株式会社フィッツコーポレーションの森野くん
さまざまなトピックを取り上げて、健康について考え直す番組、Rethink Healthということで、今回はゲスト会で、株式会社フィッツコーポレーションの森野くんに来てもらっています。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。森野です。
森野くんって言ってるのは、もともと大学の先輩・後輩だからって感じなんですけど、
そうですね。
フィッツコーポレーションって、香りに関するような事業をいろいろ展開されているというところで、ざっくりですね、森野くんのほうからどんな会社で、森野くん自体が今どんな感じの取り組みをしているかみたいな、ちょっとしゃべってもらってもいいでしょうか。
はい。フィッツコーポレーションは香りの企画会社っていうのが一言で言うとの内容になっていて、今30年ぐらい経ってる会社なんですけど、もともとは香水の輸入から始まった会社です。
当時、百貨店に行かなきゃ瓶の香水が買えない1万円とか2万円とかするっていうものだった香水を、もっといろんな人に手に取ってもらいたいっていうところで、日本にはなかった、アメリカで売っている500円で買えるプラスチックボトルの香水とか、1000円台で買える香水とかっていうのを輸入して日本で販売することで、少しずつ香水を使う裾野を広げていって、
そこから輸入して販売するところでノウハウを貯めてきたので、メーカーとして自社でオリジナルの商品を開発して、今はそっちのオリジナル商品の開発がメインになっている、そんな感じの今会社の段階です。
はいはい。で、そこで今森野くんはどんな感じのことしてるっていう感じなんですかね。
はい、今僕がいるのは新規事業を立ち上げる部署にいまして、大きく2つの事業をやっています。
一つは法人向けの業務用のアロマディフューザーのサービスを作っているのと、あともう一つは個人向け、家庭用のルームフレグランスを作っています。
大学の後輩なんでお二人とも理学療法士なんですけど、なんで理学療法士なのに香織の会社みたいな話はちょっと置いといて、
でも、どこかで健康につながるとか、ヘルスケア関係でも香織活用できるんじゃないかみたいなのはあると思うんですけど、
以前このリスイングヘルスでも香織と健康みたいなテーマでしゃべったりはしたんですけどね。
いろいろ自分たちよりも香織っていうのについて深く考えてきて、個人単位だったり空間で香織を使って、
どう健康なとか豊かな暮らしとか働き方みたいなところができるかみたいな色々考えていると思うんですけど、
香織をどう活用していくか、最初ちょっと生活みたいなところからいってみましょうかね。
どう取り入れていくといいとか、どう考えていくといいとかなんかあるんですかね。
そうですね。香織に関してはよく他の感覚と比較されることが多いんですけど、
視覚だったり聴覚だったり、視覚だったら映像、映画、聴覚だったら音楽とかそういう感覚に根付いたコンテンツとかってあると思うんですけど、
皆さんも多分肌感覚としてわかるところあるかなと思うのが、香織自体がすごく記憶に強く結びついているっていうところがあって、
昔行った場所、昔会った人も意外と匂いで覚えていたりすると。
そういうところで自分にとっての香織を嗅ぐことですごく感情が揺さぶられるというか、
そういうのが他の感覚とは少し質が違うところがあるので、リラックスっていうところでアロマキャンドルを焚いたりとか、
あとは自分の朝出かけるときのスイッチとして香水をちょっと振りかけたりとか、
そういう気持ちの切り替えだったりとか、自分の心地よい時間を作っているところで香織はすごくいい感じに使えるんじゃないかなと思っていますね。
なるほどね。リラックスとかっていうと、自分の昔を思い返すと好きなタオルケットみたいなのがあって、スヌーピーのライナスか、他の話でもあるけど、
ああいうのは子供って自分の香りなのか親の香りなのか好きみたいなのがあるかもしれないし、
また大人になってくると怒ったりとか、そういうリラクゼーションもあると思うし、
どうなんだろう、家で香りを意識するときにどの年代、女性が多いような気はするんだけど、
どういう年代とかどういう人は特に香りを活用しているとかって思ったりするのかな。
そうですね。まず男女の性別の差でいうと、まず感覚として明確に違いがあるのは、
女性の方が香りの種類を識別できる数が多いって言われていて、
男性で百貨店とかで香水試したりすることあると思うんですけど、
大体一度に限られるのが3から5種類くらい。
一方で女性は6から8種類くらいって言われているので、
まずは女性の方が香りが好きな方が多いのは、この感覚が鋭敏なところもあるのかなと。
生物的にそういう違いがあるというかね。
そうですね。傾向としてありますね。
なるほどね。
あとは香水は割と20代くらいの方が使っているのが一番多いんじゃないかなと思うのは、
例えば職場でとか、あとはご家族でお子さんがいたりとかってすると、
香水のちょっと強い香りが大丈夫なのかなっていうところで、
ちょっと香水から離れてしまったりする人が多い分、
外向きにつける香りに関しては香水として20代がよく使っていて、
逆にお家の中とかお香とかリードディフューザーとかだったら、
割と20代以降の方、家族で住んでいる方でも楽しんで使っているなという印象がありますね。
なるほどね。
おじいちゃんおばあちゃんの世代とかってどうなんだろう?
そうですね。おじいちゃんおばあちゃんとかは、
お線香とかお香とかっていうのはすごく習慣としても根付いていますし、
逆に香水とかはちょっとあんまり、もしかしたら使っている人は多くないですかね。
なるほどね。あんまり聞かないよね。
そうですね。
それこそ着物とか着ているような人は匂い袋みたいな話があるけど、
そういうそこに関わっているような人とかは入っているかもなって感じなのかな。
そうですね。あとは手紙にちょっと香りをつけたりするっていうのも結構文化として割と昔からあったりするので、
むしろそれは若い人よりもちょっとお年寄りの方だったりする方が文化として楽しむ人が多い気がしますね。
それは何の香りをつけるって感じなんだろう。
結構そこは、いわゆるお香の香りって薬団とかあとはちょっとウッディーな香りっていうのが多くて、
その手紙とか紙につける香りで柑橘系とかあんまりないですよね。
お香とかのスパイシーな香り、お寺っぽい香りっていう感じですかね。
なるほどね。それこそお寺とか神社とかそういうとこは独特の香りを使っている感じがあるよね、場所によって。
あと家で今、体につけるというかそういう感じだったけど、
家の中で香り、どっちかというと消臭みたいな方が日本は多いような気がするけど、香りを置くとしたらどういうところがいいかとか。
そうですね。まず常に香らせ続けるようなタイプと、
あとは一時的に香りがするタイプと大きく2分できるんですけど、
例えばずっと香るタイプだったら棒が刺してあって液体が揮発するようなリードディフューザーっていうタイプ。
逆に一時的なものだとルームスプレーだったりとか、あとは火をつけてその間だけ香るお香とかがあって、
結構リビングのような滞在時間が長い空間とかだと、どうしてもずっと出続けている香りって慣れてしまうんですよね。
だから香りの良さを実感しづらかったりすると慣れてしまう。
だからそういうところではこのようなスイッチ的に入れる一時的な香りの方が香りの楽しみとしては感じやすいかなと。
なるほどね。
常時置いておくとかっていうと玄関とかトイレとかそういうところみたいな感じなの?
やっぱり玄関が一番使用頻度としては高いみたいで、
常時香るものとしては帰ってきた時にお帰りの香りだったりとか、
ちょっとその香りに癒されて帰ってきたなっていう実感になったりとか、
そういう使い方はすごく人気ですね。
なるほどね。
あとお風呂とか寝室とかそういうのでも使うとかあるのかな?
そうですね。お風呂に関しては香り系で言うと入浴剤とかシャンプーでも香りが結構あったりするので、
ちょっと珍しいんですけど、お風呂の中でアロマキャンドルを焚くっていう香りの上級者の方もいたりしますし。
お風呂浮かばせるみたいな感じなの?
そうなんです。そういうのはちょっと流行った時期があったみたいで、自分でやったことはないんですけど。
なるほどね。
例えば森野君自体は家ってどういう工夫してるとかなんかあったりするんですか?
そうですね。僕は香りの会社にいるので結構使う方だと思うんですけど、
僕使うのは家で仕事をするときにちょっと最初ってどうしてもぬるっと入っちゃうんですよね。
お家で仕事をするとき。
そこの気持ちを切り替えるときに日々っていうブランドがあってHIBIって言ってするんですけど、
ここは10ミニッツアロマっていう10分間だけ香るお香があるんですね。
それを使用する前に火をつけて10分間で消える。
10分経つ頃にはぬるっとした灰色のところもなんとなくどんどん仕事モードになっていくので、
この仕事の始まるスイッチとして使うっていうのはよくやりますね。
なるほど。確かに最近テレワークとか主流になってきて、
家の中だとあんまり仕事できないんだよねみたいな人も確かいるような気がして、
生活と仕事の切り替えがうまくいかないというか、
そういうときにそういう香り使うみたいなのもありかもっていう感じなんですかね。
そうですね。
そういうさっきの常時的な香り方と一時的な香り方で言うと、
一時的な香り方のほうがスイッチには向いてますね。
なるほど。
例えば学生の頃とか全然意識してなかったけど、
受験勉強とか家で勉強しなきゃみたいなときも、
そういうのあったらいいかもねとかあるんかな。
確かに。
よく勉強法とかで言われるのは、
暗記しなきゃいけないものを、
その暗記作業のときにレモンの香りとかを嗅ぐようにして、
テストの本番前にそのレモンの香りを嗅ぐと、
その匂いの記憶に基づいて思い出せるみたいなのも、
ディフューザーやお香の使い方
どれほど真偽のほどかわからないんですけど、
確かにでも原理としてはありそうだなと感じてますね。
なるほど。
確かに。
昔の記憶が香りで蘇ってくるみたいな感じで、
ちょっと厳格義感もあるかもしれないけど、
そういうのもあるかもしれないって感じ。
ありそうですね。
なるほどね。
じゃあちょっと仕事とか勉強みたいな話になってきたから、
そっちにつなげていけたらなと思うんですけど、
今ディフューザーとかも、
仕事空間とかいろいろあると思うけど、
そういうところに置けたらなみたいな話もあって、
家じゃなくて職場みたいなことをイメージしたときに、
どういう香りの使い方をできるといいかなっていうのは、
職種によっても違うかなとは思うんですけど、
何かちょっと考えることがあれば。
そうですね。
いろんな切り口はある中で、
一つはさっきの玄関に置くっていうのと同じように、
その職場のエントランスに置くっていうのが一つあるかなと思って、
仕事をするときって、
朝はなかなかさっきの仕事モードになりづらかったりするときに、
いつもその場所でしているいい香りっていうのを、
エントランスのエレベーターを降りたときとか、
扉をくぐったときにその香りがするっていうところで、
ちょっと今日もやるかっていう感じになったりとか、
あとはお客様がいらっしゃったりするようなエントランスだったりすると、
ホテルとかでもよくいい香り入ったときにすると思うんですけど、
そういう歓迎されているというか、
この職場空間にちゃんと気を使っているなという感じがしたりとか、
自分たちスタッフの方向けと外向き、お客様向けっていう、
その使い方はできるかなと思いますね。
そうですよね。
職場っていうと、そういうお客さんとかクライアントみたいな人をイメージするのと、
職場の働く人向け、それぞれありますっていう感じで、
お客さんとかだと、さっきみたいなやっぱり入り口とか、
待合せとか、待合みたいなところとか、
打ち合わせの場所とか、どの辺にどういう感じで使うと一番いいんだろうね。
そうですね。
僕らもまだ模索しているところではあるんですけれども、
やっぱりリビングのさっきの話みたいに、
滞在時間が多い場所に香りを置くのはちょっと好き嫌いもあったりするので、
ちょっと難しいところもあったりとか、
ちょっと鼻がどうしても疲れてしまったりするので、
ちょっと僕らはあんまり強くお勧めはしていなくて、
でも逆に休憩室とか、
よくやっぱり喫煙所とかが皆さん、
オフィスで働く方って休憩の場所になると思うんですけど、
座らない人にもそういう香りでちょっとほっと息つくような場所があるっていうのも、
何か作っていけたらいいなというのは考えていますね。
それが森野くんの推しプロジェクトよね。
そうなんです。
田代さんと話すときにも森に触れて、
僕がスッと出してきて、まだ実現に至ってないですね。
そうね。
だから建物入ったときにちょっといい香りがして、
打ち合わせの待ち時間みたいな感じだったら、
そこでもちょっと滞在するときに香りがしたりして、
打ち合わせのちょっと1時間、2時間とか無視するとこは、
そこはあんまりなくてもいいかもしれないけど、
ちょっとまた途中休憩とかするときは、
そういうまたリラックススペースがあってみたいな感じだといいのかな。
そうですね。
どうなの?それも例えば場所によってまた香りが違うとか、
同じ香りがいいとか、そういうのって何かあんのかな。
そうですね。
やっぱり香りの種類によっても感じる効果っていうのは、
あるんじゃないかなと思っていて、
例えばさっきの白檀の香りとかって結構落ち着く、
ちょっとスッと気分が興奮状態というよりは、
リラックス落ち着く状態になる分、
例えばミーティング中とかも頭がカーッてなってるよりは、
ちょっとクールな状態で話すほうがいいんじゃないかなってときだったりすると、
そういうお香とかのサンダルウッドとか、
そういう香りが合ってたりするのかなっていうところと、
逆にちょっと休憩室みたいなところで、
職場や仕事空間での香りの利用方法
ちょっと談笑するようなところだったりすると、
少し明るい印象の柑橘系とかの香りがあったりすると、
自然と会話が弾んだりとか、
そんな効果もあるかなと思いますね。
なるほど、確かに。
仕事関係だったらどういう感じのコミュニケーション取り替えたいかとか、
どういう感情でいてほしいかみたいな、
ここに意識してあらかじめ設計できると、
ちょっとそういう方向になるかもなというか。
光とかはそういうのが先に進んでたりするかなと思うんですけど、
視覚のところですよね。
関節照明のちょっと温かい色味だったら、
ちょっと落ち着いたりとか、
ちょっと談笑したりする。
逆に仕事のバキバキ働くようなところだったら、
ちょっと白っぽい明るい色の照明だったり、
そういうのが当たり前にオフィスの内装とかって考えられてる中にも、
香りっていうものがそんな風に設計されていくと、
もっと居心地が良くなる場所になるんじゃないかなと思いますね。
なるほどっすね。
じゃあちょっと一旦20分ぐらいになってきたんですけど、
まだ深めれそうな気はして、
例えばその仕事によってもまた業種によって違ったりとか、
例えば森野君だと今感傷剤の中に香り入れるとか、
ちょっと違う切り口。
今生活と仕事のざっくり話したけど、
ちょっとまた日常の中に溶け込ませる考え方とかあるような気がするんで、
ちょっと次引き続き、第2弾という形で続きも喋っていけたらなと思います。
ぜひぜひ。
はい、じゃあ一旦今日はここまでで。
ありがとうございます。
ありがとうございました。