいただいた質問の中から、これはかなり参考になる質問だなとか、あとはPodcast、YouTubeを見ている方、聞いている方に
きっと参考にしていただける内容だなというご質問をいくつか取り上げさせていただいて、その回答とまもにご紹介しているシリーズでございます。今回が一応最終回ということなんですけれども、
今日取り上げるご質問でございます。営業をやっている女性の方からのご質問です。比較的中堅ぐらいの、いろんなご自身で取引先を持って回っていらっしゃるという方からのご質問だったんですけれども、
営業で外回りが多いといろんな取引先を回っていると、その時にフレアスカートとパンプスみたいなファッションってオフィスカジュアル、オフィスファッションとしてお勧めされていることが多いんだけど、
その組み合わせをやって着てみると、どうしてもエレガントみたいな雰囲気になっちゃう。ただ自分としてエレガントな雰囲気にはしたくない。
だからといって、フレアスカートにスニーカーを合わせるのはちょっと合わないし、じゃあと思ってタイトスカートを合わせてもピンとこない。いつもパンツっていうのもなんだし、どうしたらいいんでしょう。
フレアスカートとパンプスでもエレガントにならない着こなしってありますか?っていうご質問です。
どうしてもオフィスファッションって、SNSとか雑誌とかで見ると紹介されているファッションって結構女性らしいファッション、きれいめファッションっていうのをレディースファッションでやると、どうしても女性らしさが強くなるっていう部分はあると思うので、
その印象がちょっと自分的に嫌なんだよっていう方は結構多いんじゃないかなというふうに思うんですよね。
あとはオフィスファッションかどうかに限らず、フレアスカートとパンプスみたいなアイテムは履きたいんだけど、でもエレガントにしたいわけじゃないんだっていうね、そういう方もいらっしゃるんじゃないかなと思います。
ビジネスの場面においては、やっぱりその仕事のキャリアが積み重なっていくと、やっぱり自分の仕事でのキャラクターってこういうものなんだっていうのは結構確立してくると思うんですよね。
そうすると自分のその仕事上でのキャラクターだったり、お客様から求められているものって、こういう格好のこういうイメージじゃないよねっていうのができてくる。
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そうすると大した意味マナー的に間違ってなければいいやっていうファッションから、またワンランク難しいファッションの数取りが求められるようになってくると思うんですね。
まさにその頃のそういう時期に差し掛かってきた方のご質問でありお悩みだなというふうに感じました。
こういう服を着たいんだけど、こういうイメージになりたくないんだっていうお悩みはいろんな種類でとても多いです。
その時に私が何をするかというと、まずはその出したくないイメージから逆算していくんですね。
例えば今回の質問者さんの話でいうと、エレガントっていうイメージが出したくないということで、
その方にとってのエレガントって何なんだろうっていうところ、そのエレガントっていう言葉をもう少し分かりやすく分解していくところからスタートすることが多いです。
そのエレガントっていう言葉も人によって捉えているイメージって結構差がある。
それは本来の言葉の正しい意味とはまた別の問題で、その方が持っているイメージっていうのは当然それぞれ個人差があるので、そこをしっかり聞いていくことが大事なんですけども、
今回の場合にはエレガントっていうと大人の女性っていうイメージを持っていらっしゃる方が結構これまでは多かったので、その方向性でいこうかなと。
なのでエレガントっていう言葉の中には大人っぽいっていう印象と女性らしいっていう印象があるというふうに仮定していきます。
細かく最小単位に分解できたら、それぞれのイメージが出てしまうファッションの要素っていうのを3要素、いつも言ってますがファッションの3要素、色、形、質感で確認をしていきます。
例えば今回はエレガントは大人っぽくて女性らしいってことだと。
だとすると大人っぽいっていうのは色でいうと例えば比較的淡い色というよりは落ち着いた色に当たるかなと思います。
落ち着いた色、ちょっと暗い色なんかを使っていくと大人っぽくなります。
あとは大きな柄、小さい柄よりも大きな柄の方が大人っぽい印象が出ます。
あとは質感でいうと重い素材、ある程度重量感がある素材の方が大人っぽさが出やすいです。
形でいうとスカート、今回はスカートの話なので長い丈の方が大人っぽさが出ます。
同じフレアスカートでも膝上だと今度大人っぽい女性らしさではなくて子供っぽい女性らしさ、つまりかわいい印象になっていきますので、大人っぽいっていうのはやっぱり長い丈かなと思います。
今度女性らしいっていう印象も含まれているので、女性らしさって心理学的にどういう要素で演出されていくものなのかなっていうと、
まずは色でいうと赤とかピンクとか紫、この辺りの色彩品の中に女性らしいっていう印象が含まれています。
なのでこの辺りの色を使っていくと女性らしくなると。
あとは質感としては柔らかい質感が女性らしく感じます。
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あとは曲線、形は曲線です。波打ち曲線とかそこにさらにリボンが加わったりとか、あとは花柄なんかも曲線化できているからなので、花柄なんかを使った場合にも女性らしさが強まっていくと。
だから丈が長くてふわふわしていて柔らかくて曲線が出るようなフレアスカートっていうのは比較的エレガントな印象が出やすいってことがわかってきますよね。
あとはパンプスっていう話もありましたが、パンプスも細いヒールだったり尖ったつも先だったりするとやっぱり大人っぽい女性らしさというのが強くなっていくということです。
ということはその大人っぽい女性らしさが嫌ということであれば、今挙げた要素をできるだけ多く置き換えていって、エレガントさを打ち消していくっていう作業が必要になります。
これをやるとフレアスカート、パンプスっていうアイテムを変えずにその内訳、中身の要素をちょっと置き換えていくことで大人っぽい女性らしさを相殺していくことができるようなイメージになります。
なので例えばですね、色でいうと落ち着いた色で赤やピンク、紫みたいだとエレガントになりやすいのであれば、その色を変えて淡いブルーにするとかですね、そういったことも考えられると思います。
あとは曲線とか大きい柄っていうのがエレガントさを生んでしまうのであれば、ストライプとかチェックみたいな直線的な柄を入れてみるっていうのも一つかなと思います。
柔らかい重厚感のある素材がエレガントさを生んでしまうのであれば、軽やかな張りのある素材、コットンとかね、そういう素材に変えることでもまたエレガントさを打ち消していけると思います。
ことでいうと、細いヒールがエレガントさを生んでしまうのであれば、ウェッジソールと呼ばれるようなかかとからずっと手前までつながっていくような束を選ぶというのも一つだと思います。
こういった形で何がエレガントさを出している要素なのかっていうのをね、心理学的にちゃんと明確にしていって、それを打ち消せるイメージ効果を持った要素を代わりに投入していく。
そうすることでイメージを変えることができるということです。
なので、パンプス、スウェアスカートというアイテムはそのままにその中身を入れ替えていくことでイメージを変えていくということです。
これをやると、スウェアスカートにいきなりパンプスからスニーカーに変えてしまって、アイテムを変えることで印象変えをしてしまうと、なかなかね、血がハグになってしまうことが多いんですけれども、
アイテムはそのままにその中身、色とかデザインとか質感を変えていくようにすると、コーデが血がハグにならずに、あくまで使いたいアイテムを使いながら出したい印象が出せるということになりますので、
こういうことをやっていくと、狙った印象を作ることができるようになるということでございます。
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実際にはね、さっき言ったように、着る人にとってのエレガントって何なんだとかね、その辺を言語化していきます。
なので、一般的なエレガントってこういうイメージだから、じゃあそれとは違うこういう要素を使っていこう、みたいなやり方ではやらないので、
もちろんどの要素がどういう印象を出すかっていうのも心理学の範疇なんですけれども、そもそもお客様の言うエレガントって何だろうということを追求していくヒアリングにも、結構心理カウンセリングの技法が必要だったり、
その方が自分の感じているイメージを言語化するお手伝いをするのにも、心理カウンセリング的なアプローチが必要だったりするので、
こっちの方に結構、カウンセラーの技術、勉強が必要になってくるかなと。
ここがうまくできていないと、カウンセラーが勝手に思ったエレガントっていうものを打ち消していく作業に入ってしまうと、
ちょっとまたお客様の言っていることとはずれてしまって、結果がお客様の望んだようにならないというふうになるので、
やっぱりそういう意味ではね、このイメージ、理想のイメージを叶えるスタイリングっていう意味でも、
心理学とかカウンセリングの知識っていうのは本当に必要不可欠だなというふうには思います。
なので、なかなかこの辺が現状を一般的なスタイリッシュスクールとかイメージコンサルタントのスクールでは学ぶことがやっぱりできないので、
すでに開業しているイメコンの方とかスタイリッシュの方の中には、こういうスタイリングがなかなかできないという方が非常に多いかなというふうに思いますし、
お客様からも似合う服を教えてもらったんだけど、自分の慣れたイメージになれるような洋服をなかなか教えてもらえるところがないというようなお悩みもよく伺います。
なので、現在開業しているスタリストさん、アナリストさん向けに、こういう心理学的なスキルをしっかり学べる講座を準備しようと思っていますので、
ぜひ私がやっている4スタイルパーソナルスタイルスクールが気になる方は、番組概要欄に公式LINEを載せておきますので、お友達登録をしていただいて、ぜひ今後の情報をお待ちいただければなというふうに思います。
また、こういう勉強が面白そうだなと思って、仕事にしてみたいなとか、自分のファッションに活かしてみたいなという方も、4スタイルパーソナルスタイルスクールをお勧めですので、
現在第17期生を募集中ですので、まだ未経験だという方は、現在ご用意している第17期、こちらがお勧めですので、ぜひご利用いただけると嬉しいです。
ということで、一応連続ものとしては、今回が最終回になりますけれども、他にも視聴者さん、リスナーさんからオフィスファッションのご質問をいただきましたら、順次取り上げていきたいと思いますので、どしどしお寄せください。
ということで、また次回の配信でお会いしましょう。さようなら。