1. ピョン吉の航星日誌 Diary of an otaku living in Fukushima
  2. #17 『かぐや姫』短縮版と円谷..
2022-03-16 10:09

#17 『かぐや姫』短縮版と円谷英二とアニメの話

1月22日に円谷英二監督が1935年に撮影した『かぐや姫』短縮版を須賀川市で観ましたよ、と田中喜次監督と「日本アニメーションの父」政岡憲三さんについての話。

00:05
はい、おはようございます。このチャンネルは福島県郡山市在住の特撮アニメ漫画大好き親父のピョン吉が日々気になったことをダラダラと話をしていくという番組です。
そんな親父の一人ごとを気になりまして、もしもあなたの心に何かが残ってしまったらごめんなさい。悪気はなかったんです。
向こうにもこの番組に興味を持ってしまったらぜひ今後もご引きのほどよろしくお願いいたします。そんなわけでダラダラと行かせていただきます。
改めまして、おはようございます。このチャンネルのナビゲーターのピョン吉です。本日の放送は2022年の3月16日、水曜日。本日は第17回目の放送となります。
それにしても本当にあのポッドキャストの収録されている方って外部の音をどうしてるんでしょうかね。皆さん独身であの壁のしっかりとした部屋に住んでらっしゃるんでしょうか。
我が家ではですね、家族が多いので家族の立てる音がどうしても入ってきちゃうんですよ。なんでそれ悩んでおります。今回はそんなわけで家から飛び出して車の中で収録しております。
もしも車の通り過ぎる音とか入ってしまったらすみません。許してください。さてさて、今回は突然でありますが、かぐや姫のお話です。
2022年の1月22日にですね、まあ今から1ヶ月半くらい前なんですが、塚川市の市民文化センターでね、かぐや姫の上映会が開催されたんですよ。
つぶらええいじ監督がね、塚川市の出身ということでね、地元の新聞社が主催となって生誕120周年のつぶらええいじ展が行われておりまして、そこでですね、特別上映会となりました。
そういうわけでね、こういう記録も残しておくのも大事なのかなと思いますので、今回思い返しながら話をしていきたいと思います。
その日の朝ですね、家族にね、かぐや姫を見てくるよって言ったらですね、あの顎がとんがっているやつってね、質問されたんですね。顎がとんがっているやつ。
これは高畑勲監督のかぐや姫の物語ですね、GVのね。確かにあのアニメーションはストーリーや映像などよりですね、あの帝の顎がね、一番印象に残ってしまいますね。
03:01
このかぐや姫なんですが、つぶらええいじ監督がカメラマンとして参加した作品です。
実は言いますと、このかぐや姫以外にもですね、この日同時上映された作品がありました。
1966年にTBSで放送されましたドキュメンタリー。現代の主役、ウルトラQの親父です。
初期のウルトラシリーズにね、携わりました実相寺監督が撮影した映像です。
つぶらええいじ監督の素顔を切り取って見せているっていうね、非常にいい作品です。
そちらの方にもですね、つぶらええいじ監督の作品リストが出てくるんですけども、その2番目にですね、このかぐや姫が登場いたします。
残念、つぶらええいじ監督はかぐや姫をもう一度取り付けたいということを言っていたそうなんですよ。
なんで、つぶらええいじ監督としてもかなり思い入れがあった作品だなと思います。
残念ながら1935年に制作されたかぐや姫はですね、フィルムが失われて幻の作品なんですよね。
つぶらええいじ監督も多分公開後には見ていないと思います。
今回の作品は1936年に制作された海外向けの作品です。
元が75分に対してグッと35分に短縮された作品となっています。
今回見てみましたけどね、音楽は結構多いですし、みんなの知っている竹取の物語とはストーリーも違ってですね。
笑える作品となっておりました。
これなら海外でもわかりやすいというので選ばれたのかなと思います。
この短縮版は2015年になってからイギリスで発見されて、6年かけて2021年9月に日本で上映された形になりました。
1985年ぶりに国立映画アーカイブのショーホールで6回だけ上映されたものです。
7回目の上映が塚川氏で行われたというわけです。価値がかなりあるわけですね。
この映画の監督は田中義次という方です。
アニメーターとしても有名な方なんですよ。
1930年に自主制作映画で煙突やペローという影アニメーションを制作しています。
06:05
内容的に戦争反対を子供たちに訴える内容だったため、戦争の足音が近づいている頃だったので、
この作品も残念ながらほぼ網羅しになっているという作品です。
この影アヒメの作品では実写の監督となりまして、パペットアニメーションやミニチュアを使った合成として行われたそうです。
その他、この映画にはもう一方アニメーションに関係する方が参加しております。
日本アニメーションの父と呼ばれる正岡健三さんです。
正岡健三さんというと、昆虫を題材にしたメルヘンの傑作、クモとチューリップ。
それから戦争のプロパガンダにも使われた長編アニメーションであります、桃太郎海の新兵などで有名ですね。
桃太郎海の新兵などは手塚治虫さんがジャングルタイトルにオマージュとして入れたほど影響されております。
その他、正岡さんは多くのアニメーターが教科書とした冊子を作ったり、東映動画、現在の東映アニメーションの設立に携わったりしたわけです。
というわけで、正岡健三さんから森康二さん、大塚康夫さん、高畑勲さん、宮崎駿さんという東映動画の流れがあるわけでね。
もしもこの人がアニメを作らなかったら、ジブリもドラゴンボールもワンピースもクリキュアも存在していなかったかもしれないですね。
もしかしたら高畑勲さんも、このかげや姫を求めて自分でかげや姫の物語を作ったのかなと思っているわけです。
というわけでですね、そんな特撮とアニメーションの元祖たちがガッツリとぶつかって制作したのがこの作品なわけですよ。
というわけで、アニメ不安としても一見の価値のある作品だとは思うんですが、残念ながらこの短縮版ではですね、正岡健三さんの携わった分、人間アニメーションの部分はバッサリとカットされています。
お城の天守閣などが出てくるんでね、そこの部分をミニチュアなどを作っているらしいんで、そういったところに正岡さんが携わった可能性があるんですが、これだけではちょっと残念ながらよくわからなかったですね。
09:03
画質も荒いんでね、人形化、実写化がよくわからないところもありましたし、当時は画面上の真ん中だけ光らせたり、あるいはクレーンを使った上からのショット、それでさえ特撮だったわけですよ。
というわけで、この映画から三菱英二監督らしさというのは残念ながらですね、一回だけ見ただけではですね、よくわからなかったです。何度も見ればね、わかるかもしれませんけどね。
でもね、興味のある方はぜひ見たほうがいい作品だと思います。
はい、時間が来てしまいました。本日の話はここまでとなります。そのうちですね、この時行われていた壺絵辞典、そちらの方の話とかもしてみたいと思います。
それではまた次回、よろしければお聞きください。今日も一日、がんばりましょう。
10:09

コメント

スクロール