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おはようございます。花火鑑賞師、気象予報士の鶴岡慶子です。 この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。
今日も最後までお付き合いください。 昨日は、県立学校に行って出前授業をしてきました。
その学校は特別支援学校で、校長室には私の父が生前書いた作品が飾られています。 父は生前書道をやっていまして、
学校の先生でもあったんですけど、父の作品ってあちらこちらに飾られているんですね。 昨日行った学校でも、その作品が飾られていました。
父は40代になって本格的に書道を始めました。 師匠は、鈴木小山先生という方で、週末ごとに東京に行って、指導を仰いでいました。
鈴木小山という名前は知らなくても、おそらく多くの方、多くの大人の人たちは出会っていると思います。
鈴木小山先生の文字は、書写とか書き方の教科書の文字だからです。 いわゆる解書という、その書き方の基本になる文字が、鈴木小山先生の文字なんですね。
その方に弟子入りをすることがかなって、毎週末寝台列車で、当時土曜日もありましたから土曜日の授業を終えて、寝台列車明け物に乗って上野で降りる。
そして上野駅の地下で、そういう食堂で朝ごはんを食べる。 そこから小山先生のところに行って、一日中書いて、またその夜帰ってくるんですね。
その夜帰ってきて、月曜の朝に秋田に着くわけです。 そしてそのまま学校に出勤するという、そういう生活を、いわゆる一人前になるまでは続けていたようです。
たまに連休なんかになった時には、彼の妹、私のおばですけど、そのお宅に寄せてもらって、そこに泊まりながらお稽古をして、そして帰ってくるというような、そういう生活だったようです。
ちなみにそのおばっていうか、そこには娘が2人いて、そのうちの1人がグラフィックアーティストのマキー・カホリです。
このポッドキャストでも何回か登場していると思うんですけど、マキー・カホリは私の同い年のいとこでして、現在グラフィックアーティストとして活躍している自慢のいとこです。
昨日出かけて行った学校は、去年初めて呼ばれていきました。 去年の9月7日の配信でお話をしています。
ふるすえ仕事で行く461回の配信の中でお話をしています。 校長室に飾られている慈愛という文字は、去年初めて見てすっごく感激しました。
父が亡くなって12年になりますから、もしかしたらもう飾られていないかもしれないという思いもあったんですが、ちゃんと残っていたっていうこと。
そしてまた私は教職員を退職して別の道に進んでいますから、こうやって教育現場に恩返しができるっていうこと、その機会をいただけるっていうことが本当にありがたくて。
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去年は1回だったんですけど、今年、今年度は2回呼んでもらっていて、昨日が今年度2回目の授業でした。
去年の校長先生は初めましての方だったんですが、今年からこの学校の校長先生になった方は、女性の方で私がよく知っている先生なんです。
一緒に働いたことのある、いわゆる同職したことのある先生です。
父の話をいろいろとしていたところに、研究主任の先生から、この慈愛だけじゃなくて、他のところにも文字書いていただいてますよと教えてもらいました。
それは何に書いてあるかというと、研究企業という冊子の表紙にある大字が父の字だということだったんですね。
父の専門は霊書体だったんですけど、その霊書の文字でともに歩むと書かれてありました。
ちなみに研究企業というのは、先生たちの1年間の研究成果をまとめた冊子のことなんですけど、何を研究するかというと、もちろん教育の研究をするわけですね。
まず仮説を立てるわけです。
今こういう子どもたち、実態はこうだから、こういうことをやっていったら、こんな成果があるはずだという仮説を立てます。
そして1年間それをもとに、全校で取り組んでいって、こういう結果になったよっていう、そういうことを研究してるんですね。
学級経営とか授業の組み立てとか、そこは多くの人が、学校の先生ってそういう職業だよねって思う部分だと思うんですが、
研究者としての一面ってなかなか周りには見えないかもしれません。
でもそういう一面もあるから忙しいんですよね。
話が逸れましたけど、ともに歩むという文字にも昨日は出会うことができました。
さらに去年1回だけ呼んでいただきましたけど、今年は2回ということで、1回目にまず皆さんと出会う、生徒たちと出会った時に、どういう子どもたちなんだろうっていうこと、
いわゆる実態がわからないと、私もそれこそ、どんな授業をしていったら子どもたちが喜ぶんだろうっていうことは、なかなかつかめないんですよね、いきなり言っても。
特に特別支援学校ですから、いろんな子どもたちがいるわけですね。いろんな障害があったりして。
1回目は9月に授業に行ったんですけど、その時はもう実態をつかむだけで精一杯っていう感じが私の中にはあって、どうなんだろう、楽しんでもらったんだろうかという、ちょっと不安も残ったんですけど、
昨日を向かって行った時には、あの子どもたちにまた会えるって思ったし、あの子どもたちだったらこういう活動をしたら、もっと楽しめると思うし、知的好奇心をくすぐれるかなっていうような、もう授業が楽しみでしょうがなかったんです。
そんな感じで時間はあっという間に過ぎたというところに、また校長室の慈愛という文字、研究器用の大事、共に歩むに出会えて、本当に幸せな1日でした。
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ではまた明日。