そうそうそう。ちょっと大丈夫かなっていうのが最初の読んだ時思ったんですよね。
感情で動いちゃう。結構ヤバい主人公やなみたいな感じで始まりますよね。
で、お母さんが嫌になって家出をしちゃって。
もう完全思春期ですよね。お母さんと喧嘩して家出て。
それが結局ちょっと行方不明になって焦ればいいじゃないみたいな気持ちもあったりとかして。
あと自分はもう一人で生きていけるわみたいな。そんな感情が入り乱れて家を出て他でないけど。
で、その家を出ることでこの壮大な物語のきっかけが始まる。
これね、最初読んでると全然そこがちょっと気づきにくいというか。
本当にさらっとこの小説の超重要人物と出会ったりですね。
後々展開すると思うんですけど、家を出て夜通し歩いて喉カラカラな状況で歩いてると。
老婆と出会って。
湖で釣りをしてる老婆と出会うんですよね。
お茶ちょうだいって言って喉乾いてるから。
そうしたら老婆がお茶あげるから代わりに保護施設貸してくれないかな。
なんか保護施設がなんとかって言うんですよね。
なんなんだそれみたいになるんですけど。
そうそう。この人ちょっと頭おかしいんじゃないかなって思ったりして。
保護施設を取引しないかと言われるわけですね。
そうかそうか。
お前は理想的だよ予想外だって言われて、私のお茶と引き換えにお前の保護施設取引するかいって言われて取引するんですよね。
でもこれね、最初読んだ時って何のことか全く分かんないし、あんまりそこの文章が入ってこないんですよね。
後になって意味が分かってくるんですけど。
第一任って書いてあるけど、もうすでにここで第一任って書いてあるんだと。
そうですよね。
全然意味が分からない言葉なんですけど、ちょっと突拍子もなきゃいろんなそういうこと出てきますよね。
そうですね。話の文脈とは全然関係ない言葉が結構出てきたりして、それがちょっと読みにくいところでもあるかなと思うんですけど。
そうですね。それと実は結構最初の14ページぐらいで、ホリーに弟のジャックっていうのがいるんですけど、このジャックがいきなり重要なことを最初の14ページとかで言っていたりして、
おもちゃの迷路を持ってて、これをお姉ちゃんに渡して、ホリーに渡して、この迷路をちゃんと覚えてねと。
あ、すごい。ここすげえ重要なことを言っている。嘘?
そうなんですよ。
嘘?
いや、でもこんなこと。
えー。いや、これ気づかないよ、14ページ。
そうそう、気づかない気づかない。
すげえ、ここで出てたらもう。いや、これちょっと読み返さないとやばいですね、これ。
そうそう。で、これ今話していてですね、何のことだろうって。
そう、もうリスナーのこと分かんないと思うけど。
そうですね。これが本当に2回目読むと。
これすげえな。
そうなんですよ。いや、これがめっちゃ面白くて。
ちょっと今感動してる、俺。
そう。
えー。
いや、これはもう。
これすごいですね。
うん。これはもう、デイビッド・ミッチルの中で、もうマジックみたいなものかなと思うんですよね。
確かに。
最初読んでも全然意味分からないところを。
これすごい。
実はすごいって。
白暮が追いかけてくるってもうすでにここで言ってるんだ。
うん。
すごいな。
なるほど。いや、すごいですね、14ページ。
うん。
気づきようがないけど。
そうそうそう。いや、そうなんですよ。
まさかこんな、いちいち覚えていないというか、あんまり頭に入れるところでもないんですけど。
話的に重要なのは、一生そういうちょいちょいあるんですけど、エド・ブルーベックですね。
あー、そうですね。
フォーリーのことがおそらく好きな男の子で、フォーリーが家出してるのを知って助けてくれるんですよね。
うん。
すげえいいやつで。
そうですね。
結構このエド・ブルーベックっていうのが、変わった少年なんで、あんまり周囲とあえてなじまないというかですね。
うん。
結構我が道を行くタイプというか。
なんでかわかんないけど、フォーリーのこと好きなんですよね。
そうですよね。なんかフォーリーにはちょっと優しいというか。
優しいというか、そういうもんなんだなと思うんですけど。
でもね、このエドもすごい個性的なキャラクターで、なんか面白いんですよね。
たまたまブルーベックと隣町に向かおうとするとこでしたっけ。歩いてたときに会うんですよね。
そうそうそう。
でもその時はもう家出をして、もう1日ぐらい経ってるときでしたっけ。
土曜日だったかな。だから、あ、金曜の夜から行ってるから土曜日か。
だから翌日学校がないくて、で、なんか教会で泊まろうとすると人が来てみたいになっちゃって、で、ちょっとどっかで逃げるんですよね。
逃げて寝てるけど、ブルーベックは真摯だから何もしないと。すごい良いやつなんですよね。
そうなんです。
一緒に寝てるけど。で、寝てるブルーベックを朝置いて、フォーリーはまた1人で家出を続けようとして出てっちゃうんですけど。
置いていかれたブルーベック、かわいそうだなと思うけど。
じゃあこの主人公のフォーリーが、ただちょっと普通の人と違うところがあってですね。
それを小説では奇妙なクソ話ということで書いてあるんですけども、夢の中で人の声が聞こえたりするんですよね。
なんかね、そこのエピソードがちょっと書かれていて、で、その中で、なんていうんですかね、夢の中で話しかけてくる人と仲良くなって、
友達のように思えてきた時期があって、相手をミス・コンスタンティンっていう名前の夢の中だけの友達がいて、
そこも、そういう非現実的なエピソードが、実はフォーリーが子供7歳の頃にあって、
面白かったのが、フォーリーが小学生ぐらいの時からいじめられていて、いじめっ子にすごいつらい思いを持ってたんですけど、
そうそうそうそう。すごい魅力的なキャラクターなんですけども。
すごい良かったですねここね。
第3章は2004年になります。
主人公がエド・ブルーベックス。
1章で家出したホーリーをちょっと助けたエド・ブルーベックスが主人公なんですけど。
この時もうまず最初びっくりするのはもうエドとホーリーが結婚してるっていう。
そうそうそう。
娘いるっていう感じで。
そういう結婚してたんだってちょっと驚きましたね。
驚きましたよね。
舞台というかはホーリーの妹の。
結婚式ですね。
シャロンの結婚式でいつとか今集まってるっていう話ですね。
エドは何というかものすごく世紀観の強い男でジャーナリストやってるんですよね。
戦争ジャーナリスト。
そうですね。
だから戦地に行って自分が真実を伝えるんだという強い意志を持って活動してるジャーナリストで。
めちゃめちゃ評価されてますね。
そうですね。本当はイラクとかに取材に行ったりしてね。
そこでも現地をリアルに取材してっていう。
それが評価されてるんですよね。
だけどホーリーは仕事中毒になってるエドに対して面白く思ってない。
もっと娘と家族と一緒にいてもらいたいって思ってて。
だし、いつ死ぬかわからない場所になんで行くのっていうすごく思いがあって。
やっぱりエドにはエドの思いとかいろいろあって家族よりも仕事を優先してしまってるんですよね。
この3章で全6章の中で一番ファンタジー要素が薄いかなって思いましたね。
なんていうかここで重要なのは、これはホーリーの人生を描いてる小説と思うので。
30代のホーリーは結婚してて娘がいるっていう状況だということを描いてて。
ちょっとこれ事件が起きるんですけど、娘が結婚式の夜か、行方不明になっちゃうんですよね急に。
これもエドがちょっと気を抜いた月というか、エドがすごい仕事をしたくて原稿を書きたくて送らなきゃいけない原稿があるという状況だけど、娘が遊んでくれみたいになってて。
娘を寝かせつけて仕事しようとしてたんですけど、エドも結構いろいろ疲れてて。
一緒に寝ちゃったら張って起きたり。結構な時間が経ってると。
娘が全然いないってなって。
この家族、サイクスの家族は一生で話したんですけど、ホーリー・サイクスの弟のジャッコが行方不明になってるんで、行方不明ってことに関してめちゃくちゃ過敏に反応するんですよね。
しかもジャッコが行方不明だったときって結構イギリス中でニュースになったりして、あの家族でまた何か起きたんじゃないかと。
ちょっといろいろあって、見つかるんですけど、その時にホーリーが一生でもラジオ人間っていうか、ちょっと言い方があれだけど霊感が強いっていうか、急に意識が飛んで自分が知らないことを話したんですよね。
そうですね。結構そのハーシーがやっぱり売れっ子作家を嫉妬するというか、なんか目の敵にしちゃうんですよね。
ですけど、ホーリーとは後々、まずちょっとエドは仕事というか戦場で死んじゃうんですよね。仕事中に。
ホーリーと娘は残されちゃってるんですけど、でもそれでもすごく強く生きてて。
あ、そうか。娘がクリスピン・ハーシーを好きなんですよね。ファンなんですよね。
あ、そうかそうか。
で、オーストラリアでしたっけ?旅行中に見つけて、ホーリーもあの時いた人だみたいな感じ。文芸フェスでいた人だみたいな感じになってちょっと仲良くなるというか、
最初ちょっとホーリーとクリスピンは結構あんまりお互い良く思ってない感じで始まるんですけど、
ホーリーのラジオ人間というか、まあホッサって言われてるんですけど、オーストラリアで一緒にいる時に起きちゃった。
確かに。
クリスピン・ハーシーが助けた子によって。クリスピンもそれでちょっとそれを信じちゃうというか、本当のことなんだみたいな。そこは交流が深くなっていくんですよね。
なんていうか、恋中にはならなかったけど親友同士みたいな感じですね。
そうですね。ずっとね、友情がだんだん強くなっていってて。
クリスピンもどんどん落ちぶれていくんですけど、まあ奥さんに捨てられ、チーズマンか。
実は第3章出てきた。
第2章ですね。
第2章か。第2章のヒューゴ・ラムの同級生で小説家を目指していたチーズマンっていう奴がいるんですけど、
そいつがまあハーシーの小説、新作かな?をボロクソに。
そうそうそうそう。
分け殺して。
それが結構一般的な意見になっちゃって、それを非常にハーシーは恨んでるんですよね。
まあ上手く最初取り込んだりとかして、いやいやいやとか言って、で結構チーズマンとも仲良くやろうみたいな。
仲良く飲んだりして。
してね。で結構チーズマンとハーシーは仲間だぜみたいになってるんだけど、ハーシーは腰たんたんと復讐する機会を狙ったんですよね。
そうなんですよね。
そのクリスピン・ハーシーが出来心っちゃ出来心なんですけど、コロンビアの文芸フェスで一緒のホテル泊まってるときに、
チーズマンが講演してる最中にチーズマンの部屋に忍び込んで。
後悔。
スーツケースの中にコカインを忍ばせるんですよね。それが見つかるように空港に連絡して出るときに。
そうそう。
チーズマンが移動するときに。結果的にそれでチーズマンがめちゃめちゃ大変な立場になって、
コカインやっててやべぇ奴だぜぐらいの感じの空気を作ろうとしていたら、ガチで投獄されちゃうっていう。
そうなんですよね。
ハーシーは冗談のつもりでやったんですけど、本当にもうね、結構何年も。
ちょっとそうですよね。冗談というか、こいつの評判落ちればいいなみたいな。
そうそう。なんかちょっとした警告みたいな感じでやってたと思うんですけど、
それが本当にもうそれでチーズマンが結構何年も投獄されたんですね。