2024-12-21 08:21

#1028 鬼生田貞雄さんの『北満』を読んで想像力が欲しいと思った話

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鬼生田貞雄さんの『北満』がkindle本で出たので読みました。満州国北部、侵攻するソ連兵から逃れる日本の小さな部隊の物語。極限化におかれることで人間性はどうなるかという小説です。鬼生田さんも抑留経験されていたということで、北満地域の描写が鮮烈です。現在の日本には馴染みの少ない満州国の大陸の山岳地帯、この小説を深く理解するためには、たくましい想像力がもっと欲しいと思いました。

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はい、おはようございます。本日の放送は2024年の12月21日土曜日です。
本日は第1028回目のお話となります。 このチャンネルは福島県郡町在住の特撮アニメ漫画大スクエージのピョン吉が響きになったことをダラダラと
内緒していくという番組です。 よろしくお願い致します。
昨日は鬼生田貞雄さんの北満という本が出ましたので、早速読んでみました。
鬼生田貞雄さん、三原町出身で、長木商工本院になった作家です。 没後黒い羊という作品が出たんですかね。それは今年デジタル化されまして、出版されたわけですね。
それを読んだところ、とってもエキサイティングで、現代につながる物語だと思ったわけですよ。
シャープ900で話してますね。もしよかったら聞いてください。 今回デジタル化されたのは、北満という作品です。
そんな中、どんな作品が気になったので、早速読んでみたわけです。 北満というタイトル通り、
旧満州国の北部が舞台となっている話でした。 第二次世界大戦の末期ですね。日蘇中立条約を破ったソ連軍が攻撃が始まるわけですね。
ソ連軍が満州国へ侵略を開始するわけですよ。 それから逃れるために、主人公のいる舞台を逃避行をすることになります。
最初は秩序だった行動をとっていた舞台でしたが、いつソ連兵に襲われるか、食糧が尽きるのではないか、生きるか死ぬかの格言が長く行われました。
次第に人間性を失っていく様が描かれております。 人間性を失うと言いましたが、これは逆かもしれないですね。
人間性が現れてきたとも読めるわけですね。 非常に小説として深いものだと思いました。
この小説が発表されたのが1950年です。 まだ戦争の記憶が全然消えていない頃ですね。
尾乳田須賀夫さん自身も、ソビエトに陸留されている体験をしていました。 日本に戻ってきたのは、昭和25年4月と言うんですよ。
1950年ですよね。 戻ってきて、すぐに書いたのがこの小説ってことらしいんですね。
この小説第1部と書いてありまして、第3部まで発表するつもりがあったらしいです。
この本をまとめている伊藤誠史さんによりますと、編末に書いているんですが、未発表の原稿が眠っている可能性があるらしいんですけども、追跡が可能らしいんですね。
そんなわけで、この小説を読んだわけなんですが、小説の中には作者自身の名前は出てこないです。
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作者と同じく、大学卒業して年配で兵士となった主人公が登場しています。
ですので、自分が経験したことを小説にしたものと思って読んでしまうわけですね。 読者はね。
また、書かれていることも実際の満州の北部を経験したことがあるものだけが伝える描写があちこちありまして、非常に鮮烈なんですよ。
この小説、体験小説、ドキュメントではなくてですね、読み物、小説と書かれているわけですよね。
当時の文学でね、どこまでね、そこら辺をはっきりと線引きしたのか、私は詳しくないんでわかんないんですが、その知識が自分がもどかしいなぁと思ったわけですね。
もしもね、わざと小説という形で出したのだとしたら、作中に登場する一緒の舞台だった仲間への配慮だとか、
あるいはですね、創作の部分をね、多く盛り込んでしまったからかとね、それは不明なわけですね。
今となってね、それはまるっきりわかんないわけですね。 ただ、その文章からね、その中身を読み取るしかないわけですね。
一方ですね、この本の翌年ね、1951年にはですね、尾乳田貞子さんはね、自分の満州の経験とは掛けながらですね、
アナタハンの女王実験を題材にしたアナタハンという本を出してるんですね。 アナタハンの女王実験というのはですね、女性一人とね、多数の男性がですね、一つの南の島に流れ着きましてね、
そこで過酷な生活することたちになるんですね。 そして、いつの間にか女性がね、女王鉢の犬になりましてね、そしてどうにか生き延びたという事件です。
戦後も非常に話題になった事件なんですね。 これも南の島でね、極限下に置かれたね、男女という世界でですね、現象的な人間性が現れた出来事ですよね。
それを考えるとね、もしかしたらこの福間もですね、自分の経験を生かしたらですね、創作で作った部分もね、非常に多いのかもしれませんね。
シーンはね、今どうなっているのか全然分からないですね、これね。 この小説を読んでね、感じることしかできないわけですね。
ただ、この小説を読む時ですね、非常に感じたことがあるんですね。 地図が欲しいってことがあるんですよ。地図。
ハイアル、ブハト、チャライトンなどですね、馴染みのない地名がたくさん出てきましてね、 それはどのような位置関係なのかよく分からないんですね。
主人公たちもですね、小さな方位地震でね、対比行動しているんですがね、 正しい方向に進んでいるかどうか悩んでいるんですけどね。
ですが、それと同じ感じでね、こっちもね、どこからどこへ行こうとしたら全然分からない状況になるんですよ。
満州国、日本の4倍近い面積の国なんですね。 というわけで、移動した距離もね、ちょっとよく分からないんですね。
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現在の日本にとってですね、満州国というのはね、もう馴染みのない地域になっちゃってるわけですね。
ですんで、地図があったらこの先にね、いろんな読み方ができるような気がしたんですね。 だから地図が欲しいと思いました。
またこの小説ですね、副題に第一部山と沢となっているんですね。 これ日本では想像がつかないですね、山岳地帯をね、走り回っているイメージもね、あるわけですよ。
日本だったらね、長野県だとかそういうのは非常に山岳地帯地域ですよね。 あるいはもっと過酷な状態ですよね。
ですんで、少し竿に入ればですね、日本だったら民家がありそうな感じなんですが、1回だけですね、 満州の人がね、チラッとね、あのー、登場したぐらいですかね。
夏にですね、戦争が終結したからね、まあ今回これ寒さにくじめるとはなかったみたいですけどね。 ここはですね、高齢とした山岳地帯でね、民家もない地域なんじゃないかと思うんですね。
この小説、戦争もではあるものは確かなんですがね、山岳小説をしてもね、 読むことができるんじゃないかと思うんですね。
そういう点でも価値があるんじゃないかと思います。 そういうですね、満州の北部、大陸の山岳などですね、自分の想像のなかなかつかない世界。
そんなものなんですよ。 なんで、この小説を読み込むためにですね、その世界の身近に感じる想像力が必要だなと思いましたね。
というわけですね、この北満、なかなか色とね、想像力をたくましくさせてくれるね、良い作品でした。
鬼ユダ佐藤さんの作品でね、他にどんなものがあるかね、知りたいなぁと思いましたね。 この鬼ユダ佐藤さんね、多くの人に知られていくといいなぁというふうに思いました。
はい、それではまた次回よろしくは、ぴょんきちょんオタクの話にお付き合いくださいね。 本日もお聞き下さいまして、誠にありがとうございました。
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