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音声業界の海外市場が見えてくる番組、PODCAST AMBASSADOR。
この番組では、自称ポッドキャストアンバサダーことあらいりなが、
業界目線とリスナー目線で音声業界の注目の動きを紹介、
そして国境を超える番組作りに向けて日々取り組んでいるプロジェクトについて、
ストーリーテリングを使ってお伝えしています。
さて、今回は、ポッドキャストのマネータイズをテーマに、
今週、来週と2週にわたって、音声メディアの有料化の方法について迫ってみたいと思います。
このポッドキャストのマネータイズについて、
今までにも何とか取り上げてきているテーマなんですが、
今回は、現在の日本国内でインフルエンサーではない
個人の音声配信者ができる有料化の方法というのを
具体的に探っていきたいと思います。
今週は具体的な方法について、音声メディアの種類別にまず整理をしていきます。
そして来週は、その方法から見えてくる使える有料化の方法と
現在の音声業界の流れといったところまで深掘りをしていきたいと思います。
本編の書き起こしをご覧になりたい方は、概要欄にリンクを貼っておりますので、そちらからご覧ください。
さて、今回はポッドキャスター、音声配信者の方なら気になる
音声メディアの有料化の方法について取り上げていきたいと思います。
以前のエピソードでは、海外市場で見られる有料化の方法という視点から紹介をしたんですが、
個人がすぐ実行するにはスケール感がちょっと違いました。
そこで今週は、日本国内で個人のポッドキャスターができるだろう方法を
音声メディアの種類別に整理をしていきます。
そもそも音声メディアというのは、音声を通じて配信するメディアのことです。
その中には具体的に4つの種類があります。
まずは、ボイシーやスタンドFMなどという音声配信プラットフォーム。
それから、SpotifyやAppleで聴けるポッドキャスト。
それから、今年の頭は話題となったクラブハウスの音声SNS。
そして最後は、結構実は前からあるオーディオブック。
これ全て音声メディアの中に入るんですね。
今回のテーマである有料化という視点から、この音声メディア全体を見ていくと
実はこの4種類で有料化できる方法というのは異なるんです。
そこで、まずはこの音声配信プラットフォーム、ポッドキャスト、音声SNS、
そしてオーディオブックという4種類の音声メディアごとに
どのような有料化の方法があるのか、具体的に整理をしていきたいと思います。
まずは音声配信プラットフォーム。
こちらは現在日本ではメジャーなメディアですよね。
具体例を挙げると、ボイシーだったりスタンドFM、そしてヒマラヤなんかがその中に入ります。
そのプラットフォーム内では有料化という選択。
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どのようなものがあるのかというと、結構いろいろあるんですよね。
アプリごとに具体的にどのようなシステムがあるのかについては、
すでに皆さんまとめ記事などが多く世の中にあったりするので割愛をするんですが、
ざっくりとどのような方法があるのかというと、4つあります。
1つ目はスポンサー収入。
2つ目はプレミアムコンテンツの販売。
3つ目はリスナーからの投げ銭。
そして4つ目は聴取時間に応じた報酬。
この4つです。
ただ、現在プラットフォームごとに音声配信者がこの有料化の仕組みを使うには条件があるようです。
例えば、ある一定のフォロワー数や再生回数があることだったり、
企画書をもとにした審査に合格をした人だったり、
ある程度選ばれた人じゃないとまだこの仕組みは使えないというところが多いようです。
あと、この4つの有料化の違いというのもありまして、
それはお金の出どころです。
例えば、スポンサー収入というのは企業から音声配信者に支払われるものなのに対して、
プレミアムコンテンツの販売だったり投げ銭というのはリスナーさんからいただくものですよね。
そして聴取時間に応じた報酬というのは音声プラットフォームから配信者に還元されるものとなっています。
現在の国内では、この音声配信プラットフォームを使って配信をされている方というのも多くいらっしゃると思うんですが、
私の周りにも既にこの有料化の機能を使われている方というのがちらほらいらっしゃるんですよね。
もちろん審査などは必要になるんですが、
合格さえすれば案外一番大多数の方が使えるという一番身近な方法なのかもしれません。
そして続いては、ポッドキャストです。
ポッドキャストというフォーマットではどのような有料化の方法があるのかというと、
現在国内ではスポンサー収入一択といった感じですね。
ただ、個人チャンネルでスポンサー収入というのはほぼほぼ難しい。
なんですが、実はこれから私のような個人のポッドキャスターでも有料化できる仕組みというのが出てきそうなんです。
この有料化の仕組みを発表したのがAppleとSpotifyでした。
ほぼ同じタイミング、今年の4月末にそれぞれ発表したんですが、
どちらもサブスクリプションサービスという機能をこれから開始するということなんですね。
どんな仕組みなのかと言いますと、
それぞれのアプリ内で音声配信者が特定のエピソードを有料コンテンツとして設定することができるようになります。
そしてリスナーがそのコンテンツを聞くには、
そのポッドキャストに対して月額料金、要はサブスク料金を払うことで
その有料コンテンツを聞くことができるという仕組みです。
ただ、ここでは音声配信者がこのSpotifyやAppleポッドキャストに対して
この有料化システムの使用料を払わなければいけないんですね。
これがSpotifyでは収益のうちの5%、
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Appleは15%から30%程度の手数料を取るというふうに現在報道されています。
どちらの機能も日本語で言うと、
音声配信者がスポットファイアーアップルポッドキャストに対して
というふうに現在報道されています。
どちらの機能も日本国内での展開はまだなんですが、
これが今、日本国内でもトップ2と言ってもいいポッドキャスト再生アプリ、
SpotifyやAppleポッドキャストで今後可能となっていくだろう有料化の方法です。
さて、次がクラブハウスなどの音声SNS。
こちらの有料化の方法はどうなのかというと、
こちらももうちょっとしたら個人配信者でも使えるようになるかなと
言ったところまで来ています。
クラブハウスは今年2021年の4月に、
いわゆる投げ銭機能のリリースを発表しています。
というものの、現在全ユーザーは支払いはできるものの、
支払いを受け取れる人というのは現在一部ユーザーのみということで、
まだベータ版の機能と言えそうですね。
そしてTwitterも同じく、同社が発表したスペース上でライブ配信をする時の
そのライブ配信のチケット販売という形で
音声配信者が収入を得ることができる仕組みを発表しています。
現在フォロワー数600人以上であればライブ配信はできるものの、
チケット販売の機能はもう少し先となるようですね。
ということで、こちらもポッドキャストと同じく
もう少ししたら音声SNSというちょっとライブ感のあるプラットフォームでも
有料化という方法が出てくるかもしれないといった感じになっています。
そして最後のメディアはオーディオブックです。
まずそもそもオーディオブックというのはすでに本として出版されているものが
音声で聞けるというイメージが強かったと思うんですが、
今ではこのオーディオブックのプラットフォームを
ポッドキャストに参入をしてきているんですね。
そこでそもそも本ではない、音声オリジナルのものを
オーディオブックと同じく有料で販売できるサービスというのが出てきています。
そんなサービスを提供している今国内で代表的な2社が
オーディオブック.jp、こちらとオーディブルというアマゾンが提供するサービスです。
ここではこの2つの企業がどんなサービスなのかちょっと掘り下げていきます。
まず日本のオーディオブック.jp。
こちらは2種類の有料化の選択肢があります。
あるんですが、どちらも一般人が利用するのはまだちょっと難しそうです。
ちょっと説明をしますと、1つ目の有料化の方法は
ポッドキャストをこのプラットフォーム上だけで有料配信すること。
これをしている代表的な番組というのは聞く日経です。
ただこのサービス、現在新規のポッドキャストの有料化の受付というのは中止しているんですね。
そしてもう1つの有料化の方法はオーディオブックとして販売する方法です。
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ただこちらも見たところですね。
大手出版社から出版されている書籍がオーディオブックとして販売できるみたいなので
音声配信者としてこのサービスを利用するにはまず本を書かなきゃダメですね。
なのでどちらも難易度高めです。
一方でアマゾンのサービスオーディブルはというと
サービス自体は先ほどのaudiobook.jpと同じ。
ポッドキャストを有料で配信することもできるしオーディオブックとして販売することもできます。
まずポッドキャストの有料販売の方は現在の日本国内では選ばれた人
またはオーディブル側が企画した番組のみしか有料化はできないようでして
ちょっとですね私のような個人ポッドキャスターが入る余地というのはなさそうなんです。
ただもう一つのサービスオーディオブック出版というのは実はできるんですね。
これ近年音声配信社界隈でも皆さんKindle出版されている方が多くいらっしゃるんですがこれと同じです。
自費出版でKindle出版もできるしオーディオブック出版というのもこのオーディブルというプラットフォームだとできるんですね。
しかも最初に本を書かなくていいというところここが先ほどのaudiobook.jpとは違うところでして
オーディオブックオリジナルとして販売することもできます。
もちろんAmazonなんで手数料は取られます。私も出版したわけではありませんが
ウェブサイトによると最大40%のロイヤリティいわば印税が入ってくるということのようです。
この印税の率Kindle出版よりも結構低いんですが
それでも音声を音声のまま販売することができるという可能性がオーディオブック出版という方法で今回は出てきました。
さて今回は音声メディアの有料化の方法ということで今回4つの種類に分けてどのような方法があるのか整理をしていきました。
音声配信プラットフォーム、ポッドキャスト、音声、SNS、そしてオーディオブックと種類によって有料化の方法が違うところが見えてきたわけなんですが
その中でも興味深かったのがオーディオブック出版。これ今あまりされている方いらっしゃらないように思います。
来週では引き続き音声メディアの有料化について考察をしていくんですが
今回の整理した内容から使える有料化の方法とそこから見えてくる音声業界の流れといった視点で深掘りをしていきたいと思います。ぜひお楽しみに。
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最後までお付き合いいただきありがとうございました。ポッドキャストアンバサダーのあらいりながお送りしました。
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それでは次回のエピソードで。