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2024-12-06 05:15

【0917】2024/12/06 数え方に隠された深い意味 #ことば

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2024/12/06

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おはようございます。花火鑑賞士、気象予報士の鶴岡慶子です。 この配信では花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。
今日も最後までお付き合いください。 今年は山の木の実が去年と比べるとあるということで、去年ほどクマの目撃情報がなかったんですが、
ここに来て、市街地で、しかもスーパーに侵入して立てこもったというニュースは、皆さんもお聞きになったと思うんですが、本当に大きなニュースになりました。
今日は、このニュースそのもののお話ではなくて、動物の数え方についてのお話です。 クマは、1頭2頭等で数えます。
牛や豚を数えるときも、頭ですよね。 ですけれども、鳥は輪、そして魚は尾で数えますよね。
この数え方は、実はその動物が死んだ後に何が残るのかに基づいているという説があります。
その動物が死んだ後に何が残るか。 例えば、牛や豚は、その全身が人間の生活に役立てられて、
象徴的に頭で数えるようになりました。 そして鳥は羽が特徴的です。
魚は尾が最後まで残ることが多い。 こうやって、残る部分がその動物の数え方を決めているという説です。
クマも、牛や馬と同じように、1頭2頭等で数えます。 この背景には、狩猟文化の中で重要な存在だったということが関係していると言うのです。
特に、北日本だったり、山間部では、クマが伝統的に狩猟対象とされていて、またぎ文化というのもありますからね。
その肉や毛皮が利用されてきたのです。
そうやって、生活の中で象徴的な存在として認識されていたのです。
では、犬や猫はどうなのかと言いますと、大型犬になると1頭2頭と数えることもありますが、基本的に1匹2匹で数えます。
日本人は犬や猫を食べませんので、特定の部位を使った数え方はしていないということです。
より身近な動物として捉えている、これが反映されている呼び方です。
これは 興味深いことだと思います。
さらに、もう少し見てみると、カニやイカも 肺で数えます。
これは、料理や食事の文化が背景にあると言われています。
カニの甲羅がお椀に見立てられることから、この1杯2杯という単位が使われるようになったとも言われています。
食文化と結びついているのは、また面白いです。
もう一つ面白いのは、馬です。
馬は何頭と数えることもあるのですが、何機と数える言い方もあります。
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この機は、馬に人が乗った状態を表します。
牙線の機です。
この違いは、馬を単なる動物として見るのか、あるいは人間の生活に欠かせない乗り物とか、働き手として見るのか、そういう視点の違いを反映しています。
今日の話は、一番最初に、その動物が死んだ後に何が残るのかに基づいて、この数え方はあるという話をしました。
熊や牛や豚は何頭、鳥は何羽、そして魚は何尾。
それぞれ、私たちは命をいただいて、その生活、私たちの生活に取り入れた後、その動物が死んだ後に何が残っているのか、というのが反映されているとも言えると思うんですが、
じゃあ私たち人間はどうなのかと言いますと、1人2人と数えることはありますが、
もう一つ、死んだ後に何が残るのか、名前が残ります。
そう思ったら、一名様なのか、お一人様なのか、ちょっと意味合いが違ってくるようにも思います。
こうやって動物の数え方を考えることで、私たちがどのように自然とか生活を捉えてきたのか、これが少し垣間見れるような気もします。
さて、11月12日から防災に関する動画を投稿していて、今日夕方5時の配信が25話目ということになるので、半分まで来ました。
前半戦最後なんですね。明日からは後半戦突入ということになります。
なんだか早い気もするんですけどね。大晦日まで毎日走り抜きますと50話になるということで、逆算して11月12日から投稿を始めようという、50本のくだと言って始めたんですが、残りもご覧いただけると嬉しいです。
この配信はアップルポッドキャスト他各種プラットフォームでお届けしています。
今日もお聞きいただきありがとうございました。それではまた明日。
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