1. 「大人の近代史」今だからわかる日本の歴史
  2. 番外編「地政学から見たロシア..
2022-03-08 30:22

番外編「地政学から見たロシアと中国」一帯一路を押し進める習近平総書記の野望

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経済成長著しい中国はさらなる拡大路線を継続するために、「一帯一路」政策を押し進めている。
陸と海のシルクロードにより経済・軍事ともに拡がり続ける中国は、周辺国との摩擦も絶えない。
拡大路線の行き着く先は覇権か破滅か。
中国の未来は日本にとっても他人事ではなく、これからも注視していく必要がある。
00:04
始まりました、「大人の近代史」よろしくお願いします。
はい、よろしくお願いします。
今日はですね、前回番外編で地政学から見たロシアと中国をやったんですけども、その中国編ということで、長まろさんお願いします。
はい、じゃあ早速なんですけれども、中国編ということで、前回はロシア編という形でロシアの地政学から見たロシアっていう部分をこうやったのを、
今日は、地政学から見た中国っていう形でやりたいと思います。
はい、お願いします。
まず中国編ということで、ちょっと中国ってどんな国っていうのをざっくりとなんだけれども、まず人口。
人口は、ご存知の通り世界一位の人口で14億人います。
わあ、すごいよね。
14億だよ。14億。
ねえ。
日本が1億だとしたら14倍ぐらいいるわけじゃん。
うん。
すごいよね。
すごいわ。
ねえ。だって日本だってさ、東京とか見てすげえ人多いなって感じるわけじゃん。
まあ狭いしね。
うん。でも中国っていうのは、そんな日本めっちゃ多いなって思ってる、もう十何倍ぐらいいるっていうさ、人がね。
うん。
まあ人口っていう部分で言ったら、なんかやっぱちょっとスケールが違うっていうところだね、まず人口に関しては。
そうだね。
で、次に面積、国土面積が960万平方キロメートルなんだけれども、まあ数字で言ってもあんまりよくわかんないから、これは世界4位です。
あ、4位なんだ。
そうそう、あのロシア、カナダ、アメリカ、中国っていう順。
へえ、そうなんだ。
うん。で、日本って38万平方キロメートルって言われてて、何十倍になるかっていうのは計算してもらえればわかるんだけれども、とにかく日本よりはるかに広い面積を持ってる国っていうことだね。
うん。
そう。で、もう1個、これは最近やっぱり中国の経済発展っていうところから注目されてる指標でGDPだね。
はいはい。
GDPがだいたい日本円にすると1700兆円ぐらいになって、これが世界第2位。
へえ、そうなんだ。
うん。日本はだいたい600兆円ぐらいだとして、まあだから日本のもう3倍近くGDPがあるっていう。
あ、そんな開きがあるんだ。
そうそう。これだってさ、10年そこら前とか日本まだ抜かれてなかったわけじゃん。
うん。
だから日本より低かったんだよ。日本ってそんなにこうGDPがさ、こう爆上がりしてるわけじゃなくて、だんだんちょっとずつこう上がってるなあぐらいの国だからさ。
もうそもそも中国っていうのは、本当その10何年前とかっていうのは日本よりも少なかったわけじゃん。
うん。
それがもう本当この10何年っていう経済発展の時期で言ったら長いけれども、その何十年っていうスパンでもう日本を一気に飛び越して世界にっていうところにいるっていう感じだね。
あ、そっか。GDPって国民全体だから、じゃあ人数が多い方が有利なんだ。
あ、そうそう。一人当たり乗ってなると、もちろん割る14億しなくちゃいけないから、日本より低くなるんだけれども。
03:06
あ、そうだよね。
そう。これはね、難しい問題でさ、日本ってさ、そもそも一人当たりので言ったらさ、アメリカとほぼ同じぐらいの時期もあったわけよ。
うん。
今全然もう大差つけられちゃってるけど、アメリカってこのGDPの日本円計算でいくと2500兆円ぐらいあると思うんだよ。圧倒的でしょ。
うん。
一人当たりにしたところで、結局日本よりも全然多いしっていう。
はいはい。
だからアメリカにも差をつけられちゃってるのが日本だね。
うん。
そう。ただ、2050年のGDP予想みたいなデータとかもあって、
うん。
2050年ってGDP1位はおそらく中国だろうって言われてるの。
あ、そうなんだ。
そうそう。中国とインドが来るって言われてて。
あ、インドね。
そうそう。インドも人口多いからね。
多いね。
そう。で、アメリカがなんか3番目ぐらい、まあ2番か3番はちょっと怪しいんだけど、その辺ぐらいにこう位置してってっていう感じ?
うん。
で、日本っていうのはもう人口の、要は今さ、こうどんどんどんどんさ、発展途上で伸びてってる人口が多いような国にどんどん抜かれてって、
まあトップ10は維持できるんだけれども、まあ本当に7位とかさ、そのぐらいになっちゃうかもしれないとも言われてるんだよ。
うん。
まあちょっと脱線しちゃったけれども、中国っていうのはとにかく今もう人口も多くて面積も広くて、GDP、まあ経済発展っていう面でもこう日の昇る勢いの国っていうところだよね。
そうだね。
そうそう。で、こんな中国を知性学から見た場合っていうところで考えるんだけれども、
うん。
まあ知性学というか、まず中国って今言ったもうこのイケイケな国じゃん。要は人口も多くて、労働力もいっぱいあるし、で、土地も広いからもう何にだって使える資源もいっぱいある。
で、実際GDPもこう世界2位にまで上り詰めてる。もうすごい、なんか悩みあんのかなっていうぐらいさ、あの、すごい今イケイケどんどんな国じゃん。
はい。
そう。でもね、これすごいもう根本的な悩みがあって。
うん。
今ね、中国の拡大が急激すぎて、これがもし止まってしまったら一気に貧困になるって言われてるんだよ。
あ、そうなの。
いや、だから急激に伸ばしすぎちゃったせいもあって、止まっちゃうと一気に落ち込んじゃうっていう、まあちょっとずつさ、こう増えていくとさ、ちょっと落ち込んだって大して落ち込まないわけよ。
うん。
一気にさ、やっぱさ、こう上り調子だったのが止まっちゃうと、一気に産業とかって停滞して落ち込んじゃうって言われて、まあバブルが崩壊するイメージでいいと思う。
あー、日本のね。
そうそう。で、中国は要するにもうその状況になることができないから、拡大路線を続けるしかないっていうジレンマに陥ってるのよ。
あー、はいはい。
そう、これが結局のところ、地政学この後に出てくる一帯一路政策とかそういったところに繋がってくるんだけれども、地政学から見た場合に中国が取っている行動っていうのが、やっぱりその拡大路線を維持しなくちゃいけないっていうところに突き詰めるとなるんだよね。
06:03
はいはい。
で、今ちょっとちらっと一帯一路っていう言葉を出したんだけれども、この言葉は多分有名だから、なんかニュースとかで尾形郎も聞いたことあるんじゃないかな。
うん、聞いたことある。
一帯一路って一個の帯、一個の路って道路の路とかの道っていう字なんだけれども、これ簡単に言うと、これまず提唱してるのが習近平国家主席、総書記でもいいや、国家主席で、習近平って民っていう国わかる?中国の昔の国。
はい。
民。民王朝の復興を目指してる人なんだよ。
あー、そうなんだ。
そうそう。中国って歴史的に見ると、官民族の国って、民王朝が実は、言い方悪いけど最後にはなるんだよね、王朝としては。
うん。
民の後って秦なんだよ。
はいはい。
日清戦争とかの秦ね。
うん。
秦っていうのは、実は満州人の国なんだよ。
はいはいはい。
少数の満州族が90%以上いる官民族を支配してたって国なわけよ。
うん。
秦は移民族によって支配されてた国なわけじゃん、秦帝。
はい。
で、その後の中華民国っていうのはあるけれども、これはもちろん官民族の国なんだけれども、これはイデオロギーが違うじゃん、そもそも。
はいはい。
社会主義じゃないわけよ。共産党一党の主義じゃないわけよ。
うん。
だから、遡ると民帝国まで遡って、それを復興させたいっていう気持ちがあるらしいの、習近平さんって。
はいはい。
で、なんで民なの?ってところもあるんだけど、民って実はすごい発展した国なんだよ。
へー、そうなんだ。
うん。当時、例えばさ、ヨーロッパとかが大航海時代とかってやってたじゃん。
うん。
スペインとかポルトガルがまあいち早くさ、バスコダガマとかさ、コロンブスとかさ、そういった人たちがさ、こう、何々大陸発見したとか、何々航路発見したとかやってるよりも前に、実は民の帝和って人がアフリカまで行ってんだよね。
へー。
まあ距離で言ったら全然そのヨーロッパの大航海時代でさ、例えばさ、インド航路発見しましたとかっていうのとほぼほぼ変わんないわけよ。
あ、そうなんだ。
そうそう。だから要するに航海技術とかはすごいあったわけよ。で、これがその一帯一路の路の方につながってくるんだけれども、あの海のシルクロードって言われる。
あー。
そう、だからそういったところでちょっとこう、民を参考にしてるというか、民帝国の復興みたいなところをちょっと福スローガンぐらいな感じで掲げてたりするんだよね。
うんうん。
で、じゃあそもそも一帯一路っていうのは、あのさっきちょっとシルクロードって言葉出したけれども、一帯が陸のシルクロードなわけよ。
うんうん。
これはあの昔、ほんと昔々にさ、シルクロードってあったじゃん。
はいはい。
中国から中東の方までこうつながるような道みたいなさ。
うんうん。
中央アジア通って。もうあのシルクロードをそうとしてくれれば大丈夫。公益路だよね。あの陸の公益路を作りたい。
ただあの一帯って言ってるけど、実際はこう何本か中国から線が伸びて、決して一つの線じゃないんだけれどもっていうところはあるんだけれども。
はいはい。
09:00
それでまず陸の公益路を作りたい。で、もう一個が一路の方が海のシルクロードを作りたいって言ってて。
うん。
で、どちらもあの終着点はまあヨーロッパぐらいまでっていうところがあって。
はいはい。
陸からも海からもヨーロッパぐらいまでのところをこうつないで、公益路として。その途上を全て経済発展させたいっていうのが一応大まかな野望なんだよね。
うんうん。
そう。で、経済発展だからすごい良いことじゃん。そもそも一帯一路っていう政策自体。
はいはい。
で、これ実際ね、良い政策だとは思うよ。
うん。
だって、まあ日本はさ、その海上のシルクロードに入ってるのか否かって言われるとまあまたちょっと際どいラインではあるんだけれども。
うん。
結局のところさ、公益路が盛んになればそこの周辺の経済発展っていうのはまず間違いなく起こるわけじゃん。
うんうん。
だから周辺国にとってはいいことなんだよね、基本的には。
はい。
で、中国ももちろんこの一帯一路を経済発展の要としてもやってるんだけれども、マーケットの拡大っていうのがまあまずあるじゃん。
要は中国の製品とかものでも何でもいいけどさ、こう売る先っていうのを公益路の途中にこう置いていけるわけじゃん。
うん。
中国側もそうだしね。だからそれでまずこう小取引っていうのが活発にできるっていうところでまあマーケットの拡大が見込める。
うん。
で、もう一つね、これがね多分ねちょっと日本とかがこう一帯一路政策って言った時に、うーんってなんかちょっと顔しかめちゃうようなところなんだけれども、
うん。
中国の影響力が増大になるんだよね、やっぱりそういう経済発展をさせていくってことは。
はいはい。
で、顕著な例なんだけれども、中国ってその一帯一路の公益路の途中にある国とかにこう経済発展して欲しいからって言ってお金をどんどん貸してるのよ。
あーはいはい。
まあ日本で言うと円借家みたいな感じ。
うん。
で、一個事例を出すとスリランカって国あるじゃん。
はい。
スリランカはめちゃめちゃ中国依存が高い国なんだよ。
あーそうなんだ。
そうそう。で、ハンバントタっていう港があるんだけれども、
うん。
ちょっとスリランカ語だからね、ちょっと発音が合ってるかが怪しいんだけど、その港があるんだけど、実は中国からめちゃめちゃ借金しちゃっててスリランカって、
金返せなくなってきてるのよ。
へー。
だからその港を99年間譲渡つって奪われちゃってるんだよね、中国に今。
あ、そうなんだ。
そう。で、これってなんか99年譲渡とかってなんかさ、世界史とかでも嫌というほど聞いたけどさ、香港とかがさ、なんかそうじゃん、イギリスに奪われるときに99年咀嚼みたいな。
ね、咀嚼だよね。
そうそう。要は植民地かでしょみたいな。
うん。
あの、今俺植民地って言っちゃったけど、これはもちろん植民地じゃないんだよ。
ただ、なんか、え、これ植民地じゃないの?って言われたらなんかそう感じない?
そうだね。
99年間渡しちゃうんだよ。
うん。
で、やっぱりなんかそういうところの政策に、やっぱ日本とかそういった国っていうのは、うーんってちょっと警戒心を強めてるところなんだよね。
はいはい。
だから一帯一路っていう政策自体が全然決して悪いものじゃないんだよ。なんかさ、イメージ的に、やっぱニュースで中国一帯一路とかって言うとちょっと中国めっちゃ拡大しようとしてる、危ないんじゃないかみたいなさ、そういう印象はつきまとっちゃうと思うんだよ。
12:11
うん。
ただ一帯一路の構想自体は決して悪いことじゃないと思うんだよ。
まあね、それがね、周りに対して強引でなければね。
そうそう。結局蓋を開けた時にスリランカの例がいい例だけど、本当にそうやって借金好きにされて、結局植民地化に近いような状態にされちゃうんじゃないかっていうさ。
うん。
まあそういう懸念があって、やっぱりなかなかこう受け入れづらいっていう面もあるっていうところなんだよね。
はいはい。
でちょっとまた一帯一路の方の話に戻すけれども、国防の面から見ても一帯一路政策っていうのは推し進めたい部分なんだよね。
はいはい。
これは単純にブロックされちゃった時どこかの道を。
うん。
例えば日本とじゃあ中国がなんかちょっと仲悪くなって、もう東しなかい側はもう封鎖しますってなった時にさ。
うん。
中国ってこう出ていけなくなっちゃうじゃん、その日本側に。
はいはい。
でも道がいっぱいあればさ、ああじゃあいいよこっちから回っていくからつって、他の道を使うことができて結局大して経済的な損失を受けないわけよ、ブロックされても。
はいはい。
これってさ、第1次第2次世界大戦とかさ、戦争って言ったらさ、今ロシアなんかもそうじゃん、ロシアウクライナのさ、ロシアの海峡を封鎖するつってトルコがさ、自分のところの港のところからもうロシア船通さないよとかってやっちゃったりするんだけどさ。
うん。
封鎖っていうのは国の場所によってはものすごい絶大な効果を発揮するの。
はいはい。
内陸国なんてさ、例えばさ、隣の国と戦争しててもう片側の隣の国にブロックされたらもうどっちにも出てけなくなるじゃん。
そうだよね。
わかりやすい例で言うと。で、海上っていうのも同じ考えで、中国って実はあんまり海に面してないの。
ああ、そうか、そうなんだ。
そうそう、地図見てもらうと分かるんだけど、中国が面してる海って黄色の海で黄海と東シナ海と南シナ海なんだよ。
ああ、確かに。
で、黄海って韓国と要は中国の間の部分だから出てくるものにも太陽の方には出てけないじゃん。大きい海の方には。
うん。
で、東シナ海の先にはもう日本がもう出てるわけよ。沖縄だったりさ、台湾だったりっていうところで。
うん。
だから、もし対日関係が悪くなってそこが通れなくなると、そこから太平洋側に出ることができなくなっちゃうわけよ。
うん。
ただ、南シナ海側がさ、生きてればさ、そっちから回っていくことはできるじゃん。
はいはい。
ちょっと今海の方で例えたけど、陸も同じ考えで、結局道がいっぱいあればさ、どこかしらが結局繋がるじゃん。
うん。
っていうのを目指してやっぱこの一帯一路っていうのを国防上の要としても置いてるっていうところなんだよね。政策にね。
はい。
で、ちょっと海洋の話にまた戻すんだけれども、今東シナ海とか南シナ海ってちょっとワード出したんだけれども、
中国は初めはこう東シナ海も南シナ海ももちろんどっちからも出てきたかったわけよ。
15:04
うん。
こう進出したかったの。ただ、2010年そこらぐらいにさ、ちょっと尖閣諸島で日本とこう問題になったじゃん。
うん。
中国が急にさ、領有権を主張しだしてさ、尖閣諸島は中国の領土だみたいな。
うん。
で、ちょっと日本とこう揉めたっていう時期があるんだけれども、あれも結局あわよくば尖閣諸島を奪えれば東シナ海にこう進出できるっていうちょっと糸口ができるわけよ。
あーはい。
そう。まあもちろんその最終的な目標は台湾とかもあるんだろうけど。
うん。
今さ、とりあえず東シナ海側っていうのがもう完全に日本にブロックされちゃってて、日本と台湾に。全然何もないわけよ中国って。
はい。
だからなんかこう糸口ないのかなーで尖閣諸島って言ってみたりしてたんだけれども、そこにアメリカが介入してきて、まあ介入してきてっていう言い方も変なんだけど、
日本の首相が変わる、アメリカの大統領が変わるって時に日米安保の確認事項みたいなので、尖閣諸島は安保の対象になるかどうかっていう確認をしてるらしいのよ。
うん。
これねオバマ政権の時からやってるっぽくってとりあえず、その中国が尖閣領友の話が出てきてたから、まずオバマ政権の時にオバマさんに尖閣諸島も安保の範囲内ですよっていう言葉をちゃんと引き出してんの。
で、トランプさんになった時も同じ言葉やっぱり引き出してんの。
で、今来た首相とバイデンさん、電話会談でやっぱりそこもまず確認したんだって。尖閣諸島は安保の範囲内ですよって。
これはおそらく日本側が望んでやってることなんだよね。で、わざわざ日本はそれをリークするわけ、ニュースとして。
なんでかって言うともう当たり前の話だけど、要は中国に尖閣にもし何かやったらアメリカ出てくるよっていう牽制をしてるんだよね。
っていうところで、中国っていうのは東シナ海側ちょっと出るのがなかなか難しくなってるんで、それで南シナ海側にもうめっちゃ力入れてんの。
南シナ海っていうのはさ、ベトナムとかフィリピンの間ぐらいの海なんだけれども、今中国ってさ、そこにさ人工島を作ったりして、そこに前は滑走路作ったりとかして、もうちょっと軍事基地化しようとしてるんだよ。
で、国際法上の話になるんだけど、中国が人工島作ってるのって、まず国際法的にもダメだし、そもそも満潮時に海面下になる眼所に人工島を作ったとしても、それは島として認められないの。
へー、そうなんだ。 そう、だから例えば島からさ、何カイリが領海で、何百カイリが排他的経済水域でとかっていう決まりがあるじゃん。あれは一切適用されないわけよ、中国が今やってることって。
で、そもそもだから国際法上どうなのっていうところで、結構周辺国フィリピンだったりさ、ベトナムだったりがワーワーワーワー言ってるんだけど、中国は中国の領海内っていうか中国の領土で何やろうが勝手でしょみたいなスタンスで、もうどんどんどんどん人工島を作ってるんだよね。
18:07
で、なんで南沢諸島に今軍事拠点作ってるかっていうと、これは様々な憶測があって、単純にさっきの一帯一路の話で、一路の方の拡大を目指してた時に海上に自分の軍事施設とかそういったものがあると、要は中継地でもいいじゃん、があると便利じゃん。そういう面なのかもしれないしっていうところもあるし、ただ結構やっぱり一番言われてるのは台湾を狙ってるんじゃないかって。
台湾を狙うにあたってなんで南沢諸島が重要になるかっていうと、もちろん距離的に言ったらさ、台湾って中国本土の方が近いわけ。だからいらないじゃんってなるんだけれども、南沢諸島があることによって台北建成ができる。
これは地図をちょっと眺めてもらうとわかるんだけれども、中国の本土、その右に台湾があって、その先に米軍がいるわけじゃん。日本だったりクワムだったりっていうところの米軍の話なんだけど、そうなった時に中国っていうのは常に正面からしか台湾を攻撃できないわけ。
で、アメリカとかも常に台湾の後ろから来るわけじゃん。だから正面攻撃しかできないのに、どんどんどんどん後ろから増員増員ってなってると全然決着つかなくなってきちゃうわけよ。でもそこに南沢諸島っていうのが要はその位置関係で言うと横にあるのよ、台湾。だから挟み打ちにできるわけ。
軍略的にそういった意味でもし台湾に軍事的に攻める時が来たならば有効になるんじゃないかって言われてるんだよね。
なるほど。
ここで最後ちょっと日本の国防はどうしていったらいいのかっていうところの話をしたいなと思って。日本と中国っていうのはさもうそれこそやっぱりお隣同士の国なわけじゃん。林国ね。
領土問題っていうものは一応公式的には存在しないけれども、さっき言った尖閣諸島の問題だったりとかちょっと中国がこう日本の領海を侵犯するなんていうことは結構たびたびニュースになったりするぐらいじゃん。
つまりちょっとこう日本の国防っていうところを考えた時にやっぱり中国の行動っていうのはなかなか見過ごせないっていう部分が出てきてると思ってて。
そんな時にじゃあ日本今のまんまでいいんですかっていうところをちょっと投げかけたいなと思って。
投げかけちゃう。
本当にこのまんまでいいのかなっていうところを考えてほしいなっていうところがあって。
東南海のちょっと話した時にさ、アメリカが尖閣諸島は安保の中のものですよ。だから範囲内のものですよっていうことを明言してるわけじゃん。
じゃあ安保で守られるんだ良かった良かったっていうので安心してじゃあ一切日本は自分の国防のことを考えなくていいのかっていうところで正直ずっとそう日本って来てたと思うんだよ。
21:09
いざとなったら安保あるしねみたいな。憲法9条あるから日本は戦争できないし、アメリカがしっかり守ってくれるから大丈夫って言ってた矢先にこのウクライナ危機があったでしょ。
ウクライナ危機の時にさアメリカっていうのはさ今助けてないじゃん全然。
もちろんさ安保条約があるわけでもないから助ける義務もないしNATOにも加盟してないからもちろん助ける参戦義務があるわけでも何でもないから参戦しないのは当然だっていう見方もあるけれども。
ただ世論的にさ日本ももしかしたらそうなっちゃうんじゃないのっていう声がちょっとずつ出てきてるじゃん。
コメンテーターとかもちょっとそんなこと言ってる人もいたりさ。
だからウクライナ危機っていうのはさやっぱり距離的に遠いところで起きてることだけどさ対岸の舵と思わずにもしじゃあロシアが今ウクライナ攻めてるけど日本に攻めた場合じゃあ本当にどうなるのかとかさ
ロシアじゃなくてじゃあそれが中国だった場合どうするのかとかさ。
そういったところっていうのはこう今一度日本人として本当にどうしていったらいいのかなっていうのは考えた方がいいんじゃないかなと思うんだよね。
で例えば日米安保で在日米軍に守られてる日本はさ確かに中国とかロシアっていうのは手出しづらいんだよ。
なんかよく沖縄とかで基地問題でさもう米軍基地いらないとかってこういう話も出てくるじゃん。
米軍撤退させろって。
これ米軍撤退させて県庁に悪いことが起きた国が実はフィリピンなんだよ。
フィリピンってもともと日本みたいに在比米軍がいたわけよ。
でも1992年に完全撤退させちゃったの。もういらないよつって。
そしたら中国が海洋進出しだしたのよ。
っていう形で要はそういうことなんだよね日本も。
米軍がいるからもう手が出せないっていうのは実際あるの欲視力としてね。
でもこれ米軍がもしいなくなっちゃったらじゃあ日本単独の国防、軍事力だけでじゃあ守りきれるかどうかっていうところもあるし。
そもそもやっぱ舐められちゃうと思うんだよね。
だって日本ってほら先制攻撃はできないわけじゃん基本的に。
だからやっぱり安保っていうところに関してもその国防っていう意味でね。
しっかりとこう見直していくっていうかさ、ちゃんと今なんとなく安保ずっと続いちゃってるけど、
これをじゃあ本当にどうしてたらいいのかっていうところも含めて日本の国防っていうのをしっかりと考えていくことがやっぱりこの地政学から見た
ロシアと中国っていうものをちょっと扱った多分一番のテーゼというか理由になるんだけれども。
考えるきっかけになったらねこのちょっと放送を聞いて自分としては良かったなって思えるところだなっていうところで、
この2回目終わりにしたいと思います。
ありがとう。
小片郎ちなみにロシア中国ってこうさ2回にわたって地政学から見てやってみたけどどうだったかな。
やっぱりさ、その国防って最後お話だと思うけど、今回のそのロシアのウクライナ侵攻があってより考えるきっかけになったというか、
24:08
まあこれ現在進行形だけどさ、たださその米軍っていう問題が基地っていう問題があると思うんだけど、
ほらうちらはさ関東にいるからさ、例えばまた沖縄の人とはやっぱ全然さその現実味が違うのは確かだよね。
うんそうだよね。
温度差というか実際にさすぐ隣にいるわけだから、そうそうだからそういう差もあるだろうし、なかなかこれはねちょっと難しい問題だと思うけど、
でもなんだろうあのロシア編も中国編も地理的な条件でこういう意図があって今こう動いてんだっていうのがすごくねわかりやすくて、
しかも歴史的な背景もなんか絡めてるから勉強になったね。
本当ありがとう。
その地理ってさ、この国の成り立ちとかもそうだけどこう考えていく上でさ、すごい重要なところじゃん。
なんでこの国はこんな政策をやってるんだっていうのを考えた時にさ、その地理的にだとかさ、なんか何かしらの理由が絶対あるわけじゃん。
何年に何が起きましたなんていう歴史は多分全然面白くなくてさ、これだから何が起きたんだの方が多分面白いじゃん。
うん。
なんかちょっとこう視点を変えていったことによってなんかこうね、見方も変わるし、すごく歴史っていうのを楽しめるかなとは思う。
ありがとう。いや本当にね、知性学のこの第一人者にこんな風に言われると勉強になるね。
知性学のね、たぶんね、100万人ぐらい人者だと思いますけどね。
なんだそれ。
上っ面だけです。
ということで、今回ちょっと2回にわたって、あの少しね、今までのその日本の近代史っていう部分から離れましたけど、たまにはちょっとこういう回もいいかなと思って。
はい。
ということで、もしよかったらフォローだったり評価をポチッとしていただけると知性学者も嬉しいです。
はい、どこの知性学者でしょうか。
最後まで聞いていただいてありがとうございました。
はい、ありがとうございました。
ということで久々にちょっとコメントをいくつかいただいてたので読みたいと思います。
はい。
これはね、ひでさんからいただきました。
はい。
2人の掛け合い話のファンになってしまったようです。
年替えもなくプレッシャーをかけるつもりはありませんので、いつも通り楽にやってください。野郎のおっさんでごめんねっていただきました。
そんなことないです。ありがとうございます。
うちらよりも全然人生の先輩だったりとかの方がどっちかというと多いのかもしれないんですけど、こんな2人の掛け合いとまで言ってないような話を聞いてくれてるっていうのは嬉しいですね。
27:04
本当に年代問わず聞けるような話にしているつもりでもあるけれども、若い人も聞いてくれてるし、
そうじゃなくて全然うちらよりも年配の方も結構聞いてくれてるってところは本当にありがたいなっていう。
結局さ、うちらと同じ世代しか聞いてくれませんってなるとさ、やっぱりうちは話ししすぎちゃってるのかなって気もしちゃうけど、
どっちかというと番人受けできる話が一応できてるのかなっていう目安にもなるんで、そういうコメントいただけると大変ありがたいですね。
そうですね。じゃああと一つだけちょっと読みたいと思います。
はい。
これはマミムメモさんからいただきました。
はい。長丸さん、小片郎さん、1周年おめでとうございます。番組が始まって間もない頃からアメリカで聞いています。
夏目漱石は私にとっても神回でした。
もともとは戦国時代ファンで近代史にはあまり興味がなかった私ですが、この番組を聞き始めてから近代史も大好きになりました。
ありがとうございます。お二人が仲良しの友達という雰囲気が伝わってくるのもとても楽しいです。これからもずっと応援しています。長文お許しくださいませ。っていただきました。
ありがとうございます。特に夏目漱石評価いただいたようで本当嬉しいです。
ね。やっぱり夏目漱石好きな人も多いですね。
まあ心はね、多分名作だから。
戦国時代のファンで近代史を聞いてくれるっていうのも嬉しいですね。
やっぱり戦国時代っていうのは夢っていうかロマンがあるじゃん。なんか日本統一だみたいなさ。
そうだね。
近代史ってさ、ほら結末から言うとさ、もう負の歴史って言ったらあれだけどさ、あんまり良い結末にならないじゃん。
だからやっぱりさ、ちょっと暗い感じもあるし、なんだろう、見たくないっていう部分も出てきちゃうからさ、やっぱり牽引されがちな歴史ではあると思うんだよね。
そうだね。
まあ我々はちょっとそこを踏み込んでね、だから知っておこうみたいなところもちょっと伝えていけたらなと思ってます。
確かに。
はい、じゃあこれからも気軽にこうやってコメントいただけるととても励みになります。
はい。
ぜひぜひよろしくお願いします。
はい、よろしくお願いします。
30:22

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