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2023-03-10 18:57

ICF(国際生活機能分類)についてRethinkする

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心と体の専門家が様々なトピックを取り上げて、現行について考え直す番組、Rethink Healthということで、今回はみなさんよろしくお願いします。
はい、よろしくお願いします。
今回はですね、ICFっていうものを取り上げてみようかなと思うんですけど、
医療系の人であれば一度は聞いたことあるというか、学校とかで学ぶことなんですけど、一般の方だとなかなか聞かないこともあるかなと思うんで、最初にざっくりちょっと解説をしておくと、
一応、世界保健機関っていうWHOから出てる国際生活機能分類っていうのがICFっていうやつなんですよね。
国際機能分類なんで、International Classification of Functioning Disability and HealthっていうのがICFっていう略なんですけど、みなさんも学校とかでは一応学んだ感じですよね。
そうですね、一応念頭に置きながら、日々の患者さんをアセスメントするときには、本当にそういう観点で捉えていくっていうことをずっとやってると思います。
自分も学校で一通りICFっていう概念を学んだりしたんですけど、改めて調べてみると、結構詳しい資料がWHOから出てたりして、深掘りしていくと役立つシーンじゃないかなというところで今回取り上げると思ったんですけど、
その前に、ICFっていうのは今出てる新しい概念というか、一応最新版というか、その前にICIDHっていうものもあって、これも国際障害分類なんですけど、
International Classification of Impairments, Disabilities and Handicapsっていうことで、ちょっとこれも言葉だけだとなかなか伝わりにくいんですけど、このICIDHっていうやつは、社会的に不利な状況、ハンディキャップっていうのが体の病気とか怪我とか不調によって生まれてきてますよねみたいな一直線の流れなんですけど、
ICFっていうのは、普段の活動とかっていうのは健康状態も影響するし、環境的な要因が個人の体だけじゃなくて影響してて、それによってコミュニティの活動の参加とか、そこからまた先の体の健康とか、全部総合作用してますよねみたいなところがICFっていうので、
こっちの方が現状に即してるかなっていうところで結構使われてるというようなのが事前情報です。
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個人的にもこっちのICFで考えてた方がやっぱり、体の病気とか怪我とか障害あったらもうハンディキャップ起きちゃうよねみたいのはちょっと短絡的すぎる気がするんで、
個人レベルと環境の要因と両方考慮していくと、その人にとっていい形を考えていけますよねっていうのでいいかなと思ってます。
まさにそうですよね。その人にとってっていう個別性に合わせて考えていくために、すごくこれ本当になんかシンプルで、だけどすべてはモーラーできてわかりやすく理解できる図だと思いますね。
そうですよね。本当にわかりやすい例としては、例えば車椅子の方とかでも段差がなかったりとかエレベーターついてたりとか、バリアフリー環境だったらそんな移動制限ないしっていうのは、
ICID値的には、もう体の障害あったらどうしても不自由あるよねっていう感じかもしれないですけど、こういうICF的に考えると、環境、インフラ面とかテクノロジーとかによって不自由がちょっと解消されるみたいな可能性もあるっていうのがわかるんで、だからこの辺合わせて考えていけるといいかなと思います。
そうですね。もともとその方が持っている能力だったりサポート状況とか、そこをまず見て、その不足部分を見ていくか、もしくはそれを持っているものをまた強みとして生かしていくかとか、いろんなふうに捉え方が柔軟に使えそうで、よりよくその本人が目指すところにいけるかなと思いますね。
だから、仕事みたいなことをしようと思ったら、やっぱ得意な部分をうまく生かすっていうのも大事でしょうし、とはいえ生活とかその仕事の中でも不自由に感じているところは減らしてみたいな、両方意識すると、ちょうど生活も仕事も両立していったりとか、不自由が減るかなと思いますよね。
そうですね。不自由が減るには強みに転換していくには、ただの気持ちとか気合だけじゃなくて、物理的に今あるソーシャルサポートのここをもっと環境要因として増やしていこうとか、それが相互に影響していくっていうこの感じがめちゃめちゃいいなと思います。
自分たちも医療機関で勤めるときもあったりとか、もうちょっと地域で活動するとか、どっちも経験があるかなとは思うんですけど、たぶんやっぱり医療機関とか病院だと体によりがちで、地域の活動だとどっちかというと社会的な環境要因によりがちみたいなところがあるかもしれないんで、
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本当にお互いが両方を勉強してうまく連携していけると一番いいですよね、たぶん。
そうですよね。やっぱりそのためには、多職種連携のようにいろんな方が合わせて障害を持ってる人に関わっていくっていう感じがいいんでしょうね。
そうですね。お互い障害者支援とか障害者就労とか雇用みたいなとこ意識してますけど、それもね、なんか自分なんか最初はあんまり意識できてなかったですけど、病院とかで働いてて体をいかに改善するかみたいな考えたときに、
どうしても改善しきれないところがあったら、それでも働いていくためにはどうしたらいいのかなみたいな考えて今日思ったところあると思いますけど、それも個人要因だけじゃなくて環境要因もっていう感じですよね。
そうなんですよね。これをやったら絶対うまくいくっていうわけでもないので、そのときにその本人の気持ちを優先してみたり、そのときにこっちの社会的環境の方をちょっと増やしてみたりっていうふうに試行錯誤するにしても、これを図があると評価しやすいし、
自分のことを慌てて、混乱とかしないで自分のことをわかるときにもすごく役立つ指標かなと思います。
そうですよね。
みいらさんもいろいろ病院とか大学院とか地域の活動とかいろいろあったと思うんですけど、それぞれどういうことを考えてるっていうか、特徴とか感じるとこあったりしますかね?
特徴。
個人的にはやっぱさっき言った通り、病院とかだと体に寄りがちで、福祉とかの業界を見てみると結構その体に意識向き切ってなくて、やっぱ人間関係とか社会の制度とかそっちにちょっと寄りがちかなと思うんですよね。
たしかに。
そのときの病院だったら医療だったら医療、福祉だったら福祉って、ある程度大まかに目的も違ったりするのかもしれないんですけども、
でもあんまり疾患の脆弱な部分にばっかりフォーカスして病院とかで治療治療ってやっちゃうと、本来の本人の望みっていうところがなんだっけっていうふうなちょっと見失いがちになることもあったりするんですよね。
だけど地域とかに行ければ逆にそういった望みとかを優先に医師とかに変えていって、どうにか生活支えていこうってふうになるんだけども、
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あんまり自分のその方の意思を尊重するっていうことが、
実は逆にその生きにくさとかを生み出したりとか、本当はストレスとかに弱い分をちょっと見失ってしまったりとかいうこともあるのかなと思ったりして、
本当にきめ細やかにその方の病状の変化だったり、ちゃんとその治療についての、それも治療ってずっと同じ治療していくわけじゃなかったりするので、
そういったところを福祉のときには、ちゃんとその見守っていく人を増やすとかいうことで、より安全に暮らしていけるのかなというふうには思いましたけども。
本当バランスですよね。
そうですね。バランスですね。
生きていく中で、もちろん体の不調を改善したほうがいいときもあるでしょうし、うまく社会の仕組みを使ったほうがいいときもあるでしょうし、
そうですね。
その辺はどうかな、医療機関とか行政とか、うまく活用できるようにできるといいと思いますけど、
どうなのかな、その辺の情報共有というか、人によって情報の拡散みたいなところもあるかもしれないんで、
そうなんですよね。
そういうところも、うまく必要なときに情報を得られるようにできるといいですね。
そうですね。地域とか出たら、もしどこかに所属したとき、そこがずっと固定してやっていくというわけじゃなくて、
実は移動とかに困難を抱えていて、一生懸命歩行してくることが、それもリハビリ的に観点としてはいいんだけども、
もしかしたら、そこを創業の移動手段を使ったりすることで、余った力を他の作業の時のエネルギーに変えるとか、
そういう発想の柔軟さみたいな、そういうことも心がけてもいいのかなと思いましたね。
そうですね。確かに周りの人からすると良かれと思ってサポートしすぎちゃってるのが逆に良くないみたいなことも、もしかしたらあるかもしれないんで、
その辺も本人の意思と周りとしての客観的な状況というか、そこがどうなんですかね。難しいところですけど。
その方の年齢とか、やっぱり何を重視したいとか、そこは本人の気持ちっていうのがすごい大切なのかなと思いますね。
確かにですね。だから体としてもね、本当にこのICFの考え方としても、運動の機能とかもあれば、心のこともあれば、いろいろですし、
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社会参加とかそういうのを考えても、教育みたいなところとか、仕事とか、娯楽みたいなところとか、家庭の生活っていうのもありますし、
本当に全部100%完璧っていうのは難しいですけど、バランス取りながらやれるといいのかなっていうのは、改めてこういうICFを見ると思いますね。
そうですね。結局そういったものが良い健康状態を司っているっていう意識して、
結果的に本当に自分の健康状態を自分が自覚的に、今いい状態だなっていうふうに思えれば、最終的にはいいのかなとは思ったりしますが、
そこは本当その方々の価値観だったりとかにまた基づいて、健康の概念をどういうふうにもともと設定するかっていうのは異なると思うんですけどね。
この番組はリスニングヘルスっていうことなんで、より多くの人が健康に過ごしたらいいなと思うんで、
それも定義としては身体とか精神とか社会全体的にっていうところなんで、それがICFの概念と通じるところですし、
今回ICFって取り上げると本当に身体の話も心の話も社会的な話もどれもできちゃうんで結構難しいなと思うんですけど、
でもこういうICFっていうのがあるっていうのをまず知ってもらえるといいですね、一般の人にも。
図を検索したらすぐにいっぱい出てくるので、ICFって言って、おそらく見たことない人も多いのかなと思います。
一番上に健康状態っていうのが来て、その下に活動っていうのと、心身機能、身体構造とかっていうのと参加ですね。
これが横一列に3つ並んでて、下の方に2つ個人要因っていうのと環境因子っていうのがあって、
だから全部それが相互に作用してますよみたいな図ですね。
そうですよね。
奥が深いんですよね、これが。
そうなんですよ、ほとんど。
パッと考えるとそうだなと思うんですけどね。
ミイラさん、自分の研究でもICF引用したみたいな話を聞いたんですけど、どういうところで使ったんですかね?
その時はインタビューして、震災の研究で被災を受けた方の心理的な強みみたいなところを分析していたときに、
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結局こういった観点で、その方の参加、やっぱり社会にどれだけ参加できているかっていうことが、心の安心感だったり、コミュニティとかに属することでまた得られるものがあるとか、
それが活動性につながっていったりとか、もしくはその方の持っている心身機能の特性みたいなものがあれば、そこも支えになっていくためには周りの人からのサポートも必要だしとかということで、
この概念を引用して説明に使っていったっていうことがあったんですけど。
本当に相互に円にしたり、重なりまくっちゃったんですよね。3つが円にして。
でも確かにどれかがあまり外れてしまうと、なんだろうな、心の健康が崩れてしまったりとか、なったりするんで、
これね、ちょっと自分自身が常に、例えば、あんまり病気を抱えているから何もできない、何もできないってふさぎくんでしまっていいやしないかなとか、
もしくは、あんまり頑張って社会活動しすぎちゃって、逆に自分へのケアがおろそかになってないかなとか、そういう日々の自分を客観的に見るときにも役立ちますよ。
そうかもしれないですね。
なかなかね、自分を見つめるっていうのも、うまくできたらいいですけどね。
なんかあるのかな、こういうICFの考えに基づいて、自分で自分の状況をチェックするアンケートみたいな評価もね、あってもいいかもしれないですけどね。
確かに、確かに。なんかよくあるのが、空欄で自由に技術していくタイプで、その人を全体像を知っていくみたいな関連みたいな感じのものは見かけたりするんですけどね。
なるほど。
尺度とかアンケートとかもあるのかどうかちょっと調べてみますね。
そうですね。
個人的に今後の勝手な妄想として、今リシンクヘルスっていう感じで音声番組やってますけど、やっぱ聞いてもらう方にはもっと健康になってほしいなと思うんで。
今後なんかアンケートを作ってリスナーの人に答えてもらうとか、またそこで上がってきたアンケートとか質問とかもしあればそれに答えていくとか、そんなのもできたらいいかなと思いますし。
その時に多分このICFみたいなところもちょっと考慮しながらテーマ決めて、質問とか投げかけていくといいかなと思ってるんで、みんなで一緒に健康になっていきましょうという感じで。
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本当そうですね。ラフに考えていけたらいいですね。
こんなもんですかね。
一応今後対談とかもちょっとしていこうかなと考えてて、これがリリースされて聞ける頃にはもうすでに対談してるかもしれないですけど、
今後そういうちょっと体に不調があるというか、障害とか特徴がある方と喋ったりとか、いろいろ研究とか授業してる人とかもちょっと喋っていこうかなと思うので、その辺も今後期待という感じです。
はい。よろしくお願いします。
じゃあ今回は以上で。ありがとうございます。
ありがとうございました。
18:57

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