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こんにちは、OKファームです。このラジオでは、なつさらして農業歴11年を超えた私が、新規就農者やフリーランスの方向けに、マーケティング情報や気持ちがちょっと楽になる話をしております。
今日はですね、124回目の放送です。珍しい商品は全力で説明しないと売れない、というお話をしようと思います。
今日のポイント3つです。
1.初めて見るものは誰だって怖い。
2.ヒットするまで説明のためのコストがかかる。
3.説明するには試食や動画、レシピが必要。
この3つでお話をしていこうと思います。
今回のポイントの主は、野菜とかね、果物とか、農産物という感じのテーマを軸にしていこうと思うんですけども、
考え方そのものは、農業以外をやっていらっしゃるブロガーとかYouTuberとか、自社商品を売りたいとか、マニアックな商品を売りたいという場合でも同じかなと思いますので、最後まで聞いてみてください。
簡単な話をすると、野菜というものにでもね、定番野菜と言われるものもあれば、
なんだこれ、見たこともないんだけどとか、名前も初めて聞くんだけどっていう定番野菜に対して、マニアックな野菜というか、代わり種野菜みたいなジャンルがあります。
例えばそうですね、キャベツの親戚でコールラビという野菜があるんですけども、皆さん見たこととか食べたことがあるでしょうか、コールラビ。
キャベツの親戚になるので、種まきして苗の段階まではキャベツと全く同じ育ち方をするんですけども、
キャベツのように育つと見せかけて、途中から葉っぱではなく茎の方がどんどん太くなっていくという食べ物になります。
で、その茎の部分が、なんといったらいいんですかね、株みたいな丸っこいね、ちょっと大きめの肉まんみたいな形になってくるんですよ。
で、食べるのは葉っぱじゃなくて、肉まんのようになった茎の部分を食べるんですね。
で、これがいざ食べてみると、キャベツのような味がするんだけど甘みもあって、食感も結構コリコリしてるというか、歯ごたえがあって美味しいみたいな食べ物です。
で、多分よっぽど料理に詳しい方とかを、料理人さんとかを除いたら、100人に聞いたら1人2人ぐらいしかこのコールラビっていう食べ物を知らないんじゃないかなと思うんですよ。
最初に言った代わり種商品ですよね。
となると、あ、なんか全然他の人に知られてないので、自分で売ったらめちゃめちゃ売れるんじゃないかなというふうに思って、コールラビ栽培してみよう、売ってみようと思う農家さんがいるかもしれないんですけども、結構大変なのでご注意くださいというお話を今からしていこうと思います。
ポイント1、初めて見るものは誰だって怖いです。
これは道の駅とか山直によくある事例なんですけども、別に売れなかったら廃棄になったりとか、自分で持って帰れる委託販売っていう方式を取ってる山直とかが多いので、出したかったら自分でそのコールラビっていう野菜をポッと出すことができます。
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その他野菜みたいな感じのステッカーを貼ってもいいと思うし、キャベツ類とかキャベツみたいな感じのステッカーを貼しても別に詐欺にはならないというかね、キャベツの仲間なので間違いはないんですけども、
そのまんまコールラビですって貼ってるだけで買う人はほとんどいないと思うんですよ。
さっき言ったよほど料理に鈍欲なというかめちゃくちゃ詳しい食材とかも珍しいものを求めているという人がたくさん出入りする山直だったら例外なんですけども、
大体の場合はなんかよくわからんものが置いてあるからこれは買わないでおこうという風にね、みんなスルーします。
なぜかというと失敗したら嫌だなとか怖いなという未知のものにはネガティブな印象を自然と思ってしまうからです。
あなた自身はこれは絶対おいしいから売れるわと思ったりとか、他の人にどんどん勧めてあげたいと思っても、
初めて見る方からしたらやっぱりね、食べたことのないものは怖いとか、使ったことのないものはやりたくない、調理したくないとか、
どうやったらいいの?みたいな感じでね。買うべき理由は少ない。しかも買わない方がいいというブレーキをかける気持ちはめちゃくちゃあるみたいな感じでね。
非常に売りにくいというか、何もしないと買ってくれる人はいませんということをまず覚えておいてほしいと思います。
まずこれがポイント1つ目。初めて見るものは誰だって怖いです。
ポイント2。ヒットするまでに説明のためのコストがかかるです。
さっき言ったコールラビでいうと、どうすればお客さんは買う気になってくれるのかというと、売れない理由を少しずつ外していくという作業が必要になります。
これはどうやって調理するのがいいの?切って炒めたらおいしいですとか煮込んだらおいしいですとか、具体的なこうやったらおいしいですよという調理方法を教えてあげる必要があります。
この説明したりPRするという行動にもやっぱりコストが知らないうちにどんどんかかってきます。
キャベツだったらキャベツの説明をするのに30秒とか1分とかでささっとね、これキャベツですよ、こういう食べ方がおすすめですよだけで済むところが、
これって何なのっていうのを聞かれるところから始まり、これはこういう商品です、こういう食感がします、こういう食べ方がおすすめですみたいなことを説明する時間も必要になりますし、
やっぱり具体的にささっと説明をするには試食をしてもらうのが早かったり、写真を用意したりとか別のお客様の声みたいなのを用意する必要があるので、
そのための説明のための準備にも時間とかコストがかかったりする場合があります。
そういった方がリピーターになってくれたりね、あなたのファンになってくれたりしたら2回目以降はこの間のあれちょうだい、コールラビちょうだいで終わるんですけども、
1人のお客さんを捕まえるというか、お客さんになってもらうための時間がかかるということで、そこにもやっぱり知らないコストが発生しているということで、
同じキャベツ100円のものを売った、コールラビのものを100円売ったとしたら、トータルでいうとコストの方がかかっている可能性が高いということなので、
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ヒットするまで説明のためのコストがかかるということで紹介させてもらいました。
今話の軸は野菜というものに当ててますけど、別ジャンルの商品でも同じですよね。健康器具であったり大工道具であったり何でもそうですけど、
あまりメジャーじゃない商品、マニアックな商品をあなたがこれから販売しようというのであれば、
誰も手を出してないからこれは私が見つけたブルーオーシャンだとか、ヒットすれば私はここで独り勝ちできると思うかもしれないんですけども、
やっぱり参入してないっていうのにも何か理由があるので、そんなに良い商品ならなんでみんな知らないのよ、ヒットしてないのよっていうところのデメリットを紹介したりとか、
いやこういう背景で誰も知らないんですけど今後絶対ヒットしますよみたいな感じでね、ストーリーであるとか裏話みたいなのをきっちり説明しないと、
なんか騙されてるんじゃないかなっていうふうに思われてしまいがちなので、やっぱり誰にも知られてない商品を売ろうとするとそこの説明に時間がかかるということで、
皆さん以外の商品も同じだと思うので意識してみてください。これがヒットするまで説明のためのコストがかかるでした。
ポイント3つ目、説明するには試食や動画レシピが必要ということです。
ポイント2つ目とも被るんですけども、それでもやっぱりマニアックな商品とか、人知れず美味しい商品とか便利な商品を売りたいということであれば、
とにかくお客さんの不安を取り除いてあげるというのが有効な手段だと思います。
実際に食べていただいて美味しいと思ってもらえたら、美味しいかどうかわからないという不安要素はなくなりますし、
こういう食べ方をするのがお勧めですとか、実際に食べてもらったお客さんでこういう声が、こういう意見が届いています、レビューが届いていますというものを見せて、
なんか私だけじゃなくて他の人も食べてるんだなとか、人気の人がこういう料理してるんだなとか、こういうレストランでも使われてるんだなとかいう、
わかりやすい言葉で不安を取り除いてあげると、お客さんが買う理由が増えて、買わない理由が減っていくと思いますので、
逆の立場になってね、どうすれば不安を取り除いてあげることができるかを考えてみてください。
百聞は一見にしかずとよく言われたもので、どんだけね、僕がこうやってコールラビ、コールラビって例にわざとわかりにくい野菜をあげてるんですけども、
コールラビの魅力ってわかりにくいじゃないですか。なので概要欄にこんな野菜ですよっていうリンクを何個か貼ってみようと思いますので、
コールラビってこういうのなのねっていう、今まで8分ぐらい喋ってますけど、僕が口でこういうよりも、とりあえずコールラビこういう商品ですよとかね、
こういう食べ方をしたらおすすめですよっていう動画を見たら、今度食べてみたいなということで、
皆さんコールラビがいつもよりも身近に感じてもらえるんじゃないかなということで、あえて紹介させてもらいました。
僕自身はね、コールラビ、以前作ったことあるんですけども、今は作ってないのでね、コールラビが実際にこれですよってお届けすることはできないんですけども、
ちょっとね、おしゃれなスーパーデパートみたいなところに行ったりとか、ファーマーズマーケットみたいなね、生産者がこだわりの商品をみたいなところに行ったら、
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コールラビっていう商品、結構見かけることもあったりするので、ぜひね、キャベツの風味がして、キャベツとブロッコリーの合いのこみたいな感じかな、
すごいおいしい野菜なので、ぜひチャレンジしてみてもらったらと思います。
はい、ということで今回は124回、珍しい商品は全力で説明しないと売れないという話をさせてもらいました。
こんな感じでね、農家とかフリーランスの方向けに、マーケティング情報とか気持ちが楽になる話というのをテーマに音声配信しておりますので、
音声配信やSNSのフォロー、チェック、いいねもよろしくお願いいたします。
よーし、今日は何とか10分以内に放送を収めることができました。
最近は話が長くなりすぎないようにというのも基本的にね、自分の欲望を抑えつつ、話したい欲を抑えつつ、コンパクトにまとめることを意識しております。
昨日一昨日ね、ちょっと体調が悪い熱中症みたいになったっていうタイミングがあったんですけども、だいぶ体調も落ち着いてきたのでご心配をおかけました。
また明日からも放送頑張ろうと思いますので、応援よろしくお願いいたします。
以上、OKファームでした。