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2022-10-05 20:26

東京五輪副審が語るKARATEの魅力 空手・阿部夕姫選手

 空手の国際審判の資格を持つ阿部夕姫さんは昨夏の東京五輪でもアシスタントレフェリーを務めた経験を持つ。全日本空手道連盟公認6段の腕前を持ち、現在も現役としてスポーツマスターズなどに出場する阿部さんに空手の魅力を聞いた。
 日本発祥の空手は今や世界に広がる。阿部さんは「空手の動きや道着などが日本文化を連想させることで、外国人の関心を高めたのではないか」と語った。
(聞き手・田中充)

【阿部夕姫(あべ・ゆうき)】1978年、札幌市生まれ。世界空手道連盟の国際審判資格を持つ。全日本空手道連盟公認6段。小学1年から空手をはじめ、現在は空手スクール運営などを手掛ける株式会社「強者」に所属。国内外の選手の指導にあたり、自身も現役でスポーツマスターズに出場する。

 


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【制作】産経新聞東京本社・運動部
【更新】毎週水曜日(予定)

                                      

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00:01
音声で聴く産経Podcastでお届けするスポーツ、ここが知りたい。産経新聞運動部の田中光鶴です。
本日は、世界空手連盟の国際審判の資格を持つ東京オリンピックでは、アシスタントリフリーも務められた安倍雄貴さんに空手の魅力についてお話を伺いたいと思います。
安倍さん、本日はよろしくお願いします。
よろしくお願いいたします。
安倍さんは、見た目的にはかなり小柄な印象があるんですが、どれくらいの背丈でやっていらっしゃるんでしょうか。
身長は148センチです。
なるほど。結構武道の世界にも、重力・剛・精子という言葉があるんですが、
小柄な安倍さんが空手の世界でもご活躍されているというのは、空手にも共通するところというのはあるんですか。
競技となるとやっぱり大きい人の方が優位というのは実際あるんですけど、空手は競技というのもありますし、武道という側面も持っているので、
例えば小さくても技の使い方とか体の柔軟性とかで小さい力を大きく相手に伝えるというところは魅力的な一つだと思いますし、
そういう武道の部分というのはとても空手のいいところというか、アピールポイントなんじゃないかなとは考えています。
なるほど。安倍さんは段位というのはどれくらい持たれていますか。
現在6段ですね。
6段というと、もう何級くらいから始まるんですか。
元々の道場で始めたりすると、本当に道場とか流派によって最初の級は違うんですけども、その中で全日本空手奴隷盟というところでまず初段を受けるんですが、
そこから数えると結構取るまで10年とかそれくらいはかかったと。もっとかかったかな。
6段とかになっていくとどういうことをすると6段になれるんですかね。
元々6段だったら5段を取ってから何年とかというふうに決められていて、
あとは筆記試験、試験の内容は筆記試験と型と組みて両方やるという試験種目があります。
安倍さんはいつから空手はされているんですか。
空手を始めたのは小学校1年生の時に始めたんですけど、近くに道場があって兄がやってたんですよね。
母は女の子だし、ご心術みたいな感じでちょっと習ったらみたいな形で始めました。
そこからどっぷりと空手の魅力に。
そうですね。友達が一緒に通ってたっていうのはすごく大きかったと思います。
03:01
空手がどうこうより友達と行くのが楽しいみたいな。
なるほど。空手なんですけど、安倍さんが大人になられてから審判の資格を持たれてからですけど、
東京オリンピックで実際にオリンピックの種目になって日本勢も活躍しましたけども、
やっぱり当時はそんな風に空手がなっていくというふうには思っていらっしゃらなかったんですか。
小さい時とかオリンピックじゃないのに、よくわかんないからこそ空手でオリンピック出たいとか言ってたりはしてたんですけど。
すごくないじゃんみたいな。
だけど結構大人になるにつれて、ないんだみたいな形になって。
ただでも空手連盟はずっと空手オリンピックに入れるみたいなのはずっと目指してやってたので、
いつかなったら出たいなっていうのもありましたし、
長くやってた頃こそ審判としてオリンピックに携われたっていうのは、夢って叶うんだなみたいな。
そんな風に思いましたね。
やっぱり武道館で空手の、肩の方で審判されたと思うんですけど、やっぱり特別な思いというか感情があったんですか。
アシスタントレフェリーなので、実際その審判として入るわけではなくて、その実際の審判の人たちを手伝うポジションだったので、
結構組手の方もやらせて、スコアをつけたりとかっていうのはさせていただいてたので、
全体的に携われたのはすごくちょっと感動というか極まるところはありましたね。
もう一生の思い出というか。
さっきちょっと肩と組手という言葉があって、空手には肩と組手がありますよね。
我々ちょっと素人から見ると、肩っていうのは技の美しさを競うような祭典競技で、
組手っていうのは対人で人と人が戦って勝負を決めるというような理解でいるんですが、
安部さんは肩がもともと専門でいらっしゃるということなんですけど、ちょっと肩と組手について簡単にご説明いただけますでしょうかね。
肩は相手を想定して作られた技の集まりというか、なのでその技一つ一つに意味があるんですよ。
今でたぶん101ぐらい肩が試合で使える肩っていうのはあるんですけど、
それ以外でも結構何個か肩はあるので、昔から伝えられた決められた技の集まりという形になります。
それを決められた形の中で技のスピード、先ほどおっしゃったように美しさとかっていうのを競技面と技術面ですね。
アスレチックとテクニカルっていうんですけども、その2つで点数をつけて競技することになってます。肩は。
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組手は見てすぐ分かるようにポイントを取ってポイント取り合いという感じなんですけども、その中で突きは1ポイント、中段の蹴りとかは2ポイント、上段の蹴りまた倒した突きは3ポイントという形で決められていて、そのポイントの多さで勝敗が決まるという形ですね。
これは元々始めるときはみんな空手を始めて、どこかで肩に行ったり組手に行ったり専門が分かれていくんですか?
結構違う側面があるので、一番最初はみんな両方やるのが基本なんですよ。
ただ私とかはやっぱり背が小さかったので、組手やるとどうしても届かなかったり、体の大きい選手に負けちゃったりとかがあって、それで肩の方が勝ちやすかったので肩に進んだみたいなのはあるんですけども。
だいたいみんな高校ぐらいまでは両方やって、その後どっちか自分の好きな方みたいな感じで分けたりするっていうのもあるんですけど、違う道に別々に進むっていうのもあるんですけど、でも両方やれば成績を収めている人もいますね。
肩で美しい技を見せる人も実際戦っても強かったりとか、勝負に徹しながらポイントを取っている人も基本的な技の美しさであったりスピードは持ち合わせているんですか?
そうですね。一応両方できて空手っていう形で考えるので、なので男子審査とかやはり両方できないと受からないですし。
なるほど。男子審査両方できないとダメなんですね。
なるほど。空手なんですけど、日本発祥の武道と言われていますけれども、オリンピックで採用されるぐらいですから、今はもう世界中で人気のスポーツになっているわけですけども、空手っていう日本の武道が世界に広がっていった要因とか魅力っていうのは国際審判としていろんな国際大会を見ていらっしゃる安倍さんからどういうふうに分析されているんでしょうか?
もともと世界に広めるといって、世界に広めていった先生たちがやはり一生懸命されたっていうところも大きかったと思うんですけど、基本ヨーロッパはすごく空手って人気で、空手だけじゃなくて武道自体が人気っていうのもあるんですけど。
私たちも競技をやっていたらスポーツの競技という形で考えてしまうんですけど、やっぱりヨーロッパの人たちって海外の人たちが日本っていう魅力を見た時に、やっぱり日本のカルチャーみたいな感じで最初は捉える人が多いんじゃないかなというふうには考えるんです。
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やっぱり空手って歴史があるものなので、その歴史もすごく興味があるというか。
その競技を着て帯を締めて、黒帯を締めて、戦うっていう日本のスタイルっていうか、言葉でちょっと違うかもしれないですけど、武士道みたいな、そういうものへの憧れみたいなのが海外の人たちから見た時に空手の魅力っていうのはすごくあるんじゃないかなっていう。
なんていうんですかね、日本の人が例えばアメリカの文化のフリーなスタイルとかバスケットとかに憧れるように、向こうの人たちは日本のカルチャーとして空手に憧れて。
やっぱり日本って、意外は大きい人もいるんですけど、やっぱりヨーロッパの人たちからしてみたら小柄じゃないですか。なのになんでそんなにすごい技を出せるんだとか、そういう神秘的なところも魅力があるんじゃないかなっていうのはすごい感じます。
なるほどですね。私も何回か空手の取材に行くんですけど、結構漢字のタトゥーを入れてらっしゃる方がいたりとか、その辺りもやっぱり日本の文化やキリストというか。
たぶんそういうところはある。私も結構海外に指導行ったりするんですけど、お子さんも多いんですけど、やっぱり一番驚くのは大人の人たちがすごく多いっていう印象があって、本当にそういう人たちって日本の色彩感覚もすごく好きで、着物が好きだとか、日本に遊びに行きたいとか、そういうのが好きな人たちが結構多いなっていう印象はすごく受けますね。
なるほど。道場とかも世界各地にあるんですか?
そうですね。
専用の?
そうです。道場で作っている方たちもいらっしゃいますし、例えば向こうもクラブみたいな感じなので、体育館とかで一緒に借りて練習したりとか、そこら辺は日本と変わらないかもしれないですね。
なるほどですね。少し日本国内に目を向けると、安倍さんは子どもたち向けの空手教室を運営する会社でも勤務されていらっしゃいますよね。
はい。
昨年夏の東京オリンピック、安倍さんもすごくご自身にとっても感動的な大会だということだったんですけども、子どもたちをはじめとした日本国内での空手を取り巻く環境というのは、オリンピックを終えて変化というのは何か感じるところでありますか?
そうですね。まずは空手がオリンピックの種目になったというところからすごく盛り上がって、やっぱり空手はオリンピックの種目なんですよねという形で入会してくる方は多かったですね。
オリンピックになるとやっぱりテレビ放送がたくさんされたので、もともとやっている子たちもああいうふうになりたいとか、そういう気持ちの変化とか、結構みんな見ていたので。
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その後はやはり入会はちょっと増えたんじゃないかなと、裸の角ですけど、空手を認識された人たちは少なからずいたんじゃないかなというふうには考えます。
一方で、2024年のパリオリンピックでは実施競技から外れてしまったわけなんですけども、やっぱり今まで空手というものはオリンピックとは関係のないところでやってきていて、そこで人気も出てきた部分もあったと思うんですよね。
人気が出てきて世界中に広まったということでオリンピック競技にも入った。またちょっと今回はパリではちょっと縁がなかったということなんですけども、オリンピック競技であることのメリットとデメリットというのはどう感じてらっしゃいますか?
メリットはやっぱり空手を知らない人たちが知ってくれるみたいなのはすごくありますよね。そのことによって選手がすごく注目されたりすることで、やっぱり選手たちもそれを目指したいなとか、空手を知ってもらう人たちが増えるっていうのはすごくメリットなんじゃないかなと思いますね。
デメリットはそんなにないとは思うんですけど、ただ今回一回で終わってしまうということで、結局ちょっと思い出チックな感じになってしまったっていうのはちょっと寂しいですし、
ちょっとデメリットかどうかわからないですけど、なんないことによってやっぱり組織として成熟しきれないというか、しないわけじゃないんですけど、オリンピックでテレビ放送されるからこそルールが変わったり、見せ方が変わったりとかあると思うんですよ。
柔道とかもそういうので成熟してて、今の見やすさとかがあったと思うので、空手もそこに頑張っていったけど、今後ならないということで、そこがちょっとまた進化するのがちょっと弱くなってしまったらもう残念だなっていうのはある。
多分そうならないように、今後YouTubeの配信とかもありますし、するとは思うんですけど、そういうところはあるんじゃないかなと。
確かに柔道なんかもそうですし、他のバレーボールとかいろんな競技もそうですよね。オリンピック競技になってテレビでみんなが見やすいように放送時間も決められてますし、そういう中で肉を削いでいくというか、できるだけ競技の魅力を凝縮させながら、間延びといったらあるんですけども、できるだけみんなが見やすく楽しめるというところ。
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空手も確かにオリンピックに向けていろいろ改革しましたよね。わかりやすくポイントにしたりとか。
なので、見られるからこそ、見る競技っていうんですかね。見た人が楽しめるようなものにしようとしていると思うんですけど、それが今後も続いてもらえたら、もっと人気も出てくるのかなっていう。
なるほど。じゃあ、もう皆さんみたいに、安倍さんみたいにする競技であったものが、これから見られる競技になってきて、そこのバランスをうまく。そこにやっぱりオリンピックがあると、4年に一度のルール改変なんかもやりやすかったというところですかね。
グッと進化したりはするんじゃないかなっていう。
なるほどですね。今は子どもたちに空手を教える立場で、安倍さんは楽しいんですか?空手を教えるっていうのは。
そうですね。教えることによって自分が気づくことってすごくあって。どうして上手にできないのかな。どうやって教えてあげたらうまくなるかなって考えたときに、そうなると自分もやっぱり練習しなきゃいけないというか、自分も成長し続けなきゃいけないっていうのはやっぱりあるので。
自分で気づいたことをどう子どもたちに伝えるかとかっていうのを考えたりすると、それで自分も成長するし、それで子どもたちができて、達成して空手を好きになっていってくれるのを見るのはとても楽しいですよね。
そうですね。これからの空手界について、どんなふうに空手というものを、これから安倍さん審判でもあり、空手を普及される立場でもあると思うんですけども、発信していきたいのかという、ちょっと最後にその思いを語っていただけますでしょうか。
私はもう選手として、選手としてはマスターズ出たりとか全然するんですけど、それはそれで、例えば空手のとってもいいところで、やっぱり見る競技とする競技っていうのはちょっと違うと思うんですけど、する競技としてとても楽しいっていうか、障害武道じゃないですけど、結構年配の方たちもできる競技ではあると思うので、
そうなると、やっぱりオリンピックを目指す若者のトップスポーツの競技としての部分、あとはマスターズとか障害武道として、一生空手をやり続けられるというか、体の健康とかにもきっと携わるというか、そういうところの部分もすごく空手の魅力的な部分だと思うんです。
例えば試合に出なくても、例えば週1回ちょっと1時間、仲間たちと一緒に練習してみたりとか、そういう部分で空手が広がっていってくれたら、それはそれですごく空手の魅力だと思いますし、そこで盛り上がるところも大事だし、あとはトップスポーツとして空手が普及していろんなテレビとかで見られるようになると、それはそれで子どもたちの夢にもつながりますし、
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いろんな側面を持っているというか、空手というのは。そうなので、いろんな場面でその年代に合った空手が広がっていってくれたらいいなという思いはありますね。
なるほど。生涯スポーツとしてできるということなんですね。
そうですね。
空手の道場って敷居が高いイメージがあるんですけど、何歳でも全然ウェルカムな感じですか?
本当にだと思いますし、そうやって思われてしまっているというところもやっぱりちょっと弊害はあるので、例えば大人だけの道場があってもいいと思いますし、日本はやっぱり競技性が他の国より高いので、競技中心になっている空手がきっと今普及しているんじゃないかなと。
ただ空手の魅力ってそこだけじゃないので、そこから大人になって、大人の習い事じゃないですけど、本当におじいちゃんおばあちゃんになってまでもできるし、本当に60代、60歳、70歳になっても試合に出られている方がいらっしゃるので、本当にそういうのを見ると素晴らしいですし、みんながそうやって楽しくできたらいいなというところはありますね。
なるほど、わかりました。今日は貴重なお話を安倍雄貴さんに伺いました。安倍さんどうもありがとうございました。
ありがとうございました。
運転しながら。地下鉄でも大丈夫。ぜひフォローをお願いします。
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